こんにちは、T-yaです。

最近は多くのFXトレーダーの方と話す機会があり、その中で、外国為替業務を経験した人であればある意味では常識なことでも、結構意外と知られていないんだな~と思うことが多々あります。

今日はその中でも、普通に皆知らないでトレードしているかもしれない、クロス円の仕組みについて解説します。

クロス円とは、ドル円以外の対円通貨ペアのことで、例えば、ユーロ円やポンド円のことですね。

そして、クロス円は『合成通貨』であり、クロス円自体が独立して価格が動いている訳ではありません。

この事実を知らずにユーロ円やポンド円の取引をすると、思いがけない突発的な値動きで負けるリスクが上がりますので、何言っているか分からない人は最後まで読み進めてみることをおすすめします。

クロス円は合成通貨ペアである

よく値動きが激しいことからFXトレーダーの多くは、ユーロ円やポンド円などの取引をしますが、そもそも、金融市場では、ユーロ円やポンド円などのクロス円は、直接取引はほとんどされていません。

ではその、FXトレーダーが取引しているユーロ円などのレートは何か?

これは、ただのドル円とドルストレートの掛け算(もしくは割り算)のレートに過ぎないのです。 まさに、仮想のレートのようなものです。

決して、ユーロ円やポンド円が独立して存在して、売買によってレートが動いている訳ではありません。(※クロス円主導で、ドル円やドルストレートが動く時はあります。)

インターバンク市場でのクロス円の流動性はわずか

ちなみに、マーケットのことを少し説明するお、例えば、個人投資家がEURJPYをFX会社と取引した後、インターバンク市場(銀行などの金融機関同士の市場)では何が起きるかと言うと、EURUSDとUSDJPYに分解されて、これらの取引が執行されます。

つまり、クロス円をトレードすることは、この仮想のレートが上がるか下がるかを予想してトレードするのと同じことです。

考えてみよう

ただ、クロス円をトレードするメリットがある場面はあります。

例えば、ユーロ買いと円売り地合いが強まった時は、ユーロ円が大きく上昇しますので、ユーロ円のロングを仕掛ける絶好のチャンスです。

 

逆に、よく分からなくなる場面は、例えば、USD買い地合いが強まった時、ユーロドルとドル円の動きが逆行しますので互いに打ち消し合い、どちらに動くか分かりづらくなります。

 

以上、合成通貨ペアの説明になります。

もちろん、クロス円のチャートだけ見ても勝てますが、これらの事実を知っておけば、更にトレードの精度が上がることは間違いないでしょう。



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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。