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トルコリラの外貨定期預金を検討しているのですが、どうでしょうか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

それでは、外貨定期預金の特徴や、同じ効果があるFXとの比較をしていくよ!

投資家にとって、新興国は高い政策金利のため魅力的です。特に最近になってどんどん金利が上がっているトルコは注目を集めています。トルコの通貨であるトルコリラ(TRY)はFX(外国為替証拠金取引)だけでなく、外貨預金で取り扱うことも可能です。

はたして、FXと外貨預金ではどちらのメリットが大きいのでしょうか?

<この記事で分かること>
・トルコリラの外貨定期預金はどんなもの?
・どれくらい儲かるのか?
・FXと外貨定期預金の比較

 

トルコリラの外貨定期預金の仕組み

米ドルや豪ドルに比べて、外貨定期預金でマイナー通貨であるトルコリラを扱っている金融機関や証券会社は限られています。やはり新興国通貨はそれだけのリスクがあるからでしょう。

実際にトルコリラで外貨定期預金を扱っている銀行を例に出して、ご紹介していきます。

日本との金利差

日本は金融緩和により超低金利政策を継続していますので、政策金利は0.10%です。それに対してトルコの政策金利は、2016年まで7.50%だったのが、その11月には8.00%、2018年5月には16.50%、6月には17.75%と上昇を続け、9月にはついに24.00%に達しています。

この高金利を背景にして、トルコリラの外貨定期預金の年利は高く設定されているのです。日本であれば大手銀行の定期預金で年利0.01%ほどですが、Y銀行では年利が14.00%です。これは1ヶ月もの、3ヶ月もの、6ヶ月もの、1年ものすべて同じ年利になっています。

S銀行では、トルコリラの外貨定期預金の年利は10.00%です。コースや預金期間によってやや条件が良くなり、プラチナコースで1年ものだと10.05%になります。こちらでは1ヶ月もののおためし外貨プランというキャンペーンを実施しており、そちらはなんと年利が30.00%で設定されています。おためしとその後の定期預金ではかなりの金利差がありますので注意する必要があるでしょう。

どちらにせよ日本の銀行に預金するよりもはるかに大きな利息です。この条件だけを提示されれば、間違いなくトルコリラの外貨定期預金を選択するはずです。

貯蓄ではなく投資

しかし、外貨定期預金には大きな問題があります。それが為替変動です。日本円をトルコリラに替えて預金し、出金する際はトルコリラを日本円に替えることになりますが、この期間に円安に進むのか、円高に進むのかで受け取れる金額が変わってくるのです。

円安になれば受取額は増えます。逆に円高になれば利息以上の為替差損が生じて、元本割れになるリスクもあるということです。

ちなみにトルコリラ/日本円(TRY/JPY)の推移を確認してみましょう。

2008年のリーマンショックで暴落してからは、もみ合いの状態が続いていましたが、2014年11月に1トルコリラ53円台をつけて以降は下落トレンドに入っています。2018年8月には16円台まで安値を更新しています。11月下旬には22円目前まで戻していますが、2019年2月28日現在、1トルコリラは20円台後半で推移しています。

トルコリラ円の月足チャート

最新のトルコリラ見通しについて知りたい人は、元メガバンク為替ディーラーが解説する【トルコリラ円の見通しと下落要因】をご覧ください。

 

政策金利はかなり高い状況ではあるもの、以前として通貨安は続いています。これは、トルコが政治不安、インフレ懸念、アメリカとの外交問題など多くの問題を抱えており、カントリーリスクが極めて高いのが原因です。

GDP成長率も2017年は7%だったのに対し、徐々に減少し、IMFの見通しでは、2019年はプラス成長ではあるものの、限りなくゼロに近いものになっています。今後トルコリラ/日本円はさらに底値をつける可能性はあるのです。

こうなると、トルコリラの外貨定期預金は貯蓄ではなく、ハイリスク・ハイリターンの投資と言えるでしょう。日本人はどうしても預金という言葉に安心感を持ってしまいがちですが、トルコリラの外貨定期預金をする際にはその考え方を捨てる必要があります。

 

トルコリラ外貨預金の仕組み
・政策金利が24.00%であるトルコリラの外貨定期預金は、年利10%以上が見込める
・一方で、為替レートの変動でトルコリラ安円高になると損失が発生するリスクもある

トルコリラの外貨定期預金のデメリット

ハイリスク・ハイリターンという点では、トルコリラで外貨定期預金をするのも、FXの通貨ペアにトルコリラを選択するも同じです。しかし外貨定期預金とFXには大きな違いがあるのです。

FXと比較した際の外貨定期預金のデメリットとはなんでしょうか?

