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数あるテクニカル分析の種類の中で、最もシンプルにも関わらず数多くの投資家から愛用されているのはトレンドラインでしょう。

しかし、そのシンプルなトレンドラインも、ただ安値と安値、高値と高値を単純に引いただけでは、実践のトレードではほとんどの役に立たないただのチャート上の飾りとなってしまう可能性があります。

今回の記事では、トレンドラインの基本的な特徴・役割から、正しい引き方、そして実際のトレードでの使い方について解説していきます。そして、銀行での為替ディーラーと個人トレーダーの両方を経験した観点から、多くの個人トレーダーがハマる気を付けなければならないポイントについても解説していきます。

1.トレンドラインとは?

まず前提として、相場の動きには、①上昇トレンド、②下降トレンド、③横ばい(レンジ)の3つの動きしかなく、トレーダーが行う基本動作はそれぞれに対して、①上昇トレンドの場合は買い(ロング)、②下降トレンドの場合は売り(ショート)、③横ばい(レンジ)の場合は様子見する、の3つの基本動作しかありません。

では、このトレンドの判断、つまり相場の状況を正確に認識するためにはどうすればいいのでしょうか?ただチャートを眺めても、今が上昇なのか、下降なのか、何の基準も無ければ決めることは出来ませんね。

そこでトレンド分析(今がどういう状況なのかを判断するテクニカル分析)の一つとして、トレンドラインが登場します。

1.1 トレンドラインの概要

トレンドラインは、始点と2点目を結んだ線であり、安値と安値を結んだ上昇トレンドライン(下図の左側)と、高値と高値を結んだ下降トレンドライン(下図の右側)の2種類に分けられます。

そして、相場の方向性(向き)に加えて、そのトレンドがどの程度強いかの強弱や、今後どのような展開になるかを予想する判断材料にもなります。

1.2 トレンドラインの役割

では、ここからは実際にトレンドラインによってどういった利点があるのかを掘り下げていきましょう。

何もない真っ新なチャートを見てトレードしろと言われたら、どんな凄腕トレーダーでも自信を持ってトレードすることはできません。それは、激しい戦場の中へ肌身で放り出されるようなものです。しかし、トレンドラインを引くことによって、複雑な値動きをしている為替レートの動きも、以下の点が明確になってきます。

・為替レートの方向性(上昇トレンド、下降トレンド、もしくは横ばい)
・トレンドの強弱
・トレンドの持続性
・エントリーポイント

これなら、戦い方が見えてきますね。

では一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.2.1 為替レートの方向性

まず、為替レートの方向性ですが、トレンドラインを引いた向きによって、今現在為替レートがどちらの方向に推移しているのかを判断することができます。

例えば、上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド、横向きならトレンド無し、という具合に判断出来ます。これは簡単ですね。

1.2.2トレンドの強弱

続いて、トレンドの傾き(角度)がそのトレンドの強弱を表します。例えば、上昇トレンドラインの傾きが急な場合(下図の左側)、それは上昇速度が速すぎることを意味し、そのトレンドラインを保持しきれずに、すぐに破られる可能性が高いです。

一方、上昇トレンドラインの傾きが緩やかな場合(下図の右側)には、上昇の勢いが弱いことを意味し、その後トレンドラインがブレイクされて、横ばいもしくは下降トレンドに変わる可能性が高いです。

理想的な傾きのトレンドラインは、傾きが45度(下図の真ん中)とされており、有名なW.D.Gannという投資家を始め、多くの投資家がこれを主要なトレンドラインと考えると言われています。

1.2.3 トレンドの持続性

単純に安値と安値、高値と高値を結んで引いたトレンドラインも、チャートとの絡み合いにより、期待される持続性が変わってきます。

一般的に、トレンドラインは、

①何回有効に機能しているか
②どの程度の期間続いているか

によって、その重要度が決まるのです。

① 何回有効に機能しているか

トレンドラインは始点と2点目を結んで初めて引けますが、その後、何回そのライン上で反転したかにより、そのトレンドラインの重要性が変わってきます。

例えば、下図のように5回ライン上で反転したトレンドラインであれば、それはかなり重要なトレンドラインと言えます。

何度も為替レートがそのライン上で反転すると、多くのトレーダーがそのトレンドラインの存在に気づき、より強く意識され始めます。そして、為替レートがまたそのライン上に近づくと、多くのトレーダーの思惑が重なり合い、売買が膨らみます。

