こんな疑問を解決!
- FXで破産する人はいるの?
- 破産する人の原因は何?
- 破産を防ぐ方法は?
FXを始めたいけど、FXで破産するかもしれないし怖い!と心配している方も多いのではないでしょうか?
FXの投資としての知名度が上がったとはいえ、未だにFXに対して「怖い」や「ギャンブル」、「失敗すると破産」などの印象を持たれている方が大半です。
ただ、はっきり申し上げると、FXで破産するのは稀です。
徹底した資金管理を行っていけば、余程のことが無い限り、投資資金が全部溶けてなくなるなんてことは無いです。
ただ、破産する人がいるのも事実。
今回の記事では、FXで破産する人は何が原因なのか?そして、それを避けるためにはどのような対策を取っていけばいいのかを説明していきます。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
FXで破産する2つの原因・ケース
そもそも、FXで破産する時はどんな時でしょうか?
FXには強制ロスカット言って、損失が一定以上になると、強制的に損を確定させる仕組みがあります。
なので、元本以上に損をすることは基本ありません。
では、どんな時にFXで破産するのか?主な原因は以下の2つです。
FXで破産する原因
- 借金をしてFXをしている
- 相場の急変動でロスカットが間に合わない
借金をしてFXをしている
1つ目の原因は、消費者金融やカードローンなどから借金をしてFXをする場合です。
FXは投資であり、お金が必ず増えるわけではありません。
なので、万が一負けが続いて資金が減った場合、借金の返済が出来なくなり、破産するケースがあります。
FXで破産する原因はほぼ『借金』です。余剰資金の範囲でFXをする限り、破産をすることはありません。
相場の急変動でロスカットが間に合わない
2つ目の原因は、相場の急変動でロスカットが間に合わず元本以上に損が出るケースです。
例えば、戦争や何らかの自然災害が発生し、為替レートが急激に変動すると、強制ロスカットが間に合わず、大きな損失を抱える可能性があります。
加えて、レバレッジを高めてFXをしている人ほど、このリスクは高まります。
しかし、これは極めて稀なケースと言え、頻繁に発生するわけではありません。
ロスカットが間に合わず、FXで借金を負うケースは以下の記事もご覧ください。
記事:FXで借金をする3つのケースと地獄を回避する対策とは?
FXで破産しやすい人の特徴4つ
FXで資産を大きく溶かしてしまう人は、かなり減ってはきているものの、やはり無茶なトレードをして大負けしてしまう人もいるのは事実です。
では、そのようにFXで破産しやすい人は、どんな特徴があるのでしょうか?
FXで破産しやすい人の特徴
- 自分は特別だと勘違い
- ハイレバレッジでトレード
- 損切りをしない
- 練習をしない
それでは、一つひとつ見ていきましょう。
① 自分は特別だと勘違い
まず一つ目の原因は、「自分は特別だと勘違いしている」点です。
これからFXを新しく始める方で、「自分は才能が無いから勝てる訳ない・・」なんて考えて始める方はいません。
大抵の場合、「自分ならこの難しい相場を攻略して、圧倒的に稼げるはずだ!」と自信過剰になって相場の世界へ足を踏み入れると思います。
ただ、『自分だけは大丈夫』『自分だけは負けるはずがない』という勘違いは、大負けを引き起こす原因の一つです。
この感情があると、後で説明する、レバレッジを高くしてトレードしたり、逆指値注文を動かして損切りをしなかったりと、他の原因も誘発するリスクが高まります。
例えば、含み損を抱えていて、本来であれば損切りして損失を最小限に抑えるべき場面なのに、「これ以上負けが続くわけない」と、自分の都合の良い方向に考えて、傷を広げてしまうケースがよくある例ですね。
初心者がよくやる失敗については、以下の記事もご参考下さい。
記事:FXで失敗する前に!9割の初心者がやってしまう間違えとは?
