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FXで豪ドル円のトレードをしようと思うのですが、どこに注意すればいいでしょうか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

豪ドル円は、FXでは依然として人気の通貨ペアの一つだね。では、初心者でも分かるように豪ドル円の特徴や今後の見通しについて簡単に説明していくよ!

FX(外国為替証拠金取引)では、基本的に為替レートは「変動相場制」です。なので、為替レートは、上昇や下落を繰り返しながら常に変動しています。

通貨の価値は何で決まるのでしょうか?

それは需要と供給です。

通貨の価値が上昇することは、「その通貨の必要性が強まっている」ことを示しています。国の景気が良くなり、投資するトレーダーや機関投資家が増えると、その国の通貨の価値が上昇するのです。

逆に、通貨の価値が下落するのは、「その通貨を持つ必要性が弱まっている」ことを示しているわけです。景気が悪くなるといった要因で敬遠されると、手放す通貨の量が増えます。すると通貨の価値は下落するのです。

ポイントになるのは、経済指標などで発表される「景気動向」、それに伴う「政策金利」、テロや戦争危機といった「地政学リスク」や「政治情勢」です。

ただし、「クロス円」の通貨ペアであれば、あくまでも「日本と比較して景気が良いのか」、「金利が高いのか」が、その通貨の上がり下がりに大きな影響を与えます。

「ドルストレート」の通貨ペアであれば、比較する相手は米国です。

今回は、オーストラリアの通貨である「豪ドル」(AUD)の円や米ドルと比較した際の特徴、今後の見通しについてお伝えしていきます。

豪ドル/円(AUD/JPY)のリアルタイムチャート

豪ドル/米ドル(AUD/USD)USDのリアルタイムチャート


豪ドル/ドル円(AUD/JPY)のFXトレードをする際には、合わせて豪ドル/米ドル(AUD/USD)の通貨ペアの値動きを確認しましょう。

豪ドル/米ドル(AUD/USD)が、豪ドル安・米ドル高になれば、豪ドル円も豪ドル安になる可能性が高いですし、逆に、豪ドル高・米ドル安になれば、豪ドル円は豪ドル高・円安になる可能性が高いです。

豪ドル(オーストラリアドル AUD)の特徴

それではまずは、豪ドル(オーストラリアドル:AUD)の過去の値動きや特徴を、豪ドル/米ドル(AUD/USD)と豪ドル/円(AUD/JPY)に分けてそれぞれ見ていきましょう。

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

豪ドル/米ドル(AUD/USD)は、2018年1月の時点では、1豪ドル0.78米ドルでしたが、そこから2018年5月末の時点で、0.75米ドルとやや値を下げています。

長い時間足でチャートを分析してみると、2011年の7月の時点が高値となる1.10米ドルで、それ以降は下落トレンドが続きました。底は2016年の1月が0.68米ドルで、それ以降はもみ合いの状況となっています。

2015年7月に大きく値を下げているのは、オーストラリアの貿易輸出先の主要国である中国の株価が大暴落したためです。その後やや持ち直すものの、2016年1月に上海総合指数の大幅な下落の余波を受けて再び豪ドルは下げてしまうのです。

GDPではあまり差のない米国とオーストラリアですが、中国の経済状況が豪ドルには突発的な影響を与えているのです。

金利の低かった米国ですが、2016年以降は引き上げを続けているのに対し、オーストラリアは2008年以降どんどん金利が引き下げられています。2018年3月の段階では、米国は1.75%(1.50~1.75)と、オーストラリアの1.50%を上回っている状況です。

安全性や信用度の高い豪ドルですが、両国の金利差を背景にして、安全で金利の高い米ドルに投資機関の資金が流れている傾向があるでしょう。このまま豪ドル安が進むのか、豪ドル高に転じるのかどうかは、今後、オーストラリアが利上げに踏み切れるかがカギを握っているといえます。

豪ドル/円(AUD/JPY)の特徴

一方で日本の円と豪ドルの関係はどうでしょうか?

