FXトレーダーなら誰もが経験したことがある失敗例として、「ポジポジ病」があります。

ポジポジ病とは、すぐにエントリーをしてしまう病気のことで、重度の患者は、チャートをみた瞬間にすべてが自分にとってチャンスのように感じてしまい、すぐにエントリーをしてしまいます。

そして、ロスカットされても、また再度トレードをして、1日が終わってみれば、頑張ってトレードを何十回と繰り返したにも関わらず、結局資金を大きく減らしてしまい、1日前に戻してほしいと強く思うことでしょう。

もちろん、私も今でこそポジポジ病は完治していますが、初心者だった頃にはディーラー時代も含め、ポジポジ病を患っていた時期があります。

そこで今回は、FXトレーダーのほとんどが経験する「ポジポジ病」に関して、私が行った対処法なども踏まえて説明をしていこうと思います。

1. ポジポジ病の対処法

私がポジポジ病を克服するために行い、特に効果が絶大だったなと感じるのは、以下の4つです。

・トレードの記録と検証をする
・誰かにトレード結果を報告する
・FX会社の口座から資金を移動させる
・エントリー後、OCOをセット。ログアウトして、外出する

それぞれについて説明していきます。

1.1 トレードの記録と検証をする

まずは、毎回のトレードの記録と検証を必ず行うということです。初心者がFXで稼ぐようになりたいならば、この自分のトレードの振り返りを絶対におこなわないといけません。

9割の負けているトレーダーは、勘だけを頼りにエントリーし、勝てばラッキーで、負けたら何の検証もせずに流しているのです。

だから何の上達もせずに負け続けるか、強制退場させられるのを待ちます。

残り1割の稼いでいる人達は、必ずと言っていい程、トレードの記録や検証をすることを行い、どんどんトレードのスキルを上達させています。そして、気づけば、自分の中に確固たるテクニックのようなものが確立されているのです。

 

そして、この「記録と検証」の習慣が身に付けば、自然とエントリーの回数も減っていきます。だって、全てを記録するのは大変ですからね。。。

1日100回トレードをしてしまう重度のポジポジ病の人で、このトレードの記録と検証を全てまじめにやっている人はほとんどいないでしょう。

トレードの記録と検証をしていけばやがて、高勝率で優位性のあるエントリーポイントは、1日にそう何回もあるものではないことに気づくと思います。

そうなったらこっちのもので、「一球入魂」ならぬ、「一発入魂」である1回1回のトレードを大切にするようになります。

1.2 誰かにトレード結果を報告する

2つ目の方法は、誰かにトレード結果を報告することです。

私も為替ディーラーだった時、最初の頃は、数pipsでもいいから稼ぐスキャルピングのトレードをしまくっていた時が一時期ありました。

しかし、結果を求められるプロの世界では、どんなトレードをしているのかを上司や同僚にも見られるため、次第に他人の目を気にするようになり、無駄なトレードが無くなっていきました。

個人でも同じように、例えば、ブログやSNSでトレード結果を報告している人もいますし、それが嫌ならば、誰か家族や友人、またはFXの誰か先生を見つけて、トレード結果を報告するようにすればいいのです。

誰かに見られているという人の視線を感じると、人は何でも悪いことに気が引けるようになるものです。

1.3 FX会社の口座から資金を移動させる

そして、ここからは少し力業となりますが、3つ目の方法は、FX会社の口座から資金を出金させることです。

ポジポジ病が深刻で、自分では意識していてもチャートを見た瞬間にエントリーしたくなってしまうということであれば、資金を10分の1程度(トレードが出来る最低金額)に減らしましょう。

ポジポジ病にかかっている間は、勝つことは難しいです。しっかりと病気が治るまで、貴重な資金を使ってトレードをすることは避けた方がいいです。

証拠金額が少額であれば、もしトレードしまくって無くなっても、そこまでの痛手にはならないはずです。

1.4 エントリー後、OCOをセット。ログアウトして、外出する

最後の方法は、一度エントリーしたら、OCO(利確と損切りのオーダー)をセットし、FX会社のシステムからログアウトして、外出しましょう。

スマホからもログアウトして、IDとパスワードのデータの記録を消しましょう。

もうこれで、FXの世界を完全にシャットダウン出来ます。

後は、自分のポジションが予想通り相場が動けば利益が出ますし、逆であれば損切りオーダーがヒットしますので、リスクも限定的です。

トレード回数を1日1回、2日に1回と決め、この方法を行うだけでも、ポジポジ病の特効薬となります。

 

※OCO注文について詳細を知りたい方は、記事:FX注文(オーダー)の種類と特徴|成行・指値・逆指値・IFD・OCO、をご覧ください。

2. まとめ

ポジポジ病はトレーダーであれば、誰もが経験する失敗例の一つです。ポジポジ病の症状が重くなると、間違いなくFXで稼ぐことは困難です。

ポジポジ病で苦しんでいる方は、是非以下の特効薬と対処法を試してみて下さい!

・トレードの記録と検証をする
・誰かにトレード結果を報告する
・FX会社の口座から資金を移動させる
・エントリー後、OCOをセット。ログアウトして、外出する


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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。