こんな疑問を解決!

  • バイナリーオプションってどんなしくみ?
  • バイナリーオプションのメリットとデメリットは?
  • バイナリーオプションのリスクは?

バイナリーオプションに興味があるけど、ハイリスク・ハイリターンの投資なので詳しく勉強したい、という方は多いのではないでしょうか。

バイナリーオプションはこれまでは投機性の高さが問題視されていましたが、金融庁の規制によって改善したのです。

今回の記事では、バイナリーオプションの仕組みや、そのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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バイナリーオプションとは

バイナリーオプションとは、為替レートが特定の時間において目標レートより上か(HIGH)、下か(LOW)を予測する二者択一のシンプルな投資です。

例えば、ドル円を指定した目標レート110.50円で「HIGH」で取引した場合、判定時点の時に110.50円より高ければ利益、110.50円より低ければ損失となります。

ここではバイナリーオプションの取引を行ううえで最低限知っておかなければならない5つの項目について確認していきます。

バイナリーオプションの仕組み

  • 取引の流れ
  • 取引対象
  • 1回あたりの取引時間
  • 権利行使価格
  • 判定時間

取引の流れ

バイナリーオプションの取引の流れは以下の4つのステップです。

取引の流れ

  • 目標レートを選択
  • HIGHかLOWかを決める
  • 購入数量を決める
  • 結果の判定

判定のタイミングで、目標レートに対してHIGHかLOWかの予想が同じ場合は、ペイアウトと呼ばれる定められた利益を受け取ることができます。

一方で、目標レートに対してHIGHかLOWかの予想が外れた場合は、ペイアウトが0円になり、購入した資金が損失となります。

取引対象

取引対象はFXと同じようにFX会社で扱っている通貨ペアとなります。

扱っている通貨ペアの種類はFX会社によって異なりますが、FXと比較するとかなり少なく、4種類や5種類の通貨ペアに限定しているFX会社が多いです。

米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/米ドル(EUR/USD)、ユーロ/円(EUR/JPY)の3種類のメジャー通貨ペアについてはどこのFX会社でも取引可能です。

情報が入手しやすい通貨ペアですし、その分だけ分析もしやすいと言えるでしょう(IG証券のように株価指数など多彩な銘柄を揃えているFX会社もあります)。

1回あたりの取引時間

バイナリーオプションの取引時間とは、取引開始から取引終了までの時間を指しますが、金融庁の規制により2時間以上と定められています。

なので、1日で最大12回の取引までしかできません。

ちなみにFXでは取引開始から終了までの時間制限はなく、1日に何十回、何百回と取引することができますので、バイナリーオプションと大きく仕組みが違うです。

また、FXは平日24時間取引可能ですが、バイナリーオプションの場合は、流動性の低下する日本時間の早朝にかけて取引停止になるFX会社が多いです(IG証券のように24時間受け付けしているFX会社もあります)。

権利行使価格

権利行使価格とは、取引の最初に設定する目標レートのことで、結果の判定で現在レートとの比較で使われます。

例えば、権利行使価格を100円に設定し、HIGHで決めた場合、現在レートが100円よりも高い場合にはペイアウトを受け取ることができます。

取引開始時の為替レートと権利行使価格の乖離が大きいほど購入したバイナリーオプションが権利行使条件を満たす可能性は低くなりますが、条件を満たした場合のペイアウト(利益)は大きくなります。

判定時間

判定時間とは、結果の判定を行うタイミングのことです。

取引時間が2時間で、8:00に受付を開始した場合、判定時間は10:00となります。

取引可能な時間幅はFX会社によって異なりますが、2分前くらいまでで受付は終了するのが一般的です。

つまり受付終了後2分後の為替レートが判定価格ということになります。

この判定価格が予想と正しければペイアウトを受けることができますし、満たしていなければペイアウトはゼロですから投資した資金はすべて失ってしまいます。

ちなみに一度購入したオプションは、判定時間を迎える前に売却することも可能です。途中売却を上手に利用すると、購入時よりも高く売却して利益確保できたり、損切りして損失を最小限に抑えることができます。

バイナリーオプションのメリット

バイナリーオプションのメリットとして代表的なものを3つご紹介します。

バイナリーオプションのメリット

  • 少額から取引できる
  • ルールがシンプルでわかりやすい
  • 損失が限定的

少額から取引できる

バイナリーオプションは1口50円~999円ですので、他の投資と比較すると圧倒的に少額から取引できます。

FXで米ドル/円を1万通貨扱う場合、レバレッジを25倍効かせても4万円以上の資金は必要ですし、千通貨から扱っているFX会社でも4,000円以上は必要になります。

少額の資金の場合、リターンも大きくは期待できないのですが、千円未満の資金で米ドル/円を扱えるのはバイナリーオプションの魅力のひとつでしょう。

ルールがシンプルでわかりやすい

とにかく判定価格よりも上になるか、下になるかの二者択一ですから、バイナリーオプションのルールはシンプルでとてもわかりやすいです。

投資初心者にとってみると、少額からチャレンジできて、しかもルールもわかりやすいので、最も始めやすい投資と言えます。

損失が限定的

FXの場合、含み損が出て長期保有した挙げ句、さらに含み損が膨らむというリスクがありますが、バイナリーオプションは購入した金額以上の損失は発生しない仕組みになっています。

