こんな疑問を解決!

  • チャートパターンとは?
  • FXで覚えるべき鉄板のチャートパターンは?
  • エントリーポイントと決済ポイントは?

チャートパターンとは、チャート上に頻繁に発生する値動きの型のことを言います。

相場は過去の値動きと全く同じ値動きをすることは基本的にありませんが、似たような値動きをすることはよくあります。

つまり、チャートパターンを覚えておくだけで、「今後こう動くだろう」と将来の値動きを予想してFXで稼ぐことが可能なのです。

今回の記事では、FXで覚えるべき鉄板のチャートパターン16種類を全て取り上げます。

なお、これらチャートパターンは、FXだけではなく、株や仮想通貨などでも有効です。

この記事を最後まで読めば、初心者の方でもチャートパターンを理解し、勝率の高いトレードを実現できます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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チャートパターンを動画で学ぶ

チャートパターンについて動画(約20分)で解説していますので、視聴できる方はご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画が見れない方はスキップして、文章で学んでいくことができますよ。

チャートパターンとは

チャートパターンとは、チャートに発生する典型的な形のことで、事前にパターンの完成を予想することで、先回りして投資の判断をすることが可能となります。

そんなチャートパターンは、2つのカテゴリーに分けられています。

チャートパターンのカテゴリー

  • 反転パターン:トレンド転換を示唆
  • 継続パターン:トレンド継続を示唆

チャートパターンを分析する際は、最初にこのパターンがどのカテゴリーに属するか考えるようにしましょう。

反転パターンの場合、もともと上昇トレンドであれば下降トレンドに、もともと下降トレンドであれば上昇トレンドに転換します。

つまり、現在のトレンドとは反対の方向に仕掛けることになります。

一方で、継続パターンの場合、もともと上昇トレンドであれば再び上昇トレンドが再開し、下降トレンドであれば再び下降トレンドが再開します。

なので、必ず現在のトレンドと同じ方向にエントリーすることが大切です。

チャートパターン一覧(反転編)

まずはトレンドが転換する反転パターンについて解説していきます。

チャートパターン一覧(反転編)

  • ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー
  • トリプルトップ・トリプルボトム
  • ダブルトップ・ダブルボトム

ヘッド&ショルダー

ヘッド&ショルダーは、真ん中に一番高い高値(頭)があり、左右にそれよりも低い高値(肩)があるチャートパターンです。

2つの安値を結んだラインがネックラインとなり、ここを割り込むとヘッド&ショルダーの完成です。

上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すので、売りのエントリーをします。

ネックラインを割った後、一度反発して上昇し、再びネックラインにタッチしてから下落する場合の方が勝率は高いのですが、戻ってこずにそのまま急落していくこともあります。

待っているとチャンスを逃してしまうリスクがあるということです。

ロットの半分は最初に下抜けした際にエントリーして、残り半分をネックラインにタッチした後にするのが有効なトレード手法になります。

損切り注文は、右の山(直近の高値)に設定し、利益確定は損切り幅の2倍(リスクリワードが1:2)になるようにしましょう。

逆ヘッド&ショルダー

逆ヘッド&ショルダーは、ヘッド&ショルダーの反対のチャートパターンです。

2つの高値を結んだラインがネックラインとなり、ここを上抜けすると逆ヘッド&ショルダーの完成となります。

下降トレンドから上昇トレンドへ転換する可能性が高いので、買いのエントリーをします。

ネックラインを上に抜けた後に下落し、ネックラインにタッチして再び上昇するとさらに勝率は高まります。

損切り注文は右の谷(直近の安値)の下に設定し、利益確定は損切り幅と1:2以上になるように設定してください。

トリプルトップ

トリプルトップは、ヘッド&ショルダーと同じような形ですが、高値の水準が3つとも同水準で並んだチャートパターンです。

安値を結んだネックラインを下抜けするとトリプルトップの完成です。

上昇トレンドから下落トレンドに転換する可能性が高いので売りのエントリーをします。

ネックラインを下に抜けた後に反発し、ネックラインにタッチしてから下落すると二度目のエントリーチャンスです。

損切り注文は3つの高値の水準の上に設定します。

ここを上抜けするということはトリプルトップが崩れて根拠を失った状態ですので、速やかに撤退するのがいいでしょう。

利益確定は損切り幅と1:2以上になるように設定します。

トリプルボトム

トリプルボトムとはトリプルトップの反対のチャートパターンです。

下落トレンドの中、高値を結ぶネックラインを上抜けすると、上昇トレンド転換の可能性が高いので、買いのエントリーをします。

反発してネックラインにタッチし、再度上昇すると二度目のエントリーチャンスです。

損切り注文は3つの同水準の安値の下に設定し、利益確定は損切り幅の2倍以上になるように設定します。

ダブルトップ

ダブルトップとは、同じ水準の高値が2つある上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示すチャートパターンです。

安値のネックラインを下抜けするとの完成となり、売りのエントリーをします。

損切り注文は、2つの同水準の高値の上に設定し、利益確定は損切り幅と1:2以上になるようにしてください。

ダブルボトム

ダブルボトムとは、ダブルトップの反対のチャートパターンで、下降トレンドから上昇トレンド転換を示唆します。

ネックラインを上抜けすると完成で、買いでエントリーします。

損切り注文は、2つの同水準の安値の下に設定し、利益確定は損切り幅と1:2以上になるようにしてください。

記事:ヘッドアンドショルダーとは?反転パターン5つとFXトレード手法を解説

チャートパターン一覧(継続編)

続いてトレンドが再開する継続パターンをご紹介していきます。

チャートパターン一覧(継続編)

