こんな疑問を解決!
- スワップポイント投資の始め方は?
- レバレッジや資金管理の方法は?
- 実際に取引する方法は?
FXスワップポイント投資をこれから始めたいけど、「やり方が分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
スワップポイントの仕組みは分かったけど、いざ取引するとなると『解説マニュアル』が欲しいですよね?
そこで今回の記事では、元銀行員がスワップポイント投資の実際の取引の仕方まで詳しく動画と画像で説明していきます。
この記事を読めば、あなたもスワップポイント投資が始められますよ!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
スワップポイントとは
上の解説動画か、下の図解記事のどちらかを見れば理解できますよ!
まずは「スワップポイント」とは何なのかという点の確認ですが、こちらは「2国間の金利差から発生する利息」のことです。
外貨預金の金利利息と同じもので、低金利通貨を売って、高金利通貨を買うと、毎日発生します。
トルコ金利 | 日本金利 | 金利差 | ||
42.50% | - | (-0.10%) | = | 42.60% |
スワップポイント 算定基礎数値 | ||||
※低金利通貨を買った場合は、支払いになります。 ※こちらのスワップポイントが直接の金利になる訳ではありません。 ※2024年1月6日時点 |
例えばトルコリラと日本円を扱う場合、トルコリラの金利は「15.00%」で、日本円の金利が「0.10%」なので、利益となる金利差は「14.90%」です(※2021年12月1日時点)。
ですから、トルコリラ買い・円売りの建玉保有で毎日受け取ることができます。
ポイントという呼び方ですが、実際はお金です。建玉を保有しているだけで自動的に毎日利息分のお金が増えていくわけです。
スワップポイント投資のやり方
それではスワップポイント投資のやり方を「4つのステップ」に分けてお伝えしていきます。
これらを理解すれば今日からスワップポイント投資を始めていくことができます。
スワップポイント投資のやり方
- ステップ1:投資する通貨ペアを決める
- ステップ2:レバレッジ(ポジション)を決める
- ステップ3:運用戦略を考える
- ステップ4:FX会社で実際に取引する
ステップ1:投資する通貨ペアを決める
最初に選択するのは「どの通貨を扱うのか」という点です。
目安としては各国の政策金利になるでしょう。
金利が高いほどスワップポイントは高く設定されているので、ハイリターンを期待できるのですが、金利が高ければいいというわけではありませんので、注意してください。
実は、「政策金利が高い通貨ほど下落リスクも大きい」のです。トルコリラは不安定なので金利が高いといえます。為替レートが10%下落すると、スワップポイントで得る利益以上の損失になります。
ですからスワップポイント投資を行う際は、リスクヘッジが重要になります。
1通貨に資産を集中して投資するのではなく、「複数の通貨に分散投資することでリスクを軽減」できます。
投資全般に該当することですが、分散投資できている状態がスワップポイント投資でも望ましいということは意識してください。
ステップ2:レバレッジ(ポジション)を決める
次のステップはレバレッジ(ポジション)を決めるということです。
国内FXでは証拠金の最大25倍の金額を取引できる仕組みになっています。
これを「レバレッジ」と呼びますが、このレバレッジの設定については、疑問を感じる投資初心者も多いのではないでしょうか。
レバレッジは「ロット(通貨数量)で調整することで、自分でコントロールする」ことができます。
「ロット」については、購入する際のまとまりのことです。卵をお店で購入する際、1個ずつではなく6個入り1パックというまとまりで購入するでしょう。
FXも同じように、1ロット1000通貨(ブローカーによっては1万通貨)1ロットというまとまりで買うことになります。
ちなみに「通貨」というのは、「通貨ペアの左側の通貨」を指します。
- 米ドル円を1000通貨取引 → 1,000米ドルを取引
- トルコリラ円を2000通貨取引 → 2,000トルコリラを取引
- メキシコペソ円を3000通貨取引 → 3,000メキシコペソを取引
それでは米ドル円を1ロット取引するということは、日本円で換算するとどのくらいになるのでしょうか?
