こんにちは、鈴木です。

 

マーケットですが、北朝鮮が核実験場の閉鎖や核実験の停止を表明したことや、トランプ大統領発の通商問題・シリア地政学的リスクが一旦後退したことなどから、リスクオン相場となっています。

テクニカル分析

テクニカル分析的にも、レジスタンスの急先鋒に位置していた107.90、ないしは心理的な節目である108円丁度を簡単に突破し、非常に強い上昇トレンドが形成されています。

 

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注目のラインは107.90付近のラインで、ここを割れずにしっかりサポートされれば、108円後半くらいまでもう一段の上昇があるかもしれません。

ここを割れると、やっぱり上値は重たいねという印象が強まり、上昇トレンドの流れが変わる危険があります。

 

ファンダメンタルズ分析

そして今回、テクニカル分析よりも、実はファンダメンタルズ分析でものすごいニュースが飛び込んできて、市場関係者に意識されています。

新聞などでご存知の方も多いと思いますが、武田薬品工業のアイルランドの製薬大手シャイアーへの買収提案です。

これは過去最高のM&Aの金額であり、445億ポンド(約6兆7千億円)に膨らむ見込みです。

当然、為替マーケットへの影響もすさまじく、野村証券の池田雄之輔氏によると、「5兆円の円売りは対ドルの円相場を3円ぐらい円安に動かす可能性がある」とのことです。

ちなみに、2016年のソフトバンクグループによる英半導体設計大手アーム・ホールディングスの3兆3千億円の買収の時は、ドル円は正式発表の数週間前の1ドル=100円近辺から発表直後の107円台まで円安が一気に進みました。

 

今回も、まだ確定はしていませんが、このM&Aの実需のフローが為替市場に発生すれば、とてつもないインパクトを与えることは必至ですので、かなり騒がれています。引き続きこのファンダメンタルズ要因は意識していきましょう。

 

※為替の取り引きは、武田製薬工業による「ポンド買い円売り」です。ただ、インターバンクでの取引は、「ポンド買いドル売り」と「ドル買い円売り」のそれぞれが発生するので、ポンド高ドル安と、ドル高円安の圧力が高まります。2ヶ月目のファンダメンタルズ分析講座で説明している通り、実需のフローなので片道切符で、ただ相場の水準を変化させる取引ということです。

 

※上記のインターバンクの取り引きが分からない方は、以下の記事もご参考下さい。

クロス円(ユーロ円やポンド円等)は合成通貨であること知らずトレードは危険

 

※以下、日経新聞の引用です。

日経新聞 4/20

シティグループ証券の高島修チーフFXストラテジストは「日本企業による対外M&Aは昨年停滞していたが、今年に入って復調の兆しが出ている」と指摘する。日本企業が発表した海外企業の買収案件のうち、現金を使うと明示した例だけを集計したところ、18年1月ごろを境に増加が続いているという。高島氏は「直接投資による円売り需要が円高に歯止めをかけうる勢力として復調してきた」と指摘する。

 

 貿易戦争懸念がくすぶる中、円相場の先行きについてはなお見方が分かれている。ただ、「既に円安方向に流れは変わった」(三井住友銀行の石橋優為替トレーディンググループ長)との声もじわりと増えてきた。

<追伸>

この武田薬品工業の話題は、絶対に銀行のレポートには掲載されません。顧客情報を掲載することはNGだからです。

ただ、間違いなく意識されているのが、20日の日経のコメントや、今日のディーラーズブルベア(三井住友銀行さんのレポート)にも表れていますね。