こんな疑問を解決!

  • フィボナッチリトレースメントとは?
  • フィボナッチリトレースメントの引き方は?
  • フィボナッチリトレースメントの注意点は?

FXをしていると「フィボナッチリトレースメント」とよく聞きますが、イマイチ仕組みや引き方がよく分からないという人もいるのではないでしょうか?

フィボナッチリトレースメントが使えるようになると、トレンドの一時的な押し目や戻り目がどこになるかを予想することができます。

今回の記事では、現役プロがフィボナッチリトレースメントの意味やFXでの使い方を初心者向けに解説していきます。

この1記事を読めば、今すぐフィボナッチが使えるようになりますよ!

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

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フィボナッチリトレースメントを動画で学ぶ

フィボナッチリトレースメントを動画で解説していますのでご覧ください。

もし動画が見れない方も、記事で全て解説していますので、この後を読み進めていきましょう。

フィボナッチリトレースメントとは?

フィボナッチリトレースメントとは、フィボナッチ数列を使って上昇トレンドの押し目がどこになるか、下降トレンドの戻り目がどこになるかを予想するテクニカル分析のことです。

トレンドの始点と最高値または最安値を結び、38.2%、50%、61.8%の水準で反転する可能性が高いと判断します。

フィボナッチリトレースメント
  • トレンドの押し目・戻り目がどこになるかを予想する手法
  • フィボナッチ数列から38.2%、50%、61.8%の数値が使われる

 

これだけだと意味不明だと思いますので、かみ砕いて解説していきます。

トレンドには押し目と戻り目がある

まず基本的な事ですが、上昇トレンドは一直線に上昇することはなく、一時的な下落である「押し目」を断続的に作って上昇していきます。

下降トレンドも同様に、一直線に下落することは無く、一時的な上昇である「戻り目」を作って下落していきます。

しかし、実際のチャートでは、上昇トレンドの押し目を作っている最中では、どこで上に反発するのかは後になってみないと分かりませんし(①)、押し目だと思ってもそのまま下落して下降トレンドに転換(②)するかもしれません。

下降トレンドの場合も同様に、どこで戻り目になるか不明ですし、戻り目だと思って売りで入ったら、そのまま上昇してトレンド転換になるかもしれません。

ここで、上昇トレンドの押し目がどこになるか?下降トレンドの戻り目がどこになるか?を予想するためのテクニカル手法が「フィボナッチリトレースメント」なのです。

フィボナッチ数列とは

フィボナッチリトレースメントで使用する数値は、フィボナッチ数列からきています。

フィボナッチ数列とは、「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89・・・」と続き、全ての数字は前の2つの数字の和になる数列です。

そして、数字を1つ後ろの数字で割ると、途中から「0.618(61.8%)」という数値になります。

  • 21÷34=0.618
  • 34÷55=0.618
  • 55÷89=0.618

同様に、数字を2つ後ろの数字で割ると途中から「0.382(38.2%)」になります。更に、数字を3つ後ろの数字で割ると途中から「0.236(23.6%)」になります。

特に、「0.618」は黄金比と呼ばれ、花びらの貝殻の縞模様など自然界で観察される他、ダビンチのモナリザの顔の縦横と左右、ピラミッドの高さと底辺などにもみられる比率と一致します。

少しスピリチュアルな内容も含みますが、特別な意味を持った数値であり、実際に、相場の世界でも反転の目安となります。

フィボナッチリトレースメントの引き方

フィボナッチリリトレースメントの引き方は、現在のトレンドが上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかによって異なります。