上昇トレンドであれば、またそこで反発するだろうと買いを入れる人もいれば、逆にブレイクさせようと売りを入れる人もいます。そして、一度その何度も反転しているトレンドラインが破られると、それは重要なトレンド転換のシグナル(可能性)となることがあるのです。

逆に、1回しか反転していないトレンドラインは、あまり世界中のトレーダーに意識されていない場合もあり、上記のような何度も反転しているトレンドラインと比べて重要度は下がります。

② どの程度の期間続いているか

続いて、そのトレンドラインがどの程度の期間続いているのかも、そのトレンドラインの重要度を決める上で大切です。

チャートには月足、週足、日足、4時間足、60分足、30分足、15分足など、さまざまな時間軸の足がありますが、上位足(時間足が長いもの)のトレンドライン程、それは主要トレンドを示していることになり、期待される持続性も大きくなります。

例えば、下図のように4時間足のチャートで上昇トレンドライン、5分足のチャートで下降トレンドラインが引けたとしましょう。

この場合、主要トレンドはより時間軸が長い4時間足の上昇トレンドであり、5分足の下降トレンドだけを見て、「よし!下降トレンドだから売りエントリーしよう!」と早とちりしてしまえば、主要な上昇トレンドの波にすぐに飲み込まれてしまいます。

また、長い時間足のトレンドラインが破られた時は、主要トレンドの転換を示すものであり、例えば週足や日足などのトレンドラインがブレイクされたという場合には、今後の展開により注意する必要があるのです。

1.2.4 エントリーポイント

トレンドラインを引くことによって、どこでエントリーすればいいか、どこで決済(利益確定もしくは損切り)をすればいいのかが明確になります。

例えば、上昇トレンドの場合(下図の左)には、始点と1点目を結んだ線上で、2点目、3点目の反発をとらえて買いでエントリーすることや、トレンドラインをブレイクしたら買いのポジション(持ち高)を決済することが定石の戦略です。

下降トレンドの場合はこの逆で、始点と1点目を結んだ線上で、2点目、3点目の反落をとらえて売りでエントリーし、トレンドラインをブレイクしたら売りのポジション(持ち高)を決済します。

※ちなみに書籍や人によっては、3点目で反転し始めて有効なトレンドラインと考える人もいます。

2.トレンドラインが有効な理由

では、トレンドラインの実践的な引き方に入る前に、ここでなぜトレンドラインが有効なのかを押さえておきましょう。これを知らないと大きな落とし穴にはまってしまうので注意してください。

トレンドラインに限った話ではないのですが、テクニカル分析全般が実際のチャート上で機能している理由としては、世界中の投資家が同じものを一緒に見ていることが挙げられます。

そして、トレンドラインは個人投資家に限らず、金融機関の為替ディーラーや機関投資家、ヘッジファンドまで、世界中の多くのトレーダーに使われるので、例えばトレンドライン上で売買が膨らみ為替レートが反転したり、逆にトレンドラインがブレイクしたら一気に値動きが加速したりすることが起きるのです。

つまり、トレンドラインが機能する理由は世界中の投資家が同じものを見ているためで、逆に言えば、みんなと違うラインを引いてしまったらそれは無効なチャート上のただの飾りを見ていることになるのです。

3.トレンドラインの正しい引き方とタイミング

それでは、ここからはトレンドラインの更に詳しい引き方について説明をしていきます。ただ安値同士、高値同士で線を引くだけのテクニカル分析でも、実はかなり奥が深いという事が分かると思います。

3.1 ヒゲを考慮するか無視するか

まず多くの初心者がトレンドラインを引く時に迷う問題として、ローソク足のヒゲを含めるかどうするべきかという問題があります。

結論から申し上げると、トレンドラインを引く際には「ヒゲ」も考慮するべきです。

と言うのも、上記で説明した通り、トレンドラインが有効な理由は世界中の投資家が同じラインを引くからこそ有効に機能するんでしたよね。ここで、チャートにはローソク足チャートの他、バーチャートやラインチャートなどの他の種類もあり、日本以外の投資家はそれらのチャートを使用しているケースが多いです。

