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移動平均線ってどのように使えばいいんですか?有効なテクニカル分析なんですか?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

うん!移動平均線を使いこなせるようになれば、かなりトレードの勝率をアップすることができるよ!では、移動平均線の使い方の全てを分かりやすく解説していくよ!

移動平均線は数あるテクニカル分析の中でも最も広く使われているものの一つです。世界中のトレーダーが表示させており、相場のトレンドや、トレードの判断材料に使用することが出来ます。

今回の記事では、FX初心者の方向けに、移動平均線とは何か、どのようにトレードで使っていけばいいのかを説明していきます。

実際に私が大手メガバンクで為替ディーラーをしていた時から、個人トレーダーとなった今でも使っている手法も紹介します。

少し長文ですが、本記事を読めば、今まで見えていなかったものが見えてくると思います。移動平均線を使いこなせるようになり、トレードの勝率アップにお役立てください。

0. 動画で移動平均線について学ぶ

視聴できる方は、動画で移動平均線の仕組みや使い方について学習しましょう。

1.  移動平均線の概要

移動平均線とは、下図のチャートのように過去一定期間の終値の平均値を線で結んだものです(赤線)。移動平均線を表示させることにより、今の為替レートのトレンドが上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それとも横ばいなのか、を判断することが出来ます。

移動平均線の概要

また、移動平均線には、①単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)、②加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)、③指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)の3種類があります。

 

初心者初心者

移動平均線とひと言でいっても、3つの種類があるんですね~!?

移動平均線の種類
①単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
②加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)
③指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)

1.1  移動平均線の仕組み

移動平均線の算出方法ですが、例えば、期間10日の平均線であれば、直近の10日間の終値を合計し、それを10で割った数値が平均となりプロットされます。そして、翌日以降は1日ずつずれていきます。これを順次計算し、線で結んだのが移動平均線なのです。

移動平均線の仕組み

1.2 3種類の移動平均線

移動平均線には3種類の平均線があり、上記で説明した算出方法で計算されるのが単純移動平均線(SMA)と呼ばれるものです。

この他にも、加重移動平均線(WMA)と指数平滑移動平均線(EMA)があります。それではここからそれぞれの簡単な特徴を説明していきます。

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

では、それぞれの移動平均線の詳細についてみていこう!

1.2.1 単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)

単純移動平均線は、上の例の通り、一定期間の終値を平均して表示させたものです。

一番シンプルな平均線ですが、例えば、相場が急に動いた場合など、期間内の全ての終値を単純に平均しているので、過去のレートと現在のレートの乖離が反映されにくく、相場の急な動きに追随できないというデメリットがあります。

1.2.2 加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)

加重移動平均線は、単純移動平均線のデメリットを克服するため、直近の価格に比重を置いた平均線です。

例えば、5日平均線の場合、5日目(直近)の価格を5倍、4日目の価格を4倍、3日目の価格を3倍、と、直近の価格をその日数で掛けて、価格に重み付けをします。

1.2.3 指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)

そして、加重移動平均線へ更に複雑な計算を加え、進化させたのが指数平滑移動平均線(EMA)です。但し、相場の動きをいち早く反映させる分、ダマしが多いといったデメリットもあります。

1.2.4 どの移動平均線がいいのか?

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結局、3つの移動平均線のうち、どれが一番有効なんですか~?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

結論から言うと、どれが一番いいかなんて一概には言えない。「良いものには裏がある」じゃないけど、それぞれメリットもあればデメリットもあるんだ!ここでは、その違いを理解することが大切だよ!

以下は、SMAとEMAを一緒に表示させたチャートです。EMAの方が直近の価格に比重を置いていますので、より早くレートのトレンドをとらえているのが分かりますね。しかし、ダマしもその分多いので、チャンスだと思ってエントリーしても、負けてしまうリスクも大きいのです。

SMAとEMAの比較

 

ではどの移動平均線が一番有効なのでしょうか?

