こんな疑問を解決!
- TradingViewの有料プランと無料プランの違いは?
- TradingViewの有料プランが向いている人は?
- TradingViewの有料プランにはどんな機能があるの?
- TradingViewの有料プランの料金と支払い方法は?
TradingViewは、世界中の3000万人以上のトレーダーと投資家が利用している人気の高機能チャート分析ツールです。
TradingViewには、有料プランと無料プランがあります。
そして、有料プランに向いている人、無料プランで十分な人というのがあります。
今回の記事では、TradingViewの有料プランと無料プランの機能を徹底比較しながら、どんな人がどのプランが良いのか解説していきます。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
目次
TradingViewの有料プランと無料プランの比較
TradingViewの有料と無料のプラン別に比較した機能の一覧をお示しします。
全てのプランで使えて、プラン別で差のない項目は除外しています。
機能\プラン | BASIC | Essential | Plus | Premium |
料金 | 無料 | 年155ドル | 年299ドル | 年599ドル |
広告 | ||||
広告なし | × | ◯ | ◯ | ◯ |
チャート | ||||
タブ毎のチャート数 | 1 | 2 | 4 | 8 |
同時接続可能なデバイス | 1 | 1 | 2 | 5 |
チャートレイアウトの保存数 | 1 | 5 | 10 | ∞ |
カスタム時間足 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
秒足 | × | × | × | ◯ |
日中の練行足、カギ足、新値足、ポイント&フィギアチャート | × | × | ◯ | ◯ |
カスタムレンジバー | × | ◯ | ◯ | ◯ |
カスタム計算式による日中チャート(スプレッドチャート等) | × | × | ◯ | ◯ |
チャートデータのエクスポート | × | × | ◯ | ◯ |
バーのリプレイ | 日週月 | すべて | すべて | すべて |
チャート上の過去の財務データ | 年次7年/四半期8年 | 年次20年/四半期8年 | 年次20年/四半期8年 | 年次20年/四半期8年 |
テクニカル分析とアルゴリズム | ||||
インジケーターにインジケーター | 1 | 1 | 9 | 24 |
チャート毎のインジケーター表示 | 3 | 5 | 10 | 25 |
カスタムインジケーターテンプレート | 1 | ∞ | ∞ | ∞ |
出来高プロファイルインジケーター | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ストラテジーデータのエクスポート | × | × | ◯ | ◯ |
計算時間の制限 | 20秒 | 40秒 | 40秒 | 40秒 |
アラート | ||||
価格やインジケーター、ストラテジー、描画へのアクティブなアラート | 1 | 10 | 30 | 400 |
Webhook通知 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
秒足のアラート | × | × | × | ◯ |
スクリーナー | ||||
スクリーナーの自動更新 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
データエクスポート | × | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチタイムフレーム | 日週月 | すべて | すべて | すべて |
フラグシンボルの色 | 1 | 5 | 5 | 5 |
動的サーバー型のアラート | 1 | ◯ | ◯ | ◯ |
データ | ||||
高速テータ更新 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
追加のリアルタイムデータの購入機能(世界中の50以上の取引所) | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ご利用可能なヒストリカルバー | 5K | 10K | 10K | 20K |
専用バックアップ回線 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
SNS | ||||
名前の横に独自のバッジ | × | ◯ | ◯ | ◯ |
署名及びウェブサイト記入欄 | × | × | × | ◯ |
カスタムチャットルームの作成 | × | × | ◯ | ◯ |
招待専用インジケーターの公開 | × | × | × | ◯ |
