こんな疑問を解決!
- FXではなぜ手数料が無料なの?
- 手数料に該当するスプレッドとは?
- FX会社はどうやって儲けているの?
今回はこんな疑問を解決していきます。
これからFXを始める初心者の方は、FXにどれくらいの手数料が発生するのか心配している方も多いのではないでしょうか。
ネットで調べると「取引手数料は無料」と書かれ、半信半疑に感じている方もいると思います。
結論から言うと、FX取引に手数料は一切かかりません。
株式投資であれば、1回の取引に数百円~数千円の決められた手数料を証券会社に支払う必要がありますが、FXの世界ではそれらはタダなのです。
ただし、実は、「手数料」としてFX会社が顧客から徴収する制度はありませんが、実質的な裏の手数料があります。
これらを全く理解せずにFXを始めてしまうと、稼ぐどころか逆に手数料ばかりかかってお金を減らしてしまうリスクもあるので、しっかりと理解するようにしましょう。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
FXの手数料はなぜ無料なのか?
FX会社の広告を見ると、「手数料無料!」と書かれたページをよく見かけるでしょう。
実際に、国内FX会社の場合、FX取引で顧客から手数料を取っている会社はほとんどありません。
海外FX会社の場合は、1回の取引ごとに〇円という形で一定の取引手数料を取る会社もありますが、国内FX会社のほとんどは手数料無料で営業しています。
では、FXはなぜ手数料が無料なのでしょうか?
そして、FX会社はどうやって利益を出しているのでしょうか?
実は、表面的にはFX会社は手数料を取っていませんが、実質的な手数料とも呼べるものが存在しています。
そして、その実質的な手数料こそが投資家が払うコスト(手数料)で、FX会社の利益になるものなのです。
FXの手数料が無料な2つの理由
FX会社も営利企業なので、当然、利益を出さなければいけません。
なので、手数料無料で投資家にサービスを提供していても、その裏にはFX会社の利益につながるような仕組みが存在しています。
これが手数料が無料な理由である、「スプレッド」と「約定力」の存在です。
FXの実質的な手数料
- スプレッド
- 約定力
手数料1:スプレッド
1つ目の実質的な手数料はスプレッドです。
スプレッドとは、買値と売値のレート差のことを言います。
買値とは自分が買う時のレートで右側の高いレートを示し、売値とは自分が売る時のレートで左側の低いレートを示します。
そして、このスプレッドはFX会社毎によって変わってきます。
例えば、国内でトップクラスにスプレッドが狭いFX会社はドル円で0.1銭ですが、広い会社は2.0銭なんてところもあります。
スプレッドが広い会社では、買う時のレートはより高く、逆に売る時のレートはより低くなりますので、投資家にとっては不利でしかありません。
そして、スプレッドが広いということは、FX会社はその分利益を得ていることになりますが、その利益の源泉は投資家の損になります。
FX会社は顧客と成約した取引を、その後にインターバンク(銀行間市場)でカバーを取るのですが、顧客に高く売った後、安くインターバンクでカバーを取ったり、顧客から安く買った後、高くインターバンクで売ったりしやすくなるからですね。
また、顧客から買いと売りの取引が同時に入って来たとしましょう。
この時、FX会社はカバーを取らずに買いと売りが相殺されますので、スプレッドが広い会社ほど利益が出ます(マリー取引と呼びます)。
FX会社の利益はその分、投資家の損を意味しますので、スプレッドは狭いにこしたことはありません。
スプレッドが狭いFX会社一覧は以下をご覧ください。
手数料2:約定力
2つ目の実質的な手数料は約定力です。
約定力とは、一言で言うと、約定しやすいかどうかを意味しております。
例えば、今、ドル円の買値のレートが110.603だった時、成行きで買い注文をしたら成約したレートが110.643だったとします。
これは、スリッページと言って、見えていたレートから4銭もレートが悪くなっているので、隠れた手数料と言えます。
FX会社を選ぶときは、約定力が悪いところは絶対に避けるべきです。
手数料が無料と言っていても、スリッページばかりでレートが悪くなれば、その分無駄に損をしていることになりますからね。
FXの手数料が安いお得なFX会社
それでは、スプレッドが狭く、約定力が高いFX会社はどこでしょうか?
FX会社は国内や海外も合わせると膨大な数がありますが、以下のFX会社はスプレッドも狭く、約定力も優れているため、実質的なコストも極めて低い会社と言えます。
手数料でFX会社を選ぶ時は、以下2つの点に注意するようにしましょう。
手数料が安いFX会社の特徴
- スプレッドが国内最狭水準(例:ドル円0.2銭)
- 約定力に定評ありなFX会社
手数料が安いFX会社1:DMM FX
当サイト経由で口座開設をされた方には、為替チャートにラインを引くだけで予想する、FXテクニカル分析の学習教材「ラインの王道」のアクセス権を無料でプレゼント!
DMM FXは国内最大手のFX会社で、初心者からプロまで幅広い層に選ばれています。
スプレッドも米ドル円が0.2銭、ユーロ円が0.5銭(原則固定)と業界トップクラスに狭い水準になっています。
また、24時間電話サポートも用意しており、FX初心者にもおすすめのFX会社ですね。
手数料が安いFX会社2:FXブロードネット
当サイト経由で口座開設をされた方には、為替チャートにラインを引くだけで予想する、FXテクニカル分析の学習教材「ラインの王道」のアクセス権を無料でプレゼント!
FXブロードネットも、スプレッドは米ドル円が0.2銭、ユーロ円が0.5銭(原則固定)と業界トップクラスに狭い水準になっています。
約定力にも定評があり、1,000通貨単位と少額から取引できるので、資金が少ない方にもおすすめのFX会社です。
手数料が無料な理由のまとめ
FXの手数料は表面的には無料ですが、実質的な手数料は、「スプレッド」と「約定力」という形で存在しています。
このため、FX会社は手数料無料と宣伝しているのです。
そして、各FX会社ごとにスプレッドや約定力は異なってきますので、それはつまり、手数料が異なることと同じ意味なのです。
FXは株と同じで、取引するものはどのFX会社や証券会社を通しても全く同じです。それであれば、わざわざ手数料が高い会社を選ぶ必要なんて全くありませんので、一番手数料が安くて使いやすいFX会社を選ぶようにしましょう。
おすすめのFX会社については、以下をご覧ください。