こんな疑問を解決!

  • FXのスプレッド(手数料)とは?
  • スプレッドはどのFX会社が狭い?
  • スプレッド以外の手数料は?

FX会社を選ぶ際に、最も重視すべき点に「スプレッド」があります。

スプレッドは買値と売値のレート差であり、投資家にとって手数料と同じ意味になります。

このスプレッドは狭ければ狭いほど、投資家にとって有利になります。

今回の記事では、主要通貨ペアのスプレッドを比較し、その中でもプロが実際に使うおすすめのFX会社をまとめていきます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

詳しいプロフィールはこちら

 

FX会社のスプレッド比較一覧

有名FX会社を厳選し、主要通貨ペアのスプレッドを一覧にして比較しております。

FX会社スプレッド比較表
FX会社米ドル/円ユーロ/円ポンド/円豪ドル/円NZドル/円ユーロ/米ドル
マネーパートナーズ0.0銭0.0銭0.0銭0.0銭1.0銭0.1pips
FXTF0.2銭0.4銭0.7銭0.5銭1.0銭0.3pips
DMM FX0.2銭0.5銭0.9銭0.6銭0.7銭0.4pips
FXブロードネット0.2銭0.5銭1.0銭0.6銭1.3銭0.3pips
GMOクリック証券0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.3pips
ヒロセ通商0.2~1.3銭0.4~0.7銭0.9銭0.5銭0.7銭0.3pips
MATSUI FX0.2銭0.5銭1.1銭0.7銭1.2銭0.4pips
LIGHT FX0.2銭0.4銭0.9銭0.6銭1.0銭0.3pips
セントラル短資FX0.2銭0.4銭0.6銭0.4銭0.9銭0.2pips
インヴァスト証券0.3銭0.5銭1.0銭0.6銭1.7銭0.3pips
みんなのFX0.2銭0.4銭0.9銭0.6銭0.7銭0.3pips
アイネット証券2.0銭3.0銭5.0銭4.0銭6.0銭2.0pips
外為オンライン1.0銭2.0銭3.0銭3.0銭6.0銭1.0pips
YJFX!0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.3pips
外為どっとコム0.2銭0.4銭※20.9銭※20.5銭※21.0銭※20.3pips※2

2024年2月1日時点

※スプレッドは原則固定(例外あり)

※2)キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。

※5)マネーパートナーズに関して米ドル円は8:00~翌4:00で5万通貨まで(4/22~11/29)、ユーロ円と豪ドル円は9:00~翌3:00で1万通貨まで、ポンド円は9:00~翌3:00で5,000通貨まで、NZドル円は9:00~17:00、ユーロ米ドルは24時間1万通貨まで

 

スプレッド競争は年々激しくなっており、米ドル円で比較した場合、スプレッドが最も狭いFX会社はマネーパートナーズFXTFです。

しかし、単純にスプレッドだけを比較するのは望ましくありません。

実は、スプレッド以外の隠れた手数料として「約定力」と「レートの安定性」の二つが存在するのです。

まずは、基本的なスプレッドの仕組みを理解しましょう。

スプレッドとは

FXのスプレッドとは「買う時のレートと売る時のレートの差」のことです。

為替のレート表示を見ると、左側と右側にそれぞれレートが表示されています。

そして、左側の数値が低い方のレートが、あなたが米ドルから円に交換する時のレートであり、売値(Bid)と言います。

一方、右側の数値が高い方のレートが、あなたが円から米ドルに交換する時のレートで、買値(Ask)と言います。

この売値と買値の差額がスプレッドです。

FXのスプレッド

スプレッドが手数料になる理由

初心者初心者

う~ん、これがなぜ手数料とみなせるのでしょうか?

鈴木拓也鈴木拓也

では具体的に考えてみましょう!

分かりやすいように、為替のレートが全く動かないと仮定しましょう。

今、FX投資家がドル円を100円で買いました(ドル買い・円売り)。

そして、やっぱりその取引を解消するために99円997銭で売ることにしました(ドル売り・円買い)。

すると、買値と売値はスプレッド分だけレートが違いますので、その分だけ損をしていることになります。

スプレッド分だけ投資家は損をする

つまり、スプレッドは広ければ広いほど投資家は損をします。

逆に、狭ければ狭いほど、その損を小さくできるので、FX会社を選ぶ際には「一番スプレッドが狭い」ところを選ぶのは必須と言えるでしょう。

スプレッドは原則固定で例外あり

FX会社のスプレッド表記をみると、スプレッド数値の横に『原則固定』の文字があります。

実は、スプレッドは市場の状況によって変化することがあります。

これは、市場の取引量(流動性)が薄くなった時や、重要な経済指標が発表されて相場が急変動している時は、米ドル円0.2銭のスプレッドであっても、10銭や20銭以上に広がることがあります。

そしてこれが後に説明するスプレッド以外の隠れた手数料である「約定力」と「レートの安定性」にも関係してきます。

サプライズは突発的な事態なので対応は難しいですが、重要な経済指標の発表については事前に時間帯が決まっています。

多くのFX取引会社がこういった経済指標の発表の直前からスプレッドを広げる傾向がありますので、注意してください。

スプレッドに差が生じる理由

そもそも、なぜFX会社によってこのようなスプレッドに差が生まれるのでしょうか?

