こんな疑問を解決!

  • 投資のリスクの意味とは?
  • リスクとリターンの関係は?
  • リスクを減らしてリターンを高める方法は?

投資の世界では、「リスクとリターン」の関係を正しく意識することが大切です。

例えば、自分が取ったリスクに見合うリターンが期待できなければ、それは投資に値しません。

今回の記事では、投資の基礎とも言える「リスクとリターンの関係」について解説し、リスクを押さえてリターンを高める方法について説明していきます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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リスクとリターンの関係を動画で解説

投資のリスクとリターンについて動画で解説していますのでご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、復習で以下の記事を読んでいきましょう。

リスクとリターンについて

資産運用の際に絶対に押さえておきたいのが、リスクとリターンの関係です。

非常に誤解が多いところなのですが、投資の世界では「リスク」は「危険」という意味ではありません。

なので、リスクが高い、すなわち危ない投資という意味ではないのです。

まずは、リスクの正しい意味を理解し、リスクとリターンの関係について知識を深めていきましょう。

投資の「リスク」の意味とは?

リスクとは「損益の変動の幅」のこと意味します。

つまり、リスクが大きいとは、損益の変動のブレが大きく、大きく儲かる時もあれば大きく損をする時もあるということです。

逆にリスクが小さいとは、損益のブレも小さく、利益も損も小さくなります。

 

なので、一概に「リスクが大きい=危険」という意味ではありません。

人生・ビジネス・投資のリスクとリターン

リターンは「投資した金額に対する成果」です。

資産運用のポイントは、「取ったリスク量に応じて、得られるリターンも変わる」ということです。

取ったリスク量に応じて、得られるリターンも変わるという話は、投資運用に限ったものではありません。

ビジネスシーンでも同じことが当てはまりますし、人生においても同様でしょう。

人生では、リターンを期待して、資格を取得する勉強をしたり、受験したり、就職活動をしたりします。スポーツをするのも、結婚するのもそうでしょう。

資格を取得するためには、時間を犠牲にして勉強に費やす必要があります。教材を購入したり、講習を受けるための費用も必要です。こうしたリスクを取って、資格を所得し、その後のリターンに繋げていくわけです。

ビジネスシーンにおいては、起業や新規事業、事業拡大といった項目はリスクが大きいですが、その分だけリターンも期待できます。

投資運用でも株式やFXの他にも不動産や暗号通貨、投資信託などがあり、それぞれリスクが違い、期待できるリターンも変わってきます。

つまり「大きなリターンを求めるのならば、リスクも大きくなり、小さいリスクであれば、リターンも小さくなる」ということになります。

投資でリスクとリターンは比例する

ここで投資の世界では、必ずリスクとリターンは正比例の関係になります。

つまり、大きな利益を得るためには、その分だけリスクを取らないといけないわけです。

リスクとリターンが適切な投資

ローリスクであればローリターン、ミドルリスクであればミドルリターン、ハイリスクであればハイリターンというのが、投資運用の基本なのです。

ローリスク・ローリターンの投資運用には「銀行預金」や「国債」が含まれるでしょう。安全ですが、その分見返りは小さくなります。

ミドルリスク・ミドルリターンの投資運用といえば「不動産」や「投資信託」が含まれるでしょうし、さらに上のハイリスク・ハイリターンの投資運用といえば「株式」や「FX」になります。

リスクとリターンが不適切な投資

ここで誰もが気になるのが、「ローリスクでハイリターン」になる資産運用はないのかということです。

結論から言うと、ローリスクでハイリターンの商品は存在しません。

もし、それを宣伝文句にしている投資運用方法があるとすれば、「詐欺的商品」だと疑い、警戒するべきです。

本当に実在するのならば、100人の投資家のうち100人全員がその投資運用に切り替えているでしょう。他の資産運用など誰も参加しなくなります。

逆にお得感がまったくない「ハイリスクでローリターン」ですが、こちらは実際にあります。

これは販売者側が手数料を多く取っている状態であり、まさにボッタクリ商品と言えます。

投資家がそれと気づかずに投資運用を続けている場合もあるのです。

リスクを軽減する方法

それでは、リスクをできるだけ減らして、リターンを追い求めていくためにはどうすればいいでしょうか?

ここでは2つの方法について解説します。

リスクを軽減する方法

  • リスクに見合ったリターンか確認
  • リスクの分散とリスクコントロール

リスクに見合ったリターンか確認

投資家に求められるのは、まずは「この投資は、リスクに見合ったリターンが得られるのか」という判断になります。

例えば、100万円を投資して、最大で30万円まで利益を出すことができるとします。ただし、50万円の損失を出す可能性もあるとすれば、これはリスクに見合ったリターンとはいえません。

当然のようにこのような投資運用には手を出さない方がいいでしょう。

起業する場合も同様です。リスクとリターンをしっかりと見極めます。1億円の資金で起業しても、5千万円の利益しか出せないようだったら、起業する意味がありません。

リスクの分散とリスクコントロール

では、リスクはどのように軽減することができるのでしょうか?

最も有名なのは「分散投資」です。

例えば資金の10%だけを預金し、90%でFXの運用を行っていたのではハイリスク過ぎるので、投資先を分散させ、40%を預金し、30%でFX、さらに30%で不動産に投資するようにします。これだとFXで損失を出しても大怪我にはなりません。

FXにおいても「米ドル/円」だけに投資するのではなく、投資先を分散させて「ユーロ/米ドル」や「ユーロ/円」も同時に購入しておくのは有効です。

また、ハイリスクの資産運用をする場合は「リスクコントロール」は必須です。最も重要なリスクコントロールに「損切り」があります。例えば、20万円の含み損を抱えたら、割り切って損失を確定し、それ以上損失が膨らまないようにするのです。リスクを限定させつつ、それ以上に利益を伸ばすことが可能になります。

 

また、資産運用の種類を知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

記事:資産運用7種類の特徴とメリット・デメリットを初心者向けに解説

まとめ

投資運用では、大きなリターンを求めるのであれば、大きなリスクが必要になります。ただし、取ったリスクに対して見合ったリターンが得られるかどうかは必ず確認していきましょう。

また、研究や分析、勉強次第でリスクを最低限に抑えることが可能だということを知っておいてください。努力次第で損失を減らし、利益を増やすことができるのが資産運用なのです。

銀行預金にもリスクがあるのですが、詳しくは以下の記事もご参考下さい。

記事:【貯金は危険!?】元銀行員が教える預金のリスクとインフレへの防衛策



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