こんな疑問を解決!
- FXはスマホで稼げるの?
- スマホトレードの手法は?
- 初心者はスマホとPCのどっちがいいの?
今回はこんな疑問を解決していきます。
「スマホ1台でFXをして、すき間時間を使って楽に稼ぎたい!」
そのような憧れを抱いて、FXを始める方は多いでしょう。
しかし、結論から言うと、初心者がスマホだけで稼げるほど、FXの世界は甘くはありません。
ネット上には、「スマホ1台で1,000万円稼いだ!」という派手な記事が出回っていますが、そんな人はほんの一握りの天才なので無視しましょう。
では、どうすれば初心者がスマホを使ってFXで稼げるでしょうか?
今回は、FX初心者が知っておくべきスマホによるトレード手法とリスクについてお伝えしていきます。特に、PCを買わずにスマホ1台でFXに挑もうと思っている方はご参考下さい。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
スマホによるFXトレードの危険性
まずは、スマホを使ってFXトレードをする際の危険性について解説していきます。
いつでもトレードできるはデメリットにもなる
スマホを活用してFXのトレードをする際の、一番大きなメリットは「いつでも、どこでも、トレードができる」ということです。
スマホのアプリによって、これまで抱えていた「チャンスを逃す」という問題を解消できるトレーダーもいるでしょう。
ですが、「いつでも、どこでも、トレードができる」ということは、メリットだけとは限らないのです。逆にデメリットになる可能性があります。
本業の仕事中でも、チャートが気になって仕方ないというケースです。休憩中にチャートの確認をすることは問題ないのですが、気になり過ぎて仕事に集中できなくなったり、業務中に隠れてトレードするようになったら、大変です。本業に悪影響を及ぼす結果になってしまいます。
いつでもトレードできるという環境が、FX初心者に無駄なポジションを増やすことにも繋がります。チャートをパッと見ただけの「値ごろ感」だけでトレードを繰り返していたら、必ずトータルで負けます。
投資には「休むも相場」という言葉があるように、24時間トレードをしていると、ストレスが溜まり、精神的な疲労感が蓄積されるので、正常な判断ができなくなってしまいます。それができるのは、経験豊富なプロの専業トレーダーです。
スマホに表示されるチャート分析の限界
スマホアプリを利用する際に注意しなければならないのは、PC版と違って、様々な限定があるということです。
同じ取引業者であっても、スマホアプリとPCアプリでは、機能も違います。利用できるテクニカルインジケーターも種類が減ってしまうのが、スマホアプリの方になってしまいます。
さらに問題なのは、PCの画面に比べて、スマホ画面は小さいということです。スマホアプリもどんどん進化しており、画面を4分割して、他の通貨ペアのチャートなども同時に表示できるようになっていますが、なにせ画面が小さいために見にくいというデメリットがあります。
チャート上に表示されるローソクの本数も限られてきます。かなり狭い範囲でチャートの分析をすることになってしまうのです。
そうなると見間違いも発生するでしょう。外出先では落ち着いてチャートの分析もできないので、わかりやすいシグナルにも気が付かないかもしれません。
操作が簡単なので、慌ててトレードすると、買いと売りを間違ってエントリーしてしまう可能性だってあります。そもそも通貨ペアを勘違いしてトレードしている危険性もあります。
おすすめのスマホ用チャートは、【スマホ版MT4アプリの使い方・インストールとおすすめFX会社】をご覧ください。
スマホでFXにはメリットだけではなく、デメリットも多いことを知っておこう!
スマホでFXをするリスク
- 無駄なポジションを取ってしまいがちになる
- 画面の大きさに限界があり、PCによるチャート分析に劣る
- いつでもレートが気になる
FX初心者がスマホで稼ぐ3つの手法
それでは、初心者がスマホを使ってFXで稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
おすすめの方法は以下の3つです。
スマホを使って稼ぐ方法
- 移動平均線を使う
- PCとスマホを併用する
- 移動先での取引は極力避ける
手法1:移動平均線を使う
スマホでFXをする際に、おすすめのインジケーターは移動平均線です。
チャートを分析するインジケーターは複数ありますが、スマホの場合は画面が小さいので、上手く使えないインジケーターも多々あります。
例えば、チャートに線を引くトレンドラインや水平線などは、画面が大きいPCで分析した方が精度は高いです。
一方で、移動平均線であれば、スマホの小さな画面でも十分正確に分析することができます。
移動平均線の詳しい使い方は、以下の記事をご覧ください。
記事:FXで移動平均線の高勝率な使い方・設定・手法を公開【完全版】
手法2:PCとスマホを併用する
2つ目の手法はトレード手法ではないですが、PCとスマホを一緒に使うということです。
FXのトレーダーの多くは、大画面のモニターを幾つも並べ、複数のインジケーターを活用しながらトレードしています。
そんなプロや上級者がひしめき合う世界に、ちっちゃなスマホ画面1つで戦いを挑むのは無謀としか言いようがありません。
なので、スマホを使いたい人におすすめの方法は、家ではPCの大きな画面でチャートを分析し、PCが使えない時はスマホで取引を行うことです。
PCでチャートを毎日分析すれば、頭の中にチャートのイメージが入っていきます。
その状態であれば、PCが使えない時や緊急時の時は、スマホでも十分対応が出来ます。
「手軽だから」、「操作が簡単だから」といった理由で、スマホアプリだけでFXトレードをすることは初心者にはおすすめできません。
勝ちたいのであれば集中できる環境で、PCの大画面でチャートを確認しながら、慎重にエントリーポイントを決めていくべきです。
そして、その後でスマホを使うようにしましょう。
おすすめのチャートソフトと取引ツールについては以下の記事もご参考下さい。
記事:FX初心者におすすめチャートソフトと取引ツール・アプリランキング
FXにおすすめのPCについては、以下の記事をご覧ください。
記事:FX・株におすすめパソコン(PC)を専業デイトレーダーが解説
手法3:移動先での取引は極力避ける
最後は、移動先でのスマホ取引は極力避けることです。
ある程度経験を積み、チャートが頭に入っているような上級者になれば、移動先でスマホを使用するだけで勝つことも可能です。
ただし、それはかなりFXについて勉強したからできることです。
他の通貨ペアとどのような相関があるのか、どの経済指標がどれほどの影響力を持っているのか、それが動意薄になる時はどのようなケースなのか、どのインジケーター同士を組み合わせると効果があるのか、効果がないのかなど、いろいろなことを経験して学習していく必要があります。
自信がつくまでのFX初心者の間は、スマホによるトレードは、リスクに注目すべきです。
避けなければならないのは、実力が中途半端な状態で、不利な環境でトレードして無駄な負けをしてしまうことです。
初心者の方も、焦らず着実に実力を高めていきましょう。
スマホ取引におすすめのFX会社は、以下をご覧ください。
まずはPCでスキルを高めてスマホに移行しよう
「誰でも簡単にFXのトレードができる」と、スマホによるトレードを勧める宣伝もよく目にしますが、本当にFXトレードで利益を出したいのであれば、よく検討すべきです。
一流のプロトレーダーがPCの大画面で、慎重にトレードをしています。それでも勝率は60%ほどなのです。
FX初心者がスマホアプリだけを使用した場合の勝率は不明です。恐らく数十%を下回ってくるのではないでしょうか。
投資されるのは、あなたの大切な資金になります。ぜひ安易に費やし、損失を出すようなことはせず、しっかり勝てる方法を選択していってください。