結論から申し上げると、それぞれ一長一短があり、一概には言えません。ただし、世界ではEMAを使っているトレーダーが多く、初めて移動平均線を使う場合には、EMAから始めることをおすすめします。もちろん、SMAを使って勝っているトレーダーもいますので、どちらも使って、自分に合った方を選ぶのもいいかもしれません。

また、WMAは正直あまり使っている人を見たことがありません。なので、移動平均線を使う場合は、EMAかSMAを選択するようにしましょう。

ちなみに、私はEMAを使っていますので、ここからはEMAを表示させて説明をしていきます。

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

SMAとEMAの違いを理解した上で、初心者の方であれば、まずはEMAを試しに使ってみましょう!

1.3  移動平均線の期間設定について

投資初心者投資初心者

移動平均線の期間はどれが一番いいんですか~?

移動平均線の期間については、15、21、25、50、75、100、200などがよく使われています。

よく初心者の方は、移動平均線の「設定期間はどの数値が一番いいのか?」という疑問にぶつかるかと思いますが、結論から申し上げると、短期は15か25、中期は50か75、長期は100か200と、短期・中期・長期の中から一つずつ選択するのであれば、どれを選んでもOKです。

というのも、移動平均線のパラメーター(期間)は、世界中のトレーダーによってどの期間を採用しているかは完全にバラバラです。全員がEMAの50だけ見ている、ということではないのです。

そして、パラメーターの最適化を行うことは時間と労力の無駄です。(私も理系からか、パラメーターの最適化に挑んだ時期がありましたが、そもそも経済環境等の変化により、その都度最適値が変わるので、費用対効果が合っていない事に気づきました(笑))

重要なのは、一度選んだ期間の移動平均線を、自分の中で消化し、実践において使いこなせるようになるという事です。

移動平均線は、為替マーケットという戦場において戦うための武器に過ぎません。どんなに高性能な武器を保持していても、使い方が分からなければ全く役に立たないのと同じなのです。

移動平均線の期間
・どの期間が一番有効かを見極めることは永遠のテーマ。
・期間の最適化には相応の労力がかかり、また、相場環境に応じて最適化をし続ける必要有。
・まずは、一般的に使用されている期間である15、21、25、50、75、100、200の中から選択をする。

2. 移動平均線の使い方[基礎編]

では、移動平均線の概要はつかんで頂いたと思うので、その使い方について説明していきます。

移動平均線を使いこなせるようになるだけで、ぐっとFXでの勝率があがりますよ。

2.1  移動平均線は、向き・角度・ローソク足との位置に注目する

移動平均線を使う際には、移動平均線の向き、角度、そして、移動平均線とローソク足との位置関係を見極めることにより、相場の環境認識やトレードの手法を組み立てることが出来ます。

・移動平均線の向きで、レートの方向性を認識(上昇、下降トレンド、横ばい)
・移動平均線の角度で、トレンドの強弱を判断
・ローソク足との位置関係で、トレンドの持続性やエントリーポイントを選定

では、それぞれ詳細を見ていきましょう。

2.1.1 為替レートの方向性の認識

一見複雑そうに見える為替相場ですが、レートの値動きを分けると、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいの3つに分けることが出来ます。

そして、トレーダーは、上昇トレンドの場合には買い、下降トレンドの場合には売り、横ばいの場合には基本的に様子見、という基本動作を徹底する必要があります。

ここで、正確に為替相場の状況(レートの方向性)を判断する必要があるのですが、その時に有効なツールが移動平均線です。

移動平均線をチャートに表示させれば一目瞭然ですが、移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断することが出来ます。そして、移動平均線の向きが平坦かほぼそれに近いようなら、相場は横ばいでトレンド無し判断することが出来ます。

移動平均線によるトレンド把握

 

