こんな疑問を解決!

  • FXのナンピン手法とは?
  • ナンピンが危険な理由は?
  • 上手なナンピンの使い方は?

今回はこんな疑問を解決していきます。

ネット上には、「FXのナンピンは必勝法」「ナンピンを使えば稼げる」なんて情報が出回っています。

しかし、結論から申し上げると、それらの情報は全くのデタラメであり、ナンピンは基本的には悪手です。

FX初心者にもかかわらず、ナンピンが癖づいてしまうと、破滅の道を突き進む可能性すらあるのです。

勝つための手法というよりも、負けるための手法と考えるべきです。

そこで今回の記事では、「FXのナンピン手法とは何なのか」、「なぜナンピンでは勝てないのか」ということについて、お伝えしていきます。

この記事の監修者
suzuki_gazou

鈴木 拓也

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了(工学修士)
  • メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経て投資家/実業家に転身
  • 株式会社フィンテラス代表取締役

 

FXナンピン手法とは

それではまずは、FXナンピン手法とは何か?を説明していきます。

ナンピン手法は平均購入価格を有利にする手法

FXのナンピン手法とは、買った後に価格が下がった場合に更に買い増しをすることにより、平均購入価格を下げることを指します。

売りからの場合も同様に、売った後に価格が上がった場合、更に売り増しをして平均売却価格を上げることもあります。

例えば、ドル円を110円で買った時、その後レートが100円まで下がった場合、ここで同じ数量を買い増しすれば平均購入価格を105円まで下げることが出来ます。

これにより、110円まで戻ってくるのを待つ必要はなく、105円より価格が上昇すれば利益が出るという仕組みです。

FXのナンピン手法

一見すると損もせず、有効な手法のように思えますが、その裏にはかなり危険なリスクがあります。

FXナンピン手法が危険な2つの理由

FXナンピン手法は、必勝法なんかではなく、使い方を間違えれば大負けする大変危険な手法です。

その理由としては、以下の2つがあります。

ナンピンが危険な理由

  • ナンピンすることで損失は倍増する
  • 損切りがおろそかになる

理由①:ナンピンすることで損失は倍増する

FX初心者がナンピンをすると、そのままズルズルと損失を拡大させてしまう危険性が高いでしょう。

例えば、下図のように相場が下降トレンドの局面でそれを認めようとせずにナンピンを続ければ、平均購入価格は下がりますが含み損もどんどん膨らみます。

FXナンピン手法のリスク

そして、レバレッジをかけていればいるほど、強制ロスカットの瞬間が迫っているので、資金を一気に減らしてしまう可能性があるのです。

ちなみに、ナンピンでは、ナンピンをせずに塩漬けしていた場合と比べても倍以上の損失となります。その分、保有しているポジションが増えるわけですから。

わずかな損失を戻すためだけにナンピンをした結果、それがかえって大きな損失を生み出してしまうわけです。

 

FXでトレードするためには、自分の中にルールを設ける必要があります。以下の絶対ルールもご参考下さい。

記事:FX初心者は絶対読むべき|破れば即負け確実の4大ルールのまとめ

理由②:損切りがおろそかになる

ナンピンが危険な二つ目の理由は、「損切りがおろそかになる」ためです。

リスクマネジメントをするうえで大切になってくるのが「損切り」になります。

事前に、どこまでの含み損が出たらエグジットするのか決めておくのです。

例えば資金30万円から始めたとして、5千円の損失が出たら決済しようという感じです。実際のFXでのポジションは、「pips」という単位になりますので、1,000通貨の場合は50pipsの含み損で、損切りという形になりますね。

これは注文の際に「逆指値」で損切りを50pipsと設定しておくこともできます。

しかし、ナンピンの悪習慣がつくと、損切り出来ないというジレンマに陥ります。

過去にナンピンがたまたま上手くいったら最悪で、「また今度も大丈夫だろう」とナンピンを続けて、最終的には耐えられずにロスカットになってしまうのです。

為替相場は上下に変動しますので、一度下がっても、上がってくる可能性は充分にあります。しかし、トレンドが強い時にはより一層下がることもあるのです。

損切りできないと、ズルズルと損失が増していき、いつまでもエグジット出来なくなってしまいます。

FXで勝つためには、損切りを的確に行っていくことが大切なのです。

「損切りを制した者が、FXを制する」とすら言われているほどですから。

 

記事:FXで稼げない人に共通するパターンとは?10万件以上のデータが解明!

FXナンピン手法の正しい使い方

では、ナンピンは完全に悪い手法なのでしょうか?

実は、ナンピンも正しい使い方をすれば協力な武器になります。

ただし、初心者の方が適当に使うのは危険なので、事前にしっかりと知識を身に付けておきましょう。

使い方①:戦略的なナンピンする

ナンピンは邪道と説明しましたが、プロでもナンピンをする場合があります。

しかし、これは苦し紛れにナンピンをしている訳ではなく、徹底したリスクコンロトールの元、戦略的に行われるナンピンです。細かく見ていきましょう。

例えば、ドル/円の通貨ペアで考えてみましょう。

1ドル110円50銭の際に、ドルは上がると考え、ロングポジションを持ちました。損切りは30pipsと決めていたとすると、逆指値で1ドル110円20銭になると損失は出ますがエグジットすることになります。

リスクリワード」は2.0と決めていたら、60pipsで利益確定です。1ドル111円10銭まで上がるのを待つことになります。

しかし、日本時間の夜になって、ニューヨーク市場がオープンし、雇用統計の結果がネガティブサプライズでした。リスク回避のために一気にドルが売られることになります。

あっと言う間に、1ドル110円20銭を割り込みました。

本来であれば、自分で決めたルールに従って損切りすべきなのですが、やっぱり戻るのではないかという気持ちになり、損切りをやめてしまったとします。

1ドル110円ちょうどまで下がりました。含み損は50pipsです。さすがにもう下がることはないだろう、これはチャンスだと考え、倍の量のロングポジションを買い足します。

プロが使うナンピンの高等技術

すると、1ドル110円50銭まで戻らなくても、半分の1ドル110円25銭まで上がれば、含み損は相殺されることになり、1ドル110円50銭まで戻れば、むしろ利益が出るわけです。

これを成功させるためには、かなりの経験を積み、相場の動きを読むことに長けていなければいけません。ナンピンはベテラントレーダーが使うことのできる高等技術なのです。

使い方②:長期運用で積立投資する

二つ目の正しい使い方は、「長期運用で積立投資をする」ケースです。

積立ですから、価格が下がっても淡々と購入するこという意味でナンピンです。

しかし、これは事前にしっかりと戦略を決めた適切なナンピン手法なので、短期売買で一か八かのナンピンとは全く異なります。

戦略的に積立のナンピンをしていくことで、将来の上昇相場で大きな利益を期待できるのです。

 

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関連記事:スワップポイント運用の実績公開、不労所得で生活を目指す方は必見!

ナンピンのまとめ

現実のお金が動くと、人は冷静でいられなくなります。できるだけ損をしたくないので、「損切りできない」、「ナンピンしてしまう」という行動に出てしまうのです。

これがFXの難しさでもあります。

FX初心者の場合、特に一度それで損失をカバーできた経験をしてしまうと、「損切りしない」「ナンピンする」ことが習慣のようになってしまいます。

コツコツ勝ってきても、一度の大きな損失のため、トータルで負けるトレーダーになってしまうわけです。

損失が出ても「自分で決めたルールを守り、理性を保つことができる人」が勝てるトレーダーです。



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