トレーダーはFX会社を通じて注文するわけですが、そのFX会社は複数の銀行や証券会社と提携しており、インターバンク市場の為替レートを使ってFX会社のレートが決まっています。

FX取引業者のカバー先の銀行などのことを、FXでは「カウンターパーティ」とも呼びます。

大手の有名FX会社は多くの提携先があるため、スプレッドの面で有利になります。

カバー取引先が少ないと、そういった選択が限定的になってしまいますので、なかなかスプレッドを狭めることができず、また、突発的なことがあるとすぐにスプレッドが広がってしまうのです。

スプレッド以外の隠れた手数料

スプレッドは狭ければ狭いほど有利ですが、スプレッド以外に注意するべき項目が2つあります。

それは、隠れた手数料とも言える「約定力」と「レートの安定性」です。

約定力とレートの安定性が悪ければ、いくらスプレッドが狭くてもそれ以上に手数料がかかっていると言えます。

スプレッド以外の手数料

  • 約定力
  • レートの安定性

FX会社の約定力とスリッページ

約定力とは表示されているレートで実際にどの程度約定(取引締結)するのかを示したものです。

「表示されているレートで必ず成約になるんじゃないの?」と思った方もいるでしょう。

実は、レートは常に変動しているので、「成り行き注文で、今買おう!」と思って注文を出しても、実際の成約レートが表示されていたレートよりも悪くなっているケースがあるのです。

もちろん、0.数pipsであれば、それは仕方のないコストとして割り切るべきです。

ただし、時には、あり得ないくらいそのコストが大きくなる時があります。

これを「スリッページ」と呼び、隠れたスプレッドを意味します。

スリッページの仕組み

スリッページが頻繁に起きるFX会社であれば、例え、原則固定0.3銭のスプレッドであろうと、全く参考にならず意味がありません。

なぜなら、スリッページで表示レートよりも悪いレートで成約になれば、その分、広いスプレッドで取引していることになりますので。

よって、スリッページが起きにくい約定力のあるFX会社を選ぶこともポイントになります。

レートの安定性

レートの安定性とは相場変動時に極端にスプレッドが広がらないかどうかです。

繰り返しますが、スプレッドの原則固定とは、平常時に提示しているスプレッドのことであり、相場が急に変動した場合には、各社のスプレッドは広がります。

ここで、この広がり幅はFX会社毎によってバラバラなのです。

ドル円のスプレッドが、「A社では2.0銭に広がった」のに対して、「B社では30銭も広がった」というケースもあります。この場合、B社のようなFX会社は避けた方がいいです。

スプレッドが広がりやすいFX会社を選択してしまうと、取引する際に悪いレートで約定になるリスクも高まります。

また、損切りの逆指値注文が成約になるリスクも高まりますので、デメリットしかないわけです。

ちなみに、スプレッドが急激に広がって損切り注文が約定になることを「FX会社によるストップ狩り」と言います(【ストップ狩りとは?ネット上の噂とFX会社選びで注意すべき事!】)。

 

相場が急変する要因をまとめると、以下の通りです。

相場急変時の要因

  • 経済指標の発表時
  • 政府や中銀関係者などの発言時
  • テロや事件の発生時

スプレッドで選ぶおすすめFX会社ベスト4

上記を踏まえて、元メガバンク為替ディーラーが監修する当サイトおすすめのFX会社は以下の4社です。

どこを使えばいいか迷っている人は、以下の中から選べば間違いと言えるでしょう。

また、当サイト限定の特別レポート(無料)もゲットできます。

マネーパートナーズ

manepa

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1番目におすすめは、マネーパートナーズです。

マネーパートナーズでは、注文数量1万通貨までの米ドル/円スプレッドが0.0銭となります(パートナーズFXnano口座)。

約定力も高く、取引ツールも初心者からプロまで使いやすく人気があります。

マネーパートナーズの運営母体である株式会社マネーパートナーズグループは、東証スタンダード市場上場の企業なので、信頼性も非常に高いです。

マネーパートナーズの特徴

  • 米ドル/円スプレッドが0.0銭
  • 100通貨と少額で取引可能
  • 東証スタンダード市場上場企業が運営

FXTF

FXTF

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次におすすめは、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)です。

米ドル円のスプレッドは0.2銭(原則固定)と、最も狭い水準となっています。

なので、スプレッド重視でFX会社を選びたい方は、真っ先に口座開設しておきたいFX会社と言えます。

FXTFの特徴

  • 日本市場最も狭いスプレッド
  • 高水準のスワップポイント
  • MT4チャートが利用可能

セントラル短資FX

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3番目におすすめはセントラル短資FXです。

セントラル短資FXは短期売買向けのスピード注文の機能があり、約定力も高いです。

また、短期のトレードで最重要項目となるスプレッドも米ドル円0.2銭と業界トップクラスに狭い水準です。

マーケット情報も豊富であり、うれしい優待サービスなども用意されています。

セントラル短資FXの特徴

  • 短期売買向けのスピード注文あり
  • トップクラスに狭いスプレッド
  • 豊富なマーケット情報

DMM FX

DMM FX

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4番目におすすめは、国内大手FX会社のDMM FXです。

米ドル円のスプレッドは0.2銭(原則固定)と、FXTFに次いで狭い水準となっております。

また、DMM FXではカスタマーサポートが充実しており、電話で24時間(平日)問い合わせをすることが出来ます。

取引単位は10,000通貨毎なので、ある程度資金がある方におすすめのFX会社です。

DMM FXの特徴

  • 平日24時間電話サポート
  • 高水準のスワップポイント
  • 10,000取引単位

FXスプレッドを比較し総合的に判断しよう!

以上がFX会社のスプレッド比較とおすすめランキングになります。

スプレッドは買値と売値のレート差ですが、スプレッド以外にも隠れた手数料として約定力とレートの安定性があります。

スプレッドは狭いほど有利ですが、それに加えて約定力が高く、レートが安定しているFX会社を選ばなければなりません。

FX会社はかなりの数がありますので、その中から自分に合った先を選ぶようにしましょう。

迷った場合には、上記の4社の中から選べば間違いないですよ!

その他のおすすめFX会社について知りたい人は、【FX口座・会社おすすめ】もご覧ください。



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