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豪ドルの外貨定期預金とFXはどちらがおすすめですか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

では、元銀行員が豪ドルの外貨預金とFXの違いを分かりやすく説明していくよ!

外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)は、一見すると同じような資産運用に思えますが、仕組みはかなり違います。

金融機関や証券会社は「豪ドル」による「外貨定期預金」のキャンペーンを盛んに行っていますが、はたしてFXで豪ドルを扱うよりも成果が出るのでしょうか?

<今回の記事で分かること>
・豪ドルの外貨定期預金とは?どんなものか分かる
・外貨定期預金とFXを比べた場合、どちらがお得か分かる
・外貨で上手に運用する方法が分かる

 

豪ドルの外貨定期預金の仕組み

まずは豪ドルの外貨定期預金の内容について確認してみましょう。投資というとリスクがあるという印象が強くなりますが、そこに預金というキーワードが付くとやや安心感が増す傾向があります。実際はどうなのでしょう?

豪ドルは円と比べて金利が高い

金融緩和によって超低金利が続いている日本では、政策金利が0.10%、大手銀行の定期預金の金利はわずかに0.01%、普通預金になると0.001%という状態です。

一方で高金利として有名なオーストラリア(豪州)の政策金利は1.50%と、日本の15倍です。当然のように日本の銀行に預金するよりも、豪州の銀行に預金した方が多くの利息を得ることができるというわけです。

オーストラリアと日本の政策金利

そこで登場するのが、外貨定期預金になります。日本の大手銀行であるM銀行を例に出して、どれくらいの金利になっているのか確認してみましょう。

こちらでは豪ドルの普通預金の金利が0.30%です。ちなみに定期預金は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の4種類に分けられるのが一般的ですが、この銀行の豪ドル預金は、すべて金利が0.30%で統一されています。

ただし、10万ドル以上の定期預金の場合だけは、3ヶ月で0.50%、6ヶ月で0.60%、1年で0.66%とやや有利になります。

不思議なのは、豪州の政策金利が1.50%なのに、預金の金利が0.30%しかないことです。これは日本でも政策金利が0.10%なのに、預金の金利が0.01%になっていますので同じことが言えます。理由は、預金した際の利息が預金者よりも、銀行側に多く入る仕組みになっているからです。要するに中抜きされているということになります。

それでも日本の銀行に預金するよりも30倍の利息を得ることができるので、外貨定期預金をした方がメリットはあるでしょう。

 

豪ドルの外貨定期預金の特徴
政策金利がオーストラリア1.50%、日本0.1%と15倍の差がある。一方で、実際の外貨定期預金の場合には、銀行や証券会社の取り分もあるので、豪ドルの外貨定期預金は金利0.3%~0.5%程度になっている

為替差損で元本割れの可能性もある

ただし、「預金=リスクがない」と考えるのは危険です。日本の銀行に預金していても、物価が上昇すれば、0.01%の利息では補え切れず、結局は資産が目減りする可能性があります。

外貨定期預金の場合は、さらに「為替差損」のリスクもあるのです。

豪ドルの為替レートを紐解いてみましょう。2007年9月の頃は、豪ドル/日本円(AUD/JPY)が101円を突破していました。サブプライムローン問題やリーマンショックによって円高が進みますが、2014年11月には101円に迫るところまで戻しています。しかし、2016年半ばには77円を割り込むところまで急落しました。

AUD/JPYのチャート

ここ3年間は80円を目安に、下回ったり、上回ったりを繰り返しているもみ合いの状態ですが、以前のように100円台まで戻すことは難しくなっています。さらに豪州は輸出として中国が占める割合が大きく、中国の景気が後退したり、米中貿易紛争が悪化することによって豪州はダメージを受けることになります。豪ドルの価値がさらに下落する可能性も充分に考えられるのです。

実際に豪州の10年国債利回りは、2018年5月には2.90%だったものが、9月以降下落し、2019年2月23日現在は、2.098%。政策金利も2010年には4.75%あったものが、利下げを繰り返して2016年8月以降は1.50%のままです。今ではアメリカの方が、政策金利は上の状況なのです。

豪ドルの価値が下落すれば、0.30%の利息は簡単に吹き飛んでしまいます。そうなると元本割れの危険性もあるわけです。預金だから安全ということはありません。

 

元本割れのリスク
投資である以上、「必ず儲かる」なんてことはなく、外貨定期預金にも、為替レートの変動により元本割れのリスクがある

外貨定期預金のデメリット

外貨定期預金とFXの違いは、手数料にあります。厳しい豪ドルの現状で、少しでも利益を出すためには、やはり手数料は安いに越したことはありません。

ここで注目すべきなのは、外貨定期預金はFXよりもはるかに手数料がかかるということです。どのくらいの手数料の差があるのでしょうか?

