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FXで高金利通貨である南アフリカランドの為替取引をしようと思うのですが、どんな特徴があるんでしょうか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

それでは初心者でも分かるように、南アフリカランドの特徴や投資をする際の注意点について説明していくよ!

FX(外国為替証拠金取引)では、ボラティリティ(変動幅)が高いマイナー通貨も取り扱っています。その筆頭にあげられるのが、今回ご紹介する「南アフリカランド」(ZAR)です。

経済発展を著しく遂げている国々を総称して「BRICs」(ブラジル・ロシア・インド・中国)と呼んでいましたが、近年では「BRICS」(Sは複数形を示していましたが、南アフリカ共和国を示すようになっています)として南アフリカ共和国も注目を集めています。

南アフリカランドの魅力は何といっても「高金利」だという点です。日本の政策金利が0.10%と微々たるものであるのに対し、南アフリカ共和国の政策金利は6.50%です。この差は歴然ですね。

米国も金利引き上げを繰り返し行っていますが、FRB高官の声明によると、この傾向も2019年までの予定で、3%前後となる見通しですから、南アフリカ共和国の高金利は引き続きFXのトレーダーにとっては魅力的です。

しかし、FX初心者にとっては、流動性が少なく、ボラティリティが高い新興国通貨は、とてもリスクが高いので注意が必要になります。

今回は、南アフリカランドの特徴と、スワップトレードを行う際の注意点についてお伝えしていきます。

南アフリカランド/円(ZAR/JPY)のリアルタイムチャート

まずは南アフリカランド円(ZAR/円)の直近の為替チャートの状況を確認しましょう。

米ドル/南アフリカランド(USD/ZAR)のリアルタイムチャート

また、南アフリカランド円(ZAR/JPY)は、「ZAR/JPY = USD/JPY ÷ USD/ZAR」の計算式から算出されますので、米ドル/南アフリカランド(USD/ZAR)のリアルタイムチャートも合わせて確認しましょう。

南アフリカランド(ZAR)の特徴

それではまずは、南アフリカランドの国の特徴や経済動向を見ていきましょう。

典型的な資源国通貨

南アフリカランドは、典型的な資源国通貨です。別名「コモディティ通貨」とも呼ばれます。

南アフリカ共和国は、金やダイヤモンド、プラチナ、レアメタルなどの鉱物資源に恵まれた国で、金については、世界全体の産出量のおよそ半分を占めています。

そのため金価格が上昇すれば、南アフリカランドも上昇する傾向にあるのです。金の価格自体は上昇傾向にありますので、南アフリカランドへの期待感も強まっています。

 

南アフリカ共和国の主な輸出先はどの国になるのでしょうか?

3位は日本です。そして2位は米国。1位は中国になります。当然のように中国の景気動向に左右されることになりますし、米国の影響も強く受けています。

資源価格については、2018年4月に入り、プラチナ価格が軟調に推移しており、これが南アフリカランドの下落基調の要因のひとつとなっています。

通貨ペアに南アフリカランドを含める際には、南アフリカの景気動向や政治情勢だけでなく、金やプラチナの価格の推移、中国や米国の景気動向まで注意深く分析する必要があるでしょう。

南アフリカの経済動向

高金利で人気のある南アフリカランドの政策金利の推移を見ていきましょう。

2008年までは、「12%」でした。これがリーマンショックの影響を受けて下がり始め、2012年には「5%」まで引き下げられています。

2015年以降は引き上げの流れで、6.25%まで上がり、2016年には7%まで戻しています。しかしここから引き下げの流れに転換し、2017年には6.75%、2018年5月時点では「6.5%」です。

それでももちろん高い金利をキープしていますが、徐々に引き下げられているのが気になるところです。

 

次は、南アフリカ共和国の経済成長についても見ていきましょう。

2008年は+3.19%でしたが、2009年には-1.54%となりました。それ以降は2%~3%のプラス成長を続けています。2016年より+1%台となり、2016年には+0.57%まで落ち込んでいます。

