アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国は「中国」です。この中国の通貨が「中国人民元」になります。FX(外国為替証拠金取引)でも人民元を取り引きすることは可能ですが、取り扱っているFX会社は多くはありません。

凄まじい勢いで経済成長を遂げてきた中国ですが、最近はアメリカとの貿易摩擦問題などトラブルも目立ってきています。はたして人民元/日本円(CNY/JPY)はどのように推移しているのでしょうか?スワップ投資で大きな利益を出すことは可能なのでしょうか?

今回は人民元円に注目し、中国の経済状況や、人民元を取扱っているFX会社5社のスワップポイントやスプレッドなどを比較していきます。

・人民元の特徴やスワップ投資でどれくらい儲かるのか?
・人民元円を取扱うFX会社のスワップポイント比較
・最適なFX会社が分かる

 

人民元円のスワップ投資について

日本の政策金利が低い状態が続いているため、円を売って他の国の通貨を買うと、金利差からスワップポイントがプラスになるケースがほとんどです。

これは人民元についても当てはまります。経済大国の通貨だけにスワップポイントも期待できそうなところですが、どうなっているのでしょうか?

人民元円の特徴

まずは中国の経済成長率の推移から確認していきましょう。2012年以降を比較していくと、GDP成長率は、2012年に7.90%、2013年に7.80%、2014年に7.30%、2015年に6.90%、2016年に6.73%と下落していっています。2017年に6.76%とやや上昇するものの、2018年は6.57%と、1990年以来28年ぶりの低水準となりました。IMFの見通しでは2019年はさらに低下して6.27%です。

この推移だけを見ると、中国の経済は衰退しているように感じますが、2018年のGDP成長率6.57%というのはかなり高い数値です。世界でも第17位となっています。ライバルのアメリカは107位で、2.86%です。以前よりかは確かに低下しているものの、他国と比較すると明らかに高いことがわかります。ちなみにイギリスは1.40%で世界第155位、日本はなんと0.81%という低さのため世界で第166位です。

政策金利も中国経済の低下と共に引き下げられています。2012年7月にはこれまでの6.31%から6.00%に引き下げ、2014年11月には5.60%、2015年3月には5.35%、5月には5.10%、6月は4.85%、8月は4.60%、10月には4.35まで段階的な利下げが行われました。2019年4月段階も政策金利は4.35%が継続されている状態です。

中国の政策金利

(引用:みんなのFX)

それでも日本の政策金利である0.10%よりかは、はるかに高い金利になります。つまり円を売って、人民元を買えばインカムゲインが期待できるということです。

では、人民元円のロングポジションでキャピタルゲイン(為替差益)も稼ぐことができるのでしょうか?

ここ5年間の人民元円の為替レートを確認していくと、2015年5月に1人民元20円台だったのが最高値となり、円高に振れています。2016年9月にかけて15.1円台まで下落、2018年5月までに17.4円台まで戻すものの、8月には16円を割り込みました。下旬にかけて16.6円台まで回復し、2019年1月に15.5円台まで急落。3月には16.7円台まで戻した後は、16.3円から16.7円の狭いレンジでのもみ合いが続いています。

人民元円の為替チャート

(引用:みんなのFX)

実質価値よりも人民元安に誘導されていると問題が指摘されており、今後は人民元高に推移していく可能性は大いにありますが、長期的には下落基調、中期的にはもみ合いというのが現状です。

人民元円スワップポイントでいくら稼げる?

もみ合いであれば、スワップ投資の絶好の機会ですが、実際に人民元円のロングポジションを保有していると、どのくらいスワップポイントが稼げるのか確認していきましょう。

記事執筆時点で、人民元円のスワップポイントが最も高いFX会社だと、1万通貨で10円となっています。10万通貨(10Lot)で、毎日100円のインカムゲインですから、100日間保有して10,000円、1年間(365日)で36,500円となります。

人民元円のスワップ投資シミュレーション

(引用:みんなのFX)

1人民元16.68円だとすると、必要証拠金はレバレッジ1倍の1万通貨で166,800円。10万通貨で1,668,000円です。レバレッジを最大の25倍で設定すると、10万通貨で66,720円ですから、7万円弱の証拠金で1年間3万円以上の利息を得られるわけです。

