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iDeCo(イデコ)では、どのように資産配分すればいいでしょうか~・・・?

iDeCoで老後の資産を作るために最も重要なことは、どの商品をどのように組み合わせるかです。これをアセットアロケーション(資産配分)と言います。とはいっても、どうすればいいのか分からない人のほうが多いと思います。

そこで今回はiDeCoの資産分配をどのように決めればいいのか?そのポイントを紹介します。また、いくつかアセットアロケーションの事例も可紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

iDeCoの資産配分を考える際のポイント

どのような資産配分が最適なのかは人それぞれ違います。そのため、正解はこれだ!というものはありません。

あくまでどんな方でも参考にできる、基本的な資産配分のポイントを解説していきます。

 

iDeCoの基本について知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

記事:老後のために知っておきたいiDeCo(イデコ)の仕組みと3つのメリット

分散投資の重要性

そもそもなぜ投資対象を分散させる必要があるのか?これはリスクを分散させるためです。分散投資の話をする際に、よく卵を事例に説明されます。

例えば、一つの籠にすべての卵を入れている場合と、いくつもの籠に分けて卵を入れている場合、どちらが安全でしょうか?もし、何かの拍子に籠を落としてしまったら、一つの籠にすべての卵を入れていたら、全部割れてしまいます。しかし、いくつもの籠に分けていれば、落としていない籠に入っている卵は無事です。

(引用元:厚生労働省HP)

このように、リスクを分散させることによって、何か不測の事態が起こった時も、大きな痛手を回避することができます。iDeCoのアセットアロケーションもこの考えを取り入れ、元本確定型以外の特定の商品の比率を極端に上げないほうが良いでしょう。

残りの拠出期間を考慮する

残りの拠出期間を考慮して、資産配分を決めることも大切です。例えば、60歳まで30年近くある方なら、株式の比率を多めにしてもよいでしょう。

長期間運用すればするほど、再投資に税金のかからないiDeCoの恩恵を受けることができます。複利を味方にできる再投資は、長期投資の大きな武器です。この再投資に税金がかからないとなれば、鬼に金棒ですね。

また、投資する期間が長ければ長いほど、急な市場の変動も平均化できます。ある年に大きなマイナスになっても、他のプラスの年でカバーできるのが、早くからiDeCoを始める人のメリットでしょう。

(引用元:厚生労働省HP)

それとは逆に、残りの拠出期間が少なく、それほど無理する必要がないと考えているのなら、元本確定型の比率を多めにするほうがいいでしょう。そして、少しだけ海外株式などのリスクリターンが大きいものに配分すれば、資産全体でみるとバランスの取れたものとなるはずです。

海外に偏らせすぎない

国内だけでなく、海外の債券や株式に興味のある方もいるでしょう。国内よりリスクリターンが高いため、上手に運用できれば老後の強い味方(資産)となってくれます。ただ、あまりにも海外一辺倒にならないよう注意する必要があります。

というのも、海外へ投資をする際には、どうしても為替の影響を受けてしまいます。長期間為替の影響で足を引っ張られることも絶対ないとは言えません。その点を考慮して、海外への投資の比率が大きくなりすぎないように、アセットアロケーションを決めましょう。

REITを組み込んで間接的に不動産投資

iDeCoの元本確定型を除いたアセットアロケーションを考える際の代表的な投資商品は、国内株式・債券と、海外株式・債券の4つです。この4つをどのように資産配分するかが鍵となります。とはいっても、投資初心者には難しいですよね。

そんな方は、バランス型を取り入れましょう。バランス型は主にこれら4つの商品を最初から分散投資してくれています。自分で細かい比率を決める必要はありません。さらに、このバランス型にREITを少しだけ取り入れるのも一つの方法です。