南アフリカ共和国の経済の低成長ぶりや電力不足などの問題があり、2015年12月には格付け会社フィッチ・レーティングスは南アフリカ共和国の外資建て長期信用格付けを1段階引き下げています。

その後の経済成長率は、2017年に+1.32%、2018年も4月時点の見通しでは+1.50%と、回復の兆しが見られるようになってきています。

2017年のアフリカ民族会議(ANC)議長選でラマポーサ氏が勝利し、2018年2月にはズサ大統領が退陣。増税を含む財政改革や、更迭されていたネネ元財務相を復帰させたことで、南アフリカランドは3年ぶりの高値を付けました。

南アフリカランドへ投資する際の注意点

それではFXで南アフリカランドに投資する際の注意点について見ていきましょう。

スワップポイントやスプレッド

FXの取引会社のスワップポイントを確認していくと、他の通貨に比べてとても高く設定されていることに驚きます。ただし、よく注釈を読んでみると、他の通貨が1万通貨時のスワップポイントであるのに対し、南アフリカランドは10万通貨のスワップポイントになっていることに気が付くはずです。

1万通貨で換算してみると、最も高いスワップポイントを付けている取引会社で、「16円」です。(あくまでも変動しますので、2018年6月4日現在のものになります)他は、13円や12円という取引会社が多いですね。

つまり他の通貨と比較してもそこまでスワップポイントが高いわけではないのです。スワップポイントを狙いにいくのであれば、他の通貨の方がリターンは大きいでしょう。

対してスプレッドですが、こちらはやはりメジャー通貨のペアに比べると広いです。大手の取引業者は軒並み1.3銭という設定になっています。他にも3銭や15銭という取引業者がありますが、南アフリカランドを取り扱うのであれば、スプレッドは狭く、スワップポイントが高い取引業者を選ぶべきです。この辺りはよく確認しておく必要があるでしょう。

 

おすすめのFX業者については、以下の記事もご参考下さい。

記事:FX会社おすすめトップ5【2018年】メガバンク出身のプロが厳選

南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の推移

リーマンショック前は現在の政策金利のおよそ2倍ほどでしたから、スワップトレードをするには、南アフリカランドは最適な通貨でした。

ちなみにリーマンショック前2007年12月の南アフリカランド/円(ZAR/JPY)は、1ランド17.73円ほどです。これが翌年には7.62円まで大暴落しています。10万通貨だとおよそ177万円の資金が、およそ76万円まで目減りしたことになります。スワップポイント狙いで100万通貨ぐらいのポジションを保有していた人が多かったですから、1,000万円の損失です。

その後、2010年4月には13円台まで回復しましたが、2015年12月に格付けを1段階引き下げられ、さらに財務省を更迭する事態になって、7.53円まで急落、2016年6月には史上最安値の6.39円を記録しています。驚くことに、近年になってリーマンショック後の最安値を更新したのです。

レバレッチを抑えてトレードしていたのならばしのげたケースもあるのでしょうが、25倍といったハイレバでポジションを保有しているとあっと言う間に強制ロスカットになっているでしょう。

スワップポイントを狙う場合は、ポジションを多くして利益を稼ぎたい気持ちになりますが、とてもハイリスクなトレードになりますので、注意してください。マイナー通貨を扱う際は、特にリスク管理の意識が重要になります。

まとめ

FX初心者にとっては扱うのが難しいのが南アフリカランドです。「高金利」、「大きく稼げる」といった誇大広告に乗せられないように気を付けましょう。

2018年6月初旬の時点で南アフリカランド/円(ZAR/JPY)は、1ランド8.60円と、一時期の下落基調からは抜け出ていますが、上昇トレンドとはいえない状況なので、トレードには慎重さが求められます。

まずは米ドルやユーロ、円といったメジャー通貨を軸にトレードを行い、南アフリカランドが堅調になってきてから挑戦してみるのがいいのではないでしょうか。

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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。