もちろん為替差損のことも考えてポジションの量を調整しなければなりません。10万通貨であれば、1円円高に振れると10万円の含み損が発生します。この場合、7万円の証拠金では強制ロスカットになりますので、安値の15.1円まで円高になっても耐えられるだけの余剰金は必要でしょう。レバレッジ25倍を効かし10万通貨を取り引きするのであれば、最低でも30万円は用意したいところです。強制ロスカットになるとスワップポイントの収益は簡単に吹き飛んでしまいますので、注意してください。

人民元円のスワップポイント比較一覧

人民元円を取り扱っている国内のFX会社のスワップポイントを比較していきます。以下は、1万通貨ロングポジションでのスワップポイントになります。

人民元円のFX会社比較表
FX会社スワップスプレッド取引単位
みんなのFX10円1.8銭1,000
LIGHT FX10円1.8銭1,000
サクソバンク証券4.37円13.1銭30,000
セントラル短資FX4.円1.9銭1,000
SBI FXトレード0円2.58銭1

※2019年6月時点

スワップポイントは日によって変更されますので、取り引きする際は現状のスワップポイントを確認してください。

比較すると他社を圧倒しているのが「みんなのFX」「LIGHT FX」だということがわかります。

人民元円のおすすめFX会社ランキング

それではここからは、スワップポイントに加え、他の項目を考慮し、FX会社をランキング付けして紹介していきましょう!

みんなのFX

みんなのFX

 

トレイダーズ証券が運営するFX会社「みんなのFX」は2019年3月25日より人民元円の取り引きを開始しています。

みんなのFXは、スワップポイントが業界最高水準であるだけでなく、スプレッドも1.8pipsと最狭水準ですから、人民元円を取り扱いのであれば、真っ先にFX口座を開設すべきです。

みんなのFXであればシステムトレード「みんなのシストレ」も利用できますので、裁量トレードになかなか時間を費やせない人にとって助かるでしょう。

LIGHT FX

LIGHT FX

 

みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営しているもう1社が「LIGHT FX」で、スペックは同じです。

では、なぜ2つもあるのかと言うと、スワップ投資をする場合は、通貨ペアによってFX会社を使い分けるのが得策です。

そうしないと、一つの通貨が暴落した際、他の建玉も巻き込まれてしまう恐れがあるためです。

トルコリラ円はみんなのFX、メキシコペソ円はLIGHT FX、という具合に使い分けをしていきましょう。

セントラル短資FX

セントラル短資FX

 

1000通貨からの取り引きが可能ですから、少ない資金から人民元円を取り扱うことができます。

スワップポイントは4円ですが、スプレッドは1.9pipsですので、最狭水準になります。売買シグナルを教えてくれる「みらいチャート」が利用できるのも、「セントラル短資FX」のメリットのひとつでしょう。

サクソバンク証券

サクソバンク証券

 

「サクソバンク証券」は150種類以上の通貨ペアを扱うことができ、さらに世界中のトレーダーが愛用しているMT4(メタトレーダー4)をトレードプラットフォームとして活用できます。EAを無料ダウンロードしてシステムトレードも可能です。

NDD方式(ノーディーリングデスク)を採用しているので、透明性の高い取り引きができる点もメリットのひとつになります。ただし、その分だけスプレッドは24.0pipsと広くなる特徴もあります。

SBI FXトレード

SBI FXトレード

 

「SBI FXトレード」はなんと1通貨からの取り引きができますので、もっとも手軽に始めることのできるFX会社です。

スワップポイントは0円となっていますが、18円という日もあり、みんなのFXと比較すると収益は小さいもののインカムゲインはプラスになるでしょう。スプレッドは2.58pipsと狭いわけではありません。

人民元円でスワップ投資のまとめ

強い上昇トレンドが発生し、インカムゲインとキャピタルゲインの両方で利益を生む可能性が期待できる人民元円ですが、リスクにも警戒が必要です。

人民元円を取り扱う際の最大のポイントは「アメリカと中国の貿易摩擦が今後どうなっていくのか」ということです。両国の貿易摩擦は貿易戦争というレベルまで発展しており、2018年後半の中国の重要経済指標(PMI、小売売上、工業生産など)は低下してきています。

2019年以内にこの貿易問題を終結できなければ、2019年の中国のGDP成長率は6%を割り込むと懸念されています。人民元円を取り扱う際は、両国の動向に迅速に対応できるよう、情報の収集やストップロスなどのリスクマネジメントが重要です。




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