FX(外国為替証拠金取引)の為替差益を得るためには、エントリーするポイントと、利益確定をするポイントを適正に判断する必要があります。ここがFX初心者にとって、もっとも頭を悩ませる関門となってくるでしょう。

「とりあえずこのあたりで反転しそうだから、利益を確定しておこう」とした直後にさらに相場が上昇し、小さな利益しか出せなかった。

「必ず反発するはずだから、含み損をもう少し耐えよう」と粘っていたら、反発せずにさらに含み損が膨らむ。

FX初心者であれば誰もが経験したことのある話です。利益確定や損切りのルールを決めても、どうしても「早く利益を出したい、損はしたくない」という感情の誘惑に負けてしまう。それがFXで勝てない原因となっています。

そんな悩みを解決してくれるのが、自動売買ツールになります。様々な取引業者から提供されていますが、今回はその中から評判の高い外為オンラインが提供している「iサイクル注文」についてお伝えします。

iサイクル注文とは?

iサイクル注文は、大島優子さんのテレビCMでお馴染みの「外為オンライン」が提供している自動売買ツールです。

自動売買といっても、「お金を入金して後はほったらかし」という類のものではなく、自分で最初に条件を設定して、その通りに取引がなされるものです。

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IFO注文

iサイクル注文の説明に入る前に、そのツールの核となるIFO注文について説明します。

自動売買注文では「IFD」(イフダン)注文が有名です。一度に「買い」と「売り」の注文が出せます。エントリーポイントと利益確定のポイントを決めておき、後は相場がそのポイントにくるまで放置しておくというものです。

「OCO」(オーシーオー)注文とは、一度に二つの注文を出して、一方が成立すると、一方は取り消されるというものです。基本的には、利益確定のポイントと、損切りのポイントの決済注文を同時に出すケースが多く見られます。

iサイクル注文は、このIFDとOCOを組み合わせた「IFO」(イフダンオーシー)注文になります。エントリーポイント、利益確定のポイント、損切りのポイント、この三つの注文を同時に出すのです。

IFO注文は、業者によって「IFDO」や「IFDOCO」とも呼ばれていますが、どれも基本的には同じ自動売買注文です。

このIFO注文を細かく設定し、売買を繰り返していき、利益を出していくのがiサイクル注文になります。

 

IFDOCO注文やIFD注文の基本を勉強したい方は、以下の記事もご参考下さい。

記事:FX注文(オーダー)の種類と特徴|成行・指値・逆指値・IFD・OCO

レンジに追従して24時間自動売買を繰り返す

しかし、普通にIFO注文をしても、レンジが変わるとまったくエントリーされなかったり、一度決済してしまうと、再びチャートを確認しながら注文をし直さなければなりません。

やはり頻繁にチャートを確認したり、ポジションをチェックする必要性が出てきます。仕事や家事で忙しい人にとっては、その時間を作ることは難しいでしょう。

iサイクル注文は、自動で売買を繰り返すだけでなく、レンジの変動に追従してエントリーポイントを変えてくれます。そして24時間自動売買を繰り返してくれるという仕組みなのです。

感情に左右されず、常にチャートを確認しなくても利益を出せるので、FX初心者にとっては心強い存在といえるでしょう。

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iサイクル注文のメリット・デメリット

どんなに優れたツールにも、メリットだけではなく、デメリットもあります。

初心者の方は、まずはそれぞれを整理しましょう。

iサイクル注文のメリット

同じような自動売買ツールが提供されていますので、どれを選ぶべきかでもトレーダーは悩みます。iサイクル注文のメリットはどこにあるのでしょうか?

