こんな疑問を解決!

  • エリオット波動とは?
  • エリオット波動の波の数え方は?
  • エリオット波動の使ったトレード手法は?

こんな疑問を解決します!

エリオット波動は相場のサイクルや値動きの一定の法則のことで、非常に有名なテクニカル分析の1つです。

FXだけではなく、株、債券、商品、仮想通貨などあらゆる投資分野に有効な分析手法です。

エリオット波動を理解することで、相場の転換点や方向性を、根拠を持って予想することができます。

しかし、エリオット波動はかなり複雑で、初心者には難解なテクニカル分析です。

そこで今回の記事では、プロがエリオット波動についてやさしく解説していきます。この記事で、エリオット波動の基本をマスターしましょう!

この記事の監修者
suzuki_gazou

鈴木 拓也

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

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エリオット波動とは

エリオット波動とは、アメリカのラルフ・ネルソン・エリオットが発見した相場に発生するサイクルやリズムなど一定の値動きの法則のことです。

エリオット波動を学ぶことで、今後の相場が「どのように動くのか」のロードマップを知ることができます。

また、フィボナッチリトレースメントと組み合わせることで、「いつ、どの価格で」ということまで予想することが可能です。

エリオット波動は上昇5波・下降3波で構成

エリオット波動は、5つの上昇波と3つの下降波のサイクルで構成され、これが基本パターンとなります。

5つの上昇波は「上昇→下降→上昇→下降→上昇」の第1波から第5波で形成されます。

その後、第5波で天井を付けた後、3つの下降波は「下降→上昇→下降」のA波からC波で1つのエリオット波動のサイクルが完成です。

エリオット波動のサイクルは、この後、より上位の時間軸でフラクタル構造となりながら再び第1波、第2波・・・と形成していきますが、まずは上図の基本パターンを覚えて下さい。

