こんにちは。T-yaです。

今週(2/5~)の相場は米株が過去最大級の暴落を記録し、為替相場はリスクオフから円高が全面的に進みました。

2/5のNYダウの急落は、今月発表された米雇用統計の内容が強く、米長期金利上昇への懸念から売りが入ったとの報道もありますが、いまいち状況がつかめていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、FXトレーダーの視点から、米株式市場の状況整理と、ドル円の為替相場の今後の見通しについてまとめてみました。

米株価急落の原因について

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今回の米株の急落ですが、原因として以下の点が挙げられます。

① インフレ率加速による米金利上昇への懸念
② 積み上がったポジションの解消による調整
③ アルゴリズムトレーディングの暴走による急落

① インフレ率加速による米金利上昇への懸念

一つ目の理由にして、もし仮に現実になれば、更なる株価下落につながる要因が「インフレ率加速による米金利上昇への懸念」です。

これはどういうことかと言うと、今ままでは底堅い米景気状態にも関わらず、インフレ率がなかなか上がらず、マーケット関係者の多くが原因不明の事象として気にされていた問題でした。

しかし、ここ最近で発表されている米経済指標があまりにも強く、実は、インフレが今後急に加速するのではないか、という懸念が市場で一気に高まったのです。

それにより反応したのが、米長期金利の上昇です。

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上記のチャートのように、米10年債利回りは2.8%まで急上昇しており、このまま3%台に突入する可能性もあります。

こうなってくると、米金利上昇は企業活動に悪影響を与えますので、景気下振れ懸念から一気に株が急落したという考えです。

ちなみに、通常であれば、米長期金利が上昇すれば、米ドル高となり、ドル円は上昇(円安)すると思われますが、今回のケースでは株式市場が急落したので、リスク回避から円買いの流れとなっています。(実は、この株価急落で円高になるのは、明確な理由があるのですが、ここでの説明は割愛します。)

② 積み上がったポジションの解消による調整

二つ目の理由は積み上がったポジション解消による下落です。

ここ最近の株式市場は右肩一本調子で上昇を続けていたため、いつ調整が起きてもおかしくないような状況となっていました。

そして、調整なく上昇し続ければするほど、一度株価が下がり始めた時に一気に急落する可能性が高いので、投資家の間ではかなり懸念されていました。

③ アルゴリズムトレーディングの暴走による急落

3つ目の要因は、アルゴリズムトレーディングの暴走です。

近年、ファンドや投資家の間で、アルゴリズムというシステムを使った自動売買が主流になってきていますが、そのシステムが暴走した可能性が一部でささやかれています。

確かにチャートを見ると、何かその日に明確な理由が無い中で、一気に1,000ドル近く急降下していますので、アルゴリズムが暴落に拍車をかけたのはほぼ間違いないのかなと感じております。

米株式市場の今後について

今後の米株価の動向ですが、非常に判断が難しいところです。

まず、ファンダメンタルズに目を向ければ、米経済は堅調であり、景気後退が今すぐ起こるような環境ではないので、株がこのまま売り込まれる展開は想定しづらいです。

今回の株価暴落は上昇トレンドの一時的な調整であり、1,2カ月したら、再び高値を更新して上昇していく可能性もあります。

しかし一方で、今回の金利上昇で、今後新たな火種が爆発するシナリオが生まれてきたことも事実です。
それは、グローバルに積み上がった債務残高の状況。

著名投資家であるジム・ロジャーズ氏(75)も懸念を示しています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-09/P3V77E6JIJUO01

リーマンショック以降、世界の中央銀行は大規模な金融緩和を実施しました。
そして、米企業や家計の債務状況も高水準になっており、このまま長期金利が上昇した場合、はかりしれない打撃を受ける可能性があります。

私も予想が出来ていないのですが、リーマンショック級の金融危機があと数年で起きてもおかしくない雰囲気はあります。

 

そんな中、来週は米国で14日にインフレ動向を示すCPI(消費者物価指数)が発表されるのでかなり注目です。

仮に、CPIが予想より強い数字となると、株価暴落の第二波が襲ってきそうです。

ドル円の今後の見通しについて

ドル円ですが、前回の記事「ドル円110円台キープなるか?円売りポジション崩壊に余談許さぬ状況」でも説明した通り、週足レベルで見える三角持ち合いを下抜けした後、想定通り円高の地合いが強まっていました。

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しかし、何度か108円割れを試しに行くも、108円台前半では底堅い値動きとなり、一時110円台まで反発。

2/9の時も、108.05銭付近まで下落しましたが、結局割れることなく、株価が急回復したことから、108円70銭台まで上昇しております。

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今後のドル円の見通しですが、株価動向次第な状況です。株がこのまま反発するようなら、ドル円も持ち直して110円台回復もあり得ますが、もし再び崩れるようだと、108円割れも十分あり得ます。

そして、108円を割れた場合、予想されるプライスアクションとしては、ドル円の急落です。
何度か反発している108円の下には、投資家の損切り注文が大量に置かれている可能性があります。

また、108円のサポートラインを割ってしまうと、テクニカル的にもかなり売り目線が強まるので、いよいよ106円、そしてその先の105円の水準が視野に入ってきます。

2018年ドル円見通しはこちらから↓

【2018年】ドル円為替見通し・予想|元メガバンク為替ディーラー

2/9ドル円トレード解説(108円割れ確信するも、急反発で結局+30pips程)

ドル円はずっと売り目線で仕掛けていました。

そして、9日は株の動きから108円割れを確信し、108.50アッパーでエントリー。その後も売り増し。

一時50pips程の利益が乗るも、その後の急激なショートカバーに巻き込まれ、+30pipsでかろうじて利食い・・・

かなりすごい値動きでしたね・

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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。