FXを始める際に国内業者で口座を開設するのが一般的ですが、海外の業者で口座を開設して取引することも可能です。ただ、何か特別な理由がない限り、わざわざ海外口座を利用するメリットはありません。むしろ、デメリットの方が多いぐらいです。

そこで今回は、海外FX口座で取引するデメリットや、海外より国内口座をおすすめする理由を紹介します。

海外FX会社と国内FX会社の違い

それではまずは、海外と国内のFX業者の比較を動画で説明していますので、サクッとご覧ください。

海外FX業者の口座を使うデメリット

口座を開設するだけで特典がもらえるからと、安易に海外口座に手を出すことはおすすめできません。それでは早速、海外FX業者の口座を使うデメリットを見ていきましょう。

スプレッドが広い

海外のFX業者は国内のFX業者に比べて、基本的にスプレッドが広いです。スプレッドは実質的な売買手数料であり、スプレッドが広いということは、取引手数料が高いということになります。これは海外FX業者の大きなデメリットです。

わざわざ手数料の安い国内業者を選ばずに、手数料の高い海外業者を選ぶ必要はないでしょう。

劇薬になる高いレバレッジ

日本のFX業者に比べて、海外のFX業者の最大レバレッジは高い傾向にあります。このことをメリットだと考える人もいるかもしれませんが、国内でもレバレッジ25倍までは可能です。これ以上のレバレッジは劇薬であり、どう考えても度を越しています。

考えてみてください。25倍のレバレッジなら、100万円で実質2,500万円分の取引ができてしまいます。これでもレバレッジは高すぎるぐらいです。

人間は負けが続くと一発逆転したくなるものです。そんな時に手を出すのがハイレバレッジ取引です。日本国内の業者なら25倍の上限がありますが、海外業者だとそれもありません。正常な判断ができないときに、危険な取引をすれば大けがを招くでしょう。

税金が複雑で基本的に国内業者よりも不利

一律約20%の申告分離課税の国内業者と違い、海外業者で取引した場合の税金の計算は複雑です。

海外口座で得た利益は総合課税で計算するため、給与所得などと合算しなければいけません。また、いくら稼いでも一律約20%の申告分離課税と違い、総合課税は稼げば稼ぐほど税率が上がり、最大で50%近くにもなってしまいます。少額なら20%を下回りますが、給与所得と合算しなければいけないため現実的ではありません。

また、国内業者なら3年間損失を繰り越せるため、損した翌年の税金を低く抑えることができます。一方、海外業者で取引した場合は、損失を繰り越すことはできません。

年間通して絶対にプラスにできる自信がなければ、損失繰越ができる国内業者で取引しなければ不利です。また、年間通して余裕でプラスにできる自信がある勝ち組も、どれだけ稼いでも一律約20%の税金になる国内業者で取引したほうがメリットが大きいです。

税金を払わなくてもばれない!?悪魔の誘惑

海外FX業者を利用する税金面でのデメリットはまだあります。それは海外口座で取引しているため、税金を払わなくてもばれないのでは?という悪魔の誘惑です。

そんな悪魔の誘惑に負けてしまうと、必ず後悔することになります。海外口座で取引しても、必ず脱税はばれます。不必要な誘惑に悩まされないためにも、素直に国内業者で取引するのが無難です。

口座への出金・入金方法が複雑

普通に日本のFX業者を利用していれば、入出金の際に悩むことも不便に思うこともありません。一方、海外のFX口座への入出金は非常に複雑です。また、手数料も無視できません。

各海外FX業者が対応できる出金・入金方法や、それに伴う手数料の詳細は省きますが、一覧で詳しくまとめて入出金方法の説明をしないと理解できない複雑さです。

国内業者がストレスない環境を用意してくれているのに、わざわざ複雑な海外業者を利用するメリットはありません。

業者が倒産したら預けている資金が返還されないことも…

顧客から預かった資産をどのように管理しているのか?一律義務化されている国内FX業者と違い、海外のFX業者は企業により様々です。そのため、万が一資金を預けているFX業者が倒産してしまうと、資金が返還されない可能性があります。

