資産管理において、現状の金利では銀行に預けてもメリットがない以上、「投資」という資産運用の選択肢を選ぶ人たちも多くなっています。

投資といっても手法は様々で、株式やFXなどの金融資産への投資もあれば、不動産や金といった実物資産への投資もありますし、さらにその中も、短期で利益を出す方法と長期で利益を出す方法に分かれていきます。

投資は元本割れのリスクもあるために、慎重になる必要がありますが、果たして安定して資産を増やしていくことのできる資産運用はどれになるのでしょうか?

今回は金融資産への投資の中で、長期投資では最強の運用方法とも言われている「ドルコスト平均法」についてお伝えしていきます。

動画でFXドルコスト平均法について学ぶ

長期運用を始めるタイミングはいつなのか

投資で利益を出すための鉄則

投資で利益を出すための鉄則はとてもシンプルなもので、「安い時に買って、高くなったら売る」または「高い時に売って、安くなったら買い戻す」というものになります。

当たり前な話ではありますが、問題は今の為替相場が安いのか、それとも高いのかということです。FXの初心者にとっては、現在の米ドル/円がいくらなのかを聞いても、買うべきなのか、売るべきなのかの判断は難しいのではないでしょうか。

これについては実際のところ、誰も正解がわかりません。割安感があっても、今後の相場はもっと下がるかもしれませんし、割高感があっても今後はもっともっと上がるかもしれないのです。

今後の相場が絶対にこうなるとは、誰にもわからないわけです。

投資の初心者にはタイミングがわからない

ではFXの成功者や経験者は、どうやって売り買いのタイミングを計っているのでしょうか?

目安にしている材料のひとつに相場の過去の傾向があります。このようにチャートを参考にする方法を「テクニカル分析」といいます。一方で、米国が発表する経済指標などの結果を参考にするのが「ファンダメンタルズ分析」です。

このような分析ができるようになるためには、相応の勉強や経験が必要になります。株式にしても、FXにしても初心者にとってはここが大きなハードルではないでしょうか。さらに、中途半端な知識や勉強では、相場の動きの逆に投資し続け、損失を生み出すことにもなります。損失が生まれた際にさらに感情的になると火に油です。強制ロスカットまで突き進んでいく危険性もあるのです。

それでは、投資の初心者でも勝つ可能性が高い方法はないでしょうか?

そこで生まれたのが長期運用の「積み立て投資」になります。

積み立て投資にはどのような方法があるのか

ドルコスト平均法

積み立て投資とは、投資する時間を分散させ、定期購入によって価格変動の影響を抑え込む方法です。例えば、下図のように毎月一定の投資をすることで、平均購入レートを低く抑えることが可能になります。

 

株式や仮想通貨は急激な変動で価値がゼロになる可能性がありますが、FXは円高、円安がずっと続くとは考えにくいので、積み立て投資はFXの投資との相性が良くなっています。

積み立て投資はふたつに分けられます。ひとつは「ドルコスト平均法」、もうひとつは「定量購入法」です。

 

ドルコスト平均法とは、「一定の金額分通貨を購入する手法」です。例えば毎月、一万円分ずつ米ドルを購入していくといった感じになります。

1ヶ月目 1ドル100円 ⇒ 1万円で100ドル購入
2ヶ月目 1ドル96円 ⇒ 1万円で104ドル購入
3ヶ月目 1ドル102円 ⇒ 1万円で98ドル購入
4ヶ月目 1ドル104円 ⇒ 1万円で96ドル購入
5ヶ月目 1ドル96円 ⇒ 1万円で104ドル購入
6ヶ月目 1ドル102円 ⇒ 1万円で98ドル購入

合計 6万円で600.56ドル購入となりますので、1ドル99.90円で購入したことになります。つまり1ドル99.90円以上円安の際に売れば利益が出るということになるのです。

定量購入法

それに対して定量購入法は、「一定の数量分(外貨の通貨数)を購入する手法」です。例えば毎月、100ドルずつ購入していくといった感じになります。

1ヶ月目 1ドル100円 ⇒ 100ドル購入するのに1万円
2ヶ月目 1ドル96円 ⇒ 100ドル購入するのに9,600円
3ヶ月目 1ドル102円 ⇒ 100ドル購入するのに10,200円
4ヶ月目 1ドル104円 ⇒ 100ドル購入するのに10,400円
5ヶ月目 1ドル96円 ⇒ 100ドル購入するのに9,600円
6ヶ月目 1ドル102円 ⇒ 100ドル購入するのに10,200円

合計 6万円で600ドル購入となりますので、1ドル100円で購入したことになります。つまり1ドル100円以上円安の際に売れば利益が出るということになるのです。

ふたつの手法を比較してみると、ドルコスト平均法の方が利益を出しやすくなっていることに気が付きます。違いはその仕組みの差です。ドルコスト平均法の方が、定量購入法よりも、「円高の時にたくさん買い、円安の時に少なく買う」ことになっているからです。

積み立て投資にすれば買うタイミングに困らずに、FX初心者でも簡単に実践できますし、ドルコスト平均法を選択することで、より利益を出すことができるというわけです。

これが、ドルコスト平均法が最強の運用方法と呼ばれている理由になります。

ドルコスト平均法のメリットとデメリット

それでは次に、ドルコスト平均法のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう

ドルコスト平均法のメリット

積み立て投資で長期運用することのメリットのひとつに「スワップ金利」があります。円で米ドルを購入することによって、金利差分の収入が入ってくるのです。ただポジションを持ち続けるだけで、利益が出るのですからお得ですね。

さらにドルコスト平均法であれば、円高の際にたくさん買い、円安の際に少なく買うので、相場がスタートの段階まで戻っても利益を出すことができます。例にあげたように、6ヶ月の合計では1ドル99.90円で購入した計算になりますので、最初の月の1ドル100円に戻ったとしても利益が出せるということです。

ドルコスト平均法のデメリット

ただし、デメリットがないわけではありません。

円高、円安という上下の変動を繰り返していれば問題ないですが、一方的に下落した場合、含み損で元本割れするリスクもあります。つまり相場が反転せずに右肩下がりの円高が続くようなケースです。スワップ金利分は毎日利益としてカウントされますが、為替差損の方が大きくなるので、トータルでは利益が出せません。

また、かなり円高が進んだ際に、ここで一括購入した方が、円安に振れた場合大きな利益が出せます。一括購入に比べて利益が少なくなるというのも、デメリットのひとつでしょう。

まとめ

実際にトレードをしてみると実感できるのですが、為替相場のトレンドに乗るというのは想像以上に難しいことです。これは上がると思って買ったら下がり、もうこれ以上上がらないだろうと思って売ったらまだ上がる。売買のタイミングを計るのはFX初心者にはたいへんです。

ドルコスト平均法は、機械的に進めていくことでリスクを抑えたFX初心者用の運用方法といえます。ただし大きな下落トレンドが発生した際には、注意が必要です。そのためにもチャートは日々、確認する必要はありますし、米国の政治情勢や経済状況は知っておくべきでしょう。絶対に勝てるという手法などあり得ません。勉強は勝つためにしなければならないのです。

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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。