こんな疑問を解決!
- FXでAPI接続できるFX会社は?
- リアルタイム為替レートをAPIで所得する方法は?
- 無料でAPIを利用するならおすすめはどこ?
FXではAPIを利用することで、自分で開発した自動売買で取引を行ったり、第三者へ商用利用目的で自動売買の利用を提供したりすることができます。
しかし、FXのAPIの分野はなかなか情報が公開されていないか、公開されていても古い情報が多いです。
そこで今回の記事では、これからFXのAPIを利用したい方向けに、API接続が可能なFX会社や、リアルタイム為替レートが取得できるFX会社を解説していきます。
この記事を読めば、FXのAPIを探している方も、疑問は解消するでしょう!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
APIとは
APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略で、2つのソフトウェアやプログラムを接続することを言います。
アプリケーション・プログラムは「ソフトウェア(プログラム)」のこと指し、インターフェースは「接点」などの意味を持ちますので、APIを使う事で2つのソフトウェアをつなげることができます。
FXでは、自分で開発したプログラムをAPIでFX会社と接続することで、自動売買で取引を行うことなどが可能となるのです。
FXのAPI接続で出来る3つのこと
FXのAPIを利用することで、主に以下の3点を行うことができます。
FXのAPI接続で出来ること
- 為替のリアルタイムレートを取得し監視
- 過去レートを取得して分析
- 自動売買を使って実際に取引
APIを接続することで、FX会社が提供している為替のリアルタイムレートを所得することができます。
また、過去レートも遡ってプログラムで取得が可能ですので、例えば手法の検証やバックテストなどを行うことができます。
更に、自分で開発した自動売買のプログラムを使い、API接続をして自動売買取引を行うことも出来ます。
FX自動売買の運用実績は以下の記事もご参考下さい。
記事:FX自動売買でいくら稼いだ?おすすめソフトと実績ランキング
FXのAPI接続をした商用利用のケース
上記で解説したAPIで出来ることは、主に自分自身の個人利用が目的でしたが、第三者にサービスを提供する商用利用で使われるケースもあります。
近年はAIを活用した自動売買プラグラムの開発も進んでおり、APIを使って自動売買プラットフォームを提供している以下のような事例もあります。
岡三オンライン証券株式会社(以下「当社」)は、2021年8月21日(土)より、AIを活用した自動売買プラットフォーム「QUOREA(クオレア)」を開発・提供する株式会社efit(エフィット)に対しまして、取引所FX(くりっく365)と取引所CFD(くりっく株365)のAPI(※)環境の提供を開始いたしましたのでお知らせいたします。
引用元: 岡三オンライン証券株式会社
しかし、FXのAPIを無償で公開しているFX会社はまだまだ少ないのが現状です。
FXのAPIを利用する方法
FXのAPIを利用するためには、提供先のFX会社の口座開設をしてアカウントを作る必要があります。
FX会社の口座開設は手数料無料で、維持費や年間費などはかかりませんので、銀行口座のようなものです。
アカウントが発行されたら、FX会社によってAPI利用開始のプロセスは異なりますが、基本的にAPI利用契約に同意をしたり、契約を結んだりする必要があります。
APIが利用できるおすすめFX会社
FXのAPIが利用できるFX会社は、以前は海外のFX会社しかありませんでしたが、近年は国内のFX会社(証券会社)や、海外FXの日本法人などもAPIを提供しています。
APIが利用できる評判の高いFX会社(証券会社)は以下の3社です。
APIが利用できるおすすめFX会社
- auカブコムFX
- OADNA FX
- 岡三オンライン証券
auカブコムFX
auカブコム証券は、国内最大の金融グループ「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の証券会社です。
それゆえ信頼性も極めて高いと言えますが、auカブコム証券はオープンイノベーション基盤として「 kabu.com API」を提供しています。
kabu.com APIでは、FX(為替)の他に、株式(現物・信用)や先物など幅広い商品を取引することが可能です。
また、kabu.com APIで既に他人が開発した自動売買を利用することも可能ですし、自分で開発した自動売買プログラムでトレードを行うことも可能です。
APIの利用料は無料であり、口座開設をすることで利用することができます。
FXの取引手数料も無料で、スプレッド(実質的な取引コスト)も業界トップクラスに安い水準なので、APIで自動売買をするにはおすすめの先となります。
※個人でもAPI利用は可能ですが、自分で自動売買を開発するには法人口座の開設が必要です。
OANDA FX
OANDAはニューヨークに拠点がある外資系のFX会社ですが、「OANDA証券株式会社」
は日本法人で金融庁にも登録しています。
OANDAでは「REST API」と「MT4」の2つのAPIを提供しており、どちらも利用料無料(※)で使用することができます。
REST APIの利用条件
- 口座開設をしており残高が25万円以上
- API契約書の内容に同意
- 初期費用、月額利用料は無料
MT4の利用条件
- ANDAのMT4口座を保有
- 料金は無料
引用:OANDA API
岡三オンライン
岡三オンラインは岡三証券が提供する証券会社です。
上記で説明した通り、AIを活用した自動売買プラットフォームを提供している企業へAPI環境の提供を行っている実績があります。
ただし、調査したところ、個人投資家に無料提供しているかどうかは不明なので、個別で問い合わせをして契約を結ぶ必要があると思われます。
使い勝手としては、前述のauカブコム証券やOADNAの方が良さそうな印象です。
FXでAPIを使う際の注意点
APIをFXで利用する際には、以下の点に注意しましょう。
FXでAPIを使う際の注意点
- APIの技術的なサポートはない
- API利用規約を遵守する
APIの技術的なサポートはない
auカブコム証券やOADNAではFXのAPIは無料で提供されていますが、API利用に際しての技術的なサポートは基本的にありません。
なので、何か問題が発生した際には、自分自身でプログラム内容の解決をする必要があります。
また、OADNAではサポートを受け付けておりますが、言語は英語のみとなりますので、メールで英語にてやり取りをする必要があります。
API利用規約を遵守する
APIを利用する際には契約を締結したり、利用規約に同意したりして初めて利用できます。
ここで当たり前のことですが、APIの利用規約に違反するような使い方をしてはいけません。
証券会社のプラットフォームは日々、巨額の資金が取引されており、万が一、利用規約に違反するようなAPIの使い方をして、証券会社のシステムトラブルを引き起こす事態になれば、証券会社に損害が発生する恐れもあります。
その場合、最悪、損害賠償を求められて訴訟に発展するリスクもあるでしょう。
なので、APIの利用規約をじっくり読み、遵守していくことが重要です。
FXのAPIまとめ
APIは2つのソフトウェアやプログラムを接続することで、FXでは自分で開発したプログラムで為替レートを取得したり、自動売買取引を行ったりすることができます。
APIを利用するには、FXのAPIを提供しているFX会社(証券会社)にてアカウントを解説し、利用規約などに同意する必要があります。
FX APIのおすすめは「auカブコム証券」と「OADNA」です。
どちらも基本的に無料でAPIを利用することができますが、利用規約は遵守していきましょう。
※免責事項
本記事で掲載している情報は、必ずしも情報の正確性を完全に保証するものではありません。APIの利用に際しては、必ずご自身で利用先のAPI利用規約などをご確認下さい。本記事内の記載情報を利用することで被った損害、被害等におきましては、万が一記載内容に誤りがあった場合であっても、当社は一切の責任を負いかねますのでご了承の上情報をご覧ください。また、運営者は新しい情報や出来事を、更新または訂正する義務を負いません。