② ハイレバレッジでトレード
そして二つ目の破産する原因は、「ハイレバレッジでトレードする」ことです。
よく、レバレッジが高い方が安全とおっしゃられている方もいますが、この言葉の意味は注意が必要です。
例えば、レバレッジが20倍と40倍のFX会社があり、100万円の投資資金で、1000万円分の金額のトレード(元手の10倍)をする場合には、レバレッジ20倍よりも40倍のFX会社の方が、少ない証拠金維持率で済みますので、強制決済になりにくいなどのメリットがあります。
ただ、100万円の資金を元手に、レバレッジ一杯までのポジションを持つ場合、レバレッジが高ければ高い程、リスクがあるのは言うまでもありません。
レバレッジ40倍でトレードした方が、損失の金額も大きいので、破産したり、大負けするリスクは高まります。
③ 損切りをしない
そして、3つ目は損切りしないことです。
トレードの手法の中に、含み損を抱えたら、絶対に損切りをしないで元の水準に戻るまで待ち続けるというものも確かにあります。
ただ、それは資金に余裕があり、最初からそのような戦略で投資をしている長期投資家にとってのみ有効なものです。
少額な資金しか用意できない投資家が、レバレッジを高くつけてトレードしていた場合、相場が反対の方向にトレンドが発生してしまったら、どこかの場面で強制決済に追い込まれてしまうでしょう。
また、当初決めていた損切り注文の位置を、後から遠ざけるのもトレーダーの罪の一つで、絶対に避けなければいけません。
これをしてしまうと、リスクリワード的にもリワード(利益幅)より、リスク(損失幅)の方が大きくなり、勝つことが難しくなります。
リスクリワードに関する詳細や、負けトレーダーに共通する事項については、以下の記事もご参考下さい。
記事:リスクリワードとは?初心者がFXで負ける理由を徹底解説
④ 練習をしない
そして、最後の原因・理由は、練習を全くしないことです。
FXで安定して稼ぐようになるためには、チャートを使って練習をすることは必須です。
相場の世界は、金融機関のプロや、ヘッジファンドなどが日々しのぎを削っている世界です。
スポーツで言えば、野球の大リーグやサッカーの欧州リーグで活躍するようなプロがひしめき合っている世界であり、やり方を覚えた初心者が、いきなり勝てるようになるほど甘い世界ではありません。
野球の素振りを覚えたばかりの人が、大リーグでホームランはまず打てません。サッカーのドリブルを覚えたばかりの人が、欧州リーグでゴールはまず無理です。
これと同じことが、FXや相場の世界にも当てはまるのです。
負ければ負けリスク大の、トレード4大ルールについては以下の記事をご参照ください。
記事:FX初心者は絶対読むべき|破れば即負け確実の4大ルールのまとめ
破産・大負けしない対処法
それでは、これからFX始める初心者の方は、何に気を付けていけば、破産や大負けの可能性を避けることが出来るのでしょうか?
大切なのは以下の2点。
破産を防ぐ方法
- 正しい知識を身に付ける
- デモトレードで練習をする
正しい知識を身に付ける
まずは、FXやマーケットに関する正しい知識を身に付けていきましょう。
巷では、「スマホをポチポチするだけで稼げる」なんて情報が出回っていますが、複数のモニターを見つめてトレードしているプロや個人トレーダーの方がいるのに、スマホだけで初心者が勝てると思いますか?
FX始めるには、最低限、①FXの仕組み、②テクニカル分析、③ファンダメンタルズ分析、④資金管理、の4つは一通り学習する必要があります。
FXに関するおすすめ本や勉強法は、以下の記事もご参考下さい。
記事:FX本おすすめ30選!元メガバンク為替ディーラーが厳選【保存版】
デモトレードで練習をする
そして、次に大切なのがデモトレードで練習することです。
慣れてもいないのに、実践でいきなり大金を投入してトレードするのはややリスクが高いです。
負けても精神的に苦痛を感じないメンタルをお持ちの方は大丈夫かもしれませんが、トレード成績が安定しないようであれば、一度、デモトレードで練習をするようにし、デモで勝てるようになれば、リアルトレードに移行しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
FXで破産・大負けする人は、必ずそうなるような行動をしてしまっています。逆に言うと、それらの原因をしっかりと理解し、対策を打っていけば、FXは非常に魅力的な資産運用の手段になっていくでしょう。
はじめまして、ブログランキングからきましたWSBBGのサイト運営者、HUNKと申します。
FX初心者に向けた基礎の記事ということで、私も同じ考えでとても共感できました。
ランキング応援させていただきました。良くまとめられており読みやすく勉強させていただきまして、ありがとうございました。
ありがとうございます^^ 引き続きよろしくお願いいたします。