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豪ドル円のスワップポイント積立FXで運用すれば、どれくらい利益が出るでしょうか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

それでは、単利と複利運用の場合にそれぞれ分けて、検証してみよう!

FX(外国為替証拠金取引)には、為替利益(キャピタルゲイン)だけではなく、金利差による利息(インカムゲイン)を狙った長期投資である「スワップ・トレード」があります。

毎月定額を積立」すると、単利投資と複利投資ではそれぞれどのくらいの利益が出せるのか、今回は「オーストラリア」の通貨である「豪ドル」(AUD)についてお伝えしていきましょう。

・豪ドルのスワップポイント積立FXの概要が分かる
・単利と複利運用でどれくらい利益に差が出るか検証結果が分かる

 

豪ドル円の積立のメリット

FX積立で豪ドルを扱うメリットは、「以前よりも豪ドルが安値をつけている」ということと、「安定してプラスのスワップポイントを受け取ることができる」ことです。

ただし、スワップ・トレードといえば豪ドルだった時代とはやや状況が異なります。現在のオーストラリアの政策金利や豪ドル/日本円(AUD/JPY)の為替相場の推移をしっかりと確認していきましょう。

オーストラリアの政策金利と豪ドル円のスワップポイント

かつて高金利の代名詞だったのがオーストラリアです。2011年のオーストラリアの政策金利は4.75%で、当時のアメリカの政策金利は0.25%でした。日本は超低金利政策の中ですから0.10%です。スワップ・トレードを狙ったトレーダーが豪ドルに注目したのも当然な話です。

しかし、オーストラリアの政策金利はそこからどんどん下がり続けています。2011年11月には4.50%、12月には4.25%、2012年5月には3.75%、6月には3.50%、10月には3.25%、12月には3.00%まで引き下げられます。利下げはその後も継続され、2013年5月には2.75%、8月には2.50%、2015年2月には2.25%、5月にはついに2.00%となり、2016年5月には1.75%、8月には1.50%まで下がり、2019年4月時点ではまだ1.50%が維持されています。

オーストラリアの政策金利

(引用先:大和投資信託)

アメリカは2.50%ですから、金利は逆転している状態です。ですからスワップポイントも米ドルの半分ほどになっています。(米ドルの積立投資についてこちら【米ドル円のスワップポイント積立FXで複利運用した結果を検証!】をご覧ください。)

豪ドル/日本円(AUD/JPY)で高いスワップポイントを設定している国内のFX会社は、「みんなのFX」「LIGHT FX」で「45円」です(記事執筆時)。もちろん日本円を売って、豪ドルを買わなければプラスのスワップポイントにはならないので、ロングポジションを保有する必要があります。

1万通貨のポジション量で毎日45円の収入ですから、1ヶ月で1,350円ほどです。思い切って毎月10万通貨ほど購入していきたいところですが、メキシコペソや南アフリカランドのような新興通貨ほど安くはないので、最初は1万通貨の積立からがおすすめです。

その他、最新の豪ドル円スワップポイント比較はこちら

豪ドル円スワップポイントのFX会社比較ランキング【元銀行員が解説】

豪ドル円の為替相場の動向

ロングポジションを保有するということは、円高に傾くと為替差損が生じてしまいます。現状の為替相場はどうなっているのでしょうか?

豪ドル円の為替チャート

 

豪ドル/日本円(AUD/JPY)のここ5年間の変動を確認していくと、2014年11月には100円を超えていました。そこから比べると23円ほど円高になっている状態です。

2016年6月に76円台まで下落し、そこから2018年1月までは上昇トレンドでした。88円台まで回復しています。そこからじわじわと下落し始め、年末には83円台、そして2019年1月3日には一時70円まで暴落しています。この時はアップルの株が9%ほど下落したためフラッシュクラッシュが発生し、5分間で5円ほど急落、その後の2時間で80%回復するという事態でした。4月には80円台まで上昇しています。

アップルショックを抜きにすると、2019年に入ってからは76円から80円までのレンジ相場です。もみ合いの状況はスワップ・トレードにとっては好都合でしょう。為替差損が発生しないからです。安定してスワップポイントを積み重ねていけます。

2018年のオーストラリアのGDP成長率は2.811%と108位で、アメリカの次でした。2019年のオーストラリアのGDP成長率については、IMFの見通しが2.1%と減速となっています。干ばつや洪水などの自然災害も資源国であるオーストラリアの貿易に大きな影響を及ぼしますが、一番の問題は輸出先のメインとなる中国、アメリカの貿易摩擦です。こちらが今後どのように展開していくのかによってオーストラリアの経済状況も変わってきます。

この問題が円満に解決するようであれば、1豪ドル80円台以上に回復していくことも充分に考えられます。

豪ドル円の積立のシミュレーション

それでは実際に、豪ドル/日本円(AUD/JPY)を「毎月1万通貨ずつ積立」していったシミュレーションを確認していきましょう。為替レートは変動していくものですが、「1豪ドル78円」で固定します。スワップポイントは「1万通貨で45円」とします。

レバレッジ1倍だと1万通貨を購入するのに78万円必要になりますが、レバレッジ25倍を効かせると「31,200円」です。つまり「毎月31,200円を積立」していくことになります。

積立の条件
・毎月31,200円で1万通貨を積立
・1年間の合計積立金額は374,400円

 

