こんな疑問を解決!

  • FXで取引できる通貨ペアの種類は?
  • 代表的な通貨ペア7種類の特徴は?
  • 各通貨ペアにはどんな相関関係があるの?

FXでは20種類を超える通貨ペアの取引が可能ですが、その全てに手を出す必要はありません。

今回紹介する代表的なおすすめ7種類の通貨ペアだけで、FXで十分利益を上げることが出来るからです。

そのためには、取引するそれぞれの通貨ペアの特徴と、相関関係を理解しておくことは必須です。

今回の記事で、それら通貨ペアの7種類の特徴と、相関関係等について解説をしていきますのでしっかりとマスターしましょう。

この記事の監修者
suzuki_gazou

鈴木 拓也

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了(工学修士)
  • メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経て投資家/実業家に転身
  • 株式会社フィンテラス代表取締役

 

FX通貨ペアの7種類の特徴を動画で学ぶ

FX通貨ペアの代表的な種類や特徴について動画(約10分)で説明していますのでご覧下さい。

 

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

動画をご覧になった方は、以下の文章を読んで復習していきましょう。

FXで取引できる通貨ペアの種類一覧

FXでトレード出来る通貨ペアは、FX会社毎によって異なります。

日本のFX会社では、約20通貨ペアが平均ですが、海外のFX会社になると、更に取引出来る通貨ペアは増えます。

以下は、大手FX会社であるDMM FXの通貨ペアの一覧となります。

DMMFXの通貨ペア種類

これらの中からチャンスがある通貨ペアを探し出してトレードを行いますが、通貨ペア全てに手を出す必要はありません。

例えば、EUR/NZDやGBP/CHFなんかはスプレッド(取引コスト)が高く、取引量(後で説明)はほとんど無いので除外するべきです。

FX通貨ペアおすすめ7種類の特徴

FXで取引する通貨ペアは、今回紹介する7つの通貨ペアだけで十分です。

逆に、むやみに通貨ペアを増やす必要はなく、稼いでいるプロの中には、むしろ通貨ペアを1つか2つに絞っている人もいるくらいです。

以下の通貨ペア7つの特徴と関係性について今回は解説をしていきます。

通貨ペアのおすすめ7種類

  • ドル円(USDJPY)
  • ユーロドル(EURUSD)
  • ポンドドル(GBPUSD)
  • ユーロ円(EURJPY)
  • ポンド円(GBPJPY)
  • 豪ドル/米ドル(AUDUSD)
  • ニュージーランドドル/米ドル(NZDUSD)の特徴

ドル円(USDJPY)の特徴

ドル円は世界第二位の取引シェアを誇る通貨ペアです。

通貨ペア別の取引シェア

 

ドル円の特徴としては、ユーロやポンドといった欧州通貨と比べて、値動きが緩やかであるといった点があります。

また、リスクオンになれば円安となり、逆にリスクオフになれば円高になるといった特徴があります。

リスクオフで円高になる理由について学習したい人は、以下記事をお読みください。

記事:【結論】リスクオフで円高(円買い)になる2つの理由を銀行員が解説

 

そして、東京時間はもちろんですが、欧米時間にも活発に売買が行われる通貨ペアなので、1日を通してトレード出来る通貨であるとも言えるでしょう。

ドル円のレートは、日米の経済動向や金融政策の動向に左右されます。

例えば、米国が金融政策で利下げをすれば米ドル安円高になったり、米国の景気が良くなれば、米ドル高円安になったりします。

 

ドル円(USD/JPY)の特徴

  • 他の欧州通貨(ユーロやポンドなど)と比べて値動きが緩慢
  • 取引量は世界第二位
  • アジア時間だけでなく、欧州時間や米国時間にも活発に売買される
  • 日米の金融政策の動向や経済動向に影響される
  • リスクオンになると円安へ、リスクオフになると円高へ推移

ユーロドル(EURUSD)の特徴

ユーロドルは、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。

ドル円と比べて、値動きが激しく、アジア時間は比較的緩やかな値動きですが、欧州時間(日本時間15時~)入りにかけて、動きが出てくる傾向にあります。

また、ユーロドルは、他の通貨ペアと比べて、一度トレンドが決まると、比較的その方向に動きやすいといった特徴があります。

その他、ユーロドルは、欧州や米国の金融政策や経済動向に左右されます。

例えば、2014年にECB(欧州中央銀行)が金融緩和を実施した際には、ユーロ安のトレンドが発生しました。

また、最近ですと、2017年から2018年は、ECBの金融緩和からの出口への動きが意識され、ユーロ高のトレンド(ユーロドルの上昇トレンド)が発生しました。

 

ユーロドル(EUR/USD)の特徴

  • 取引量は世界第一位
  • アジア時間は緩慢な値動きであるが、欧州時間にかけて動意付くケースが多々あり
  • 比較的トレンドが続く傾向がある
  • ユーロ圏と米国の金融政策や経済動向に影響される