2.1.2  トレンドの強弱

移動平均線の角度は、そのトレンドの強弱を表します。移動平均線の角度が急な程、そのトレンドが強いことを示します。逆に、角度が緩やかであれば、そのトレンドが弱いことを示し、そのトレンドの終焉が近づいていることを示唆しているのです。

下図のチャートの場合、下降トレンドから上昇トレンドに転換し、最初は緩やかな上昇でしたが、次第に上昇の勢いが強まり、移動平均線の角度が急になっています。

その後、上昇の勢いが弱まると、移動平均線の角度も緩やかになり、最後はトレンドが転換し下降トレンドに転換しています。

移動平均線によるトレンド強弱

このように、相場は波形のような動きをしているので、上への上昇はいつか弱まり、そして下向きへと変わります。移動平均線のこの動きをとらえるだけでも、トレードの勝率は一気に上昇します。

2.1.3 トレンドの持続性やエントリーポイントの判断

移動平均線の向き、角度、そして最後のポイントが、移動平均線とローソク足の位置関係です。

移動平均線とローソク足の位置関係は、重なりを除いて全部で6パターンに分けられます。

 

移動平均線とローソク足のパターン
① 上向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも上にある場合
② 上向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも下にある場合
③ 下向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも下にある場合
④ 下向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも上にある場合
⑤ 横向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも上にある場合
⑥ 横向きの移動平均線で、ローソク足が移動平均線よりも下にある場合

 

①と③は、為替レートが移動平均線を先導しており、非常に強いトレンドが形成されていることを示しています。一方、②と④は、為替レートと移動平均線が逆行しており、トレンドが強い場合には、レートは移動平均線に引き寄せされる可能性があります。

そして、これらの移動平均線の向きとローソク足の位置や動きに着目をし、トレード手法として確立されたのが、次に説明する「グランビルの法則」です。

初心者初心者

移動平均線の使い方のコツは、(1)向き、(2)角度、(3)ローソク足との位置関係、に注目すればいいんですね!?

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

その通り!これは移動平均線の基本中の基本だよ!では次に、移動平均線を使った有名な手法である「グランビルの法則」についてみていこう!

2.2  グランビルの法則

どこでエントリーをするべきかの判断をする手法として、「グランビルの法則」という超有名な法則があります。(グランビルの法則は、米国の投資家:ジョゼフ・E・グランビル氏が考案)

グランビルの法則による売買手法は、下図のように為替レートと移動平均線の値動きのパターンにより構成されています。

買いエントリーのポイントは、①、②、③、④
売りエントリーのポイントは、⑤、⑥、⑦、⑧です

グランビルの法則

 

2.2.1 グランビルの法則による4つの買いシグナル

それでは、グランビルのそれぞれの詳細について説明していきます。

① 移動平均線が下向きから横ばいか上向きに変化し、レートが上抜け

一つ目の買いエントリーポイントは、もともと下向きであった移動平均線が、横ばいもしくは上向きになり、それをレートが上抜けた時です。これはトレンドが横ばいもしくは下降トレンドから、上昇トレンドに変わった可能性を示唆しており、重要な買いのシグナルとなります。

もし、下向きの移動平均線を上抜けても、それはトレンド転換とは判断出来ないので注意が必要です。

② 移動平均線が上向きの中、レートが下へ乖離

二つ目の買いのポイントは、上向きにある移動平均線から、レートが下に乖離し、その反発を狙ったものです。

移動平均線がしっかりと上向きであれば、相場はまだまだ上昇トレンドなので、一時的な価格調整と判断し、買いで入ることが出来ます。

注意したいのは、移動平均線の角度が緩やかになり、トレンドの勢いが弱まっている時は、そのまま下に急落してしまうリスクもあるので注意したいとこです。

③ 移動平均線が上向きの中、レートが近づき反発

三つ目の買いポイントは、移動平均線から上に乖離したレートが、移動平均線へ近づき、そこで反発したポイントを狙ったエントリーです。

これは、移動平均線は支持線・抵抗線としての役割を持っていることを利用したトレード手法です。

但し、注意したいのは、上記でも説明していますが、各トレーダーでどの期間を使っているかはバラバラなので、必ずしも、そこが支持線・抵抗線として機能しないケース(つまり、ダマし)がよくあるということです。