つまり100円で購入した場合、最大の損失は100円ということです。このように損失が限定されている点もバイナリーオプションのメリットのひとつです。

バイナリーオプションのデメリット

続いてバイナリーオプションのデメリットとして挙げられるものを3つ紹介します。

バイナリーオプションのデメリット

  • 取引回数が決められている
  • 短時間の変動予測は難しい
  • 投機性が高い

取引回数が決められている

FXの場合は1日に何度でも取引ができます。スキャルピングのように数十秒から数分単位で取引を繰り返し、利益を積み上げていくトレードスタイルもあるほどです。

しかしバイナリーオプションでは2時間に1回しか取引ができないので(途中売却したとしても、1日10回までや、12回までと1日の取引回数が決まっています)、特に本業や家事で忙しい人は参加できる回数に限りがあります。

短時間の変動予測は難しい

為替レートの予測は短期間になればなるほど予測が難しくなります。

トレンドが発生していても、細かい時間で分けて見ていくと様々な要因で反発していたりするからです。

短時間の場合、ファンダメンタルズ要素以上にテクニカル的な要素が強く影響する傾向がありますので、投資家たちのいろいろな思惑が入り乱れて変動するため、分析がなかなか難しいというデメリットがあります。

投機性が高い

金融庁の規制が入ったために以前のような投機性の高さは軽減されていますが、長期積立のような投資方法ではないので、やはりギャンブル性が高い投機という側面がバイナリーオプションにはあります。

分析やリスク管理が未熟な段階で、大口の取引をギャンブル感覚で行っていると大きな損失を招きますので注意が必要です。

バイナリーオプションの始め方

それでは実際にバイナリーオプションを始めていくと決めたら、何から取り組んでいけばいいのでしょうか?

これからバイナリーオプションを始める方は、以下3つを押さえておきましょう。

バイナリーオプションの始め方

  • バイナリーオプションを学ぶ
  • FX会社で口座開設
  • 入金して取引開始

バイナリーオプションを学ぶ

まずは、バイナリーオプションについてしっかりと勉強をしましょう。

二者択一というシンプルな仕組みとはいえ、運に任せてやみくもに取引を続けていると資金をすべて失ってしまう可能性が高いです。

取引ツールの操作の仕方、リスクの管理、分析方法、どうすれば勝率が高まるのかといった戦略などバイナリーオプションに関するリテラシーを高める取り組みをしてください。

おすすめは、まずいきなりリアルトレードに挑戦するのではなく、デモ口座を開設し、「デモトレード」でバイナリーオプションを体験してみることです。ほとんどのFX会社でデモ口座開設ができるようになっています。

また、勘だけを頼りに予想するのではなく、チャートを使ったテクニカル分析で将来のレートを予想することも大切です。

記事:FXテクニカル分析とは?初心者におすすめ9種類を現役プロが解説

FX会社で口座開設

リアルトレードをするためには、どのFX会社で口座を開設するのかを決める必要があります。

どこが自分に合っているのかは最初にわからないので、評判が高く、信頼できるFX会社を選んで口座を開設してください。

記事:バイナリーオプションにおすすめなFX会社と始め方を解説

 

口座を開設する方法は簡単で、FX会社のホームページにある口座開設申し込みフォームにアクセスします。

そこでまずは基本情報を入力してください。名前や住所などです。

また、顔写真や本人確認書、マイナンバー確認書類のアップロードもしなければなりません。

資産額や投資目的、投資経験にも答えていきます。

この内容で審査が行われ、合格すれば口座開設完了です。申し込みフォームに入力した情報と、アップロードした本人確認書の内容が一致していない場合、審査に通らないので注意が必要です。入力ミスで審査に落ちても再度申請は可能です。

ただし、審査に通らなかった理由の説明はわかりません。情報が正確であれば、保有資産額や投資経験が、FX会社の合格基準を満たしていないと思われますので、他のFX会社に改めて申し込みしてみてください。

入金して取引開始

入金方法は、ATMや金融機関の窓口から振込入金する方法と、ネットバンクを利用して即時入金する方法(ダイレクト入金)の2種類が用意されています。手数料や最低入金額、対応しているネットバンクなどはFX会社によって異なりますので、事前確認が必要です。

振込入金は振込手数料を自己負担する必要がありますが、即時入金は手数料無料で、24時間入金できます。

ですからおすすめは振込入金よりも即時入金です。

後は公式サイトからマイページにログインし、入金を確認したら、本格的にバイナリーオプションの取引スタートとなります。

まとめ

大切な資産を運用する以上は、少額からでもまずは増やしていきたいところです。

そのためにも、バイナリーオプションの仕組みをしっかり理解し、さらにそのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットに注意して取引をするようにしましょう。

ギャンブル感覚にならないよう気をつけてください。



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