日経新聞などでも大きく報道されておりますが、2017年7月7日に日銀が臨時の国債買い入れを発動し、国債の利回り上昇を抑える措置を実施しました。

また、2018年においても、米金利の上昇を受けて、日本の国債利回り(円金利)も上昇し、日銀が金利上昇を抑えるために、国債買い入れのオペ(指値オペ)を実施し、金利抑制の政策を行っています。

これを受けて、国債市場だけでなく、為替マーケットも大きな影響を受けておりますね。

今回の記事では、日銀の指値オペについて簡単に説明したいと思います。

日銀の指値オペとは何か?その目的は?

まず、指値オペとは、日銀が事前に決めた価格(国債利回り)で金融機関から国債を無制限に買い入れるオペレーションのことです。

2016年9月に新しく導入した「長短金利操作付量的質的金融緩和」にて、10年債利回りを0%程度に安定させるよう金融政策を行うよう決めてました。

しかし、最近の10年債利回りが0.10%まで上昇してしまったことを受けて、金利の上昇に歯止めをかけるために、今回の措置に踏み切っております。

念のためですが、国債価格と利回りは正反対の動きをしますので、利回りの上昇(価格の低下)を抑えるためには、ある最低価格(最高利回り)で日銀が国債を市場から買うという政策を行えば、価格が下げ止まり(利回り上昇は抑えられる)ますね。

為替(ドル円)への影響は?

さて、では今回の措置が為替に与えた影響はどのようなものでしょうか?
ここで思い出して欲しいのが、金利が高い通貨は買われて、低い通貨は売られるという一般原則。

今回の日銀の買い入れオペは、日本の国債利回り(金利)の上昇を抑えて下げようという試みです。よって、日本の国債利回り(金利)が下げることにより、円安圧力が加わります。

下図はオペの結果が発表された直後ですが、ドル円が大きく上昇しているのがわかりますね。

 

今後の注目ポイントは?

今後のポイントですが、現在、米国の利上げに続いて、ECB、BOEなど各国の中央銀行がタカ派(利上げに積極的)な姿勢を示しており、各国の国債利回りが上昇して、日本の国債利回りも上昇しやすい環境になっています。

日銀としても、10年債利回りを0%に安定推移させるのが目標ですので、金利が上昇したらまた同じような指値オペや国債買い入れの増額を行なって、なんとか金利上昇を抑えようとしますが、日銀の買い入れにも限界があるのは事実。

出口戦略等を考えると、日銀は引き続き非常に難しい舵取りを迫られそうですね。

 

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