「トルコリラの為替相場は今後どうなるのか?」

「投資をするならいつのタイミングがいいのか?」

「トルコリラを保有しているけど、含み損が心配だ・・・」

高金利通貨として人気の高いトルコリラですが、このような不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、メガバンク出身の現役FXトレーダーが、トルコリラ投資を検討している方向けに「2019年トルコリラの為替相場見通し」と「トルコリラのおすすめ投資法」について解説をしていきます。

この記事を最後まで読めば、見違えるほど自信を持ってトルコリラへの投資判断を行えるようになることでしょう。

<今回の記事で分かること>
・トルコリラの見通しが分かる!
・トルコリラ急落の原因が理解できる!
・トルコリラ投資のおすすめが分かる!

 

トルコリラで大損する人が続出中!

銀行預金の超低金利が続く中、少しでも高い利回りを求めて外貨で運用する人が増えています。

そんな外貨の中でも、特に高い金利を誇るのがトルコリラです。トルコの政策金利は24.00%で、なんと日本(0.1%)の240倍!また、同じ高金利通貨で有名なメキシコペソや南アフリカランドと比べてもその差は歴然です。

金利だけ見れば、トルコリラへ投資するだけでとんでもない利回りが期待できます。

トルコリラの政策金利

そんな状況下、証券会社の金融商品やFXでトルコリラ運用を行う人がかなり増えています。

しかし、トルコリラや投資について何の知識も無い方が、誰かに勧められるがままにトルコリラ投資を始めることはリスクとしか言いようがありません。

 

以下は、トルコリラ円の為替チャートですが、10年以上に渡りトルコリラ安(円高)が続いており、過去5年でなんと68%もトルコリラの価値が下がっています。

トルコリラ円の為替チャート

 

これは100万円を投資したら、30万円くらいに減る計算であり、FXでレバレッジを掛けていたら、元手はゼロになります。

メディアでも、トルコリラ投資で大損を被った投資家の話が頻繁に取り上げられるようになりました。

「金利が高くてお得だと証券会社に勧められたのに……」。香川県在住の50代主婦が、トルコリラ建て債券で運用する投資信託を買ったのは2014年秋。当時10年物債券の金利は年10%近くあり、高額の分配金を受け取れると期待した。

しかしその後トルコリラの為替相場が対円で大きく下落。為替差損が生じた結果、これまで受け取った分配金を考慮してもなお4割元本割れしているという。

(引用元:日経新聞)

これだけ聞くと、「トルコリラ投資は危ないな・・・」と感じてしまうかもしれませんね。

ですが、過度に不安になる必要はありませんのでご安心下さい。

実は、トルコリラで大損している人は、損をすべくして損しており、その一方で、今もトルコリラで荒稼ぎしている人や、計画的な投資で将来大きく資産を増やせる投資家も大勢いるのです。

※おすすめの投資方法については、後述しています。

トルコリラの特徴と急落原因は?

それでは、トルコリラの為替見通しに入る前に、「トルコリラの特徴」や「先般のトルコリラ急落の原因」について解説していきます。

トルコリラとはどんな通貨か?なぜ、トルコリラ安になったのか?これらの知識が無いと、見通しを知っても使えない表面的な知識になるので、ポイントはしっかりと押さえるようにしましょう。

トルコリラとはどんな通貨か?

トルコリラの大きな特徴は以下の2点です。

トルコリラの特徴
① 高金利通貨
② 値動きが不安定

 

まず、トルコリラと言えば、「非常に金利が高い通貨」という特徴があり、FXや投資信託などで人気の投資先になっています。

特にFX(外国為替証拠金取引)では、スワップポイントという金利利息を毎日受け取ることができるので非常に人気です。

例えば、トルコリラ円を1万通貨(必要証拠金:約8千円)保有し、1日のスワップポイントが120円だとすると、毎日120円が増え続け、1年後には保有しているだけで43,800円も資金が増えています。最新のトルコリラのスワップポイント比較はこちら

トルコリラ円のスワップポイント

(詳細:みんなのFX公式サイト

 

また、トルコリラは、米ドルやユーロなどの主要通貨と比べて取引量が少なく、短期的に相場が急変動するリスクがあります。

ドル円であれば、10~20%も急激に変動することは考えにくいですが、トルコリラであればそのリスクはあり、現に、2018年8月にも一瞬で10%近い下落率を記録しています。

トルコリラが2018年に暴落した原因は?

