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投資信託にはどんな注意点があるのでしょうか~・・・?

投資信託は少額から分散投資できるため、初心者にもおすすめの資産運用のひとつです。ただ、すべての投資信託がおすすめというわけではありません。中には、避けたほうがいいものもあります。

そこで今回は資産運用する前に知っておくべき投資信託の注意点を3つ紹介します。これを読めば、購入してはいけない投資信託を知ることができますよ。

1.リスク分散できない!テーマ型投資信託に夢を見ないこと

リスク分散できることは、投資信託の大きなメリットのひとつです。それなのに、そのメリットを放棄している投資信託も中にはあります。それどころか、一発逆転を狙うなんて本末転倒な投資信託も…。

そんな避けるべき投資信託の代表例が、テーマ型投資信託です。

 

投資信託の基本について学びたい方は、以下の記事もご参照ください。

記事:初心者でもわかる投資信託の基本的な仕組みと始め方

1.1 テーマ型投資信託の罠

テーマ型投資信託とは、ひとつのキーワードを掲げて、それに関連する株でポートフォリオを組んでいる投資信託です。具体的には、AI関連株やバイオ株など、いかにも個人に人気のありそうなテーマで作られています。

一見、儲かりそうなイメージのテーマ型投資信託ですが、同じジャンルでポートフォリオを組んでいるため、まったくリスクを分散できていません。

同じセクターの株は、同じような動きをします。上がるときはいいですが、下がりだしたら…。これがテーマ型投資信託の罠です。

1.2 人気があるから割高な傾向

個人投資家に人気のないテーマで投資信託を作ることはありません。お金が集まりませんからね。となると、必然的に将来性があり、一発逆転の夢が見られるテーマになってしまいがちです。

AIやバイオにロボット関連…。このような人気テーマの株は、すでに割高になっていることがほとんどです。人気がある=需要があるということですからね。

こんな過熱している関連株ばかりを集めたポートフォリオで運用している投資信託を購入したらどうなるか?説明するまでもありませんね。

1.3 持続性がなく手数料の負担が大きい

過熱しているテーマ株が、長期間高い株価を維持することは困難です。次から次へと注目を集めるテーマが変わっていきますからね。市場の人気とは儚いものです。

特定のテーマ型投資信託を購入したとして、いつまで保有できるでしょうか?人気がなくなれば、次のテーマ型投資信託に乗り換える必要があります。これを繰り返せば繰り返すほど、手数料の負担が大きくなります。

本来投資信託は、長期投資でじっくり運用するものです。頻繁に売買するのであれば、わざわざテーマ型投資信託を選ぶ必要はありません。市場で直接テーマ株を売買したほうがましです。

リスクが分散されていない割高なポートフォリオで運用されている投資信託を、高い手数料で購入する…。それでも、あなたはテーマ型投資信託を購入しますか?

 

1.テーマ型投資信託
◆ テーマ型投資信託とは、ひとつのキーワードを掲げて、それに関連する株でポートフォリオを組んでいる投資信託のこと。
◆ 人気があるためすでに割高になっているケースが多く、儲からない可能性が高い

2.長期投資に向いていない!レバレッジ型の投資信託を選ばないこと

投資信託を購入する際の2つ目の注意点は、長期投資に向かない投資信託を避けることです。

先程も紹介したように、一般的には投資信託は長期投資向けです。それなのに、長く保有すればするほど、不利になる特性を持った投資信託が中には存在します。それがレバレッジ型の商品です。

2.1 レバレッジ型の性質

レバレッジ型の投資信託でもっとも有名な商品は、日経平均レバレッジETF(1570)です。こちらは上場投資信託で、多くの個人投資家が売買しています。こちらを例に、レバレッジ型の説明を解説していきます。

レバレッジ型とは、通常の指数の数倍の動きを目指すものです。日経平均レバレッジETFなら、日経平均株価のその日の騰落率の2倍の動きを目指します。例えば、日経平均株価が0.3%上昇すれば、0.6%上昇します。(下落時も2倍下がる)

2.2 持てば持つほど損をする!勝率が悪い投資信託

リスクが高いことも初心者におすすめできない理由の一つですが、本質はそこではありません。日経レバレッジETFを例に見てみましょう。

・指数が上昇を続ける・・2倍儲かる
・指数が下落を続ける・・2倍損する
・指数が横ばいを続ける・・損する

2倍のレバレッジが掛かっているのだから、上下で2倍のリスクリターンになるのは当然ですね。問題は指数が横ばいなのに、損をすることです。これでは勝率が50%以下になってしまいます。