ポンドドル(GBPUSD)の特徴

ポンドドルは世界第三位の取引量を持つ通貨ペアです。

ドル円、ユーロドルと比べて更に値動きが激しく、1日に100pips以上動くことも普通です。

値動きが激しいのでチャンスも多いですが、しっかりとリスク管理を徹底したトレードを実施しないと、大きな損失を被ってしまいます。

以下のチャートは、ポンドドルの1時間足ですが、数時間で約140pips急落し、その後、また数時間で今後は急落を全て戻して上昇しています。

しっかりと戦略を持ってトレードをしないと、すぐにロスカットされてしまうリスクが高いです。

ポンドドルのチャート

また、ポンドドルは、英国と米国だけでなく、ユーロ圏の金融政策や経済動向の影響も受けます。

一例ですが、「ユーロ圏の景気が減速している」ということになると、ユーロ売りに加えて同じ欧州通貨であるポンドも売られることがあります。

なので、よりファンダメンタルズの守備範囲は広がると考えていいでしょう。

 

ポンドドル(GBP/USD)の特徴

  • 取引量は世界第三位
  • アジア時間は緩慢な値動きであるが、欧州時間にかけて動意付くケースが多々あり
  • ユーロドルよりも更に値動きが激しい
  • 英国と米国の金融政策や経済動向に影響される
  • 更に、ユーロ圏の金融政策や経済動向の影響を間接的に受ける

ユーロ円(EURJPY)の特徴

ユーロ円はFXトレーダーに好んで取引されている通貨ペアで、ドル円に比べると値動きがやや激しくなります。

また、ユーロ円の最大の特徴は、ドル円とユーロドルのレートに左右される点です。

これはどういう事なのか説明すると、ユーロ円は(EUR/JPY)、ドル円(USD/JPY)とユーロドル(EUR/USD)のレートを掛け算した架空のレートです。

よって、ユーロ円自体が単体で独立して存在している訳ではなく、ドル円とユーロドルによって組成されたレートなのです。

  • ユーロ円(EURJPY) = ユーロドル(EURUSD) × ドル円(USDJPY)
  • 例)EURUSD=1.1200、USDJPY=100円の時、EURJPYは、EURJPY=112円(1.1200×100)

 

つまり、ユーロ円をトレードする際には、ユーロ円そのものに加えて、ユーロドルとドル円の動向も注視しないといけないということです。

もし、ユーロ円でロング(ユーロ買い円売り)をする時、上記式のユーロドルが上昇するか、ドル円が上昇するかしなければ、ユーロ円のレートも上昇せず、利益はあがりません。

また、ユーロドルが上昇しても、それよりも大きくドル円が下落してしまうと、最終的にはユーロ円が下がり損をします。

このように、クロス円(ドルを含まない通貨ペア)の取引をする際には、ドルストレート(EURUSD、GBPUSDなどの基軸通貨ペア)とドル円のレートの両方を注意しなといけないのです。

 

ユーロ円(EUR/JPY)の特徴

  • ドル円よりもやや値動きが激しい
  • ユーロ円は、ユーロドルとドル円のレートを掛け算したもの
  • ユーロドルとドル円の両方の通貨ペアも注意する必要がある

 

ユーロ円などのクロス円について詳しく知りたい人は、以下の記事もご参考下さい。

関連記事:クロス円とドルストレートの違いについて

ポンド円(GBPJPY)の特徴

ポンド円は、ドル円、ユーロ円よりも更に値動きが激しい通貨ペアです。

また、上記のユーロ円の場合と同じように、ドル円(USDJPY)とポンドドル(GBPUSD)のレートを掛け合わせたものがポンド円のレートとなります。

よって、ポンド円のトレードをする場合には、ポンド円単体の値動きに加えて、ドル円とポンドドルの値動きにも注意しないといけません。

  • ポンド円(GBPJPY) = ポンドドル(GBPUSD) × ドル円(USDJPY)
  • 例)GBPUSD=1.3300、USDJPY=100円の時、GBPJPY=133円(1.3300×100)

 

ポンド円(GBP/JPY)の特徴

  • ドル円、ユーロ円よりも値動きが激しい
  • ポンド円は、ポンドドルとドル円のレートを掛けたもの
  • ポンドドルとドル円の両方の通貨ペアも注意する必要がある

豪ドル/米ドル(AUDUSD)の特徴

豪ドルは、ポンドドルに次いで第4位の取引量を持つ通貨ペアです。

また、豪ドルは高金利通貨としても有名で、スワップポイントがやや高いです。

豪ドルの特徴は、オーストラリアの景気や金融政策の影響を受けるはもちろんですが、それ以外も原油などといったコモディティ価格の影響や、石油消費大国である中国の景気動向の影響を受けるということです。

