こんな疑問を解決!

  • ポーランドズロチ円のスワップポイントが高いFX会社は?
  • ポーランドズロチ円の特徴は?
  • スワップ投資でいくら稼げるの?

FX(外国為替証拠金取引)では、様々な国の通貨を扱うことができます。米ドルやユーロといったメジャー通貨だけでなく、ノルウェークローネやポーランドズロチといったマイナー通貨を売買することも可能です。

ただし、マイナー通貨は取り扱っているFX会社が限定されていることと、入手できる情報量が少ないという点は考慮しておきましょう。

今回はそんなマイナー通貨から「ポーランドズロチ円(PLN/JPY)」を取り上げ、ポーランドズロチ円を取扱っているFX会社4社のスワップポイントやスプレッドなどを比較していきます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

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ポーランドズロチ円のスワップポイント比較一覧

それでは実際のポーランドズロチ円のスワップポイントを比較してみましょう。それぞれ、買い方向のスワップポイントです。

ポーランドズロチ円のスワップポイント比較一覧
FX会社スワップスプレッド取引単位
LIGHT FX50円2.8銭1,000
みんなのFX56円2.8銭1,000
ヒロセ通商35円6.8~12.8銭1,000

■ 調査日:2024年04月16日

■ ※1)例外あり、対象時間:午前9時~翌午前4時まで

1位 みんなのFX

みんなのFX
LIGHT FXと一緒に口座開設しておきたいのは、同じトレイダーズ証券が運営するみんなのFXです。

1,000通貨単位から投資出来るほか、トルコリラ以外のメキシコペソや南アフリカランドなど他の通貨ペアのスワップポイントも高水準なので、まさに必須のFX会社と言えます。

みんなのFXの特徴

  • スワップポイントも非常に高い水準
  • 1000通貨単位から取引可能
  • 自動売買システムも装備

2位 FXプライムbyGMO

FXプライムbyGMO

FXプライムbyGMOでは2018年1月からポーランドズロチ円を取り扱っています。

情報を入手するのが困難な中、FXプライムbyGMOであれば定期的に分析レポートを確認することが可能ですし、「ぱっと見テクニカル」にも対応しているので材料は充分です。

ただし、スプレッドは5.9銭(※例外あり、対象時間:午前9時~翌午前4時まで)とかなり広いので、短期売買には適していません。

FXプライムbyGMOの特徴

  • 高い約定率の会社
  • スリッページも低い
  • 安定の店頭FX会社

3位 ヒロセ通商

ヒロセ通商

54種類の通貨ペアが揃っており、スキャルピングもOKなのが「ヒロセ通商」の「LION FX」になります。

スプレッドは6.8~12.8銭となっております。

スキャルピングやデイトレードをするのであれば一番おすすめになりますが、スワップ投資には不向きだと言えます。

ヒロセ通商の特徴

  • スキャルピング可能なFX会社
  • スプレッドは6.8~12.8銭
  • キャンペーンも豊富

ポーランドズロチ円のスワップ投資について

ポーランド投資

2004年からEUに加盟しているポーランドですが、通貨はポーランドズロチ(PLN)のままです。

ユーロ導入も2012年ごろには検討されていましたが、実施はされていません。東欧諸国の中では流通量が多いのが特徴です。

以前はインフレ懸念から高金利に据え置かれる傾向があり、スワップポイントトレードでは狙い目でしたが、現状はどうなのでしょうか?

ポーランドズロチ円の特徴

ポーランドは2004年にEUに加盟し、2014年までに50%もの経済成長を遂げました。

ただし、名目GDP(米ドル換算)では、2014年の5452億ドルからは下降していき、2015年に4775億ドル、2016年には4718億ドルまで下がりました。

2017年には5265億ドル、2018年には5860億ドル、そして2019年のIMFの見立てでは5933億ドルとここ最近で上昇基調に転じてきています。

政策金利は、2020年5月に史上最低の0.10%まで引き下げられましたが、2021年10月に利上げに転じ、2021年11月に1.25%まで利上げしています。

 

ですからポーランドズロチ円(PLN/JPY)も2016年7月以降は上昇トレンドでした。為替レートの経緯を確認してみましょう。

ポーランドズロチ円のチャート

アベノミクス効果もあり、2014年後半にかけて1ズロチ35円台まで円安でしたが、2016年7月にかけて下落トレンドとなり、26円台まで下がりました。

ただしここからは中期的には下落トレンドで、2020年に25円台まで下落、そこから戻すもののここ最近は29円台前後もみ合いが続いています。

ポーランドズロチ円スワップポイントでいくら稼げる?

1ズロチ29.5円だとすれば、1万通貨で29万5,000円です。

スワップポイントの高い会社でも1万通貨のロングポジションで、毎日15円の利息(インカムゲイン)が期待できます(※2019年時点)。

ポジションの量を増やして10Lot(10万通貨)保有すれば、毎日100円のスワップポイントの利益があります。

30日間で3,000円、1年間だと3万6千500円以上の利息となります。

日本の銀行の定期預金だと年利0.001%ですから、それと比較すると大きな収益です。

ちなみに、必要証拠金としては、レバレッジ1倍だと、10万通貨で295万円用意する必要があります。

ここでレバレッジ25倍を適用すると、必要証拠金は11万8,000円です。

ただし1円円高に振れた場合、10万円の含み損を抱えることになりますので、余剰金には余裕を持ちましょう。50万円は用意してから、ポーランドズロチ円のスワップ投資を始めていけるのがいいのではないでしょうか。

また、ポーランドズロチ円の運用手法として、ユーロ円との両建てで運用する方法があります。

ポーランドズロチ円はユーロ円との相関が強いので、ポーランドズロチ円をロングポジションで保有し、ユーロ円をショートポジションで保有すると、為替損益をあまりに気にすることなく、スワップポイントを安定して確保していくことができます。

関連記事:『ポーランドズロチ円とユーロ円』FXサヤ取りで不労所得を得る方法

ポーランドズロチ円でスワップ投資のまとめ

かなり限られたFX会社しか取り扱っていないポーランドズロチ円ですが、ユーロ円と組み合わせることによって、リスクヘッジしつつ、スワップポイントをきっちりと積み上げていけます。

ポーランドは輸出の8割がEU圏、輸入の6割もEU圏となっていますので、EUの経済状況には敏感になる必要があるでしょう。

上手く活用して、ぜひ大切な資産を低リスクで増やしていってください。



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