投資で最も利益を出しやすい手法が、「トレンドフォロー(順張り)」と呼ばれるトレンドに沿ってトレードする戦略です。

トレンドフォローは順張りとも呼ばれれますが、これと反対に位置するのが逆張りです。

ただ、トレンドフォローは成功すれば大きな利益が狙えますが、人によっては中々上手くトレンドに乗れず、失敗している人も多いと聞きます。

私も金融機関で為替ディーラーをしていた頃は、グローバルマクロ戦略(簡単に言うとファンダメンタルズ分析でトレンドの発生を予測する)で相場の流れをとらえていましたが、個人トレーダーになりテクニカル中心に切り替えた時は、結構トレンドフォローのトレードには工夫が必要だなと感じたのを覚えています。

そこで今回は、トレンドフォローをするにあたり、どのような観点でトレードをしていけばいいのか?トレンドフォローで失敗する人は何が原因なのかについて説明をしていきたいと思います。

この記事を読めば、FXでも株でも何でも、トレンドフォローでサクサクと大きな利益を上げることが出来るようになりますよ。

トレンドフォロー(順張り)を動画で学ぶ

まずは、トレンドフォロー(順張り)について動画で学習しましょう。トレンドフォローのエッセンスを体系的に学習出来ますよ。

トレンドフォローで勝てる有効な相場環境とは

トレンドフォローは順張りとも呼ばれ、トレンドに沿って取引をしていく手法になります。

では、どのようなタイミングや相場環境の時に仕掛けていけばいいのでしょうか?

トレンドフォロー戦略でトレードをして成功するためには、①相場にトレンドが発生している最中か、②今後トレンドが発生する可能性が高まっている、のどちらかの相場環境でなければいけません。

例えば、以下のような相場環境の時、①がトレンドが発生している時で、②がレンジ相場で今後トレンドが発生する可能性が高まっている時ですね。

①のトレンドが発生している最中に取引すれば、そのトレンドに乗ることが出来ますし、②のトレンド発生前にエントリーすれば、今後発生する大きなトレンドをとらえることが出来ます。

 

トレンドフォローが有効に機能する相場環境
① 相場にトレンドが発生している最中
② 今後、相場にトレンドが発生する可能性が高まっている

 

それでは次に、トレンドが発生している時にトレンドフォローを仕掛ける際に絶対に確認しておかなければならない、二つの相場環境のポイントについて説明します。

上位足のトレンド方向の確認

一つ目はテクニカル分析の観点からです。

皆さんは何の時間軸のチャートを見て、トレンドの把握をしていますか?

チャートには5分足、15分足、60分足、4時間足、日足、週足、と色々な種類がありますが、トレンドフォローで大事なのは上位足(4時間足~週足)がどのような環境なのかを把握することです。

よく、「トレンドフォローでエントリーしてもすぐ損切りに合ってしまいます」という話を聞きますが、よくよく状況を見てみると、大抵の場合、4時間足や日足などの上位足が異なるトレンドを示していたというケースが多いです。

例えば下図のように、15分足チャートでは上昇トレンドですが、上位の4時間足では下降トレンドなので、全体的な相場の流れは下目線であるということが言えます。

短敵的な売買で上手に逃げられればいいですが、一度捕まってしまえば、相場の主要な流れにすぐに飲まれてしまうでしょう。

ファンダメンタルズ的に大きな要因がある

二つ目はファンダメンタルズ的な背景を確認することです。

これは、テクニカル分析のみでトレードしている人にとっては難しいし、必要ないと思うかもしれません。

しかし、相場の流れを決めるのは常にファンダメンタルズです。そのトレンドの背景は何なのか?今後も持続性があるのか?等を見極められれば、トレードの精度は飛躍的に向上します。

巨額のマネーを動かす機関投資家やヘッジファンドのほとんどは、マクロ経済の流れを読んで行動します。

もしプロが、テクニカル分析だけで、「チャートのローソク足が○○だから買いだ!」とか、「ボリンジャーバンドとMACDが○○だから売りだ!」とかでトレードをしていたら、その人は多分半年でクビになるでしょう(笑)

 

トレンドが発生する流れを簡単に説明しますと、ファンダメンタルズの変化を捉えたプロや熟練トレーダーが買いでエントリーし、相場が次第に上昇し始める(①先行期)、その流れに気づいた勘の鋭いトレーダーが買いでエントリーし、相場が更に上昇(②追随期)、そしてトレンドの終盤には、強い上昇トレンドを見て買いでエントリー、またこの時、その上昇を狙ったトレーダーも買いで入り、相場が急騰します。

ここでもうお分かりだと思いますが、①や②で買った上手なトレーダーはゆっくりと利食いを始め、買い圧力が次第に弱まると同時に売り圧力が強まり、トレンドは終焉を迎えるのです(③利食い期)。

個人トレーダーが避けなければならないのは、③利食い期でエントリーしてしまうこと。時には追っかけで勝つこともありますが、高値掴みのリスクが非常に高い局面であり、トレンドの中盤くらいにはエントリーしたいところです。

トレンドの判断はどのようにするのか?