④ 移動平均線が下向きの中、レートが下に大きく乖離

最後、四つめの買いポイントは、下向きの移動平均線を、レートが大きく下へ乖離した時、その自律反発を狙ったトレードです。

これは、「グランビルの法則」では買いポイントとされていますが、下降トレンドの中、買いでエントリーするという、逆張りの手法になりますので、かなりリスクが高い手法と言えます。

2.2.2 グランビルの法則による4つの売りシグナル

続いて、グランビルの法則による売りのエントリーポイントを説明していきます。

グランビルの法則による売買シグナル

⑤ 移動平均線が上向きから横ばいか下向きに変化し、レートが下抜け

売りのエントリーは、先ほどの買いシグナルを逆にしたバージョンと考えて下さい。

一つ目の売りポイントは、もともと上向きであった移動平均線が、横ばいもしくは下向きになり、それをレートが下抜けた時です。トレンドが横ばいもしくは上昇トレンドから、下降トレンドに変わった可能性を示唆しておりますので、売りのチャンスとなります。

もし、まだ上向きのままの移動平均線を下抜けても、それはトレンド転換とは判断出来ないのは、買いの場合と同様です。

⑥ 移動平均線が下向きの中、レートが上へ乖離

二つ目の売りのポイントは、下向きにある移動平均線から、レートが上に乖離し、その反落を狙ったものです。

こちらも、移動平均線がしっかりと下向きであることを確認してから売りでエントリーすることが重要です。もし、移動平均線の角度が下向きから、横ばいや上向きになっている場合は、トレンドが変わっているリスクがあるので、そこで売りをしてしまうと、上昇トレンドの波に飲まれてしまいます。

⑦ 移動平均線が下向きの中、レートが近づき反落

三つ目の売りポイントは、移動平均線から下に乖離したレートが、移動平均線へ近づき、そこで反落することを狙ったエントリーです。

こちらも移動平均線の支持線・抵抗線としての役割を利用したトレード手法です。

⑧ 移動平均線が下向きの中、レートが下に大きく乖離

そして、最後四つ目の売りポイントは、上向きの移動平均線を、レートが大きく上へ乖離した時、その自律反落を狙ったトレードです。

ここでも同様に、上昇トレンドの中、売りでエントリーする逆張りのトレード手法になるので、リスクは高いでしょう。

初心者初心者

「グランビルの法則」なんてものがあるんですね!?全然知りませんでした~!

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

グランビルの法則は、FXの世界だけではなく、株やそれ以外の相場の世界でも超有名なトレード手法の一つです。はっきり言って、これを使いこなせるようになるだけでも、トレードの勝率は一気に上昇するよ!

2.3  ゴールデンクロスとデッドクロス

では次に、「グランビルの法則」に続いて、もう一つの有名な移動平均線によるトレード判断の方法に、「ゴールデンクロスとデッドクロス」と呼ばれるものがあります。

ゴールデンクロスとデッドクロスを一言で説明すると、

・ゴールデンクロス:短期移動平均線が、中・長期移動平均線を上抜け
・デッドクロス:短期移動平均線が、中・長期移動平均線を下抜け

です。

しかし、それではまだ理解が不十分で、ここでも、「グランビルの法則」で説明したように、それぞれの移動平均線の向きが重要になってくるのです。

2.3.1 ゴールデンクロスによる買いシグナル

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が、中・長期移動平均線を下から上へ突き抜けることです。

ここで重要なのは、中・長期移動平均線が上向きもしくは横ばいの時に、短期移動平均線が上抜けすることです。

例えば、下図チャートの場合、(1)と(2)は、それぞれ短期EMA(青線)が、中期EMA(赤線)を下から上へ突き抜けたゴールデンクロスの形をしていますが、長期EMA(黄線)が下向き、つまり主要トレンドは下降であり、短中期のゴールデンクロスを持って「買いシグナル」とはなりません。その証拠に、ゴールデンクロスを作った後、レートは勢いが強まらず、すぐに下落しています。

ゴールデンクロス

では、下のチャートの場合はどうでしょうか?