保護スクリプトの公開 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
強化されたウォッチリスト | ||||
複数の強化されたウォッチリスト | 1 | ◯ | ◯ | ◯ |
フラグシンボルの色 | 1 | 5 | 5 | 5 |
インポート/エクスポート | × | ◯ | ◯ | ◯ |
デスクトップアプリ | ||||
ネイティブ・マルチモニターサポート | × | ◯ | ◯ | ◯ |
サポート | ||||
顧客サポート | 不可 | 可能(通常) | あり(優先) | あり(最優先) |
特に重要な機能を黄色塗しています。
これだけたくさんの機能があると、自分には何が必要な機能で、何が必要ではない機能かを比べるのは大変ですよね。
経験豊富なトレーダーであれば、その辺りの判断がすぐにつくと思います。
ですが、FXや株などのトレードや投資の勉強をしながらツールの勉強もしているトレード初心者や中級者の方には、新しい機能や見慣れない機能が自分に必要なのか判断がつかないと思います。
ですから上記表の中の、おすすめ有料プランの機能の紹介をしつつ、どんな人にとって便利で必要な機能かを比較していきます。
TradingViewの無料・有料プランに向いている人
まずは、有料プランと無料プランがどんな人に向いているのかをまとめておきます。
無料プランに向いている人
- 何がなんでもチャートにお金をかけたくない人
- 広告表示が気にならない人
- 特殊なチャートを使わない人
- 秒足などの時間足を使わない人
- 多くの銘柄で取引しているがチャートは短時間で簡単にチェックする程度の人
- 多くの銘柄をトレードするが画面分割を必要ない人
- 画面切り替えが苦にならない人
- チャート分析をするけどインジケーターはあまり使わない人
- インジケータは使っても1種類しか使わない人
- スイングトレードで頻回な分析をしない人
- アラートを使わない人
- 個別サポートが必要ない人
有料プランに向いている人
- 広告表示が気になって気が散る人
- 多くのインジケーターを使いながら分析する人
- 多くの銘柄のチャート分析やトレードでの画面の切り替えが面倒な人
- 多くの銘柄のチャート分析やトレードを一画面でやりたい人
- 特殊なチャートを使いたい人
- 秒足を使いたい人
- 多くのアラートを設定したい人
- 出来高プロファイル指標を使いたい人
- 短い時間足で過去チャートを検証したい人
- 絶対個別サポートが必要な人
また、以下のような人は、まずは無料のお試し期間を利用してプランを検討しても良い人になります。
無料お試し期間を使って検討した方が良い人
- 機能がたくさんあって自分に使いこなせるかわからない人
- ちょっと使ってみたいインジケーターがある人
- 画面分割を使ってみたい人
- 特殊なチャートを使ってみたい人
- 様々な時間足を試したい人
- アラート機能を試したい人
- 出来高プロファイル指標を試したい人
どれがご自身に当てはまりましたか?
特に「無料お試し期間を使って検討した方が良い人」に当てはまった方は、以下のプラン別機能比較を参考にしてみてください。
TradingViewの詳細や使い方について知りたい人は、以下をご覧ください。
記事:TradingView(トレーディングビュー)の便利な機能と使い方
TradingViewの有料プラン詳細
特に多くの方が気になる、有料プランの機能と、どんな人に向いているのかを解説していきます。
以下の項目をチェックしていただければ、自分に有料プランが必要かどうかわかると思います。
どれか一つでも当てはまったらすぐに有料プランが必要というわけではありませんが、いくつも当てはまるようでしたら検討の価値はありますので参考にしてください。
- 1. 広告表示があるかないか
- 2. タブ毎のチャート数
- 3. チャートレイアウトの保存数
- 4. カスタム時間足・秒足
- 5. 日中の練行足・カギ足・新値足・ポイント&フィギアチャート
- 6. バーのリプレイ
- 7. チャート毎のインジケーター表示数
- 8. アラート機能
- 9. 同時接続
- 10. 個別サポート
それでは、項目毎に解説していきます。
1.広告の表示があるかないか
広告表示とは、時々出現する広告のポップアップバナーのことです。
この広告は、TradingViewを表示させていると一定時間で出現します。
表示された広告のバナーを「×」で消せますが、また一定時間後に出現します。
これが、有料プランであれば出現しません。
そもそも、TradingViewでのチャートチェックや分析がそこまで頻回ではない方や、定期的に使用していても分析が数十分程度の短時間の方であれば、広告ありの無料プランでも十分でしょう。
ですが、これが毎日30分や1時間かけてチャートチェックをする方なら、広告が目障りと思うようになる事もあると思いますので、有料プランへの切り替えも検してよいでしょう。
