こんな疑問を解決!

  • FXはスキャルピング禁止なの?
  • スキャル禁止を違反すると口座凍結されるの?
  • スキャルOKのFX会社は?

FXでスキャルピングに挑戦しようと思った方で、「スキャルピング 禁止」とネットでみかけて不安になった方もいるのではないでしょうか?

結論から申し上げますと、ほとんどのFX会社の約款では『スキャルピング自体を禁止』しているわけではありません。

そこで今回の記事では、

  • 具体的にどんなスキャルピングが禁止なのか?
  • 規約を破るとどうなるか?
  • スキャルピングをするにはどうすればいいのか?

を解説していきます。

実際に、スキャルピングで億を稼いでいる人はごろごろいますので、情報を整理して臨んでいきましょう。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

FXのスキャルピング禁止とは

スキャルピングとは、数秒から数分の短時間で新規取引から決済を行うトレードスタイルのことです。

ネットやSNSなどで「スキャルピング禁止」とよく目にしますが、スキャルピング自体が明確に禁止されているわけではありません。

どういうことか具体的に見ていきましょう。

スキャルピング自体が禁止というわけではない

例えば、スキャルピング禁止が噂されている大手FX会社のDMM FXに問い合わせしたところ、以下のような回答が届きました。

当社では、スキャルピング手法自体を禁止してはおりません。
約款の禁止事項にある「短時間での注文を繰り返し行う行為」は、システムを使用した取引(自動売買)等を想定したものでございます。
「短時間」の定義は当社内で基準を設けており具体的なご案内はできませんが、手動と判断できる範囲の取引であれば、禁止事項には該当いたしません。

つまり、スキャルピングが完全に禁止というわけではなく、『システムによる短期売買が禁止』であることが分かります。

これは、システムで取引をすると人間では到底不可能な0.数秒で売買を繰り返すことができるので、FX会社のサーバーへ過剰に負荷をかけることが理由であると考えられます。

また、手動のスキャルピングの範囲であれば禁止事項に該当しないことが分かります。

短時間の基準は決まってない

しかし、注意点として、短時間の基準が具体的にどこからか?手動のスキャルピングの範囲はどこまでか?が明確に決まっていない点があります。

実際に、DMM FXの約款には、以下のような記述があり、「過度な投機的取引」や「短時間での注文繰り返し」は禁止事項に該当しています。

第 7 条 (禁止事項) 1 お客様は、お客様が次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとします。なお、お客様の行為が当該禁止行為に該当するかどうかの判断は当社が行い、お客様は当社の判断に従うこととします。
(3) 過度な投機的取引を行う行為 (9) 短時間での注文を繰り返し行う行為

つまり、大丈夫だろうと思って手動でスキャルピングをしたものの、それが手動の範囲を超えてシステムと同等と判断されれば、禁止事項に該当する可能性があるのです。

 

鈴木拓也鈴木拓也

FX各社はスキャルピング自体を禁止とは言っていませんが、それに該当する恐れのある取引は禁止しています。また、短時間の基準もあいまいなので、やや判断が難しいですね。

スキャルピング禁止に該当する例

以上を整理すると、いわゆる「スキャルピング禁止」に該当する明らかなケースは以下の場合が挙げられます。

スキャルピング禁止の該当例

  • システムを使用した短期取引
  • 過度な大口の投機的な取引

システムを使用した短期取引

システムやソフトウェアを利用した短期取引は、FX会社のサーバーへ過剰に負荷をかけることからほとんどのFX会社で明確に禁止されております。

そもそもFX会社のシステムに、独自のシステムを勝手につないで取引をする行為は、最悪の場合、訴訟につながるリスクもありますので絶対に避けるべきと言えます。

故意でなくても、無許可で違法にシステムをつなぐことで、FX会社に損失が出れば、とんでもない額の請求をされるかもしれません。

過度な大口の投機的な取引

また、大口の取引で、短時間で売買を繰り返す行為も、「過度な投機的な取引」に該当するため禁止されております。

なぜ大口取引なのかと言えば、FX会社は個人投資家と取引をしたのち、インターバンクでカバー取引を行う必要があります。

しかし、大口で短時間の売買が行われると、そのカバー取引が間に合わず、FX会社の損失リスクが上がるためです。

 

カバー取引について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

記事:FXのDD方式・NDD方式の違いと「のみ行為」は本当にある?

スキャルピング禁止の違反でどうなるか

それでは、スキャルピング禁止に違反した場合、どのような措置が取られるのでしょうか?