2008年のリーマンショックの際には、豪ドル/円(AUD/JPY)は史上最安値の1豪ドル55円丁度付近まで急落しました。これは驚くような話ではなく、他の通貨も同じ傾向で、急激な円高となっています。

豪ドルの評価すべき点は、2013年4月には、105.43円と、リーマンショック前の値段まで戻していることでしょう。しかし中国経済のネガティブな影響を受けて、2015年7月以降は円高豪ドル安の傾向が続いています。

2016年6月には底となる72.43円まで下げ、それ以降は90円手前まで戻していましたが、2018年の6月始めには82.38円となっています。

金利が下がり続けているオーストラリアですが、日本の政策金利である0.10%よりかははるかに高い状況です。国民一人あたりのGDPもオーストラリアの方が上なのですが、やはり不透明な中国の金融システムに左右される点が、豪ドルの弱点であり、リスクと見られているのでしょう。

中国だけでなく米国の影響も顕著です。

実際に、リーマンショック後に豪ドルが急騰したのは、米国の量的金融緩和政策の恩恵を受けたものであり、2016年時の上昇も米国の大統領にトランプ氏が就任した影響が強いと考えられています。

米国、中国という経済大国の景気動向を、豪ドル/円は反映しているのです。世界最長期に及ぶ経済成長を遂げているオーストラリアですから、円安豪ドル高に転じても不思議ではないのですが、米国・中国の影響を受けやすいという点で警戒感を払拭できない投資家は多いようです。

 

豪ドルの特徴を更に詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考下さい。

記事:オーストラリアドル(豪ドル・AUD)の特徴とFX高金利通貨投資への注意点

豪ドル(AUD)の今後の見通し

それでは今後の豪ドル(AUD)の為替レートですが、どのような見通しになるでしょうか?豪ドルの価値が上昇(豪ドル高)する要因と、価値が下落(豪ドル安)する要因をそれぞれ見ていきましょう。

上昇する要因

豪ドル上昇の重要な要素となるのが、「政策金利が引き上げられるのかどうか」という点になります。利上げは、2018年後半という見方もあれば、2019年前半という見方もあります。豪州準備銀行(RBA)も想定しているインフレターゲットに近づいているという好感触はあるようで、利上げは現実味を帯びてきました。

オーストラリアコモンウェルス銀行(CBA)の予測では豪ドル/米ドルは2018年末に0.83米ドル、2019年には0.88米ドルです。

同様にスイスのUBSも2018年末で0.81米ドル、2019年には0.84米ドルという豪ドル高となる予測になっています。

オーストラリアが利上げに踏み切れば、日本との金利差はさらに広がることになり、豪ドル/円は、高値圏の90円~91円まで上昇することは充分に考えられるでしょう。

 

もちろん、豪ドル/円は、豪ドル/米ドルだけではなく、ドル/円の影響も受けます。ドル/円が下落すれば、それにつられて豪ドル/円も下がるの合わせて注意する必要があります。

この原理については、以下の記事をご参考下さい。

記事:クロス円とドルストレートの違いは?合成通貨であること知らずトレードは危険!

下落する要因

一方で豪ドル安を予測しているのが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)です。2018年末で、豪ドル/米ドルは0.73米ドル、2019年でも0.75米ドルと予測しています。米国のモルガン・スタンレーは、2018年末は0.67米ドル、2019年でも0.70米ドルです。オーストラリア・ニュージランド銀行(ANZ)も2019年の予測は0.70米ドルです。

恐らくRBAの利上げは織り込み済みで、今後中国の経済成長が減速するという懸念が大きなリスクとなっていると考えられます。

また、資源国通貨の豪ドルは、鉄鉱石の価格が下落すると大きなダメージを受けます。米国の鉄鋼・アルミニウムの輸入制限が(オーストラリは適用から除外されていますが)、鋼材需要の落ち込みに繋がるだろうという懸念もあります。

今後の豪ドル/米ドルのレンジとしては、2018年は下値が0.68米ドル、上値が0.81米ドルというのが大方の見方になっています。

豪ドル/円のレンジは、下値が72円、上値が91円という見方が一般的です。

まとめ

円を売って、豪ドルを買えば、スワップポイントで利益を出せることは間違いありません。問題は為替差益も同時に確保できるかどうかです。その見通しが立てば、豪ドルはかなり注目される通貨になります。

他の高金利通貨であるトルコリラ(TRY)や南アフリカランド(ZAR)と比較すると、政治情勢などのリスクは低く、期待できる通貨ではあります。

ただし、スワップポイントを欲張ると、どうしてもポジションを大量に保有することになり、そのためにレバレッチを効かせることになるので、大きなリスクが生じます。

レバレッチは3倍までには抑え、リスク管理は怠らないように注意してください。また、オーストラリア国内だけではなく、必ず中国や米国の経済情勢は確認していくことが必要です。

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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。