こんな疑問を解決!
- FXコンサルとはどんなもの?
- FXコンサルの料金はいくらかかるの?
- 実際に効果はあるのか?
今回はこんな疑問を解決していきます。
FX初心者は、FXの知識を学ぶだけでなく、勝つためのテクニックを習得するために、FXのセミナーや塾、サロンなどに参加しています。
それは、一日でも早く利益を出せるようになりたいからです。
学ぶ環境としては、「FXのコンサル」という選択肢もあります。
こちらは最も高額な費用を要求されることになるでしょう。
はたしてFXのコンサルは、費用対効果が期待できるのでしょうか?
今回の記事では、FXのコンサルの特徴や、平均費用、メリット・デメリットについて解説をしていきます。

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
- 東京工業大学大学院修士課程修了
- 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
- FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
FXコンサルとは?
コンサルタントとは、専門的な知識や経験を活かして、顧客の抱える問題を解決したり、解決するためのアドバイスをしていく仕事のことです。
では、FXのコンサルはどのようなものでしょうか?
FXコンサルが提供するサービス
コンサルには正式な免許や資格は必要ありません(※ただし、事前に売買の助言をするには投資助言業の資格が必要です)。
つまり、誰もがFXのコンサルを自称できるということになります。
中には素晴らしい実績を残してきたプロのトレーダーもいるでしょうし、表面上の知識しか持たず、なかなかトレーダーとして成果を出せないのでコンサルで収入を得ている人もいます。
まさにFXのコンサルは「ピンキリ」です。
コンサルとしての関わり方も人それぞれです。
共通していることは、そのコンサルが実践しているトレード方法を個別に教えてくれるということです。
ただし、週に何度勉強するための時間を用意してくれるのか、その場所はどこなのか、実際に会うのか、それともネット上なのか、サポート期間はいつまでなのか、全体として明確な決まりはまったくありません。
その点では、学生時代の家庭教師と似ていると言えるでしょう。
家庭教師の質、指導スタイル、扱う教材はそれぞれ違いますし、生徒の目標や現状に合せて何を指導するのかが変わってきます。
FXコンサルの料金は平均50万円
どこまで深く関わってくれるのか、どこまで手厚く対応してくれるのかによってFXのコンサルの費用も異なります。
もちろんそれでFXに本当に勝てるようになるのであれば、200万円でも300万円でも安いものでしょう。
1億円、2億円と利益を出せるようになったら、簡単に元を取れます。
FXコンサルの目安は50万円ほどです。ピンキリですから1万円というものもあれば、100万円というものもあります。
ですから50万円はあくまでも目安になります。
一般的なパターンだと、始める際に一括で50万円を支払います。
それで半年ないし1年間、個別に指導してくれるわけです。
1ヶ月に数回、直接会って面談形式でアドバイスしてくれる機会や、期間内であれば何度でも利用できるLINEサポートなどもあります。
コーチングやカウンセリングを受けるのと同じようなスタイルです。
途中で解約しても最初に支払った分は返金されないケースがほとんどなので、信頼できるコンサルを探し出すことがとても重要になります。
FXコンサルの特徴
- 家庭教師のようにFXについて指導をするサービス
- 免許や資格は特に不要
- 対面指導や電話指導の場合は、料金が50~100万円と高額になる場合もあり
コンサルの他、FXコミュニティも高額なケースが多いです。
記事:FX投資コミュニティの評判や注意点は?初心者が気を付けるポイント!
FXコンサルのメリット・デメリット
問題はこれだけの高額な費用を支払って、本当にFXに勝てるようになるのかどうかということになります。
FXのコンサルにはどこまで期待できるのでしょうか?