FXで稼ぐ利益を考えれば、邪魔な広告に惑わされるリスクの方がはるかに大きいと言えますからね。
2.タブ毎のチャート数
TradingViewでは、タブ毎のチャート表示数が最大「8」となっています。つまり、画面を最大8分割してチャートを8つ同時に表示できると言うことです。
無料プランでは1つですが、有料プランのEssentialでは2つ、Plusでは4つ、Premiumでは8つのチャートが同時に表示可能です。
TradingViewでのチャートチェック・分析を、1画面1チャートでしかやらない人やチャートの切り替えが苦にならない方は、無料プランで十分でしょう。
ですが、たくさんの時間軸を同時に表示して見渡したい人や、違った金融商品のチャートを同時に見ながら分析したい人には有料プランが向いています。
3.チャートレイアウトの保存数
TradingViewには、チャートレイアウト保存機能と呼び出し機能があります。
保存できるレイアウトは、無料プランは1つ、Essentialは5つ、Plusは10個、Premiumは「無制限」となっています。
今開いているチャートレイアウトは設定次第で自動保存されますが、よく使うインジケーターや描画ツールのレイアウトは、名前をつけて手動で保存できます。
さらに2クリックで呼び出せるので、とても便利な機能です。
無料プランでは、この保存数が1つとなっていますが、有料プランでは複数保存できますので地味に嬉しい機能です。
このレイアウトの保存は、インジケーターをたくさん使ってチャート分析をみっちりやる方にとっては、複数保存できる有料プランがおすすめです。
チャート分析はほとんどしないし、使うインジケーターも1つ2つといった方は無料プランで十分です。
TradingViewのおすすめインジケーターは以下をご覧ください。
記事:TradingViewのおすすめインジケーター5選と表示・設定方法
4.カスタム時間足・秒足
ラインチャートやローソク足チャートで、多くの方が利用している1分足以上の時間足は、無料プランでも使用可能ですが、より短い時間足を利用したい場合は有料プランが必要となります。
なお、秒足を利用したい場合はPremiumの購読が必要です。
デイトレードやスイングトレードがメインの方は、1分足以下はあまり必要としない機能ですが、スキャルピングをメインにしているトレーダーには、必要な機能となるでしょう。
5.日中の練行足・カギ足・新値足・ポイント&フィギアチャート
チャートの選択でプルダウンリストにあるチャート足は、一応全て表示ができます。
しかし、練行足、新値足、カギ足、ポイント&フィギア、レンジに関しては日足以上の時間足でなければ表示できません。
練行足、新値足、カギ足、ポイント&フィギア、レンジを日足より短い時間足で表示をしたいのであればPlus以上のプランが必要となります。
そもそも、ラインチャートやローソク足くらいしか使用しない方は無料プランで十分ですが、短い時間軸で様々なチャート形状を駆使して相場の分析をしたい方には、有料プランが必要になります。
6.バーのリプレイ
バーのリプレイとは、過去のチャートでトレードを検証するときに使用します。
このリプレイ機能は、無料プランでは選ぶ時間足によって機能が制限されます。
日足以上の長い足は全てのプランで使用可能ですが、日足より短い時間足を使用したい場合は有料プランが必要です。
ですから、過去のチャートでトレードを練習・検証をしたい方で、使う時間足が日足より短い方には有料プランが必要です。
また、過去のチャートで検証はするけど、デイトレードやスイングトレードで日足や週足しか使わないといった方は無料プランで十分でしょう。
7.チャート毎のインジケーターの表示数
インジケータの表示は、無料プランでは3つとなっています。
この3つというのは意外と少なくて、画像のように移動平均線を短期・中期・長期の3つ表示したらおしまいです。もう一つ表示しようとすると、アップグレードを進めるポップアップが出てきます。
一般的に証券会社のアプリを使用していると、移動平均線は短期・中期・長期を同時に設定して表示をするため、インジケーターとしては1つという認識かと思います。
しかしTradingViewでは、移動平均線の短期で1つという数え方になります。
他のインジケーターも同様です。
ですから、インジケーターを全く使用しない方であれば、無料プランで十分ですが、2種類使いたい方は無料プランでは使いにくいですね。
確実に2種類を使う方は有料プランの方が良いでしょう。
8.アラート機能
アラート機能とは、設定した価格やインジケーターの数値に達したらお知らせしてくれる機能です。
アラート機能は、無料プランでは1つとなっていますが、有料プランではEssentialが「10」、Plusが「30」、Premiumが「200」となっています。
有料プランをおすすめできる方は、複数の金融商品を同時にトレードする方や、インジケーターをたくさん表示していてインジケーター毎にアラートを設定したい方です。
