今年に入ってから北朝鮮によるミサイル発射が相次いでいますが、8月9日に、北朝鮮は「グアム周辺を弾道ミサイルで攻撃する作戦を検討している」、との報道を行いました。

これは米軍が朝鮮半島で度々軍事演習を行っていることに対する威嚇とみられ、トランプ米大統領も「北朝鮮が新たな大陸間弾道ミサイルの発射実験や核実験を行った場合は、武力行使も辞さない」と強く警告。

金融市場では、米国と北朝鮮を巡る地政学的リスクへの警戒からリスクオフとなっており、株価は下落。また、為替市場では「リスク回避の円買い」が強まっています。

 

本当に北朝鮮がミサイルを撃ち戦争が起こった場合、ドル円はどうなるか?

では、本当に北朝鮮がミサイルを撃ち、そして戦争が始まってしまった場合、ドル円はどのように反応するのでしょうか?

この問題に関してはメディア等でも色々と円が買われるまたは売られるなど、議論・考察がなされているますが、個人的にファーストリアクションとしては円が買われる(円高になる)と考えています。

その理由としては、海外のヘッジファンドなどの投資家はアルゴリズムを用いたトレーディングをしており、そのプログラムの中に、「北朝鮮ミサイル」「戦争」などのリスクオフを連想させるニュースが流れたら、即座に円を買うようプログラムしているのです。

また、金融機関でトレーディングしている人間も、現在の相場環境が「リスクオフ→円買い」というパターンが出来ていることを認識しているので、ブルームバーグなどの情報端末にそれらのニュースが流れれば、即座に保有するドル円のロングポジションを手仕舞い、場合によってはショートを仕掛けるでしょう。

今週に入りドル円は110円を割り込み、109円台まで下落していますが、これも北朝鮮を巡る地政学的リスクの高まりが主な理由です。

 

リスクオフで円買い(円高)になる理由に関しては、こちらの記事をお読みください。

円買いのファーストリアクションの後は?

では、円買いで最初反応した後の、ドル円の反応はどのようになるのでしょうか?

円買いのファーストリアクションは容易に想像出来ますが、その後の展開は非常に予想が難しいです。

もし戦争により日本国内に直接的な影響(考えたくもないですが)が出た場合には、日本に投資している海外の投資家は、日本株や国債を売って(円を手にいれて)、円を外貨に換えることをしますので、為替は円売り外貨買いの圧力が次第に高まるでしょう。

注意したいのはアジアの金融市場がパニックになる中、流動性が枯渇する可能性があり、ドル円が1円、2円一瞬で動くような展開にもなるかもしれません。

 

今後の注目ポイントは?

今月21日からは、アメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習が始まる予定であり、北朝鮮が激しく抗議するなか緊張がさらに高まることが予想されます。

ドル円は一目均衡表の雲を下抜けてきており、下落方向の圧力が強まりやすい展開となっています。



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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。