REITを購入することで、間接的に不動産に投資することができます。株式や債券以外の別の商品に投資を行うことにより、さらなる分散効果を得ることができます。不動産と聞くと株より安心される方もいるでしょうが、当然元本の保証はありません。その点だけ勘違いしないように注意してください。

iDeCoだけで考えない

iDeCoのアセットアロケーションを決める際には、iDeCo以外の自分の資産を考慮する必要があります。

例えば、iDeCoで資産配分のすべてを元本保証型にしている場合、iDeCoだけで見ると守りすぎているから、すこし国内債券などを組み込んだほうがいいように感じます。しかし、iDeCo以外の個人的な資産のすべてを株式でアクティブに運用しているのなら、全く話は変わってきます。

このように、iDeCo以外に定期預金などの貯金はいくらあるか?株や投資信託を購入していないか?不動産投資をしているか?住宅や車のローンはどのぐらいあるか?これらすべてを総合的に考えて、iDeCoのアセットアロケーションを決めるようにしましょう。

ちなみに、iDeCoで元本確定型に拠出して、個人的に投資信託を購入している場合は、税控除の恩恵を受けるためにもiDeCoで運用して、個人的に貯金しておくことをお勧めします。

iDeCoのアセットアロケーション事例

iDeCoの資産配分のポイントがわかってところで、次は実際に架空のアセットアロケーションを見て、具体的なイメージをしてみましょう。

今から紹介するアセットアロケーションをすれば安全というわけではありません。あくまで一つの事例として、自分の資産配分を考える際のヒントにしてみてください。

30代のサラリーマンが積極的に運用するケース

60歳までかなりの時間が残されているし、複利を味方にするためにも積極的に運用したい!そんな30代のサラリーマンのアセットアロケーションは、下記のようなものが考えられます。

・国内株式・・35%
・海外株式・・20%
・国内債券・・25%
・海外債券・・10%
・REIT・・10%

元本確定型を一切入れていない積極的なアセットアロケーションです。ただ、ちゃんとiDeCo以外でコツコツ貯金をためて一切投資をしていないのなら、運用益の税控除をフル活用できる意外と考えられた資産配分といえます。

安全に運用したいフリーランス

サラリーマンよりも安定していないし、厚生年金もない。だから、個人的に株式投資を行っているが、長期ではなく比較的短期で売買を繰り返している。

長期投資は行っていないため、iDeCoで運用したいけど、普段からリスクをとっているから、安全な資産配分をしたい!そんな方には、下記のようなアセットアロケーションが考えられます。

・元本確定型・・40%
・国内株式・・10%
・国内債券・・30%
・海外債券・・20%

多めに元本確定型を設定して、残りのほとんどを債券で安定的に運用する資産配分です。国内株式の長期投資は1割と控えめ。為替の影響も20%程度と抑えてあります。

普段から頻繁に株式などの取引を繰り返しているのなら、これぐらい守りに入っていてもよいでしょう。

旦那が厚生年金を受け取る主婦

旦那が厚生年金を受け取れる主婦の方で、将来受け取れる年金は比較的多めだから、安全が一番!だけど、やっぱりそれなりに増やしたい…。そんな方のアセットアロケーションは下記のようなものになるでしょう。

・元本確定型・・50%
・国内株式(パッシブ型)・・10%
・バランス型・・10%
・国内債券・・30%

安全に運用するため、半分を元本確定型にして、為替の影響を受ける海外投資も、バランス型のみに抑えています。

国内株式はパッシブ型を選ぶことにより、分散投資効果を高めて、残りは国内債券で手堅く運用しています。守り重視のバランスが取れたアセットアロケーションです。

アセットアロケーションに正解はない

運用の世界では、どの銘柄を購入したかよりも、どのようにアセットアロケーションを決定したかのほうが、その後の長期的な運用成績に影響を及ぼすと考えられています。

それだけ、資産配分を決めることは大切なことなのです。ただ、運用する人の目的によって、どのように決定するか?何が正解か?は全く違います。

今回紹介した、iDeCoの資産配分のポイントや、アセットアロケーション事例を参考にして、自分に合った最適なアセットアロケーションを導き出しましょう。


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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。