それではここで、ここ最近で『トルコリラがどうして下落したのか?』について、その理由を解説していきます。

ちなみに、今から説明する理由は今もリスクとしてくすぶっており、今後のトルコリラ為替を予想する上でも非常に大事なポイントです。

2018年初にトルコリラ円(TRY/JPY)は30円台で推移していましたが、その後、じりじりと下落していき、2018年8月13日に15円台と史上最安値まで下落しました。

トルコリラ円の為替チャート

 

この下落の主な理由は以下の2点

  1.  エルドアン大統領の強権的な政権運営
  2. 米国との関係悪化

これらは、2019年もトルコリラ安のリスクとして残り続けているのでしっかりと理解しましょう。

1.エルドアン大統領の強権的な政権運営

エルドアン大統領

トルコでは、2018年6月の大統領選でエルドアン大統領が再任されました。

しかし、このエルドアン大統領は『かなりの経済音痴で、強権的』なことで知られており、通貨や物価の安定を担うトルコ中央銀行に利上げをしないように圧力を掛けたとされています。

トルコでは、インフレ(物価上昇)が続いており、経済を安定させるためにも利上げをすることが必要な状況です。

トルコの政策金利推移

(引用元:大和投資信託)

最終的に、2018年は政策金利(1週間物レポ金利)が24.00%まで利上げされましたが、エルドアン大統領は度々利上げに対して否定的な姿勢を示していたため、トルコ経済に対する不安が高まり、トルコリラ売りが強まりました。

トルコのインフレ率の推移

(引用元:大和投資信託)

2.米国との関係悪化

そして、2つ目の原因は『米国との関係悪化』です。

トルコ当局は2016年のクーデター未遂に関与したとして、トルコ在住の米国人牧師を拘束しました。これに、米国が激怒し、解放要求をしたのですが、トルコ側はそれを拒否。

当然、米国もその対応に黙ってはおらず、2018年8月10日に「トルコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対して関税引き上げ」の経済制裁を行いました。

経済制裁を加えられたトルコは、投資家の信用が落ちますので、トルコリラ建て資産(トルコの株や債券)、そしてトルコリラ(通貨)の売りにつながっていくというわけです。

 

トルコリラが急落した原因
①エルドアン大統領の強権的な政権運営
②米国との関係悪化

トルコリラ円の今後の見通し予想

それでは、今後のトルコリラの為替相場はどのような予想になるのでしょうか?

結論から申し上げると、トルコリラは2019年もまだまだ下落するリスクが高いと予想されます。

その理由を説明する前に、トルコリラが上昇する要因と下落する要因でそれぞれ整理してみましょう。

トルコリラの下落要因(トルコリラ安/円高)
1.米国との関係悪化
2.エルドアン大統領の政権運営への懸念
3.トルコ経済の不透明感
4.短期筋による投機的な売り
5.大幅な経常赤字
6.外貨準備高の減少

 

トルコリラの上昇要因(トルコリラ高/円安)
1.トルコ政策金利の利上げ
2.米国や欧州の利上げ停止(利下げ)
3.トルコ当局によるトルコリラ安対策(流動性引き締め)
4.グローバル経済の安定化

 

ここで、全ての原因を一つずつ説明していくと、とんでもない文量になってしまいますので、特に重要なポイントだけを厳選し、解説していきます。

トルコリラ安原因1:対米関係悪化の火種はくすぶる

2018年8月のトルコリラ急落では、トランプ大統領がトルコに経済制裁を発動したことが大きな要因になりました。

その後、米国人牧師は開放され、米国も制裁を解除したことから、対米関係の修復期待からトルコリラは持ち直してきました。

しかし、2019年4月に、トルコはロシア製ミサイル防衛システム導入に動き、それに対して米国が再び激怒していることから、対米関係の悪化が懸念されます。

ロシア製ミサイル防衛システムが導入されれば、安全保障上の懸念も高まり、米国がトルコに対して再度経済制裁を発動すれば2018年8月の「トルコショック」と同じ相場展開になるリスクがあります。

