こんな疑問を解決!

  • MT4は国内と海外のどっちがいいの?
  • 海外FX業者の注意点は?
  • おすすめのMT4対応の会社は?

これからMT4(メタトレーダー4)を使う人は、国内FX会社と海外FX会社のどちらにしようか迷っている方も多いでしょう。

インターネットで検索すると、海外FXは「レバレッジが100倍までかけられる」「ゼロカットで口座がマイナスにならない」など、様々な情報が飛び交っています。

しかし、元銀行員の私から言わせれば、MT4でFXをするならば国内業者の方が圧倒的に有利です。

特に、FXで億を超える資産を築いた人は、私の知る限り、ほぼ国内FX一択です。

ちなみに海外FX会社の国内での営業は法令で禁止されており(参考:金融庁HP)、詐欺などのトラブルのリスクが高くなります。

今回の記事では、国内業者と海外業者のどちらがおすすなのか?国内業者はどこがいいのか?についてプロが解説していきます。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

国内FX業者と海外FX業者の違い

MT4(メタトレーダー4)は、世界中の投資家に愛用されている最高水準のFXチャートソフトです。

まずは、MT4が使える国内FX会社と海外FX会社の違いを比較していきましょう。

<国内FXと海外FXの比較>
国内FX海外FX
レバレッジ25倍100~888倍
スプレッド0.1銭(米ドル円)1.6銭(米ドル円)
各種手数料無料無料
税金20.315%(一律)15~55%
ゼロカットなしあり

レバレッジは国内25倍に対して海外888倍

レバレッジは、国内FX業者が25倍に対して、海外FX業者は各会社によって100倍~888倍まであります。

レバレッジをかけて少額でも大きな金額の取引が出来るのがFXの魅力なので、一見、海外FXの方が有利であると思えます。

ただし、レバレッジ100倍以上は投資ではなくもはやギャンブルです。

例えば、10万円の資金からレバレッジ100倍で1,000万円分の取引をしたとしましょう。

相場が自分の思った方向に進んでくれれば、そこで大きな利益が取れますが、もし、逆の方向に行ってしまった場合、すぐに全ての資金を失ってしまう可能性があります。

つまり、大きく稼ぐか失うかの賭けであり、投資で破産している人の多くは、リスク管理が甘く、高いレバレッジでハイリスク・ハイリターンのトレードをしていることを肝に銘じておかなければいけません。

 

レバレッジについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

記事:レバレッジとは?元銀行員が分かりやすく解説

スプレッドは海外より国内の方が狭い

次にスプレッドですが、海外FX業者は国内FX業者に比べて、スプレッドがかなり広いです。

スプレッドは買値と売値のレート差で、投資家が支払う実質的な手数料です。

例えば、米ドル円で国内FXは約0.1銭なのに対して、海外FXは約1.6銭です。

一見、そこまで違わない気もしますが、取引の回数を重ねるごとに、ものすごい差になって現れます。

これがどれくらいの違いになるかというと、1回の取引で、1.5銭。1日10回取引するトレーダーは、1カ月で200回(1日10回×20日)なので、合計300銭のスプレッドのコストを余分に払っていることになります。

国内FX業者を使うトレーダーが1カ月で300銭の利益を上げたとしましょう。

すると、海外FX業者を使うトレーダーは、-300銭のハンデを負っているので合計600銭分の利益を稼がなければ国内FX業者を使うトレーダーに勝てません。

鈴木拓也鈴木拓也

この時点で、海外FXがアウトで、圧倒的に国内FX有利なのが分かりますね。

税金は国内が一律20.315%に対し海外は累進課税

税金については、国内FX会社を使った場合の税金は一律20.315%ですが、海外FXの場合は利益額に応じて税率が上がっていきます。

ここで利益額によって、国内FXと海外FXのどちらが有利であるか分かれていきます。

海外FXの場合の税金
課税所得金額税率税率内訳
195万円以下15%所得税5%+住民税10%
195万円超~330万円以下20%所得税10%+住民税10%
330万円超~695万円以下30%所得税20%+住民税10%
695万円超~900万円以下33%所得税23%+住民税10%
900万円超~1,800万円以下43%所得税33%+住民税10%
1,800万円超~4,000万円以下50%所得税40%+住民税10%
4,000万円超~55%所得税45%+住民税10%