ヒゲは、その時の最高値と最安値を示していますので、ヒゲを無視しては、他のトレーダーと違うラインを引いてしまうことになるのです。

下図は、ヒゲを考慮した場合のトレンドライン(青色)と無視した場合のトレンドライン(ピンク色)ですが、ヒゲを考慮した青色の下降トレンドラインは有効に機能しているのが確認できますね。

3.2 直近高値・直近安値の更新

次に、多くの方が知らないトレンドラインの引き方は、始点からの直近高値もしくは直近安値の更新後して、初めてトレンドラインは引けるという事です。

具体的に説明しますと、下図のように上昇トレンドを始点と1点目を結んで引いた場合、左側のチャートでは、まだ為替レートが始点の後に付けた直近高値を上抜けていないのでトレンドラインを引いてはいけません。なぜかというと、ダウ理論(トレンドは、高値・安値の切上げで上昇トレンド、高値・安値の切り下げで下降トレンドを示す、という理論)から、左側の図ではまだ上昇トレンドが形成されていないからです。

一方、右側の図では、始点の後に付けた直近高値をレートが上抜け、高値と安値の切上げが確定していますので、これはダウ理論から見ても上昇トレンドです。こうなって始めて、上昇トレンドラインを引き、その後の有効性を見ていくことが出来るのです。

4. トレンドラインの性質

次に、トレンドラインの正しい引き方が理解できたところで、トレンドラインの性質について深掘りをしていきましょう。

4.1 トレンドラインの役割逆転

上昇トレンドラインであれば、そのラインの付近でレートが反転する可能性があるということは既に説明しましたね。では、そのトレンドラインを割ってしまったらどうなるでしょうか?

トレンドラインには一度ブレイクされると役割が逆転されるという性質があり、上昇トレンドラインであれば、ブレイク後は抵抗線として機能します(下図)。一方、下降トレンドラインの場合であれば、ブレイク後は支持線として機能します。

4.2 トレンドラインの修正とトレンドの転換

永遠に続くトレンドというものはありません。トレンドは次第に勢いが弱まり、そしていつかはトレンドの転換が起きます。

下図のように、最初は急な角度の上昇トレンドライン(①)が引けても、それをブレイクし上昇トレンドの角度が変われば新たなトレンドライン(②)を引きます。そして、トレンドライン③・④と、だんだん緩やかな角度となっていき、最後、かなり緩やかなトレンドライン④を割り込むと、もう上昇トレンドではなく、横ばいか下降トレンドの局面になります。

このように、トレンドラインは相場の勢いに応じて、新たなトレンドラインを引き直す必要があります。

逆に、緩やかなトレンドラインから、上昇の勢いが強まった場合には、より急な角度のトレンドラインを引き直します。

4.3 複数のトレンドラインを引く

基本的に、トレンドラインをチャート上に1本引いただけでは、まだ戦うための武器としては不安がありますね。

後程、実践でのトレードの仕方でも詳しく説明しますが、トレンドラインは、上昇トレンド・下降トレンド合わせた複数のラインと、それに加えて水平線(レジスタンスライン、サポートライン)を組み合わせて使うことで一気に威力が増します。

ちなみに、レジスタンスラインとはローソク足チャートの高値と高値、サポートラインは安値と安値を水平に結んだ線のことです。下図の中だと、ピンク色の線が高値同士を結んで引いていますのでレジスタンスラインです。

下図のチャートをご覧頂くと、まず1時間足のチャートの上下に、日足レベルの下降トレンドラインと上昇トレンドラインが引かれています。更にその中に、短期的な下降トレンドラインと上昇トレンドラインが引かれているのが分かりますね。

ここで、トレンドラインの応用ですが、2本の平行なトレンドラインを「チャネルライン」と呼びます。
チャネルラインの存在が確認出来ると、チャネルの中で短期的な売買を行ったり、利益確定の目安に使ったりと、かなりパターンが増えますので、是非覚えておいてください。