フィボナッチリトレースメントの引き方

  • 上昇トレンドで押し目を見つける
  • 下降トレンドで戻り目を見つける

それぞれ解説していきます。

上昇トレンドで押し目を見つける

上昇トレンドの場合は、①始点の安値から、②直近の最高値に合わせてフィボナッチリトレースメントを引きます。

始点の安値が100%直近の最高値が0%になるように引いて下さい。これが逆だと、正しく引けていないことになります。

上昇トレンドでフィボナッチリトレースメントが引けたら、「23.6%」「38.2%」「50.0%」「61.8%」が押し目で反発が予想される水準となります。

FXで買いエントリーをする場合は、フィボナッチの水準に達した瞬間に入るのではなく、反発を確認してからエントリーするようにしましょう。

下降トレンドで戻り目を見つける

下降トレンドの場合は、①始点の高値から、②直近の最安値に合わせてフィボナッチリトレースメントを引きます。

こちらも始点の高値が100%直近の最安値が0%になるように引いて下さい。これが逆だと、正しく引けていないことになりますので注意しましょう。

下降トレンドの場合も同様に、「23.6%」「38.2%」「50.0%」「61.8%」が戻り目で反転が予想される水準となります。

なので、その水準で反転が見られたら売りでエントリーを狙うことができます。

 

フィボナッチリトレースメントと関連して、今後の値動きを予想するエリオット波動を学ぶと理解が深まりますよ。

記事:エリオット波動のFX手法を公開!波動の3大ルールと特徴

フィボナッチリトレースメントの注意点

簡単にトレンドの押し目や戻り目を予想できるフィボナッチですが、デメリットに近い注意点が何点かあります。

フィボナッチリトレースメントの注意点

  • 高値と安値の決め方に迷う
  • どの水準で反転するか分からない

高値と安値の決め方に迷う

フィボナッチリトレースメントの引き方は、「トレンドの始点」をどこにするか、「直近の最高値または最安値」をどこにするかで見方が分かれます。

例えば、下図のチャートでは始点の安値の候補がいくつかあり、チャートのスケール次第で人によって始点の決め方が異なるかもしれません。

 

これに関しては、残念ながら世界統一のルールや正解はありません。

ただし、以下の点を意識することで、機能しやすいフィボナッチリトレースメントを引くことができます。

  • 始点はトレンドの始まりの安値か高値にする
  • 高値と安値はスイングハイ・ローでとらえる

スイングハイ・スイングローに関しては、以下の記事をご覧ください。

記事:スイングハイ・スイングローとは?ダウ理論で高値・安値の決め方

どの水準で反転するか分からない

フィボナッチリトレースメントが引けたとしても、反転の候補がたくさんあり、どの水準を根拠にすればいいのか分からないデメリットもあります。

例えば、下降トレンドの23.6%で反転すると考えて売りでエントリーしたのに、次の38.2%に達し、更にその水準を突破して50.0%、61.8%まで達するかもしれません。

また、61.8%も必ず反転する保証はないので、そのままトレンド転換が起きるかもしれません。

そうなれば、フィボナッチを信じたばかりに損切りが遅れ、大きな損失につながってしまいます。

これを防ぐためには、フィボナッチリトレースメントに加えて、他のテクニカル的な根拠を追加することが有効です。

相性が良いのは、レジスタンスラインとサポートラインの水平線です。

フィボナッチリトレースメントの水準に、レジスタンスとサポートが引けていれば、反転する可能性は大きく高まり、高勝率なトレードにつながります。

なお、水平線やラインの実践的な引き方は、FX会社とのタイアップで口座開設にて無料プレゼントしている「ラインの王道」や「ラインの王道 刃」でも説明していますので、そちらも合わせてゲットしてみて下さい。

フィボナッチリトレースメントのまとめ

フィボナッチリトレースメントは、上昇トレンドの押し目、下降トレンドの戻り目を予想するテクニカル分析です。

フィボナッチ数列から求められる比率が反転の目安の水準となり、0.618は自然界でもみられる黄金比と呼ばれています。

ただし、フィボナッチリトレースメントは万全のテクニカル分析ではなく、高値と安値の決め方の問題や、どの水準をトレードに使用するかの問題があります。

勝率を上げるためにも、水平線や移動平均線などの他のテクニカル分析と組み合わせて使うことが有効です。



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