またこれ以外にも、トルコでは米国大使関係者が拘束されているとの情報もあり、依然として、トルコ米国間の関係性は良好とは言える状況ではありません。

トルコリラ安原因2:エルドアン大統領の政権運営不安

2019年3月31日に実施されたトルコの地方選挙では、与党が敗北する結果となり、エルドアン大統領の政権運営に影を落とす結果になりました。

そして、この選挙結果に対し、エルドアン大統領はなんと異議を唱え、選挙管理委員会に圧力を掛けているとされています。

地方選挙が再び行われたり、結果がくつがえることになれば、トルコの地政学的リスクが高まり、トルコリラ安につながる可能性があります。

つまり、エルドアン大統領が現状のような強権的な姿勢を取り続ける限り、海外の投資家が安心してトルコに投資をできる状態ではないので、トルコリラ高にはなりにくい状況と言えるのです。

トルコリラ高要因1:先進国の利上げ停止

最後に、トルコリラにとって明るい材料を説明します。

それは、米国が2019年3月のFOMC(金融政策決定会合)で、年内の利上げ停止を示唆しており、これはトルコリラにとってはポジティブに働きます。

もし、米国が利上げをし続ければ、わざわざリスクを取って金利が高いトルコに投資をするメリットが薄れるので、トルコから資金が米国に集まります。

結果的に、トルコリラ安(トルコリラ売り)、米ドル高(米ドル買い)になるのです。

しかし、米国の利上げがストップするということは、このシナリオが無くなるので、トルコリラにとっては良いニュースとなるのです。

トルコリラ投資で大損する前に知っておきたい失敗3つの対策

動画が視聴できる方は、トルコリラ投資で誰もが失敗する3つの例と、その対策について説明していますのでご参考下さい。

トルコリラで稼ぐおすすめの投資法

「トルコリラの価値が下がり続けるなら、チャンスは当分先かな・・・?」

投資の知識が浅い方は、このような考えを持つ方も多いでしょう。

しかし、トルコリラ安が今後も続くということは、裏を返せば、「安くトルコリラを買う大チャンス」なのです。

そして、投資のスキルを持っている方は、これから説明するある方法を行い、長期に渡って資産をモリモリと増やし続けているのです。

今からは、トルコリラで『絶対にしてはいけない投資法』と、『おすすめできる投資法』を説明しましょう。

絶対にしてはいけない投資法
今が底だと考えて1点集中で資金を投じる

 

おすすめできる投資法
今後も下落するリスクを考え分散して資金を投じる

トルコリラで絶対にしてはいけない投資法

まず、不安定なトルコリラで絶対にしてはいけない投資は、「今が底だと考えて全資金を一括で投入する」ことです。

これははっきり言って最悪な投資です。

トルコリラ円は過去最安値を更新し続けており、今が底かどうかは誰にも分かりません。

余剰資金で、長期投資で資金を一括で投じるのであればまだ分かりますが、FXでレバレッジ(預入資金の何倍もの売買が出来る仕組み)をかけて投資すれば、資金を失うリスクが高いと言えます。投資信託などでも、長い間資金をロックされ、いつ含み益に転じるか分かりません。

では、トルコリラに対してはどんな投資がおすすめなのでしょうか?

トルコリラでおすすめできる投資法

トルコリラ投資で本気で稼ぐためには、トルコリラという為替の特徴を最初に理解する必要があります。

まず、トルコリラはトルコの通貨です。そして、国の通貨である以上が、株のように企業が倒産して価値がゼロになるリスクはほとんどありません。

(トルコリラがゼロになる時は、トルコの国がデフォルトする時です。そんな時は、グローバルに金融危機が広がりますので、日本も無事では済まされないでしょう。)

そして、トルコ経済は、人口構成をみても若年層人口が増加しているので、長期的には景気が上昇していく可能性があります。

トルコの人口動態

以上、①トルコリラは価値がゼロになるリスクは少ない、②将来的には景気が良くなる可能性がある、を踏まえると、長期目線で投資をすることが最適です。

しかしこれでは、「結局、いつのタイミングがいいのか?」という問題を解決していません。

そこで登場するのが、『分散投資』という考え方です。それも、投資の種類を分ける分散ではなく、投資するタイミングを分ける時間の分散です。

分散投資とは?