5.多くの人が勘違いするトレンドラインの使い方

ここまでの説明でトレンドラインの全体像がつかめたと思います。しかし、トレンドラインはテクニカル分析という武器の一つ。どんな高性能な武器を身に付けても、使い方を知らなければ全然効果を発揮することは出来ません。

ここからは、多くの人が勘違いをしているトレンドラインの使い方の誤りについて補足をしていきます。

5.1 トレンドラインのブレイクでエントリーをしてはいけない

トレンドラインのブレイクを確認して、「よし今がチャンスだ!」とエントリーをしてしまう人がいますが、これは大変危険なトレードです。

トレンドラインのブレイクは、あくまで従来のトレンドが「弱まっているサイン」であって、トレンドが変わる転換のシグナルではないのです。例えば、下図であれば、トレンドラインを下抜けした後、またすぐに下抜けする前の直近高値を更新しています。

5.2 チャートの形は一様ではない

そして、最後に最も重要なトレンドラインの使い方の間違いですが、自分が引いた線が全てで正しいと思ってしまうことです。

まず、トレンドラインは世界中のトレーダーが同じものを見ているから有効である、という説明を最初にしましたが、世界中のトレーダーが使っているチャートシステムは、人それぞれ異なります。

更に詳しく説明すると、莫大な金額を動かす金融機関のプロやヘッジファンドが使用しているのはBloombergやロイターなどの情報端末ですが、それらのチャートでは為替レートのMidレート(BidとAskの平均値、※厳密には約定レート)で値動きが表示されます。

しかし、例えば日本の個人投資家が使っているチャートはFX会社のチャートシステムだったり、MT4だったりとバラバラで、特にヒゲの位置はそれぞれのチャートシステムによって変わってくるのです。

私も為替ディーラーでBloombergを使っていた時と、家でMT4を使っていた時で、何かトレンドラインの引き具合が違うなと、違和感を感じたのを覚えています。

なので、自分が引いた線から、多少の幅(数pisp)の誤差はあると最初から考えておけば、トレンドラインのブレイクがただのダマしなのか、本当のブレイクなのかを見極めることができます。

6.トレンドラインの実践での使い方

それでは、最後に実際のチャートを用いて、トレンドラインを使用したトレード戦略を考えていきましょう。線を引くだけでも、真っ白なチャートがかなり多角的に見えてくると思います。

6.1 複数のトレンドラインを組み合わせてトレード

トレンドラインを使ったトレード戦略の基本は、複数のトレンドライン(上向き、下向き、異なる角度)、そして更に水平線(サポートライン、レジスタンスライン)を組み合わせる、コンボ技で戦略を練っていくのが基本です。

以下、実際のチャートを使ったトレードの一例ですが、まず、起点を基準に上昇トレンドライン(上昇TL①)が引けます。その後、レートは上昇TL①を割り込みましたが底堅い動きが続き、下降TL①を上抜けすると、上昇TL①をブレイクする前の高値を更新しています。

一つ目のエントリーポイントとしては、上昇TL②を中心に、下降TL①を抜けた瞬間をとらえる方法です(a)。

そして、トレンドラインと合わせて使用したいのが水平線です。水平線①は上昇TL①割れ前の最高値ですが、ここは水平線の機能逆転(抵抗線が支持線へ)のポイントです。これにより、水平線①と上昇TL②という二重の下支えが働きますので、その反転を確認し、(b)も勝率の高いエントリーポイントとなります。

そして、最後は、少し形は悪いですが、下降TL②の上抜けポイントである、(c)です。

このように、トレンドラインを1本だけ引くのではなく、複数のトレンドラインや水平線を組み合わせることにより、一気にトレードの勝率を向上させることが出来るのです。

7.まとめ

以上、トレンドラインの基本的な使い方でした。一見シンプルで簡単なトレンドラインですが、かなり奥が深いことをご理解頂けたと思います。
実は、トレンドラインにはこれ以外にも、まだまだもっと深い使い方があるのです。

最初慣れないうちは、この引き方であっているのかな、と色々迷われるかもしれませんが、まずは自分で引いてみることが大切です。そして、その後、為替相場がどう動いたのかを検証し、引き方に問題があれば修正するようにすればいいのです。

是非トレンドラインの使い方を身につけ、トレードのスキルを磨いていってください。

 

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