FXコンサルのメリット
やはり個別の指導になりますので、「直接質問できる」という点が、FXのコンサルの大きなメリットになります。
集団指導の場合はわかっている話も周囲に合せて聞いていなければなりませんが、個別指導では自分のペースで学ぶことができます。
また、コンサルのは場合は高額なだけあって、対面で指導したり、Skypeなどの電話で指導する場合もあるようです。
ですが、FXの初心者向けではありません。
基本的な知識であれば、もっと格安なFXの塾がありますし、情報教材もあります。
現代は無料で様々な情報が発信されていますので、それで充分にカバーできるでしょう。
FXのコンサルを利用する人は、FXの基本知識はほとんど理解しており、様々なインジケーターを駆使してテクニカル分析をしてきたり、ファンダメンタルズ要素も欠かさず確認しているにもかかわらず勝てない人です。
もしくは、利益がまだわずかなので、より大きな利益を出したいと考えている人でしょう。
今までとはまったく異なる「新しい視点」、「新しいトレード手法」、「新しいマインド」を身に付けることが可能です。
もしかするとまったく勘違いしていた部分もあるかもしれませんので、そこに気づかせてくれたり、修正してくれるのは貴重な機会だと言えるでしょう。
FXコンサルのメリット
- 1体1なので個別で何でも相談できる
- 対面で直接聞いたり、電話で相談することが出来る
- 自分一人では気づかない、新しい始点やマインドを身につけることが出来る
FXコンサルのデメリット
例えば、日本で最も現役高校生の東大合格を輩出している名門の予備校があったとして、そこに通えば誰でも東大に合格できるようになるでしょうか?
現役東大理Ⅲの生徒を家庭教師につければ、東大に必ず合格できる力がつくでしょうか?
どんなに優秀な講師に習っても、成果を出せる人と、成果の出せない人がいるのです。
その差は能力以上に、やる気です。
どんどん自分のわからない部分を質問し、さらに何をすれば力がつくのかアドバイスを求めるぐらいの積極性がなければ、知識を吸収し、定着させ、自分のものとしてアウトプットできるようにはならないでしょう。
受け身で参加している人は、どのような環境で学んでも伸びはたかがしれているのです。
コンサルは手取り足取りティーチングしてくれますので、自分で考えることが疎かになりがちです。
結果として勝てるトレーダーになれる確率は極めて低くなります。
FXで勝てるようになるには、コンサルに頼り切るようなことはせず、自分のトレードは自分でしっかりと振り返り、反省し、改善行動をしていく必要があります。
自立しようとする気持ちを保ちながらコンサルを有効活用してください。
FXコンサルのデメリット
- 相場に絶対が無い以上、必ず成果が出るわけではない
- 詐欺まがいの業者やコンサルタントも多く注意が必要
- 追加オプションで更に料金を求められることもある
FXコンサルの注意点は詐欺も多いこと
FXのコンサルはピンキリですが、中には詐欺まがいの悪質なコンサルも混じっています。
正直、この見分けはかなり難しいです。
まず、50~100万円以上の費用を要求されるのであれば、注意してください。
事前に電話で話をしてみたり、直接会ってみるのがいいでしょう。
表面上の話ばかりの様子であれば、もしかすると効果が出ないかもしれません。
サポート期間が無制限というのも実は危険です。制約がないためサポートがとてもルーズになる可能性があります。
いつまでの期間なのか、どのようなサポートを受けられるのか、追加で請求されるようなことはないのか、過去にどのような成果を出したのかを質問してみましょう。
ポイントは、「コンサルをして成果を出せなかった時の話を聞くこと」です。
ここをうやむやにしたり、すべてのクライアントが成果を出していると答えるコンサルは信用できません。
どんなにすごいコンサルでも、成果を出せるトレーダーを育成することは難しいからです。
ここを隠さず、その失敗を踏まえこうやってより指導を改善していると話ができるコンサルは信頼できるのではないでしょうか。
コンサルのトレーダーとしての実績は、どこまでが本当で、どこまでが作り話なのかは見分けることはできないでしょう。
実際に話してみた感触や、その人自身が試行錯誤しながらコンサルとしてブラッシュアップしようとしているのか確認してみてください。
まとめ
FXで勝ちたい、だからといって安易に高額なFXのコンサルに頼るのはおすすめできません。
コンサルに依頼するのであれば、自分の現状をしっかりと見つめ直し、信頼できるコンサルを選んでください。
サイトやSNSで誇大広告をしているコンサルはほとんど期待できません。くれぐれも引っかかって、解約の訴訟などにならないよう注意してください。


