こんな疑問を解決!
- FX口座開設の審査に落ちる原因は?
- 審査落ちした場合の対策とは?
FX(外国為替証拠金取引)で資産運用を始めるためには、まずはFX業者でFX口座を開設する必要があります。
FX口座の申し込みは、FX業者のサイトから簡単に手続きをしていくことができるのですが、開設を完了させるためには、FX業者の審査を通らないといけません。
もしもこの審査に落ちた場合、どうすればいいのでしょうか?審査に落ちてしまうとFXを始めることはできないのでしょうか?
今回の記事ではこんな疑問を解決していきます!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
FX口座開設の審査に落ちる原因7つ
初めてFX口座を開設する場合は、どうすれば審査に通るのだろうかと困惑するかもしれませんが、特に厳しい審査があるわけでもありません。
普通に記載すれば問題なく通過できるのですが、万が一落ちた場合は、以下の理由が考えられます。
FX口座開設で審査落ちの原因
- 年齢が未成年
- 金融機関などに勤務
- 個人情報の入力ミス
- 本人確認書類の不備
- 金融資産の不足
- 生活保護受給者
- 海外に在住
年齢が未成年
まず最初に、FX口座を開設できるのは、年齢が「20歳以上」となります。
20歳未満だけどFXを始めてみたいと口座申込しても絶対に審査は通過できません。
なお、親の同意が認められれば、例外的に18歳以上でも開設できるFX口座もあります。
記事:10代でもFXは出来るの?未成年から始めるためのガイドマップ
金融機関などに勤務
次に、銀行や証券会社、外国為替証拠金取引業者などの金融機関に勤務している方は開設できません。
また、外国為替に関する情報を扱う会社に勤めている方も、社内ルールでFX取引が禁止されている場合が多いです。
記事:銀行員はFXしていいの?副業でバレる?こんな疑問を元銀行員が解説
個人情報の入力ミス
最も多い審査に落ちる原因が、「個人情報の入力ミス」です。
例えば、名前や生年月日を間違る人は少ないと思いますが、申し込みページに入力した住所と、本人確認書類の住所が一部違うということになると審査に落ちてしまいます。
本人確認書類は、入力された個人情報が合っているかどうかを確認審査するものなので、正確に入力するようにしましょう。
本人確認書類の不備
同じようなミスで、「本人確認書類が不足している」こともよくあります。
例えば、顔写真付きの本人確認書類は必須ですが、その提出がなされていない場合です。
また、スマホで写真を取る場合には、「写真がぼやけていたり、フレームにおさまりきっていない」というケースもあります。
もう一度、正確に本人確認書類を提出しているか確認して下さい。
金融資産の不足
「金融資産が数万円」など、明らかに少ない場合には、審査に落ちる可能性が高まります。
FXは投資であり、余剰資金で行うべきですが、資産が少ない方は、まずは労働収入で資産を増やすところから入りましょう。
生活保護受給者
「生活保護受給者」についてはFX口座を基本的に開設できません。
FXはリスクの伴う投資であり、余剰資金で無い場合は不適切と見なされているのでしょう。
海外に在住
最後に、「海外に在住」の方も、口座開設は基本的に出来ません。
例外的に、セントラル短資FXなどは一部の海外居住者に対して口座開設を許可しているようです。
記事:セントラル短資FXの評判は?メリット・デメリットや他社にない特徴
FX口座開設で審査落ちした時の対策
もしもFX口座開設の審査に落ちたとしても、理由については答えてもらえません。
書類の記載ミスが無いのであれば、考えられるのは金融資産の項目です。ここについては厳しい制限を設けているFX業者もあります。
はたして金融資産はどのくらいが審査通過の目安になるのでしょうか?
金融資産を増やす
FXで資産運用を行う場合、あくまでも余剰資金を投資していくのがセオリーです。生活費をFXに充てていくと、負けた場合、生きていくうえでたいへん困った状態に陥ってしまいます。負けられないというプレッシャーで、感情なトレードに走ってしまい、大敗する危険性もあるのです。
ですからFX業者としては、金融資産がどのくらいあって、どれくらいの規模のトレードを行うつもりなのかを確認します。ここで無理があるような場合は、やはり審査に落ちてしまうことになります。
金融資産についてもFX業者から審査が入るわけではありません。おおよその額でいいのですが、10万円未満だと審査に落ちる可能性が高いでしょう。中にははっきりと提示しているFX業者もあり、5万円でも審査に通過できるケースもあります。
収入なしの状態で、金融資産がゼロであればまず落ちるでしょう。一番高い大手のFX業者では100万円以上の金融資産が必要と明言しています。金融資産の場合、土地や建物などの不動産は含みません。現金、預金、有価証券などです。よく考えてみて、100万円以上ありそうなら、100万円以上と記載しましょう。
金融資産がギリギリの場合、「投資経験」も加味されます。金融資産がギリギリで、未経験の場合は、審査に落ちる可能性があります。ここについては、少しでも経験があれば迷わず経験ありという方向で記載してください。
FX業者によっては金融資産の目安を提示してくれていますので、開設の手続きをする際は、必ず確認するようにしてください。
他のFX会社で申し込む
仮に審査に落ちたとしてもすべてのFX業者で審査を通らないというわけではありません。
基本通貨が千通貨から取引できるFX業者であれば、金融資産のハードルも下がります。同じような記載であっても、審査に落ちるFX業者もあれば、通過できるFX業者もあるということです。
FXを始めようと考えた場合、ひとつのFX業者でFX口座を開設するのではなく、自分にとって条件の良いFX業者を複数選別しておき、複数の開設するように進めていきましょう。
そうすれば一方で審査に落ちても、一方では審査を通過してFXをスタートしていくことができます。
どうしてもそのFX業者でFX口座を開設したい場合は、記載内容を変える必要があるでしょう。特に、年収、金融資産、投資経験の項目です。一度審査に落ちても、年収の部分を修正したら通過できたというケースもあります。年収は手取り額だけでなく、税金や雇用保険額、年金の支払い額も含めた総額になりますので、しっかり計算すればかなりの増額に修正することは可能です。
ただし、どうしても金融資産を修正しようとすると虚偽の報告になってしまいますので、ここで引っかかっている場合は諦めざるを得ません。他のFX業者で取引をして、ある程度資産形成ができた後に、もう一度申請してチャンレンジしてみるのがいいのではないでしょうか。
それぞれのFX業者にメリットがあります。このFX業者でなければ勝てないということはありません。自分がFX口座を開設できたFX業者の強みをしっかり理解し、最大限に活用していけば充分に勝てるチャンスは広がります。まずは少ない資金から始められるFX業者を活用していくのがいいのではないでしょうか。
審査落ちした場合でもあきらめない
審査を通る、通らないは別にして、やはりギリギリの資金でFXを始めても勝てる可能性は低くなってしまいます。
余剰資金があればあるほど、強制ロスカットになる確率も下がり、含み損を抱えても我慢して持ちこたえることができるからです。
資金がギリギリでの状態で、ポジションも限度いっぱいまで保有すると、すぐに強制ロスカットになってしまいますので、余裕ができてから始めるのか、余裕を作れる基本通貨が千単位のFX業者で始めることを選択すべきです。
大切な資産運用です。FXで勝つためにも、少なくとも生活資金ではなく、余剰資金でFXができる状態で始められるように準備をしていってください。