投資初心者投資初心者

メキシコペソの外貨定期預金を検討しているのですが、どうでしょうか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

ズバリ、外貨預金で運用したいなら同じ効果がある『FX』の方がおすすめだよ!

定期預金をするのであれば、できるだけ多くの利息を貰える金利の高い金融機関を探すでしょうが、現代の日本で見つけるのはとても難しい状態です。日本の大手銀行の定期預金の金利はわずかに0.01%。これでは預金していても物価上昇分だけ損してしまいます。

高金利を求めるのなら「外貨」を扱うべきでしょう。もしメキシコペソを扱うのであれば、「外貨定期預金」と「FX」(外国為替証拠金取引)ではどちらがお得なのでしょうか?

<今回の記事で分かること>
・メキシコペソの外貨定期預金の特徴が分かる
・外貨預金よりもFXの方が儲かる理由が分かる
・実際の始め方がわかる

 

メキシコペソの外貨定期預金の仕組み

日本の超低金利政策が継続している中で、注目を集めている外貨定期預金ですが、トルコリラや南アフリカランドの他にも「メキシコペソ」を扱っているケースがあります。

日本との金利差

日本の政策金利が0.10%であるのに対して、メキシコの政策金利はどうなっているのでしょうか?

2008年8月に8.25%だったのが、2009年1月には7.75%、同年7月には4.50%、2013年3月には4.00%、2014年6月には3.00%と金融緩和による利下げが続いていました。これが2015年12月には3.25%、2018年12月には8.25%と急激な利上げに転じています。

メキシコの政策金利

(引用:岡三オンライン証券)

日本に比べて、かなり金利が高いのがメキシコなのです。

メキシコの経済については、1994年にNAFTA(北米自由貿易協定)が発効されて以降、アメリカへの輸出は拡大し続け、今やメキシコの輸出先の80%はアメリカであり、メキシコ経済はアメリカ経済に依存しています。

気になるインフレ率は2017年の6.0%から、2018年には4.9%と健全化されており、人口も増加、失業率も回復してきており、2050年には世界第5位の経済大国になるという見方もあります。IMFの見通しでは2017年のGDP成長率が2.0%だったのに対し、2019年は2.3%に上昇すると予想しています。

S&Pグローバルレーティングのメキシコ信用格付けはBBB+と、南アフリカやトルコよりも評価が高いのです。

トランプ大統領はメキシコを世界で最も危険な国と名指ししましたが、その一方で対中国に向けた新しい貿易協定にも動いており、2018年9月にはUSMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)が合意され、2020年1月より発効されます。

経済成長という面においてメキシコは、先行きがとても楽しみな新興国と言えるでしょう。

選択肢が少なすぎる

FXであれば多くのFX業者で扱われるようになったメキシコペソですが、外貨定期預金となるとまったく扱われていません。今後のメキシコの発展によっては、扱う金融機関も増えていくと思いますが、なにせ治安が悪く(2017年だけで殺人事件2万件)、預金先としてのイメージは良くないことが原因のひとつでしょう。

2017年にはガソリンの急騰で暴動が起こる騒ぎとなりました。新興国だけにカントリーリスクはつきものですが、不安定さは否めません。

2018年7月の大統領選で、左派のロペス・オブラドールが当選。12月より発足しており、汚職撲滅や秩序回復に期待が寄せられています。

そんな中で一部、メキシコペソを取り扱っている銀行もあります。Y銀行は1ヶ月もので3.0%、3ヶ月もので4.6%という金利をつけています。普通預金であれば1.0%になります。R銀行は0.5%の普通預金しかありません。現段階としては、メキシコペソの外貨定期預金は選択肢があまりに少なすぎます。

 

メキシコペソの外貨預金の特徴
・政策金利が8.25%とかなり高い国の通貨
・先行きに期待できる新興国の通貨
・ただし、メキシコペソを取り扱っている銀行は少ない

メキシコペソの外貨定期通貨のデメリット

経済成長には期待ができますが、リスクが高めのため、メキシコペソの外貨定期預金を決断するのはかなり勇気がいります。しかし、リスクが高めな点だけではなく、外貨定期予期には手数料の面でもデメリットがあるのです。

手数料はどのくらいかかるのか

為替手数料がどのくらいになっているのか確認していきましょう。Y銀行の場合、スプレッドは片道25銭という設定です。2019年3月4日時点でメキシコペソ/日本円(MXN/JPY)は、1ペソ5.8円ほどですから、6.05円で買うことになります。Y銀行では最低1万ペソからの預金受付になっていますので、6万円以上は必要です。10万ペソで定期預金するためには、605,000円となります。仮にこれをすぐに円に替えると、1ペソ5.55円ですから、555,000円です。為替手数料を5万円払っていることになります。

