こんばんは、T-yaです。

前回のドル円見通しの記事では、テクニカル的にはまだ円安・円高のどちらの方向に行く可能性もあるが、ファンダメンタルズ分析的には円高リスクが高まっているということを説明しました。

2018年ドル円の注目ポイント|110円割れて円高トレンドが続くのか?

 

先週のドル円は、一旦110円台でドル円を買いたいプレイヤーからの買いが入り、一旦111円台を回復しましたが、週末にかけては110円台半ばまで下落しました。

今回の記事では、1/22週のポイントを解説していこうと思います。今週も円売り・円買い材料が入り混じっていますが、拮抗が崩れる瞬間が着々と迫っているかもしれません。

注目の日銀会合だが、影響は限定的か?

週前半の注目材料は1/22-23に開催される日銀会合。

日銀関連では、1/9に日銀が超長期国債の買入れ減額を行い、マーケットは日銀の金融緩和出口への懸念から円金利上昇&円高で反応しました。

さて、そのような中、注目は国債買い入れ減額に関する黒田総裁のコメント。間違いなく質疑応答では質問される事項で市場関係者が注目していることなのですが、おそらく、出口を意識させるようなタカ派的なコメントをする可能性は低いでしょう。

もし、黒田総裁が出口を示唆するようなコメントをしたら、円高が一気に進む展開が想定されます。そしてそれを機に、投機筋が円買いを一斉に仕掛けますので、今まで続いていたレンジ相場を下に抜けて、110円を割れて、一気にドル円の下落が加速するでしょう。

しかし、円高は日銀にとってマイナスでしかありません。せっかく、国内景気が上向きになってきたのに、それに水を差し込む格好となり、避けたいところ。

そう考えると、黒田総裁からは「引き続き緩和を粘り強く続けていく」というような、従来のスタンスが続き、ドル円へのインパクトは限定かと思います

円売りポジション解消のカウントダウン

では拮抗が崩れるとしたらどういうシナリオか?

テクニカル的にはまだ、110円丁度をキープし、このまま反発する展開も考えられます。それに、米経済が好調な中、米長期金利が上昇しており、これがドル円のサポート材料にはなるでしょう。

しかし、怖いのが、ヘッジファンドなどによる投機的な円買い。前回の動画でも触れていますが、現在マーケットで円ショートポジションがかなり蓄積されている可能性があります。

IMM円ポジションは、引き続き円ショートが高水準で溜まっています。また、国内の個人FXトレーダーも、110円台ではドル円を買ってきています。しかし、それにも関わらずドル円の上値は重い(これには様々なファンダメンタルズ要因があるのですが、、)。多くの投資家が、ドル円を買っているのになかなかドル円が上昇しないという状況になっているのです。

2018年ドル円の注目ポイント|110円割れて円高トレンドが続くのか?

 

そのような中、110.00~109.80あたりには、損切り注文が集中している可能性があるので、それに目を付けたファンドやディーラーが円買いを仕掛ける可能性があります。110円を割ると、三角保ち合い的にも、下にトレンドが発生する可能性が高まるので、逃げ足の速い投資家であれば、109円台後半でクローズするでしょう。そして、ドル円ロングの解消と、新規で売りを仕掛けるトレードにより、ドル円が一気に109円丁度付近まで下落するリスクがあります。

直近の米政府機関の一部閉鎖も、トランプ政権運営への不安に直結するので、ドル円にとってはネガティブ材料ですね。

 

いずれにせよ、このまま下に抜けるか、それとも反発するかは、今週の相場である程度はっきりすると思います。米長期金利や株などのリスク資産がしっかりしているので、円を買う理由も見当たりません。短期トレーダーであれば動いたところを、テクニカル的に優位性のあるポイントでエントリーを仕掛けたいところです。

⇒より詳しいトレードテクニックはこちらで公開

今週の主なスケジュール

22日(月)
ユーロ圏財務相会合
IMF世界経済見通し発表

23日(火)
日銀金融政策決定会合結果
黒田日銀総裁、記者会見
独ZEW景況感指数(1月)

24日(水)
日本貿易収支(12月)
米中古住宅販売件数(12月)

25日(木)
独Ifo景況感指数(1月)
ECB理事会
米新築住宅販売件数(12月)
米新規失業保険申請件数

26日(金)
日銀議事録(12月20日、21日分)
日本消費者物価指数(12月)
米耐久財受注(12月)
米GDP速報値(第4四半期)