多くの場合、取引が一つや二つの方でデイトレードやスイングトレードの方は、宝の持ち腐れになりますので無料プランで十分でしょう。
逆にスイングトレードの方でも、普段チャートは見ないがアラートが来た時だけチェックするような方は複数のアラート設定が必要になりますので、有料プランがおすすめです。
ちなみに、スキャルピングをやる方は、一画面で集中してプライスアクションを見ながら行うことが多いので逆に必要のない機能かもしれません。
アラート機能について詳しく知りたい人は、以下をご覧ください。
9.同時接続
同時接続とは、主にマルチデバイスで、同時に同じアカウントでTradingViewを開けるということです。
この機能は、無料プランと有料プランのEssentialでは「1」だけになりますので、違ったデバイスでは同時に開けないということになります。
無料プランで実際に開こうと思うと、以下の画像のような注意喚起が出てきます。
これに関しては、どちらかのデバイスで開けば他方のデバイスが停止するだけですので、そこまで不便ではありません。
ただし、 PCのTradingViewを見ながら、スマホやタブレットのTradingViewで注文をするような使い方をする方には必要な機能かもしれません。
ちなみに、同一のデバイス内であれば、別のタブを使用して同時に二つから接続はできます。
これは別のデバイスで同時接続とは言いませんが、ちょっと便利な機能です。
画面表示は以下のような感じになります。
有料プランで契約していれば、画面分割を使用すれば良いのであまり使いませんが、無料プランの方がどうしてもマルチ画面を使いたい場合は、このような使い方で画面分割風にできる裏技です。
TradingViewのスマホアプリについて詳しく知りたい人は、以下をご覧ください。
10.個別サポート
個別サポートは無料プランには付帯していません。
どうしても個別にサポートが必要となれば有料プランが必要となりますが、ほとんどの場合TradingViewでのヘルプやネット検索で解決しますので、多くの方にはあまり必要のない機能かと思います。
ですから、個別サポートだけを使用したいがために有料プランを契約するのは、あまりおすすめしません。
今回は、みんなさんが気になる項目を抜粋して比較・解説しましたが、さらに詳しく知りたい方は公式ページを見てみてください。
TradingViewの有料プラン別料金表
料金プランを表にまとめると以下のようになります。
BASIC | Essential | Plus | Premium | |
月払い | 0 | 14.95ドル | 29.95ドル | 59.95ドル |
年払い | 0 | 359 155ドル | 358 299ドル | 719 599ドル |
広告表示 | あり | なし | なし | なし |
1レイアウト | 1チャート | 2チャート | 4チャート | 8チャート |
チャート毎 インジケーター数 | 3個 | 5個 | 10個 | 25個 |
インジケーターに インジケータ | 1個 | 1個 | 9個 | 24個 |
アラート | 1個 | 10個 | 30個 | 400個 |
出来高プロファイル 指標 | – | ○ | ○ | ○ |
カスタム時間足 | – | – | – | 秒足 |
有料版で一番安いEssentialでも、年払いで年間17,000円(ドル円110円換算)以上になります。
Premiumになると65,000円以上になりますので、なかなかハードルが高いかと思います。
有料版にしようか迷っている方は、「料金にみあった機能か?」ということで迷っていると思います。つまり「コスパが良いか?」ですよね。
そんな迷いのある方には、まずは「30日間無料お試し」をおすすめします。
30日以内に購読キャンセルすれば、支払いは発生しませんし、購読をキャンセルしても、無料プランは継続して使えますので、まずはお試しでTradingViewのフル機能を使ってみてはいかがでしょうか。
TradingView(トレーディングビュー)の有料プランの支払い方法
TradingViewの有料プランの支払い方法は、クレジットカードとPayPal払いの2つです。
クレジットカードはVISA、マスター、アメリカンエキスプレスの3社です。
PayPal払いはクレジットカードの登録がなくても、銀行登録で支払いが可能です。
TradingViewのプランまとめ
TradingViewには無料プランと有料プランがありますが、それぞれの機能の比較をして、どんな方に向いているのか、どんな方に向いていないのかを解説しました。
有料版は機能が充実しているため、日々の分析やトレードにはとても便利です。かといって、すべてのユーザーに「Premium」が必要とも言えません。
ですから、無料プランから30日間無料お試しを使って、そこで判断するのが一番確実かと思います。