こんな疑問を解決!

  • コツコツドカンはなぜ起こるのか?
  • コツコツドカンを回避する対策は?

株やFXなどの投資で、誰もが一度は経験する典型的失敗が「コツコツドカン」です。

コツコツドカンを避けない限り、投資で成功することはまずありません。

しかし、頭ではダメと分かっていても、何度も繰り返してしまうのがコツコツドカンです。

そこで今回は、現役トレーダーが、心理学から判明しているコツコツドカンが起こる3つの原因と、回避する対策4つを説明していきます。

この記事で解説する対策を取れば、誰でも簡単にコツコツドカンを避け、ストレスフリーな投資生活を送ることができます!

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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コツコツドカンが起こる原因を動画で解説

コツコツドカンが起こる真の原因や対策を動画で解説していますので、ご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画が見れない方はスキップして、文章でも学んでいくことができますよ。

コツコツドカンとは

コツコツドカンとは、「コツコツ」と積み上げた小さな利益を、「ドカン」と大きな損失で失うことを意味します。

せっかく長い時間をかけて稼いだ利益が、たった1回の取引で失うことの心理的ダメージは計り知れません。

資金が一気に大きく減るだけではなく、今までの苦労が全て水の泡のように感じられます。

しかしながら、「コツコツドカン」は駄目と分かっていても、同じ失敗を繰り返す人が後を絶ちません。

なぜなら、利益は小さく積み上げ、逆に損失は大きくなることは、人間の心理的な習性から起きやすいのです。

コツコツドカンの心理的な発生メカニズム

結論から申し上げますと、コツコツドカンが起こる原因は、人間には「早く利益を確定したい」「損は出来るだけ回避したい」という習性があるからです。

これを、心理学では「プロスペクト理論」と呼びます。

つまり、利益は逃しくたくないのでちょっと利益が出ただけで利益確定をする一方で、損は受け入れたくないので、損切りを先延ばしにして損が大きくなってしまうのです。

投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。

勝っている投資家は、プロスペクト理論とは逆のことをします。

つまり、利益は出来る限り大きくし、損失は速やかに損切りをするのです。

コツコツドカンとは逆の状態であり、利益が「ドカン」と積み上がり、損失を「コツコツ」としていきます。

コツコツドカンが起きる3つの原因

コツコツドカンが起きる人と、起きない人の違いは何でしょうか?

より深く突き詰めると、コツコツドカンが起きる原因は以下の3つがあります。

ツコツドカンが起きる原因

  • エントリーに根拠がない
  • 利益確定の基準がない
  • 恐怖から損切りできない

エントリーに根拠がない

エントリーに根拠がない場合、お金を稼ぐことに焦って手当たり次第にトレードをしている状態であり、コツコツドカンが起きやすくなります。

「そろそろ上がるだろう(下がるだろう)」といった、何の根拠も無しに勘だけを頼りにエントリーすると、相場が予想に反した動きになった時に、冷静に対処できません。

含み損が出ても、そもそもエントリーに根拠が無いので「どうせ反転するだろう」と、淡い希望に頼り、更に含み損が膨らんでいきます。

エントリーをする際は、必ずチャートを分析して根拠のあるポイントでエントリーをして下さい。

記事:FXの高勝率なエントリーポイントと鉄板の手法を解説

利益確定の基準がない

利益確定の基準がない場合、含み益を失う恐怖を感じやすくなり、すぐに利益確定をしてしまいがちになります。

そうなると、本来得られていた利益を得られず、まさに「チキン利食い」の状態です。

結局、利食いがコツコツの状態になってしまい、1回の損切りでドカンと大負けしやすくなります。

エントリーに根拠を持ち、利益確定にも明確な基準を設けましょう。

 

利益確定の目安には、レジサポラインや、フィボナッチなどが利用できます。

記事:水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説

記事:フィボナッチエクスパンションとは?MT4での引き方と使い方

恐怖から損切りできない

恐怖から損切りできない場合も、コツコツドカンが起きる原因です。

損切りをしないで「待っていればいつか戻る」と根拠の無い希望にすがれば、更に損が拡大する可能性があります。

最終的には、損失が今まで確定した利益以上に膨らみ後悔することになります。

これもエントリーに根拠があれば、「根拠が崩れたら損切りする」という基準を持ち、損切りも一定のルールに従ってすることができます。

コツコツドカンを回避する4つの対策

コツコツドカンは人間の習性から起きやすいと説明しましたが、今から解説する4つの対策を講じることで誰でも簡単に回避が可能です。

コツコツドカンを回避する対策

  • 常に逆指値注文を入れる
  • 損切り注文を動かさない
  • 同じロットで取引する
  • リスクリワードを守る

コツコツドカンが起きる人は、何も対策を講じておらず、なるべくしてなっていると言えます。

常に逆指値注文を入れる

エントリーと同時に損切りの逆指値注文は入れて下さい。

当たり前のルールですが、コツコツドカンになる人は、この当たり前のルールすら守れていません。

逆指値注文を置くことで損失が限定されますので、ドカンと大きく負けることはありません。

あとは、損失以上に大きな利益を狙っていけばいいだけの話です。

記事:FX注文方法の種類と特徴|成行・指値・逆指値・IFD・OCO

損切り注文を動かさない

一度決めた損切り注文は、絶対に動かしてはいけません。

損切りを回避したいあまり、逆指値注文を遠ざけたくなりますが、これは損切り注文を置いていないのと同じです。

一度でも損切り注文を動かす癖がついてしまうと、簡単にルールを破ってしまい、コツコツドカンが発生しやすくなります。

同じロットで取引する

毎回同じロットで取引をするようにしましょう。

稼いでいる場合にロットを増やすことは問題ありませんが、損をした後に、損を取り戻すためにロットを増やすことは禁止です。

ロットを増やせばその分だけ利益も大きくなりますが、負けた場合の損も大きくなります。

なので、リスクコントロールがより難しくなり、上級者でなければコツコツドカンが起きやすくなります。

リスクリワードを守る

リスクリワードとは1回の取引における損切り幅と利益確定幅の比率です。

リスクリワードは常に「損小利大」で、利益確定幅が損切り幅より大きくなるように設定しましょう。

リスクリワードを守るには、エントリー前に利益確定と損切りの明確な基準を持っていることが前提になります。

エントリー後に、「どこで利食いしようかな」「どこで損切りしようかな」と考えているようでは遅すぎます。

記事:FXのリスクリワードとは?勝率90%でも破産する理由をズバリ解説!

コツコツドカンは投資の典型的な失敗

コツコツドカンとは、コツコツと積み上げた利益を、一瞬でドカンと大きな損失で失ってしまうことを言います。

まさに、典型的な投資の失敗例です。

コツコツドカンが起こる原因は、「利益を早く確定したいけど損は出来るだけ回避したい」といった人間の習性が関係しています。

コツコツドカンを回避するためには、逆指値注文を常に置き、一度置いた逆指値は動かさず、同じロットで、リスクリワードを守って取引をしていくことが重要です。



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