手数料がどのくらいかかるのか

注目すべき点は「手数料が外貨定期預金とFXではどれだけ違うのか」ということです。

Y銀行を例にすると、トルコリラの外貨定期預金の場合、片道のスプレッドは1円25銭という設定です。仮に1トルコリラが20円80銭だとすると、22円5銭かかることになります。

この条件で100万円をトルコリラの外貨定期預金にすると、およそ4,5351.47トルコリラです。これをすぐに日本に替えると、スプレッドを加味して1トルコリラ19円55銭ですから、およそ886,621円です。なんと往復で11万円以上の手数料を支払うことになるのです。これにもし円高が影響したら、大きな損失になってしまいます。

定期預金は3ヶ月ものを選択した場合、原則3ヶ月は預金を動かすことができません。円高が進んでも指を加えて見ているしかないのです。その間にどんどん損失は膨らんでいきます。解約した場合は、違約金を支払うことになるでしょう。

ちなみにS銀行のスプレッドは、スタンダードだと1円、ゴールドだと80銭、プラチナだと50銭となっています。通常だとスタンダードですから、往復のスプレッドは2円ということになるのです。先ほどよりは手数料を抑えられますが、1トルコリラが20円前後に対して、手数料が1割も取られるのは資産を増やすうえでかなりの負担になります。

FXと比較してみよう

それでは、FXでトルコリラを扱うとどのくらいの手数料がかかるのでしょうか?

スプレッドはFX業者によってかなりばらつきがありますが、業界最安ののみんなのFXLIGHT FXだと1.8銭(1.8pips)です。1万トルコリラでも180円の手数料ですから、5万トルコリラ(104万円)分取引しても、900円の手数料しかかかりません。往復でも1,800円ですから、Y銀行の11万円以上の手数料とは雲泥の差です。

トルコリラ投資におすすめのFX会社比較一覧

 

あまりにも違いが大きすぎますが、実際はこのことを知らずに外貨定期預金を選んでしまう人もいます。おそらく1円25銭のスプレッドと言われてもピンときていないのかもしれません。

中には「FXはレバレッジもあるしリスクがあるから手数料は安い。しかし外貨定期預金は預金だから安全なので手数料は高くても仕方ない」と誤解しているケースもあります。FXは信託保全されていますが、外貨定期預金は預金保証の対象外ですから、もしものときには、外貨定期預金の方が危険です。

また、どうしてもレバレッジに抵抗があるのであれば、思い切ってレバレッジ1倍でFXをすればいいのです。1万通貨の場合、1Lotのロングポジションを保有するのに20万8,480円必要になりますが(4.8pipsのスプレッド込み)、レバレッジのリスクはゼロです(恩恵もゼロですが)。スワップ金利も毎日入ります。110円ほどです。レバレッジ1倍であればよほど暴落しない限りロスカットになりませんから、100万円の資金だと4Lotは保有できます。スワップ金利は毎日440円になります。

これだと往復の手数料でわずか3,840円です。しかも何か急変して円高に転じるようなことがあってもすぐに対応できます。FXは定期預金と違って縛りがないからです。いつでもポジションを売りに出すことができます。

 

トルコリラのFXと外貨預金の比較
・手数料が銀行の外貨定期預金よりもFXの方が圧倒的に安い
・FXでも外貨定期預金でも、利回りは同程度が見込める(※FXは毎日利息が発生)
・FXであれば、満期などが無いのでいつでも解消できる

 

銀行の外貨預金とFXの違いを更に詳しく知りたい人は、以下をご覧ください。

記事:FXと外貨預金の違いは?外貨預金はおすすめしない理由を元銀行員が解説

トルコリラは外貨預金ではなくFXがおすすめ

FXは外貨定期預金に比較すると「手数料が格段に安く」、「突発的なリスクにも対応できる」という大きなメリットがあります。これを知らずにトルコリラの外貨定期預金を利用するのはあまりにもったいない話です。

ですから、トルコリラを扱って資産を増やしていきたいのであれば、外貨定期預金ではなく、FXを強くお勧めいたします。




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