 

利益が195万円以下ならば、海外FXは15%なので国内FXより海外FXの方が有利です。

一方、海外FXは利益が330万円を超えると、税率が30%以上になってくるので、国内FXの方が有利になります。

そして、海外FXは利益が695万円以上、900万円以上・・・と増えるごとに、税率も段階的に上がっていきます。

例えば、FXで5,000万円を稼いでも、国内FXであれば手取りが4000万ですが(税率約20%)、海外FXだと2250万なので(税率55%)、ほとんど税金でもっていかれます。

これでは海外FXで億を超える爆発的な利益を上げたとしても、半分以上税金を支払うことになり、国内FXで利益を上げる方がはるかに有利と言えます。

鈴木拓也鈴木拓也

FXで億の資産を築く人は、だいたい国内FXを使っています。海外FXを使うと、税金で半分以上無くなりますからね。

 

FXの税金について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご参考下さい。

記事:FX税金対策・確定申告|いくらかかるかを元銀行員が解説【最新】

ゼロカット制度は海外のみ有り

ゼロカットシステムとは、相場急変時に強制ロスカットが間に合ない場合、マイナスになった残高を帳消しにする制度です。最近だと、2015年のスイスショックの時がありましたね。

これは基本的に国内FXには無く、海外FX特有の制度です。

ただ、そのような相場急変は10年に一度起きるかどうか。

そもそもレバレッジを抑えたり、損切り注文を置いて取引していれば、急激な相場変動によるリスクを軽減できます。

また、相場が大きく動くイベントは、例えば米大統領選挙やBrexitの時など、あらかじめスケジュールが決まっているので、事前にリスク管理を施しておけば全く問題ありません。

鈴木拓也鈴木拓也

海外FXの大きなメリットはゼロカットシステムがあること。でも、それに頼る前に、資金管理やリスク管理の方が重要ですね。

 

記事:ゼロカットシステムに潜むデメリット!追証との違いや国内FXに無い理由

MT4なら国内FX業者が有利な3つの理由まとめ

以上を整理すると、MT4を使うなら海外FX業者よりも国内FX業者の方が有利であり、その理由は以下の3点となります。

MT4は国内FX業者の方が有利な理由

  • 海外FX業者よりもスプレッドが狭い
  • 税金面で国内FX業者の方が有利
  • 日本語サポートが充実している

 

ちなみに、これを言うと終わりですが、そもそも金融庁に登録していない海外FX業者の国内での営業は法令で禁止されています。

海外所在業者であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録(日本の「金融商品取引法」に基づく登録)が必要です。日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは、禁止されています。(違反者は罰則の対象となります。)

 

つまり、「海外FX業者がおすすめ!」という人は、その裏で海外FXとつながっている可能性があり、出金できないなどの詐欺が多発しているため注意が必要です。

鈴木拓也鈴木拓也

国内FX会社が倒産しても、顧客資産は別管理されているので返金されますが、海外FXはリスクしかないですね。

MT4に対応の国内FX業者一覧

ここからは、MT4に対応している国内FX業者を比較していきましょう。

いずれも、海外FXと比べてスプレッドも狭いですし、MT4で取引が出来るのでおすすめですね。

MT4の使用料は無料で、口座開設に手数料等も発生しないので手軽に口座開設をしてみましょう。

どの会社がいいか迷う方は、「ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)」がおすすめですよ!