1ロット=1000米ドル、1米ドル108円のレートだった場合、「1,000米ドル×108円=108,000円」ですから、つまり「1ロットで約10万円の取引」ということになります。
レバレッジの計算式は「日本円に換算した取引金額÷証拠金」なので、証拠金に応じてレバレッジは以下のようになります。
- レバレッジ1倍だと、108,000円÷証拠金108,000円
- レバレッジ2倍だと、108,000円÷証拠金54,000円
- レバレッジ10倍だと、108,000円÷証拠金10,800円
つまりレバレッジをコントロールするということは、ロット数を調整することでコントロールできます。
その計算をする際には、ロットから日本円に換算するといくらになるのかを求め、それに対して証拠金がいくら用意できるかというところから求めるのです。
この説明で理解出来なくても、実際はFX会社のアプリやツール内で算出してくれているので心配しなくて大丈夫です!
ステップ3:運用戦略を考える
次のステップは運用戦略を考えることです。
「レバレッジは低ければ低いほどいい」というのが運用戦略の柱です。
レバレッジが2倍になれば利回りも2倍になりますが、相場が反対に動いた場合、『ロスカット』という最悪な事態になるリスクも高まります。
レバレッジ10倍だと10%の下落率で資金がゼロになります。これは「米ドル円でいうと約10円」で、1年間で普通に動きうる値幅なのです。
ですからレバレッジは「高くても3倍まで」に抑えるべきでしょう。
ちなみに、レバレッジ1倍であれば、外貨預金と同じリスクです。これで「10年超の長期」で、かつ「積立投資」をしていけばスワップポイント投資の成功率はアップします。
記事:FXと外貨預金の違いは?どちらが有利か5つのポイントを解説
ステップ4:FX会社で実際に取引する
最後に実際の取引を確認していきます。
今回は、私も実際に使用している『セントラル短資FX』を使用します。
セントラル短資FXは国内の優良FX会社であり、口座開設手数料、口座の維持費・年会費はすべて無料です。
セントラル短資FXの特徴
- 1000通貨単位から取引可能
- スワップポイントが業界トップ水準
- 金融業界でセントラル短資グループは、100年以上の実績がある
- 顧客資産は全額信託保全されている(※三井住友銀行他)
実際の取引のやり方
まず、「FXダイレクト+」のスマホアプリを起動します(①)。ちなみに今回はスマホアプリで解説しますが、流れはパソコンでも同じです。
左下の 「レート」をタップ(②)して、自分が取引する「通貨ペア」をタップ(③)します。
今回はメキシコペソ円で実際に取引してみましょう。
画面が切り替わるので、「買い」か「売り」を選択してタップします(④)。
次に、 「注文数量」(注文するロット・通貨数量)を入力します(⑤)。例えば、「1」と入力すると、1,000メキシコペソの取引なので、円に換算すると「1000×5.676=5,676円」の取引となります。もし、「10」だと、1万メキシコペソの取引なので、「1万×5.676=56,760円」の取引となります。
そして、条件が決まれば「実行」をタップ(⑥)します。
最終確認画面になるので、「注文」をタップすれば取引完了です。
自分のポジションを確認したい場合は、「トレード」をタップし、建玉一覧を表示します。
下図では、建玉金額(通貨数量)が「36,000メキシコペソ」になっていますので、約20万円のポジションです。
これで評価損益(含み損)が「+10,652円」、累計スワップ収益が「+803円」という状態です。
つまりここで決済すると、「為替差益とプラススワップで、11,455円の利益」が出るということです。
スワップポイントをFX会社で比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
記事:スワップポイントFX会社の徹底比較!スワップ投資のおすすめ口座
FXスワップポイント投資のやり方まとめ
今回はFXのスワップポイント投資について、以下の3つについてお伝えしてきました。
・スワップポイント投資の始め方
・レバレッジ管理の方法(計算方法など)
・実際の取引の仕方
レバレッジを抑えながら長期の積立投資で、大切な資産をしっかりと増やしていきましょう。
スワップポイント投資の運用実績は以下の記事をご覧ください。
記事:スワップポイント運用の実績公開、不労所得で生活を目指す方は必見!