では上位足のチャートで、トレンドが出ているかどうかの判断をどのようにすればいいのでしょうか?

今の相場にトレンドが出ているのかどうかを明確に判断できなければ、「トレンドフォロー」はそもそも出来ないですし、自分ではトレンドだと思っていても、実はトレンドではなくてただのレンジであり、トレンドフォローが失敗に終わる可能性があります。

なので、自分の中でトレンドの定義を明確化しておく必要があるのです。

 

ではどのようにトレンドを判断すればいいのか?

方法はいくつかありますが、最も有名でシンプルな方法が「ダウ理論」と呼ばれる方法です。

トレンド系のテクニカル分析は数多くありますが、「ダウ理論」によるトレンド把握方法は、上昇トレンドは高値・安値の切上げ、下降トレンドは高値・安値の切り下げがあれば、それらをトレンドを認識します。

ダウ理論について詳しく知りたい人は、以下の記事をご参考下さい。

記事:【ダウ理論とは?】FXで稼ぐ手法や使い方を分かりやすく解説!

 

もちろん、その他にも様々なトレンド把握方法がありますので、大切なのはどのテクニカル分析が一番いいかを考えるのではなく、「自分の中でトレンドを認識する手法を確立する」ことなのです。

 

ダウ理論によるトレンドの把握方法
① 高値と安値がそれぞれ切り上がれば上昇トレンド
② 高値と安値がそれぞれ切り下がれば下降トレンド

トレンドフォローで勝てない人の理由は何か?

では、FXの王道でもあるトレンドフォローですが、どうして稼げる人がいる一方で、多くの人が利益を出すことが出来ないでしょうか?

トレンドフォローで損切りばかりにあって全然稼げない人の共通点は以下の3つ。

① 相場の環境認識が出来ていない
② エントリーのタイミングが悪い
③ 損切りを置く位置が悪い

 

一つ目は上記で説明した通りで、環境認識が出来ていないということ。例えば、下位足で上昇トレンドだから買いだと思ってエントリーしても、上位足のトレンドが逆だったら、トレンドを捉えた「トレンドフォロー」になるわけがありません。

まずは、主要なトレンドの波がどうなっているのか正しく相場の環境を認識する必要があるのです。

 

二つ目の理由は、エントリータイミングが悪いということ。例えば、以下のような上昇トレンドの一時休止(レンジ)後、レジスタンスラインのブレイクを見て飛び乗った場合、高確率で押しの反落に遭遇します。

これは初心者がやってしまう最も多い失敗で、最悪なのはその後の押しで損切りせざる負えなくなり、自分が損切りした後、相場はまるで嘲笑うかの如く、もとの上昇トレンドに戻るのです。

トレンドフォローであっても、勝率を上げたいならば、押した後の反発ポイントである②の第二波でエントリーするべきです。

 

三つ目の理由は、損切りを置く位置が悪いということ。

エントリーした瞬間から含み益が発生し、後はほったらかしで利益が増えていくトレードが出来れば最高ですが、そうそうそのようなベストトレードをすることは難しいです。

ここで、損切りの注文をどこに置くかで勝負が決まるわけです。

例えば、下図のような場合、赤塗ポイントでエントリーした際、損切り幅を○○pipsで固定しているというだけの理由で、①の位置に損切り注文を置くのは、テクニカル的にも根拠があいまいです。

せめて、「直近最高値の前の安値」の少し下(②)に置いておけば、一時的な含み損の状況も耐えることが出来、再び相場が元のトレンドに戻れば、大きな利益を手に入れることが出来ます。

トレンドフォローで勝てない人の理由
① 相場の環境認識が出来ていない
② エントリーのタイミングが悪い
③ 損切りを置く位置が悪い

トレンドフォロー(順張り)で大きな利益を得よう

以上、トレンドフォロー(順張り)の効果的な手法と勝てない人の理由でした。

繰り返しますが、トレンドフォローが機能するのは、相場にトレンドが発生している時だけです。レンジ相場の時に順張りでエントリーしては、度々損切りに合い、連敗もあり得ます。

しかし、相場環境を正しく認識し、高勝率なエントリーポイントでトレードするスキルが身に付けば、FXで大きな利益を上げることが出来るでしょう。



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鈴木 拓也

東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。