今度は、(1)で短期EMAが中期EMAを上抜けていますが、この時の長期EMAは横ばいとなっており、これはゴールデンクロスで買いのシグナルとなります。また、(2)の短期EMAの長期EMAを上抜けも、長期EMAがやや上向きになっているので、主要なトレンドが上昇となっており、かなり高い確信を持ってロングでエントリーすることが出来ます。

その証拠に、その後レートはきれいな上昇トレンドとなっており、ゴールデンクロスによるトレードの成功を示しています。

ゴールデンクロスによる買いサイン

2.3.2 デッドクロスによる売りシグナル

デッドクロスは、先ほどのゴールデンクロスとは逆に、短期移動平均線が、中・長期移動平均線を上から下へ突き抜けることです。

ここでも、その時の中・長期移動平均線の向きが、横向きか下向きになっていることが重要です。

中・長期の移動平均線が上向きの時、短期が下抜けしても、それはデッドクロスの売りポイントとはみなしません。

下のチャートの場合、(3)で短期EMAが、中期EMA、長期EMAを上から下へ突き抜けています。そして、その時の中期EMAは下向き、長期EMAはやや下向きとなっているため、これはデッドクロスによる売りシグナルとなります。

デッドクロスによる売りサイン

初心者初心者

ゴールデンクロスとデッドクロス… 聞いたことはあったけど、あまりしっかりと理解していませんでした!

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

スキャルピングなどの超短期売買はあまり関係ないかもしれないけど、スイングや長期トレードをする際には、この移動平均線の売買シグナルはすごい威力を発揮するよ!

しっかりと、ゴールデンクロスとデッドクロスをマスターしましょう!

3.  移動平均線の使い方[実践編]

ではここからは実際のチャートを使い、移動平均線を使ったトレード戦略を考えていきましょう。移動平均線の基本ですが、単線ではなく、短期・中期・長期の3本セットで使っていきます。

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

では、移動平均線を使った、その他の実践的なトレード戦略を考えてみましょう!

3.1 移動平均線(グランビルの法則)を用いたエントリーポイント

では、3本の移動平均線を表示させ、グランビルの法則を使ったトレード戦略を立てていきましょう。

まず、レートは最初上昇トレンドでしたが、高値切上げに失敗すると、(1)でやや下向きになった短期EMAを下抜け、そして更に中期EMAも下抜けています。ここがまず、グランビルの法則の「移動平均線が上向きから横ばいか下向きに変化し、レートがそれを下抜け」という売りのエントリーポイントとなります。その後、レートは一気に長期EMAまで下落しています。

その後、長期EMAで一旦反発し、短期EMAを上抜けましたが(x)、ここは下向きの移動平均線を上抜けていますので、買いで入ってはいけません。トレンドは下向きの勢いが強まっています。

移動平均線の実践的な使い方

では以下のチャートの場合はどうでしょうか?