それは、FX初心者でも見通しを立てやすくトレードができるという点でしょう。

iサイクル注文では通貨ペアが24種類ありますが、その中でも利益率の高い注文内容を「ランキング形式」で紹介しています。こちらを参考にして注文することができますので、FX初心者でも勝つ可能性が高まるのです。

 

また、シミュレーションをして投資戦略を助けてくれる、「マトリクス方式」も便利です。縦軸は「想定変動幅」になっており、広くすると利益は大きく獲得できますが、損切りの幅も広くなり、リスクが高まります。狭くすると利益確定が早くなりますが、わずかな利益にしかならないことと、損切りも早くなります。横軸は「注文間隔」になっており、広くするとエントリーのポイントが減り、ポジションの量も減ります。狭くするとエントリーポイント、ポジションが共に増え、それだけリスクも高まります。

これらの情報を頼りに、どのくらいの利益を目標にするのか、どのくらいの資金が必要なのかが一目でわかるので、かなり計画的なトレードができるのです。

 

更に詳しい詳細は、外為オンラインの公式サイトをご参照ください。

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iサイクルのデメリット

では、iサイクル注文のデメリットはどこにあるのでしょうか?

レンジ相場型の自動売買ツールだけに、強いトレンドが発生した場合、含み損を多く抱えてしまいがちになります。

自動でトレンドを見極めて売買を切り替えてくれる「トレンド」という機能も新しく加わりましたが、テクニカル分析の「だまし」に対応しきれないこともあるので要注意です。それまで抱えていた含み損を一括決済し、順張りするもののだましに引っかかり、相場は逆に動いてまた含み損を抱えるという悪循環になる危険性があります。

また投資助言手数料が発生するために、裁量トレードと比較してコストが高くなります。

スプレッドが米ドル/円で1.0銭、ユーロ/円で2.0銭です。スプレッドも広い設定になっていますが、これとは別に手数料がかかります。1万通貨だと、片道200円、往復400円となります。単純に1万通貨のトレードで1回500円のコストがかかるわけです。想定変動幅を狭く設定し過ぎると、トレード回数が増えてもまったく利益が出ない状態になってしまいます。

これは、スキャルピングなどのトレードには不向きであるといえます。つまり、iサイクル注文は短期で収益を上げる仕組みではないのです。

iサイクル注文で稼ぐために必要なこと

お金を預ければ後はほったらかしで自動で増えるという夢のツールは存在しない以上、FXでお金を稼ぐためには自分のスキルを高めていくことは不可欠と言えます。

ここからは、iサイクル注文で稼ぐために必要なことを整理していきましょう。

設定と検証は必ず自分で行う

iサイクル注文を利用しているトレーダーの76%が、収支がプラスであると宣伝されています。実に驚異的な数値です。ただし、この数値を鵜呑みにして、完全にiサイクル注文に任せっきりになってしまうと、リスクが高くなってしまいます。

iサイクル注文を利用していても、相場の現状を確認して、自分の設定はどうなのかのチェックは定期的に行うべきです。含み損を抱えてもトレンドが反転するのであれば、利益を出すことはできますが、損切りが続き過ぎるようだと資金がどんどん減っていき、わずかな含み損でも強制ロスカットになる可能性が高まります。

そういった検証を行い、資金にどのくらいの余裕があるのか、もっとリスクを抑えた設定に切り替えるべきなのか判断をしていく必要があるのです。

自動売買ツールに依存し過ぎないことが重要です。

 

FX初心者が行う自動売買ツールのリスクについては、以下の記事もご参考下さい。

記事:FX自動売買ソフトは危険?初心者が手を出してはいけない3つの理由とは?

ギリギリの資金では運用しない

iサイクル注文は、あくまでもレンジ相場でコツコツと小さな利益を積み上げていく「長期トレード」になります。

他のレンジ型相場の自動売買ツール同様に含み損は発生してきますので、あっさりとロスカットにならないよう、ある程度の含み損に耐えられるだけの資金は必要です。

基本通貨は1万通貨でも1000通貨でも売買は可能になっていますが、10万円ほどの資金では、もしもの時に厳しい状態になりかねません。余裕を持って50万円ほどの資金から始めていくことが、稼ぐためのポイントになってきます。ギリギリの資金での運用であれば、裁量トレードの方がオススメです。

まとめ

自動売買ツールは確かに便利な機能ですし、上手に活用していけば効果的に資産運用をしていくことができます。しかし、ただ放置しておくだけで簡単に稼げるといった甘い考えは捨てましょう。相場がどんな状況にあり、どんなトレンドが発生しているのか、どれだけのポジションが適正なのか、ある程度は勉強しておく必要があります。そうすることで勝てる可能性は高まるのです。

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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。