今回の記事でわかること
- MT4とMT5の違いは?
- MT4とMT5のどっちがいいの?
今回はこんな疑問を解決します。
MT4について調べていくと、「MT4」と「MT5」の2つのバージョンがあり、「結局、どっちがいいの?」と迷っている方も多いでしょう。
結論から言うと、MT5はMT4の進化版ですが、現在の主流は「MT4」なのでMT5を使用する必要はありません。
なぜなら、MT5にはMT4にはないメリットもありますが、それ以上にデメリットもあるからです。
なので、わざわざMT5を使う必要はありませんが、今回の記事ではその理由も含めて、MT4とMT5のそれぞれの違いや、特徴を比較して整理していきましょう。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
MT4とMT5の違いを比較
MT4とMT5の違いは以下の通りです。
比較内容 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
対応業者 | 国内・海外 | 海外業者 |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
スピード | 普通 | 早い |
インジケーター | 多い | 少ない |
アップデート回数 | 2018年で停止 | 更新は継続 |
MT4とMT5でそれぞれの項目を比較していきましょう。
MT5対応のFX会社は海外FXのみ
まず、MT4に対応しているFX会社は国内FX会社・海外FX会社と豊富にあります。
一方で、MT5が使えるFX会社は一部の海外FX会社に限られます。
ただ、これが致命的なデメリットになるわけですが、海外FX会社は金融庁に登録しておらず、日本で営業することは法令で禁止されている違法行為です。
中には悪質な海外FX会社もあり、出金が出来ないなどのトラブルも発生しているため、むやみに海外FX業者を使うのは危険と言えます。
MT4に対応した国内FX会社は記事後半をご覧ください。
MT5の方がチャート時間足は多い
チャート時間足では、MT5の方がMT4よりも種類が多いです。
MT4は9種類なのに対して、MT5は21種類もの時間足があります。
チャート時間足の種類
- MT4は9種類:1分足・5分足・15分足・30分足・1時間足・4時間足・日足・週足・月足
- MT5は21種類:(MT4の時間足に加えて)2分足・3分足・4分足・6分足・10分足・15分足・20分足・2時間足・3時間足・6時間足・8時間足・12時間足
MT5の方が動作は早い
次に、動作スピードを比較すると、MT4よりMT5の方が動作の速度がより速いと言えます。
これは、MT5はMT4よりも多くのメモリ(パソコンの一時記憶装置)を使用することで、より高速化を実現することが出来ました。
(※ただ、MT4もそこまで重くはなく、ストレス無く普通にトレードを行うことが出来ます。)
MT4の更新はストップしている
MT4とMT5は、ロシアのメタクオーツ社が開発しているFXプラットフォームですが、MT4は2018年に一度もアップデートをされていません。
反対に、MT5では、2018年は8回もアップデートされています。
このことからも、メタクオーツ社ではすでにMT4の開発は終了しており、今後はMT5の方に開発リソースが集められると予想されます。
MT5よりMT4が有利な3つの理由
ここまでの比較では、MT5はMT4に比べて、チャートの時間足の種類が豊富であり、動作も速く、アップデートもあるので、メリットだらけのように感じます。
しかし、実は、今から説明する点で、MT5よりMT4の方が圧倒的に有利であり、多くのプロトレーダーや個人投資家は、MT5ではなくMT4を使っているのです。
MT4の方が有利な3つの理由
- MT4の方がカスタムインジケーターは豊富
- MT5対応のFX会社が少ない
- MT4対応のEA(自動売買)が使えない
現在の主流はMT4であり、あえてMT5を使うメリットはあまりありません。
MT4の方がカスタムインジケーターは豊富
まず、MT5では、MT4で使用されていた多くのカスタムインジケーターが使用できません。
なので、インジケーターの種類は圧倒的にMT4の方が豊富です。
これが、MT5が世界中で普及していない原因の一つであり、MT4をメインに使っていたトレーダーがMT5に移行することが出来ないのです。
また、ネット上でメタトレーダーの使い方やインジケーターを調べても、出てくるのはほとんどMT5ではなくMT4に関するものなので、初心者の方がMT5を最初から使うのは難しいと言えるでしょう。
MT4で使えるインジケーターは以下の記事をご覧ください。
記事:【必須】MT4でおすすめインジケーター7種類(無料)を紹介
MT5対応のFX会社が少ない
そして、これも大きなMT5のデメリットですが、MT5に対応しているFX会社が少ないということです。
MT5に対応しているFX会社のほとんどは、海外FX業者です。
海外FX業者は国内FX業者と比べてスプレッド(手数料)が広いほか、税金面でも最大55%と税率が非常に高いので、資産を本気で増やしたいなら国内FXの一択となります。
間違っても、MT5を使うために、海外FX業者は選ぶのは避けた方がよく、FX初心者の方であれば国内FX会社を選んだ方がいいでしょう。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
レバレッジ | 25倍 | 888倍 |
スプレッド | 0.3銭(ドル円) | 1.6銭(ドル円) |
各種手数料 | 無料 | 無料 |
税金 | 20.315%(一律) | 15~55% |
ゼロカット | なし | あり |
参考記事:MT4は海外FXと国内FXのどっちがいい?国内有利な3つの理由とは?」
MT4対応のEA(自動売買)が使えない
また、MT5では、MT4で使用されていたEA(自動売買)が使えないといったデメリットもあります。
自動売買も視野にメタトレーダーを使う人であれば、現時点ではMT5は厳しいと言った状況でしょう。
MT5よりMT4対応の国内FX業者を選ぶべき
つまり、ここまでの説明を要約すると以下の通りになります。
MT4とMT5のまとめ
- メタトレーダーを使いたいならば、MT5ではなくMT4を選んだ方がいい
- MT4を使うならばスプレッド(手数料)が低い国内FX業者が有利
よって、これからFXを始める初心者の方は、MT4に対応している以下の国内FX会社の中から口座開設をして、MT4をダウンロードしましょう。
MT4はFX会社の口座開設(無料)をすれば使用することが出来ます。もちろん、開設料や年会費はかかりませんので、気軽に開設してみましょう。
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ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)
MT4が使えるFX会社で特におすすめなのが、「FXTF」です。
取引は1000通貨単位と少額からでき、また、スプレッドもドル円0.2銭(原則固定)と非常に狭いです。
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MT4のダウンロードや使い方がよく分からないという方は、以下の記事もご参考下さい。
MT5とMT4の違いのまとめ
MT4とMT5を比較すると、MT5の方がチャートの時間足の種類が多く、動作スピードが速いといったメリットがあります。
一方で、MT4と比べて、MT5は対応業者が少なく、カスタムインジケーターの種類も少ないです。
総合的に見ると、MT5は海外FX業者の一部しか対応しておらず、スプレッド(手数料)や税率面で有利な国内FX業者が対応していないことなどからも、MT5よりもMT4の方が有利と言えます。
MT5はまだ主流ではないですが、昔と比べてカスタムインジケーターなども増えてきているので、将来的にはMT4からMT5にシフトする流れが強まる可能性はあります。
ただ、MT4とMT5の操作性は変わりありませんので、MT4で慣れてから、その時にMT5に移行すれば全く問題ないでしょう。
携帯でメールを送っていただいたのですが、容量など心配で見られないでいました。ノートパソコンで、勉強してみたいです。どうかよろしくお願いいたします。
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
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MT4はアップデートされていないと書いてありますが
2018年以降も何回かアップデートされている
コメントありがとうございます。
最新の情報を確認し、修正を行っていきます。