実際は利息がつくとしても、この手数料は高すぎます。しかも円に替える際に円高が進んでいたら、利息分などたちまち失われ、元本割れになる可能性もあるのです。

外貨定期預金を検討する場合、どうしても高金利に目を奪われがちになりますが、為替リスクがあることを忘れてはいけません。

メキシコペソ/日本円(MXN/JPY)の推移を確認してみましょう。2008年のリーマンショック時に1ペソ11円台から6円台まで急落しました。さらに2012年にかけて5円台まで安値をつけています。アベノミクスのよって円安に転じ、2014年には8円台まで回復しましたが、2015年の中国上海総合指数の下落によって世界的な円高となり、4.7円の最安値となっています。2018年には6.1円台まで再び上昇しましたが、2019年1月には5.4円まで下落、現在は5.7円前後での推移です。

(引用:岡三オンライン証券)

このように為替リスクが高いからこそ、手数料だけでも抑えておきたいところになります。

FXと比較してみよう

それではFXではどうなるのでしょうか?

スプレッド(※手数料と同義)の広いFX業者でも6.0pips(銭)ほどです。特に手数料が安い「ヒロセ通商」や「セントラル短資FX」だとなんと0.4pipsです。

仮に0.4pipsだと、10万ペソの売買で支払うことになる手数料は400円です。スプレッドの広いFX業者を選んだとしても6.0pipsですから、10万ペソの売買で6,000円の手数料になります。外貨定期預金の際の手数料、5万円と比較すると圧倒的に安いのがFXです。

もちろんFXでもメキシコペソのポジションを保有していれば(メキシコペソ/日本円のロングポジション)、「スワップ金利」として毎日利息分の収入があります。セントラル短資FXであれば、1万ペソで毎日17円のスワップ金利がありますので、10万ペソであれば170円です。30日間で5,100円の利益になります。1年間保有していればおよそ6万円です。

スワップ金利(スワップポイント)について知りたい人は【メキシコペソに投資をしてFXスワップ生活を送る方法【徹底解説】】をご覧ください。

 

1年後あたりの円安に転じた際に売れば、その為替差益も利益になります。手数料は1度の売買だけですのでわずか400円です。

そう考えてみると手数料だけに5万円も支払っているのは損です。外貨定期預金と聞くと預金だけに安全なように思いがちですが、実際は預金保証の対象外になります。FXは信託保全されていますので、FX業者がもしも破綻しても資金は保証されています。FXの方が安全だと言えるでしょう。

ただしFXはレバレッジを効かせて実際の資金の20倍まで取引できます。もちろん円安になればその分だけ利益は大きくなりますが、円高になると損失が大きくなりますので、ここは自制し、レバレッジを効かせず、レバレッジ1倍で取引することでリスクを軽減できます。こうなると高い手数料を払っているだけの外貨定期預金は、FXと比較すると圧倒的に不利なのです。

つまり、メキシコペソを扱う際、外貨定期預金よりもFXを選んだ方が「メリットが多く」「安全でお得」ということになります。

 

外貨定期預金とFXの比較
・外貨定期預金よりもFXの方が手数料が極めて安い
・FXであれば資金は信託保全されるが、外貨預金は預金保証の対象外
・FXであれば、毎日スワップ金利を受け取れる

メキシコペソに投資したいならFXがおすすめ

外貨定期預金は安全のために高い手数料を支払っていると考えているのであれば、大きな間違いです。実際はただ手数料が高いだけなのです。

メキシコは今後の経済成長に期待できる国です。ですからメキシコペソ建てで資産を運用することはとても魅力的だと言えます。しかし、無駄に高い手数料を支払う必要はありません。FXで手数料とリスクを抑え、長期的な展望で資産運用すべきではないでしょうか。

最後に、メキシコペソ投資でおすすめのFX会社は以下をご覧ください。

メキシコペソ円のFX会社比較表
FX会社 スワップ スプレッド 取引単位
セントラル短資FX 16円 0.5銭 1,000
みんなのFX 14円 1.8銭 1,000
LIGHT FX 14円 1.8銭 1,000
岡三オンライン証券 12円 0.7銭 100,000
FXプライム 12円 1.9銭 1,000
マネーパートナーズ 7円 0.5銭 10,000
ヒロセ通商 10円 0.4銭 1,000

※2019年1月時点

 

関連記事:メキシコペソに投資をしてFXスワップ生活を送る方法【徹底解説】





The following two tabs change content below.

FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。