今回のシミュレーションで利用したFX会社

みんなのFX

単利の場合のシミュレーション

まずは「単利投資」からです。

豪ドルの積立FX(単利)
期間ポジション量スワップポイント計算年間スワップ総額
1ヶ月目1万通貨45円×1Lot×30¥1,350
2ヶ月目2万通貨45円×2Lot×30¥2,700
3ヶ月目3万通貨45円×3Lot×30¥4,050
4ヶ月目4万通貨45円×4Lot×30¥5,400
5ヶ月目5万通貨45円×5Lot×30¥6,750
6ヶ月目6万通貨45円×6Lot×30¥8,100
7ヶ月目7万通貨45円×7Lot×30¥9,450
8ヶ月目8万通貨45円×8Lot×30¥10,800
9ヶ月目9万通貨45円×9Lot×30¥12,150
10ヶ月目10万通貨45円×10Lot×30¥13,500
11ヶ月目11万通貨45円×11Lot×30¥14,850
12ヶ月目12万通貨45円×12Lot×30¥16,200
360日間合計スワップポイント¥105,300

 

1万通貨であれば1ヶ月に1,350円のスワップポイントになりますので、半年後には6万通貨のポジション量となり、1ヶ月で受け取れるスワップポイントは8,100円となります。

このペースを続けていけば1年後に12万通貨となり、1ヶ月に16,200円のスワップポイントを受け取ることができます。トータルのスワップポイントは105,300円です。基本的に月に一度1万通貨を購入するだけなので、売買の取引などにまったく時間がかからず、完全に不労所得となります。

1年間で374,400円を積立して105,300円の利益は物足りなく思えるかもしれませんが、日本の銀行の0.01%の定期預金であれば、40万円あっても利息はわずかに40円です。物価が上昇すればむしろ定期預金だと資産は目減りします。そう考えると、スワップポイントで安定して10万円以上稼げる豪ドル円のFX積立は魅力的です。

1年間の積立FXの結果(単利の場合)
・12カ月目の豪ドル円のポジション量は12万通貨
・1年間のスワップポイント利益合計は105,300円

複利の場合のシミュレーション

次に豪ドル円のFX積立「複利投資」です。単利投資との大きな違いは、「毎月のスワップポイントでポジションを買い足す」ということになります。

スワップポイントが最高水準の「みんなのFX」「LIGHT FX」でも、千通貨から豪ドルを購入できます。レバレッジ25倍だと、千通貨で3,120円です。

以下は、複利の場合のシミュレーション結果です。

豪ドルの積立FX(複利)
期間ポジション量スワップポイント計算年間スワップ総額スワップポイントによる追加分
1ヶ月目1万通貨45円×1Lot×30¥1,350
2ヶ月目2万通貨45円×2Lot×30¥2,7000.1万通貨
3ヶ月目3.1万通貨45円×3.1Lot×30¥4,1850.1万通貨
4ヶ月目4.2万通貨45円×4.2Lot×30¥5,6700.2万通貨
5ヶ月目5.4万通貨45円×5.4Lot×30¥7,2900.2万通貨
6ヶ月目6.6万通貨45円×6.6Lot×30¥8,9100.3万通貨
7ヶ月目7.9万通貨45円×7.9Lot×30¥10,6650.4万通貨
8ヶ月目9.3万通貨45円×9.3Lot×30¥12,5550.4万通貨
9ヶ月目10.7万通貨45円×10.7Lot×30¥14,4450.4万通貨
10ヶ月目12.1万通貨45円×12.1Lot×30¥16,3350.5万通貨
11ヶ月目13.6万通貨45円×13.6Lot×30¥18,3600.6万通貨
12ヶ月目15.2万通貨45円×15.2Lot×30¥20,520
360日間合計スワップポイント¥123,345

 

1ヶ月目のスワップポイントでは千通貨も買い足すことができませんが、2ヶ月目から少しずつポジション量が増えているのが、単利投資の表と見比べるとわかります。半年後には6.6万通貨になっていますので、1ヶ月に受け取れるスワップポイントは8,910円です。

単利投資との利益の差は期間が長くなるほど大きくなるので、1年後には15.2万通貨となり、1ヶ月で20,520円ものスワップポイントを受け取ることができます。1年間のトータルのスワップポイントは123,345円です。

ちなみに1豪ドル78円が2017年の高値となる88円まで10円の円安豪ドル高になれば、152万円の為替差益です。つまりスワップポイントと為替差益の両方で利益を出すことができるということです。

1年間の積立FXの結果(複利の場合)
・12カ月目の米ドル円のポジション量は15.2万通貨
・1年間のスワップポイント利益合計は123,345円

※為替レートの変動によりスワップポイント以上に損失を被るリスクもあります。

豪ドル円のFX積立のまとめ

オーストラリアは三大格付け会社から高い評価を受けています。ムーディーズでAaa、S&PでAAA、フィッチレーディングスでもAAAです。日本の異次元金融緩和政策はまだまだ続きそうな状況ですから、豪ドル円のFX積立は、安定して不労所得を得るにはいい選択肢ではないでしょうか。

ただし、不測の事態に備えることは大切です。仮にトレンドが円高に大きく傾くようであれば、すぐにポジションを整理することが賢明になります。特にアメリカと中国の貿易摩擦の問題には注目しておく必要があるでしょう。FX積立には為替差損のリスクがあることを忘れないようにしてください。

ストップロスの注文を入れたり、情報に敏感になっておけばすぐに対応ができます。投資信託の外貨積立だとなかなか臨機応変な対応ができず、ポジションを整理するのに解約手数料がかかるなどの問題がありますが、自分でFX積立をしているのであれば手数料もかからず、迅速に対応できます。

大切な資産投資になりますので、状況を見極め、しっかりと資産を増やしていけるように取り組んでいってください。

豪ドル円スワップ投資でおすすめのFX会社は【豪ドル円スワップポイントのFX会社比較ランキング】をご覧ください。


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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。