今度も(1)でレートがやや下向きとなった短期EMA、中期EMAを下抜けしていますので、ここで売りエントリーのポイントです。

そして、その後、(2)で一旦戻りが入りましたが、短期・中期の移動平均線は下向きとなっており、これはグランビルの法則の「移動平均線が下向きの中、レートが近づき反落」に当てはまり、売りのエントリーポイントとなります。

同様に、(3)、(4)、(5)も同じ理屈で売りポイントなっており、実際にレートもその後下落になっています。

ここで更に注目したいのが、短期・中期・長期全ての移動平均線が下向きで揃っており、これはそれだけ強い下降トレンドが形成されていることを意味します。

移動平均線の実践的な使い方 その2

このように移動平均線のグランビルの法則を使うだけでも、勝率の高いトレードをすることが出来ます。

しかし、移動平均線で気を付けなければならないのは、ダマしが多いという事。レートが下向きの平均線を下抜けて売りだと思っても、すぐ反転することもよくあるのです。

そこで、更に精度を上げる方法が、移動平均線に合わせて、水平線やトレンドラインを組み合わせてトレードする方法があります。

3.2 水平線・トレンドラインとの組み合わせによるトレード

全てのテクニカル分析に言えることですが、単体で使うよりも、複数のテクニカル分析をコンボで使う方が、トレードの勝率は上がります。

以下のチャートでは、3本の移動平均線に、水平線やトレンドラインを組み合わせてトレード戦略を考えてみたいと思います。

まず、レートは下降トレンドを形成していましたが、その後、トリプルボトムを形成すると、ネックラインを上抜けて上昇しています。ここで、25EMAの上抜け時点では、ネックラインが抵抗線として機能するためまだ上昇への確度は低いですが、その後、ネックラインを上抜けて中期EMAを上抜いた(1)のポイントが、最初の買いエントリーポイントなります。やや上向きの中期EMAに加えて、反転のシグナルであるトリプルボトム形成後の上昇となり、かなり信頼度が高いポイントです。

移動平均線とその他テクニカルの複合技

その後、レートは上昇し、やや上向きとなった長期EMAを上抜けており(2)、ここも買いを検討してもいいポイントです。

そして、上昇が続いていたレートですが、最後に(3)で下向きとなった短期EMA、中期EMAを下抜けると一気に下落が加速しています。ここでは、上昇トレンドラインのブレイクというポイントでもあり、単体のトレンドラインのブレイクで逆張りエントリーは危険ですが、短期・中期の移動平均線も下向きとっており、グランビルの法則から売りのポイントとなります。

 

トレンドラインについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。

記事:トレンドの圧倒的に稼げる引き方とFXトレード手法

 

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4.  移動平均線の変化形:MACD(マックディー)

最後に移動平均線の締めくくりとして、MACDというオシレーター指標についても簡単に触れておきます。

MACD(マックディー)とは、Moving Average Convergence/Divergence Trading Methodの略で、一言で言うと、2本の移動平均線の乖離を示したMACDラインと、そのMACDラインの移動平均線を示したシグナルラインから構成されています。

下図のように、レートとMACDの逆行(ダイバージェンス)は、トレンドの勢いが弱まっていることを示し、重大なトレンド転換のシグナルとなるのです。

移動平均線をマスターしたら、是非こちらも使いこなせるようになりましょう。

移動平均線の応用版MACD

 

MACDについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考下さい。

記事:MACDの見方と使い方を徹底解説

5. まとめ

初心者初心者

移動平均線の見方と、その実践的な使い方が理解出来ました!早速、チャートに表示させて、トレードの練習をしていきます!

鈴木(T-ya)鈴木(T-ya)

いいね!まずは、上記の内容を、実践のトレードで活かせるように体に染み込ませていきましょう!練習あるのみです!

移動平均線の基本的な使い方である、「グランビルの法則」と「ゴールデンクロス・デッドクロス」の概要と、実戦でのトレード方法を紹介しました。

移動平均線はSMA、EMA、そして期間と、多くのパラメーターが存在しており、一概にどれがいいとは言えません。そして、世界中のトレーダーが使用している移動平均線もみんなバラバラなのです。

そのため、ダマしも多いですが、その他のテクニカル分析(トレンドライン、水平線やオシレーター)と組み合わせて使うことにより、より正確なトレードを実現することが出来ます。

是非使いこなせるようにしましょう。


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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。