こんな疑問を解決!

  • 追っかけ買い・追っかけ売りをした後、相場が反対の方向に動く理由は?
  • 追っかけをして良い2つの場面とは?
  • 高勝率なトレード手法は?

今回はこんな疑問を解決していきます。

レートが勢いよく上昇しているのを見て買ったら「高値掴み」ですぐに下がってきたことや、急落を見て売ったら「底値売り」でレートがすぐ上昇したという経験はありませんか?

これらは相場の本質が理解出来ていないか、無視しているがために行ってしまう行為です。

相場の世界はゼロサムゲームで、勝っている人がいる分、負けている人がいます。

高値掴みや底値売りをしている人がいるおかげで、裏で稼いでいる人達がいるのです。

今回の記事では、その追っかけ買い、追っかけ売りについて説明をし、それらがNGな理由と、逆にしていい場面を説明していきたいと思います。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

追っかけ買い・売りがNGな理由を動画で解説

追っかけ買い・売りが良くない理由を動画で解説(約6分)しています。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、記事で復習すれば定着率が上がります。

上昇相場の後は必ず下落が起こる

まず皆さんに質問ですが、為替レートの値動きはどんな値動きをしているでしょうか?

何を今さらそんなことを聞いているんだ…と思われたかもしれませんが、為替は以下のような一直線の値動きをすることはまずありません。

上昇相場であれば、必ず押し目(一時的な下落)が存在し、レートは以下のような波形を作って上昇しています。

FXで稼ぐためには、トータルでpipsがプラスになるようにすることですよね?つまり、上昇か下降かの分かりやすい波形を探して、その後、更に稼ぎやすいエントリーポイントを見つけて玉を打ち込むだけです。

ここで、急上昇している、急落している相場は、ほぼ必ずその後に調整が入ります。

そのことを知っていれば、わざわざリスクを犯してまで追っかけトレードする必要性が無いことは分かります。

上昇に乗り遅れても、その後に来る押し目のポイントでエントリーをすればいいのです。

そうすれば、コストも安くなりますし、追っかけて買って、一時的な調整でふるい落とされるリスクも減少します。

 

関連記事:FXで稼ぐ『たった3つの方法』とは?初心者が負ける2つの理由も解説

追っかけ買い(売り)が適切な2つの場面

ただし、追っかけ買いと追っかけ売りを全否定するつもりはありません。

プロの為替ディーラーも、急上昇している相場や急落している相場に飛び乗るケースもあります。

では、それはどういうケースなのでしょうか?

結論から言えば、以下2つの背景がある場合です。

追っかけをしていい場面

  • ファンダメンタルズ的な背景がある
  • テクニカル的な背景がある

 

ファンダメンタルズ的要因やテクニカル的要因に分けて、それぞれ説明していきます。

理由1:ファンダメンタルズ的な背景がある

相場の急上昇にそれを裏付けするファンダメンタルズ的要因がある時は、相場が急に上がっている時でも飛び乗った方がいい場合があります。

例えば、金融政策決定会合で相場の方向性を決める重大な決定がなされた時や、経済指標が予想と大きく乖離した時がそのようなケースです。

例えば、2014年10月31日に日銀が、量的・質的金融緩和の拡大を決定し、円が全面安となりましたが、このようなケースでは、飛び乗ることが正解のケースです。

ファンダメンタルズ的な要因を把握することは、機関投資家と比べて情報収集力が劣る個人には難しいかもしれませんが、「この急騰(急落)には、何か理由があるのか?」と意識するだけでも、高値掴み(底値売り)による無駄な損失は少なくなると思います。

 

ファンダメンタルズについて詳しく学びたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:FXファンダメンタルズ分析で勉強すべき3大項目と役立つ情報源を紹介

理由2:テクニカル的な背景がある

そして、二つ目は、そこにテクニカル的な要因がある場合です。

例えば、心理的な節目であり、尚且つ重大なレジスタンス・サポートラインブレイクした場合です。

ここにおいても、そのテクニカルポイントの重要度の見極めには、経験と知識が必要ですが、買い勢力と売り勢力の逆転が起き、そこを割れれば後は真空状態で一気に相場が動くというようなケースでは、飛び乗りも成功する可能性が高まります。

もちろん、ブレイク後のリターンムーブ(戻り)の可能性はどんなケースでもありますので気を付けないといけません。

 

テクニカル的な要因で代表的な水平線について学習したい人は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:FXテクニカル分析とは?初心者におすすめ9種類を現役プロが解説

まとめ

ただ闇雲に相場が急上昇しているから買い、急落しているから売りをしているようでは、いつまで経ってもFXで安定的に稼ぐことは難しいでしょう。

急上昇している、急落している相場は、必ずその後、押しや戻りが発生します。わざわざ高いリスクを犯してまでそこでエントリーする必要性はどこにもないのです。

もし、乗り遅れてしまった場合は、待ち構えて第二波でエントリーするようにしましょう。

ただし、例外としては、重大なファンダメンタルズ的な要因とテクニカル的な要因がある場合には、その限りではないです。

それらを見極めるためには、経験と知識が必要になってきますが、意識するだけでもFXでの勝率が変わってくるかと思います。



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