オーストラリアは資源国なので、例えば、原油価格が下がるということになれば、オーストラリアの景気減速が懸念されるので、豪ドル安になります。

加えて、中国のような消費大国の景気が減速した場合も、どうような懸念が浮上しますので、豪ドル安になります。

 

豪ドル(AUD/USD)の特徴

  • AUD/USDは世界第4位の取引量
  • 高金利通貨でスワップポイントが高い
  • オーストラリアは資源国であり、石油価格や中国などの消費大国の経済の影響を受けやすい

ニュージーランドドル/米ドル(NZDUSD)の特徴

ニュージーランドドルも、豪ドルと同じように高金利通貨で、さらに豪ドルの影響を受けやすいです。つまり、同じような値動きをするということですね。

ニュージーランドドルの場合は、豪ドルと比べて取引量はあまり多くはありません。

そして、ニュージーランドのファンダメンタルズを分析しないといけないので、あまり取引をおすすめしません。

 

ニュージーランドドル(NZD/USD)の特徴

  • 取引量はそこまで多くない
  • 高金利通貨でスワップポイントが高い
  • 豪ドルの影響を受けやすい

通貨ペア毎の相関関係と相関係数

通貨ペアの相関関係とは、「ある通貨ペアが上昇すれば、別のある通貨ペアも上昇する」といったパターンのことです。

そして、その相関関係を数値的に表したのが『相関係数』です。

相関係数とは?

相関係数とは「-1から1の範囲で示され、1に近いほど正の相関関係にあり、-1に近いほど負の相関関係、0に近いほど相関が無い」ことを示す数値です。

そして、FXの通貨ペアでは、1に近いほど同じようなチャートになり、―1に近いほど逆のチャート(ひっくり返せば同じチャート)になることを示します。

 

以下はFXの通貨ペアの相関係数を並べたものですが、例えば、USDJPYとEURJPYは相関係数が0.92になっており、USDJPYが上昇すれば、EURJPYも上昇しやすいことを意味しています。

これは、上記で解説したEURJPYはUSDJPYとEURUSDの掛け算のレートであることからも理解出来るでしょう。

その他、CADJPYとMXNJPYの相関係数は0.24であり、ほとんど相関がないことを意味します。

 

通貨ペアに円を含まない、ドルストレートの場合も以下のような相関係数になっています。

(引用:松井証券

通貨ペア5種類における相関関係

上記で解説した相関係数を元に、特に重要な通貨ペア5種類の相関関係を説明します。

相関関係を把握するためには、主要通貨である、「米ドル」「ユーロ」「ポンド」「円」のどの通貨が買われているか、売られているかを把握するのが一番です。

そして、それを把握するためにチェックする通貨ペアは、以下の5つを確認しましょう。

  • ドル円
  • ユーロドル
  • ポンドドル
  • ユーロ円
  • ポンド円

 

例えば、マーケットで米ドル買いが強まっている時、上記通貨ペアの値動きはドル円上昇、ユーロドルとポンドドルは下落、ユーロ円とポンド円は合成通貨なので(上記参照)横ばいという値動きになりやすいです。

次に、今度はマーケットで円買いが強まっている時、上記通貨ペアの値動きはドル円、ユーロ円、ポンド円は下落します。一方で、ユーロドルとポンドドルはほとんど値動きはありません。

これは円が主導で、ドル円とクロス円が下落(円高)になっているということですね。

次に、ユーロ買いになっている時は、ユーロドルとユーロ円は上昇します。その他は、ほとんど値動きに関係はありません。

ポンド買いになっている時は、ポンドドルとポンド円は上昇しますが、その他の通貨ペアはポンドに関係なく、それぞれの通貨の値動きによって決まります。

 

このように、各通貨ペアの値動きを把握することで、相関やどの通貨が主導でマーケットが動いているかが分かるようになります。

通貨ペア毎の特徴を知って取引しよう!

以上、FXでトレード出来る通貨ペアと、主な通貨ペアの特徴でした。

FXで安定して稼ぐためには、それらの通貨ペアの特徴や値動きのクセを理解していないとなかなか勝つことは出来ません。

FX初心者の方は、まずは、取引量も多く、値動きが緩やかなドル円から始め、その後、ユーロドルやポンドドル、ユーロ円やポンド円などに挑戦してみるのがいいと思います。

また、クロス円(ユーロ円やポンド円など)は、プロの世界では直接取引はされておらず、トレードをする際には、ドル円とドルストレートのそれぞれの値動きを気にする必要があるので、やや注意が必要でしょう。

通貨ペアの選び方については、【おすすめの初心者向け通貨ペアの選び方】もご参考下さい。

 

FX初心者の方は、以下の全8記事を読めば、FXで必要な知識を一通り学習できます。

FX初心者が最初に読むべき入門8記事

この次は、「FX注文の種類」の記事をご覧ください。



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