この横ばいを続けた場合に負けてしまうのが、レバレッジ型の投資信託を避けなければいけない最大の理由です。この特性は、保有期間が長くなればなるほど顕著にあらわれます。だから、長期投資には向かないのです。

2.3 指数が変わらないのに損する具体例

なぜ、横ばいで損をするのか?実際の数字を使えば一目瞭然です。例えば、Aという指数と、Aに連動するレバレッジ2倍の投資信託の動きを見てみましょう。

・指数A 100 → 120 → 96
・レバレッジ型 100 → 140 → 84

一日目に指数が20%上昇し、その次の日に指数が20%下落したら、レバレッジ2倍の投資信託は、40%上昇して、40%下落します。その動きが上記になります。

最終的に、指数Aは96となり、初期の100から-4%の騰落率になります。本来なら、レバレッジ2倍の投資信託は2倍の-8%になっているはずです。それなのに、結果は84と-16%の騰落率になっています。

今回は動きを大きくしているため、はっきり不利だと誰もが気付きます。しかし、実際の指数はここまで激しい動きをしません。そのため、気づかないうちに損をする…。しかも、長く保有すればするほど損をする…。レバレッジ型の投資信託には、近づかないのが無難ですよ。

 

2.レバレッジ型の投資信託
◆ レバレッジ型投資信託とは、通常の指数の数倍の動きを目指すもの
◆ 上昇した時に得られる利益も数倍になるが、下落した時にこうむる損失も数倍になる
◆ また、相場が横ばいに推移している場合にも、損をする可能性が高い

3.為替変動の落とし穴!外貨で運用されている投資信託を避けること

投資信託で資産運用する際の、3つめの注意点は為替です。外貨で運用している投資信託は、為替の影響を避けることができません。それでは詳細を解説していきます。

3.1 外貨運用ベースの投資信託がすべて悪いわけではない

為替の影響を強く受けるため、注意しなければいけないことは確かです。ただ、外貨で運用している投資信託が、すべて悪いというわけではありません。その点だけは、勘違いしないようにしてください。

例えば、アメリカの株式市場は、長期にわたって右肩上がりを続けています。長期投資をするには魅力的な市場です。ただ、このような市場の恩恵を受けるには、為替と上手に付き合っていく必要があります。

3.2 為替の影響を受ける具体例

例えば、1ドル100円の時に100万円のドル運用ベースの投資信託を購入したとしましょう。もし、運用資産が変化しない(パフォーマンスが0%)と仮定した場合、1ドル80円になったら、100万円の投資資金は、80万円になってしまいます。

円高になると、投資信託の運用成績とは関係なく、大きな痛手を負うことになります。逆に、円安になれば得をするというわけです。

 

為替について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。

関連記事:動画で学ぶFXとは?|世界一わかりやすい入門講座【元銀行員が解説】

3.3 順調に運用されているのに損することも…

ここまで読んで、すでにおわかりの通り、例え投資信託の運用成績が良くても、それはドルベースの話で、実際には損をする可能性すらあります。

これが外貨ベースの投資信託を購入する際には、為替と上手に付き合っていく必要がある理由です。

3.4 2つの予測を当てることは困難

外貨で運用する投資信託で稼ぐためには、2つのことを予想する必要があります。ひとつは、その投資信託のポートフォリオについて、もうひとつは為替です。

1つの要因を予想するのも難しいのに、2つのことを当てなければいけないのは、初心者には荷が重いでしょう。そのため、初心者の方に外貨ベースで運用している投資信託はおすすめできません。

 

3.外貨で運用されている投資信託
◆ 外貨で運用されている投資信託は、為替レート変動の影響を受ける
◆ 投資信託のポートフォリオに加え、為替レートの変動も予想する必要があり、難易度は高い

4.外貨運用ベースの投資信託をどうしても購入したいなら…

投資信託を利用した資産運用で失敗したくなかったら、今回紹介した注意点をぜひ参考にしてみてください。

ただ、外貨で運用する投資信託については、魅力的なものがたくさんあるのも事実です。どうしても興味がある方は、多くの経験を積んだ後に、余裕資金で挑戦してみてください。


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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。