以下は、違反した場合の措置です。

上から下に行くにつれて、より重たい罰則となります。

スキャルピング禁止の違反で起きる事

  • 注意や警告の連絡がくる
  • 口座が凍結される
  • 過去に遡り約定が無効になる

注意や警告の連絡がくる

まず、約款に違反するような短期売買が行われた場合、FX会社から注意や警告の連絡がきます。

つまり、これ以上違反するような行為を繰り返した場合は、何らかの措置を取るという最終警告です。

警告が来た段階でスキャルピングを止めれば問題ないと言えますが、必ず注意や警告が来るとも限らず、いきなり次の口座凍結の措置が取られる可能性もあります。

口座が凍結される

口座凍結とは、取引の制限や停止のことです。

つまり、スキャルピングに関わらず、もうこれ以上は新規の取引が出来なくなるということです。

ここで、預けた証拠金がどうなるかですが、基本的に国内FX会社であれば、口座凍結で資金が没収されることは考えにくく、出金の手続きは可能でしょう。

ただし、無免許で営業している海外のFX会社の場合、音信普通になり資金が回収できないなどの事例が発生していますので注意してください。

記事:海外FXをプロが絶対おすすめしない理由と注意点やデメリット

過去に遡り約定が無効になる

スキャルピング禁止の違反で、最も重たい罰則は、過去に遡り約定が無効になることです。

つまり、短期売買でたくさん利益が出ていたとしても、約款に違反していたとみなされ、利益が没収されてしまうということです。

これは最悪の事態であり、せっかくリスクを取ってFXをして稼いだのに、全てが水の泡になってしまいます。

ただ、システムをつないで余程悪質な行為でもない限り、過去の取引が無効になることは無いと考えられます。

鈴木拓也鈴木拓也

規約に違反すると、デメリットしかないので注意しましょう!

スキャルピングが禁止のFX会社もある

以上解説した通り、FX会社はスキャルピング自体を禁止していませんが、短時間での取引の基準が非常にあいまいであることが分かりました。

しかし、中にはある程度明確に基準を設けている会社もあり、その内の1社がマネーパートナーズです

●第 29 条 取引の制限、停止
①当社システムに大きな負荷を与える行為
②取引と関係のない入出金を繰り返す行為
③金融資産や投資経験などから判断して過剰な取引
十数秒以内に複数回の注文を行う行為

マネーパートナーズでは、「十数秒以内に複数回の注文を行う行為」を明確に禁止しております。

なので、例えば、2~3秒の期間で新規注文と決済を行い、それを2~3回以上行うことは禁止というわけです。

スキャルピングが容認されているFX会社

逆に、スキャルピングが認められているFX会社もあります。

FXでスキャルピングをしたい人は、以下のFX会社を使うことで安心してスキャルピングの取引を行うことができます。

松井証券

松井証券

スプレッド(米ドル円)通貨ペア数キャンペーン
0.2
(原則固定、例外あり)
20通貨最大20,000
ラインの王道 刃
手数料取引単位サポート体制
無料1通貨平日7~24

松井証券は、なんと100円からFXができるFX会社です。

明確に公式で認めているわけではありませんが、「スキャルピングは禁止していない」とサポートから回答もあり、スキャルピングをしている方もかなりいるようです。

スプレッドも米ドル円で0.2銭と非常に狭いので、取引を繰り返すスキャルピングに最適のFX会社の1つと言えます。

ラインの王道刃

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ヒロセ通商

ヒロセ通商

スプレッド(米ドル円)通貨ペア数キャンペーン
0.2銭※54通貨最大100,000
手数料取引単位サポート体制
無料1千通貨平日24時間
※AM10:00~翌AM4:00、原則固定

ヒロセ通商は、スキャルピングを公式で容認している数少ないFX会社の1つです。

公式ページにも、大々的に「スキャルピングOK!」と宣伝しており、多くのスキャルピングトレーダーに選ばれていると思われます。

また、ヒロセ通商ではスプレッドが最狭水準である他、注文方法が27種類、通貨ペア数も54種類と、まさにプロ向けのハイスペックなFX会社と言えます。

FXプライムbyGMO

FXプライムbyGMO

スプレッド(米ドル円)通貨ペア数キャンペーン
0.1
(原則固定、例外あり)
20通貨最大100,000
手数料 1万通貨以上※1取引単位サポート体制※2
無料1千通貨平日9~17
※1)1万通貨未満片道3銭、1万通貨以上0円※2)電話番号:0570-034-788 お問い合わせ時間:午前9時~午後5時(月曜日~金曜日、平日のみ)

FXプライムbyGMOも、スキャルピングを公式で容認しているFX会社です。

ただ、米ドル円のスプレッドは0.1銭(原則固定、例外あり。※1取引当たり10万通貨以下、午前9時~翌午前4時)と非常に狭いです。

松井証券やヒロセ通商が使いにくいと感じる方は、FXプライムbyGMOを使ってみるのも良いでしょう。

スキャルピング禁止のまとめ

スキャルピングはFX会社の約款で明確に禁止されているわけではありません。

しかし、「短時間での取引」や「サーバーに負荷をかける行為」は禁止されており、スキャルピングがそれらに該当すれば、違反事項となります。

スキャルピング禁止に違反した場合には、警告や口座凍結の他、最悪の場合は過去の取引が無効化され、利益が没収されてしまいます。

スキャルピングを安心して行うためには、スキャルピングが公式的に容認されているFX会社を利用しましょう。



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