エリオット波動の波動毎の特徴

エリオット波動の一番難しいところは、今の相場がどの波動なのかを判断するところです。

実際のチャートでエリオット波動の波を数えていくと、「こうも読めるけど、ああも読める」と、様々なシナリオが生まれるケースがあります。

ここで、今から解説する各波動の特徴や、後で解説する「エリオット波動の3大ルール」を覚えておけば、認識の精度を高めることができます。

上昇5波

上昇5波は、第1波から第5波までの5つの波動で構成されます。

第1波から第5波には、それぞれ以下の特徴があります。

第1波

第1波は、まだ上昇相場が始まる前の最初の上昇の波です。

弱気相場(売り圧力が強い相場)の中で、短期筋の打診買いや売りポジションの買戻しで形成されます。

それゆえ、第1波は第3・5波と比べて最も小さい上昇幅になる傾向があります。

第2波

第2波は、第1波の上昇に対する一時的な修正の波です。

下降トレンドが再開されたかのように見えますが、第1波の安値(始点)を下に割ることはありません。

もし第2波が第1波の安値を下に抜けた場合は、エリオット波動ではありません。

第3波

第3波は、上昇トレンドを完成させる波で、第1・3・5波の中で基本的に最も長くなります。

ダウ理論からも第1波の高値を更新した時点で、高値と安値がそれぞれ切り上がるので上昇トレンドと判断できます。

記事:ダウ理論とは?FXで稼ぐ手法や使い方をわかりやすく解説

第4波

第4波は、第3波の上昇に対する一時的な戻りで、買いと売りが拮抗しわずかに下落する波です。

三角保ち合いなどのチャートパターンを形成する傾向があります。

第4波の下落が、第1波の高値と重なることはありません。

第5波

第5波は、上昇トレンドの最終局面で発生する波で、相場が強気一色になっています。

しかし、一部ではファンダメンタルズの悪化や、天井のテクニカルシグナルなども発生しています。

下降3波

下降3波は、A波からC波の3つの波動で構成されます。

A波からC波の特徴は以下の通りです。

A波

A波は、第5波の利益確定による下落の波です。

まだ上昇トレンドは継続中ですので、単なる押し目とみなされることもあります。

B波

B波は、上昇トレンドが続くと考えた投資家により作られた戻りの波です。

C波

C波は、下降トレンド発生を決定づける波です。

A波の安値を下に更新した時点で、ダウ理論からも高値と安値をそれぞれ切り下げるので、下降トレンドと判断できます。

エリオット波動の3大ルール

エリオット波動には以下の絶対ルール3つが存在しています。

エリオット波動の3大ルール

  • 第2波は第1波の安値(始点)を割らない
  • 第1・3・5波の中で3波が一番小さくならない
  • 第4波の安値は第1波の高値を割らない

現在の相場がエリオット波動のどの波動に該当するのかを決めるのは、一番難しい作業ですが、これらのルールを守ることで、誤って解釈することを防げます。

第2波は第1波の始点を割らない

エリオット波動の基本サイクルでは、第2波が第1波の始点(安値)を下に抜けることは絶対にありません。

これはダウ理論による上昇トレンドの定義からも明らかですが、上昇トレンドは高値と安値がそれぞれ切り上がってはじめて上昇トレンドと認識できます。

仮に、第2波で第1波の安値を下に抜けると、第3波がどんなに強く長く発生しようと、上昇トレンドにはなりません。

ダウ理論はエリオット波動と密接に関係していますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

記事:ダウ理論とは?FXで稼ぐ手法や使い方をわかりやすく解説

第1・3・5波の中で3波が一番小さくならない

第3波はエリオット波動の上昇波の中で最も強力な波であり、基本的には最も長い波になります。

稀に、第1波や第5波の方が第3波より長くなることもありますが、第3波が一番小さくなることはありません。

もし第3波が一番小さくなった場合は、波のカウントが誤っていると考えましょう。

第4波の安値は第1波の高値を割らない

第4波は第1波と重なることはありませんので、すなわち、第4波の安値は第1波の高値よりも必ず高くなります。

これは第3波が非常に大きな上昇波となり、第4波はその一時的な利益確定による押し目の波であるからです。

エリオット波動のフラクタル構造

為替や株価などのチャートは、1分足から1時間足、日足と様々な時間軸がありますが、全体で見ても1部分だけを見ても、同じように分析できます。

これを、フラクタル構造と呼びます。

エリオット波動も同様に、第1~5波の5つの上昇波動と、A~Cの3つの下降波動で1つのサイクルとなりますが、第1波の中にも更に小さなエリオット波動のサイクルが存在しています。

なので、エリオット波動を分析する時は、時間軸が短い1分足や5分足だけを見るのではなく、より上位の時間足の波動まで気にする必要があるのです。

例えば、今の現在レートが、「第1波の中の小さな第3波にいる」というところまで分析することで、勝率の高いトレードを実現できます。

記事:マルチタイムフレーム分析とは?FXで複数の時間足を分析するやり方

エリオット波動を使ったFXトレード手法

エリオット波動は上昇5波と下降3波で1つのサイクルが完成しますが、トレードにおいては最も力強い波である「第3波」の上昇を狙うのがおすすめです。

同じ上昇波でも、第1波はまだ上昇トレンドが未完成ですし、第5波は天井近くのリスクもあるので、避けるべきです。

また、A波やC波で逆張りをする手法もありますが、エリオット波動のカウントが誤っていると、まだ第3波や第5波の上昇の最中の可能性もあるので、おすすめはしません。

第3波を狙ったエントリーポイント

第3波を狙うには、第2波で下降した後、第1波の高値を上に抜けた時点で買いでエントリーをします。

ここで、エリオット波動の3大ルールで解説した通り、第2波は第1波の始点を割れていないことが大前提です。

もし、第2波の安値が割れていたら、エリオット波動の原則が崩れているので、たとえ第1波の高値を上に抜けても買いでエントリーは不可です。

利益確定は、第5波のあと、A波が第4波の安値を下に抜けた時点で行います。

フィボナッチを使った第2波のエントリーポイント

第2波がどこで反発するのかを予想できれば、第3波の初期の段階でエントリーでき大きな利益を得ることができます。

これを実現するには、「フィボナッチリトレースメント」を使用します。

フィボナッチリトレースメントとは、上昇トレンドの押し目がどこになるかを予想するテクニカル分析で、トレンドの始点と最高値を結び、38.2%、50%、61.8%の水準で反転する可能性が高いと判断します。

なので、第1波の始点(安値)と高値を結んでフィボナッチリトレースメントを引くことで、下図のように第2波の安値がどこになるのかを予想し、第3波の初期の段階で買いエントリーすることができます。

エリオット波動を動画で学ぶ

エリオット波動について動画で解説していますので、記事を読んで分かりにくかった方は、動画で復習しましょう。

エリオット波動のまとめ

エリオット波動とは、相場の一定の値動きの法則のことで、現在の価格がどの波動なのかを分析することで、今後の値動きを予想することができます。

エリオット波動の基本サイクルは、5つの上昇波と3つの下降波で構成されます。

現在の価格がどの波動なのかを分析することは、実際のチャートでは難しいですが、各波動の特徴や、エリオット波動の3大ルールを意識することで、精度を高めることができます。



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