よく経済指標や金融政策の結果発表時のボラタイル(変動率の高い)な相場に挑み、〇〇万円稼いだという報告をネット等で見つけますが、初心者の方は非常にリスクの高いトレードをしていると認識し、出来るだけ避けた方がいいです。

私はディーラー時代から、経済発表時等では余程自信のある時か、それか数本程度の少額でトレードするにとどめており、個人FXトレーダーとなった今も、出来るだけそれらイベント時のトレードは避けています。

避けるべき理由は主に3つあります。

一つ目:結果やその後の反応を予想することは困難

一つ目の理由としては、そもそも経済指標や金融政策の結果内容を予想することは専門家でも難しい上に、仮に発表される内容が市場コンセンサス通りでも、その後の為替相場の反応を予想することは困難であるからです。

これは例えば、発表された米経済指標が予想対比強めの結果が出て、「よし!今がドル円の買いのチャンスだ~!」とエントリーした後、ドル円は一瞬だけ上昇するも、その後は下落する展開がよくあることからも分かりますね。

基本的に、マーケットは噂で買って、事実で売る「Sell the Fact」という言葉がありますが、事前に期待が高い分、予想通りか少し内容が良いからといって、期待とは逆の反応になるんですね。もちろん、強ければそのまま上昇トレンドになるケースもありますが。

また、金融機関のプロはBloombergなどの情報端末を使ってマーケットの全て情報を瞬時に網羅出来ますが、個人は情報戦ではプロには勝てません。

二つ目:スプレッドがワイド(手数料が高い)になること

二つ目の理由としては、指標発表時などはFX業者のスプレッド、つまり手数料が高くなることです。

FX業者が個人投資家に提示しているレートは、基本的にインターバンク市場に参加している銀行がFX業者に提示しているレートによって組成されていますが、指標発表時などは、インターバンク市場の流動性が一瞬薄くなり、それがダイレクトにFX業者、そして個人投資家の買うレートに反映されてきます。つまり、一番悪いレートを個人投資家は掴まされてしまうリスクがあるということです。

手数料が低いに越したことはなく、わざわざスプレッドが広がっているレートを叩く必要性はありませんね。

三つ目:リスクに期待利益が見合っていない

最後の理由としては、リスクに対して見合う利益が期待出来ない場合がほとんどということです。

結果発表前後の為替レートの反応は予想が困難な上、スプレッドが非常にワイド。。。ファンダメンタルズを捉えたトレードならまだしも、短期トレードをするならリスク管理を徹底するべきです。

 

FXで稼ぐ利益は、分かりやすい相場環境で稼いだものも、指標発表時など不透明な環境時で稼いだものも、全て同じです。 同じ利益なら、簡単相場環境時にサクッと稼いだ方がいいですよね!(^^)!


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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。