分散投資とは、購入するタイミングを一度だけでするのではなく、例えば、2回に分散したり、4回に分散したりと、いくつかに分ける方法です。

一括でトルコリラに投資した場合、その後、トルコリラが下がり続ければ、含み損がどんどん拡大します。そして、最終的にトルコリラが上昇に転じたとしても、含み損が解消されるまで時間がかかるかもしれません。

トルコリラを一括で購入した場合

一方、分割でトルコリラに投資した場合、最初に購入したあとトルコリラの価格が下がっても、その後に購入をし続けることで「平均購入価格を抑える」ことができます。

そして、最初の購入価格まで価格が戻らなくても利益が発生し、より大きな利益を狙うことができます。

トルコリラを分割で購入した場合

分散投資で「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資法がありますが、詳しく知りたい人は【FXドルコスト平均法のメリット・デメリットを徹底解説!】をご覧ください。

トルコリラ投資はFX長期分散投資が最適

では、そんなトルコリラ投資でおすすめの投資法は何があるでしょうか?

トルコリラの投資としては、投資信託(株、債券)、外貨預金、FX(外国為替証拠金取引)などが挙げられますが、特におすすめはFXです。

FXとは、一言でいうと外貨の両替です。ここで「それなら銀行の外貨預金の方がいいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、FXの方が圧倒的にメリットはあります。

銀行の外貨預金よりFXの方が有利な点
①為替手数料が安い(FXは約1.8銭、外貨預金50銭以上)
②建玉をいつでも解消できる
③資産は全額信託保全されている

FXの方が外貨預金よりも有利

外貨に投資する際には、両替時に為替手数料が発生します。

FXはこの手数料がかなり安く、トルコリラ円の場合、銀行の外貨預金では50銭~1円25銭ほどかかりますが、FXでは一番低いところで1.8銭です。

運用金額が大きくなればなるほど、この手数料で受け取る利益がだいぶ変わってきます。

 

また、FXにはスワップポイントという2通貨間の金利差から発生する利息を毎日受け取る仕組みがあります。

外貨定期預金であれば、利息は半年に1回などですが、FXであれば、毎日口座残高に反映されます。

スワップポイントの仕組み

 

そして、建玉の管理も自由自在で、いつ買い増しをしても、逆に解消することもできます。

最後に、銀行の外貨預金は預金保護の対象外となりますが、FXであれば、顧客資産はFX会社の資産とは別管理するよう義務付けられているので、全額保全されています。

FX口座開設は手数料無料!

FXを始めるためにはFX会社に口座開設をする必要があります。

もちろん口座は無料で開設でき、維持費等は一切発生しません。

FX口座開設の手順

FX会社はかなりの数が存在しており、FX会社によって手数料(スプレッド)やスワップポイントはバラバラです。

トルコリラ円のスワップポイント投資でおすすめは「みんなのFX」です。

 

みんなのFXはトルコリラ円で業界トップクラスのスワップポイントであり、また、スプレッドも1.8銭と非常に狭い水準となっています。

口座数も31万突破と非常に人気なので、まずは「みんなのFX」を使ってスワップ投資を始めてみましょう。

 

その他のFX会社を比較して検討したい場合はこちらをご覧ください。

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トルコリラ為替見通しのまとめ

以上が、トルコリラの為替相場見通しとおすすめの投資法になります。

トルコリラは、メキシコペソ南アフリカランドと並ぶ高金利通貨で、投資先としてかなりの人気があります。

しかし、ここ数年はトルコリラ安が続ており、2019年もトルコリラ安のリスクはかなり高いと予想されます。

そんなトルコリラですが、投資対象としては、『正しい投資』を行えば有望であり、今回紹介した「FXによる分散投資」は平均購入価格を低く抑えられ、なおかつ高金利のスワップポイントを毎日受け取ることができるので、長期資産運用に役立つことでしょう。


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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。