MT4対応のおすすめ国内FX会社
FX会社おすすめ度スプレッド取引単位通貨ペア特徴
FXTF★★★★★ドル円0.1銭1,000通貨30種類ラインの王道特典付き
サクソバンク証券★★★★☆ドル円0.29銭1,000通貨150種類超変動制のスプレッド
JFX★★★★☆ドル円0.2銭1,000通貨38種類スキャルピング可
OANDA JAPAN★★★★☆ドル円0.4銭1,000通貨71種類海外FXの日本法人
楽天証券★★★☆☆ドル円0.5銭1,000通貨22種類大手ネット証券会社

※FXTF、JFXのスプレッドは原則固定。その他は変動制

 

MT4対応の国内FXの比較は、【MT4が使えるおすすめ国内FX会社を徹底比較】をご覧ください。

ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)

ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)

おすすめ度:★★★★★

【公式サイト】https://www.fxtrade.co.jp/

MT4が使えるFX会社で特におすすめなのが、「ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)」です。

取引は1000通貨単位と少額からでき、また、スプレッドも米ドル円0.1銭と非常に狭いです。

また、今だけ当サイト経由で口座開設すると、期間限定の無料特典としてテクニカル分析の特別教材「ラインの王道」(91ページ、動画3時間)がもらえますので、かなりメリットがありますよ!

ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)の特徴
・米ドル円スプレッドが0.1銭と非常に狭い
・MT4対応の国内FX会社
・MACにも対応 MacでMT4(メタトレーダー4)をダウンロードして使う方法
・マーケット情報が豊富

 

ラインの王道

当サイト経由で口座開設をされた方には、為替チャートにラインを引くだけで予想する、FXテクニカル分析の学習教材ラインの王道」のアクセス権を無料でプレゼント!

楽天証券

楽天証券

おすすめ度:★★★★★

【公式サイト】https://www.rakuten-sec.co.jp/

大手ネット証券で唯一のMT4が使えるFX会社が、「楽天証券」です。

「問い合わせ窓口格付け」では最高位評価の三つ星を受賞しており、さすが大手ネット証券と言えます。

ただ、スプレッドは米ドル円0.5銭とやや広いのが難点ですが、安心と信頼を優先したい方ならおすすめのFX会社と言えるでしょう。

楽天証券の特徴
・株なども扱っているネット証券会社
・MT4が対応
・スプレッドは米ドル円0.5銭と、他と比べてやや広め

 

OANDA JAPAN

OANDA JAPAN

おすすめ度:★★★★☆

【公式サイト】https://www.oanda.jp/

最後におすすめなのが「OANDA JAPAN」です。

OANDA JAPANは海外FXの日本法人です。もちろん、日本法人なので、国内FX業者に分類されますが、海外に本店を置く業者だけあって、通貨ペアが71種類と非常に多いです。

ただ、スプレッドは米ドル円0.4銭と、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)と比べるとやや広いですね。

OANDA JAPANの特徴
・海外FX会社の日本法人
・スプレッドは米ドル円0.4銭と、海外FXと比べて狭い
・日本語サポートも対応

 

MT4対応の海外FXと国内FXの違いまとめ

今回の記事では、MT4が使える国内FXと海外FXの特徴の違いをまとめていきました。

ポイントを整理すると、以下の通りです。

MT4対応の国内FXと海外FXの違い

  • レバレッジは、国内は25倍に対して海外は100~888倍
  • スプレッド(米ドル円)は、国内0.1銭、海外約1.6銭と国内の方が有利
  • 税金は、国内は一律20.315%に対し、海外は累進課税
  • ゼロカットシステムは海外FXのみ有り

 

この後、MT4の使い方やダウンロード方法について知りたい人は、【MT4とは?ダウンロード方法と使い方マニュアル】をご覧ください。

また、プロトレーダーのようにMT4を複数画面で使い人は、【MT4を複数インストール&複数画面で表示させる方法】も参考にされてください。



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