すべての海外FX業者が該当するわけではありませんが、わざわざこんなリスクを背負って海外口座で取引する必要はありません。

日本語サポートが不十分

海外FX業者を利用する際に、最も不安なことは言語の問題ではないでしょうか。日本語サポートが不十分な海外業者にストレスを感じて、口座を開設しただけで放置したり、そもそも口座開設中に断念してしまう人もいるかもしれません。

日本語サポートが不十分なことも、海外FX業者を利用する際の大きなデメリットでしょう。当然、国内の業者なら、こんなことに悩まされることはありません。

 

海外FX口座のデメリット
・スプレッドが広い
・ハイレバレッジは大けがを招くだけ
・税金制度が複雑で最大50%以上かかる
・口座への入出金が複雑
・顧客の資金が保全されていない(※業者ごとに確認する必要)
・日本語サポートが不十分

 

ただ、海外FX口座にも少なからずメリットはあります。

それは、

・利益額が少ない場合、税率が国内FXの20%より低くなる
・ゼロカット(借金を背負わない)がある

などです。

FX取引をするなら国内口座をおすすめする理由

海外FX業者を利用するデメリットを見ただけで、すでに海外口座への興味が薄れていることでしょう。

さらに今から紹介する国内FX業者をおすすめする理由を見れば、わざわざ複雑な海外FX口座を選択することもなくなるはずです。

スキャルピングに有利なスプレッド

先ほど紹介したように、海外FX業者よりも、国内FX業者の方がスプレッドが狭いです。要するに取引手数料が安いということですね。

このスプレッドが狭い環境が整っているからこそ、スキャルピングで利益を得ることができるのです。海外口座でスキャルピングをするメリットなんて一つもありませんからね。

 

<スプレッドの違い(例:ドル円)>

国内FX:0.3銭、海外FX:2.0銭

基本的なサービスが明快で安心

国内FX業者を利用すれば、基本的なサービスを利用してストレスを感じることはほとんどありません。

入金や出金方法に悩むことなく、手数料無料でスピーディーに実行されます。トレードシステムも当然日本語対応されているし、問い合わせも日本語対応です。何かのバグがあったとしても、多くの人が利用しているため、SNSで検索すれば速やかに状況を把握できます。

日本に住んでいて、多くの日本居住者のために考えられた品質の高いサービスを利用できるのに、わざわざ複雑な海外口座を選んでストレスをためる必要はありません。

信託保全の義務化

顧客から預かった資産管理の方法がバラバラな海外FX業者と違い、国内FX業者は信託保全が義務化されています。これに反する業者は国内で営業できません。

顧客から預かった資産は、信託銀行などに保管されているため、国内FX業者が破綻したとしても資産は守られます。また、万が一保管されている信託銀行が倒産しても、債権者が顧客の資産に手を付けれないように法律で決められています。

万が一の時の絶対的な安心感こそが、国内FX業者をおすすめする最大の理由です。トレードで資産を失うのは受け入れることができても、全く自分に非がないことで、ある日突然運用資金が消えてしまうなんて、到底受け入れられませんからね。

 

国内FX口座のメリット
・スプレッドが圧倒的に狭い
・サービスが手厚く分かりやすい
・安心の信託保全

素直に安心の国内FX口座で取引しよう

入出金などの基本的なサービスや倒産リスク、どれだけ稼いでも一律約20%の税金に、万が一損を出しても3年間繰り越せる…。ここまで読んで分かる通り、FX取引をするのにわざわざ海外口座を利用するメリットはありません。

口座開設の特典欲しさに安易に海外FX口座に手を出すと、高い確率で後悔することになるでしょう。素直に安心の国内FX口座で取引することをおすすめします。おすすめの国内FX会社は【FX口座・会社おすすめはここ!】をご覧ください。


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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。