  • シンメトリカル・三角保ち合い
  • アセンディング・三角保ち合い
  • ディセンディング・三角保ち合い
  • 上昇・下降レクタングル
  • 上昇・下降フラッグ
  • 上昇・下降ウェッジ
  • カップ&ハンドル

シンメトリカル・三角保ち合い

シンメトリカル・三角保ち合いとは、もみ合いが上下対称に続き、その幅がどんどん狭くなっていくチャートパターンです。

もともと上昇トレンドであれば、上抜けすると上昇トレンド再開となる可能性が高いので買いでエントリーします。

もともと下落トレンドであれば、下抜けすると下落トレンド再開となる可能性が高いので売りのエントリーです。

抜けた後に再びトレンドラインに戻るリターンムーブを狙った方が勝率は高いのですが、強いトレンドの場合はそのまま反転せずに勢いよく伸びていきますので、チャンスを逃すリスクがあります。

損切り注文は、上昇トレンドであれば直近の安値の下、下落トレンドであれば直近の高値の上に設定し、利益確定は損切り幅と1:2以上になるようにします。

アセンディング・三角保ち合い

アセンディング・三角保ち合いとは、上昇トレンドの中で安値が切り上がっていくものの、高値が水平のまま一時休止している状態で、高値のラインを上抜けするチャートパターンです。

もともと上昇トレンドで、上に抜けた時点で上昇トレンド再開となります。

抜けた時点で買いエントリーしてもいいですし、リターンムーブを狙ってからエントリーしても構いません。

損切り注文は直近の安値の下に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

ディセンディング・三角保ち合い

ディセンディング・三角保ち合いとは、下降トレンドの中で高値が切り下がり、安値が水平というチャートパターンです。

もともと下降トレンドで、水平ラインを下抜けすると下降トレンド再開となるので売りエントリーをします。

もちろん、リターンムーブを待ってからエントリーでも構いません。

損切り注文は直近の高値の上に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

記事:三角保ち合いは絶好のチャンス!必勝パターンの記憶は必須ですよ

上昇レクタングル

上昇レクタングルとは、2本の水平線の間でもみ合った後に高値の水平線を上抜けするチャートパターンです。

元の上昇トレンドが一時休止となり、上昇レクタングル完成で上昇トレンド再開となりますので買いエントリーをします。

または、リターンムーブ後の反発でエントリーでも構いません。

損切り注文はもみ合いの安値の水平線の下に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

下降レクタングル

下降レクタングルとは、2本の水平線の間でもみ合った後に安値の水平線を下抜けする上昇レクタングルの逆のチャートパターンです。

もともと下落トレンドだったのが一時休止となり、下降レクタングル完成で下落トレンドの再開となりますので売りエントリーします。

戻りを待ってからのエントリーでも構いません。

損切り注文はもみ合いの高値の上に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

上昇フラッグ

上昇フラッグとは、高値を結んだラインと安値を結んだラインのチャンネルラインが平行のまま下落し、そこから上抜けするチャートパターンです。

上昇トレンド再開となりますので買いエントリーします。

損切り注文は直近の安値の下に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

下降フラッグ

下降フラッグとは、上昇フラッグの逆で、チャネルラインが平行のまま上昇し、そこから下抜けするチャートパターンです。

下落トレンド再開となり、売りでのエントリーとなります。

損切り注文は直近の高値の上に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

上昇ウェッジ

上昇ウェッジとは、もともと上昇トレンドだったのが、一時休止でもみ合いとなり、それが下落方向へ向かって狭くなっていき、そこから上抜けするチャートパターンです。

上昇トレンド再開となりますので、買いでエントリーします。

損切り注文は直近の安値の下に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

下降ウェッジ

下降ウェッジとはもともと下落トレンドだったのが、一時休止でもみ合いとなり、それが上昇方向へ向かって狭くなっていき、そこから下抜けするチャートパターンです。

下落トレンドの再開となりますので、売りでエントリーします。

損切り注文は直近高値の上に設定し、利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

カップ&ハンドル

カップ&ハンドルとは、値動きがマグカップに似ているトレンド継続を示すチャートパターンです。

最初の高値があり、二度目の高値、そしてハンドルの高値ラインを上抜けすると完成となり、上昇トレンドの再開となりますから買いでエントリーします。

損切り注文はカップやハンドルの下に設定する方法がありますが、エントリーからかなり離れたところになりますので、直近の安値の下に設定するのがおすすめです。

利益確定はその損切り幅の2倍以上とします。

チャートパターンのメリット・デメリット

チャートパターンを利用する際にはそのメリットとデメリットをしっかり理解してからにしてください。

チャートパターンのメリット

  • 初心者でもパターンを認識しやすく、使いやすい
  • エントリーや決済根拠が明確
  • 大勢が意識するので再現性が高い

チャートパターンのデメリット

  • 有効なチャートパターンを見極めるのが難しい
  • 予想が外れる場合もあるので、その際には速やかに損切りする

 

ローソク足のパターンやプライスアクションのパターンについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

記事:ローソク足のパターン全14種類の見方と組み合わせ一覧

記事:FXプライスアクション一覧!シグナルの意味とトレード手法

チャートパターンのまとめ

チャートパターンは使いやすいのですが、チャート上のいたるところにあり、本当に有効なものを見つけるのには、経験やスキルを要します。

例えば「ダブルトップ」はよく見かけますが、あくまでももともと上昇トレンドであることが条件なので、下落相場やレンジ相場では見つけても意味がありません。

しっかり勉強し、経験を積んで、チャートパターンを有効活用して稼いでいくことを目標としてください。



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