手数料がFXと比べて高い

外貨定期預金には「為替手数料」というものがあります。1通貨あたりにこれだけの為替手数料がかかると決まっているのです。先ほど紹介した大手M銀行では、インターネットバンキングでは50銭。窓口だと2円と設定されています。

1豪ドルにつき50銭ですから、1万豪ドルで5,000円です。窓口だと2万円の手数料になります。外貨定期預金しようとすると、これだけの手数料が取られることになります。しかも、為替手数料は日本円を豪ドルに替える際だけでなく、豪ドルを日本円に替える際にもかかります。つまり倍のコストがかかるわけです。

その点、FXは手数料が無料です。FXは高いレバレッジが危険と思われていますが、それはレバレッジを1倍にすることで簡単に回避できます。(レバレッジについて詳しく知りたい人は、【FXレバレッジとは何?危なくない理由を動画で分かりやすく解説!】をご覧ください。)

 

FXでも買値と売値の差であるスプレッドによって、多少はコストがかかりますが、大手のFX業者でも、豪ドル/日本円(AUD/JPY)のスプレッドは0.7銭です。1万豪ドルを取引しても、70円のコストですから、外貨定期預金とFXでは手数料が雲泥の差となっているのです。

豪ドルの外貨定期預金とFXの比較
銀行ネットバンクFX
手数料2円約50銭約0.7銭

 

ここからは少し具体的に見ていきましょう。よく分からい人は、飛ばしてしまって結構です。

為替手数料は外貨定期預金の際に表示されている、TTS(日本円⇒外貨)、TTB(外貨⇒日本円)からでも計算できます。

例えば、大手M銀行の豪ドル定期預金のTTSは「79.44」、TTBは「78.44」だったとします。100万円の資金があったとして、豪ドルに替えると、100万÷79.44ですので、12,588.1168豪ドルになります。これを変動する前にまた日本円に替えた場合、12,588.1168×78.44ですので、98,7411.883円です。100万円-987,412円=12,588円ですから、100万円を豪ドルで外貨定期預金しようとすると、12,588円の手数料が取られるということです。

もちろん金利で利益は出ますが、仮に円高が2円進んでしまうと、為替差損と手数料を加えた損失の方が大きくなってしまうのです。

FXと比較してみよう

豪ドル/日本円(AUD/JPY)が78.00円だとすると、FXでレバレッジ1倍に設定した場合、必要証拠金は78万円です。100万円の資金では1Lotしかポジションは持てませんが、ロングポジションであればスワップ金利がつきます。大手FX業者で豪ドル/日本円(AUD/JPY)だと、50円ほどです。

外貨定期預金の場合は、半年や1年間と一定期間預けておかなければなりませんが、FXの場合は毎日スワップ金利の収入が入り、いつでもポジションを決済することが可能です。スプレッド以外の手数料はかかりませんので、20日後に2円の円安になっているところで決済すれば、為替差益2万円、スワップ金利が1000円という利益になります。

市場がリスクオフになると、豪ドルが売られ、その分日本円が買われる傾向が強いため、変動は大きいのです。もみ合いだからこそ長期で保有するという方法もありますが、豪ドルは一定のレンジの中を変動するので、安値で買い、高値になったらすぐに手放すというのも効果的なトレード方法になります。FXは売買の操作が自由にできますし、何度売り買いしても手数料がほとんどかからないので、心配なくトレードができます。

 

豪ドルならFXがおすすめな3つの理由
1.両替時の手数料が安い
2.スワップポイント(利息)が毎日入る
3.いつでもポジションを決済(解約)できる

 

豪ドルでおすすめなFX会社は、以下の記事をご覧ください。

記事:豪ドル円スワップポイントのFX会社比較と注意点【元銀行員が解説】

豪ドルで運用するならFXがおすすめ

さらに外貨預金が預金保証の対象外であるのに対して、FXは信託保全されていますので、もしも取引業者が破綻しても資産は守られます。

トータルで比較すると、以下の3つの理由から、圧倒的にFXの方が外貨定期預金よりも有利です。

  1. 両替時の手数料が安い
  2. スワップポイント(利息)が毎日入る
  3. いつでもポジションを決済(解約)できる

外貨を扱うのであれば、断然FXをお勧めします。FXのリスクを上手に抑えながら、外貨定期預金よりも効率よく資産形成していきましょう。



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