こんな疑問を解決!

  • 自分が買ったら下がる・売ったら上がる理由は?
  • 何をすればそれらを回避できるの?

トレーダーなら誰しも、自分が買った瞬間に下がる、または売った瞬間に上がる、それによってすぐに損切りに合う、という悔しい経験をしたことがあるのではないでしょうか?

このようなことが続くと、まるで相場が自分を翻弄し、いじめているかのように感じることでしょう。

しかし、相場はまったくあなた一人のことなんて気にしていません。

相場の値動きには、必ずしかるべき「ファンダメンタルズ的要因」「テクニカル的要因」が存在しているのです。

今回の記事では、なぜ自分がエントリーした瞬間に相場が逆に動くのか、その理由と回避方法について説明したいと思います。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

買ったら下がる理由を動画で学ぶ

買ったら下がる、売ったら上がる理由を動画で解説(約10分)していますのでご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も以下のテキストで学習しましょう。

買ったら下がる・売ったら上がる2つの理由

「自分が買った瞬間にレートが下がる、売った瞬間にレートが上がる」最大の理由は、ズバリエントリーのタイミングが間違っているからです。

あなたが買う(もしくは売る)時は、プロトレーダーが完全に逆のことをしている時なのです。

つまり、利益確定ですね。

以下の2つは、特にFX初心者が負ける典型的なエントリーパターンです。

相場が反対に動く2つの理由

  • 追っかけ買いと追っかけ売り
  • レジ・サポラインの手前で順張りエントリーしている

それぞれ説明していきますね。

理由1:追っかけ買いと追っかけ売り

上昇トレンドであれば買いからエントリー、下降トレンドであれば売りからエントリーが鉄則ですので、上昇している相場を見たら買いたくなる、下降している相場を見たら売りたくなるのは分かります。

そして、エントリーの方向性は間違っていません。

ただし、気を付けなければならないのはタイミング。

上昇トレンドであれば、上昇を見て闇雲に飛び乗ったり、下降トレンドであればそれを見てすぐエントリーしたりしてはいけません。

例えば、下図のように上昇を見てすぐに買い(×印)、下落を見てすぐに売り(×印)は最悪のエントリーポイントです。

もちろん、追っかけ乗りが成功するケースもありますが、それはどういうケースか分かりますか?

それは、ファンダメンタルズ的な要因で一気に相場が動いている時です。しかし、情報力に劣る個人トレーダーでは、それらの要因を見極めることは難しいです。

記事:追っかけ買いは高値掴みの原因!根拠ある場面で勝率を上げる方法

 

そしてほとんどの場合、追っかけて買った(売った)時は、すぐに相場は下がり(上がり)ます。

なぜなら、事前にポジションを仕込んでいた上級者が利益確定の決済をしてくるからです。

ではどこでエントリーすればいいのでしょうか?

相場が一気に動いた時というのは、ほとんどの場合、その後に調整が起きて「押し目」「戻り目」が発生しますので、そこでエントリーすればいいのです。

下図のケースだと、X印でエントリーするのでなく、〇印のポイントでエントリーするのです。

なんだ、そんなことかと思われる方もいるかもしれませんが、これが出来れていれば、自分がエントリーした瞬間に相場が逆の方向に動き、損切りまで余儀なくされることは激減するでしょう。

トレンドを見極める方法は、以下の記事をご覧ください。

記事:『トレンド転換・継続』を見極めるたった5つの判断方法とは?

理由2:レジ・サポラインの手前で順張りエントリー

二つ目は、「レジスタンス・サポートラインの手前で、順張りでエントリーしている」ということです。

例えば下図のような水平線が引ける時、×印のところで下側の水平線(サポートライン)のブレイクを狙って売りで入るのは明らかに早すぎますよね。

正しいエントリーポイントは、〇1と〇2と、図で書けば簡単です。

しかし、〇1が少しでも遅れてしまったら、戻りが起きた場面で追っかけ売りと同じパターンになり、売った瞬間にレートが上昇して、最悪の場合、耐えられずに損切りということになってしまうのです。

この問題を回避するためには、〇1のエントリーは捨てるか、ロットを半分にし、〇2の「第二波」を狙えばいいのです。

テクニカルなレンジブレイクアウトの場合、大抵の場合、リターンムーブ(戻り)がありますので。

 

記事:【圧倒的に稼ぐ!】水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説

相場が思い通りに動くエントリーポイントとは?

一度整理すると、為替相場の値動きの基本となるのは、N字型の波(下図)です。

どんな相場も、必ずこれらの形で構成されているのが分かります。

そして、上がった後は下がり、下がった後は上がります。

ずっと、一直線に上がり続ける、または下がり続ける、ということはあり得ないのです。

この本質が理解出来ていれば、買いのエントリーポイントは、図の左側のX印ではなく、〇1か〇2のポイントであると分かるはずです。

また、売りのエントリーポイントも同様です。

もし、買ったのにすぐ下がる、売ったのにすぐ下がる、相場が俺を遊んでいる~!と感じることがあれば、この基本に立ち戻りましょう!

きっと、なぜ自分がすぐに損切の目に合ってしまうのかが理解出来るはずです!

まとめ

FXで誰しも一回は、自分が買った瞬間に下がる、売った瞬間に上がるという経験をしたことがあるでしょう。

まるで自分一人がいじめられているような気持になりますが、この背景には、トレードのエントリーポイントが悪いという理由があります。

今回説明した以下2つは、多くの初心者が間違ってエントリーして負けるポイントなので、注意するようにしましょう。

相場が反対に動く2つの理由

  • 追っかけ買いと追っかけ売り
  • レジ・サポラインの手前で順張りエントリーしている


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