こんな疑問を解決!

  • FXで感情を排除する方法は?
  • どうやって感情をコントロールすればいいの?
  • 感情の影響を抑える方法は?

今回はこんな疑問を解決していきます。

FXで負けてカッとなり、取引数量を倍にしたり、反対方向にすぐ仕掛けたり(ドテン)した経験は誰もがあるのではないでしょうか?

FXにおいて感情は「百害あって一利なし」です。

感情に支配された時点で、FXで勝つ確率は一気に下がり、お金を減らすリスクが高まります。

では、どのように感情をコントロールすればいいのでしょうか?

そこで今回は、プロトレーダーがFXで感情を排除する2つの方法について説明していきます。

この方法を実践することで、今日から機械のようにたんたんとFXで取引をすることができますよ。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

詳しいプロフィールはこちら

 

FXで感情を排除する方法を動画で学ぶ

感情をコントロールする方法を動画で解説(約12分)していますのでご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、文章を読んで復習しましょう。

FXで「希望・欲望・恐怖」の感情は百害あって一利なし

感情と一言で言っても、喜び、悲しみ、不安、恐怖など様々な感情があります。

FXでコントロールしなければいけない感情は「希望・欲望・恐怖」の3つです。

それでは、感情をコントロールする方法の説明をする前に、なぜこれらの感情が不要なのかを整理しましょう。

「希望」が与える負の影響

「希望」の感情がFXトレードに及ぼす影響は、「損切りすべきなのに最後まで損切り出来ない」です。

自分の予想通りに相場が動かず、含み損を抱えた時、スパッと損切り出来る人と出来ない人がいます。

言うまでもないですが、予想が外れたのであれば、損失を最小限に抑えるために損切りはしなければいけません。

ただ、「希望」の感情に支配された人は、「きっと少し待てば元に戻る」とわずかな希望にすがり、最後まで損切り出来ないのです。

結果、損切りできなかったがために、資産を大きく減らし強制退場になる人も多いです。

「欲望」が与える負の影響

「欲望」の感情もトレードには悪影響です。

例えば、トレードで利益が出て、もうそこでその日はトレードを止めればいいのに、全ての相場で勝とう意気込んで、結局、利益は全て吹っ飛びマイナスで終わってしまったという事もあるでしょう。

また、負けてカッとなり取引数量を倍にしたり、負けた後すぐに反対方向にトレードしたりするのも、欲望の感情に支配されているからです。

「恐怖」が与える負の影響

「恐怖」の感情があると、チャンスの場面でエントリーできなかったり、少し含み益が出ただけですぐ利益確定してしまったりと、負の影響がでます。

特に、FXでは1回のトレードで得る利益の方を損失よりも大きくしないと、最終的に利益は残りません。

これは、コツコツ利益を積み上げ、ドカンと大きな負けで利益が吹き飛んでしまうからです。

少し含み益が出たら、それをとことん伸ばして利益を拡大していく精神力が不可欠なのです。

 

利益と損失の割合を「リスクリワード」と言います。以下の記事で説明しています。

関連記事:FXのリスクリワードとは?勝率90%でも破産する理由をズバリ解説!

FXで感情をコントロールする2つの方法

それでは、FXで感情をどのようにコントロールすればいいのでしょうか?

よく「感情に支配されないようにメンタルを鍛える」などと言われていますが、人間である以上、感情を完全に捨て去ることは非常に難しいです。

それよりも、感情がトレードに及ぼす負の影響を理解し、出来るだけ感情が入り込む余地のない「戦略」や「手法」を自分の中に確立させることが重要なのです。

そのようなアプロ―チから、感情をコントロールする手法として以下の2つがあります。

感情をコントロールする方法

  • 利食いと損切りの水準を事前に決める
  • 余裕資金でFXトレードをする

利食いと損切りの水準を事前に決める

感情をコントロールする一つ目の方法は「エントリーする際に、利食いの最低水準と損切りの水準を事前に決めておく」を徹底して行うことです。

そもそも、人間の感情が一番大きく動きトレードに悪影響を及ぼす時は、トレードで損失が発生している時です。

事前に損切りオーダーを置き、その損失額は受け入れる覚悟を最初から持っておけば、含み損の動きに一喜一憂せずに済みます。

例えば、ドル円を110円50銭で買いエントリーしたら、事前に利食いの注文と損切りのセット注文(OCO注文)を設置しておきましょう。

そうすれば、後は相場から離れることもでき、感情の影響も抑えられます。

 

OCO注文の意味は、以下の記事で学習しましょう。

記事:FX注文方法6種類の特徴とは?成行・指値・逆指値・IFD・OCO

余裕資金でFXトレードをする

感情をコントロールする2つ目の方法は「余裕資金でトレードを行う」です。

例えば、以下2つのパターンを比較しましょう。

  • 年収1,000万円のサラリーマンAさんが、貯金100万円でFXをする場合
  • 年収300万円の専業トレーダーBさんが、全財産500万円でFXをする場合

この時、圧倒的にBさんの方が心理的なプレッシャーは大きく、感情に影響されるリスクが高いのは明確ですよね。

逆に、資金に余裕があるAさんは、心理的な余裕もあることから感情に左右されにくくなります。

 

では、FXへ投資する余裕資金の目安はいくらになるのでしょうか?

それは人によって様々ですが、まずは全て無くなってもいいと思える金額でスタートするべきです。

間違っても、預金の全額とか、これを全て失えば破産するというような金額で投資をしてはいけません。

全て無くなってもいいと思えれば、感情に支配されるリスクも少なく、トレード戦略通りに行動しやすいですね。

FXで感情をコントロールする方法まとめ

FXで稼ぐためには、「希望・欲望・恐怖」のなどの感情を排除することが必要不可欠です。

そして、感情をコントロールする方法は以下の2つです。

感情をコントロールする方法

  • 利食いと損切りの水準を事前に決める
  • 余裕資金でFXトレードをする

そして、時には相場から離れて、リラックスすることも重要です。金融機関のディーラーやヘッジファンドなどはノルマがあり、常に戦い続ける必要がありますが、個人投資家には、プロにはない「休む」という選択肢があります。負けが続いた時には、相場を忘れて、リラックスするようにしましょう!

FXで稼ぐためには、技術も大事であるが、同じくらい心身の健全な状態が必要なのです。



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