こんな疑問を解決!

  • FXの資金管理(リスク管理)はどうやればいいの?
  • 絶対にしてはいけない資金管理方法とは?
  • マーチンゲール法って何?

今回はこんな疑問を解決していきます。

FXで稼ぐために、ほとんどの方はテクニカル分析の『手法』の学習を熱心に行います。

しかし、実は「手法」と同等か、それ以上に大切なことがあります。

それが資金管理(リスク管理)です。

資金管理がおろそかになっていると、どんなにすごい手法を身に付け、利益を上げられたとしても最終的に資産を減らす危険性が高いです。

一方、徹底した資金管理を身に付けていれば、FXでお金を増やせる確率は一気に上昇します。

この記事では、元銀行員が実践するお金を減らさないFXの資金管理方法を徹底的に解説していきます。

真剣にFXで稼ぎたい人は、この記事を100%理解するようにしましょう。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
  • 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト

詳しいプロフィールはこちら

 

FX資金管理の方法を動画で学習する

FXの資金管理方法を、動画(約7分)で解説していますのでご覧ください。

動画が見れない人は、スキップして文章を読んでいきましょう。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、復習で以下を読めば定着率がアップしますよ!

手法よりも資金管理が重要である理由

自信を持って断言できますが、「FXで安定してお金を稼ぐ」ために最も必要なスキルは『資金管理』です。

FXでは個人が億の資産を築いたり、会社員の何倍もの収入を得たりできる世界ですが、資金管理をおろそかにする人はたいていの場合、どこかで失敗します。

1年間に何億と稼いだ人が最終的に資産がゼロになった、なんてケースも普通にあります。

それでは、なぜ資金管理が重要なのか、その理由を説明していきます。

FXで安定して稼ぐ秘訣は資金管理

資金管理の重要性を理解するために、以下のA君とB君の資金の推移を見てみましょう。

A君は資金管理をしっかりしており、レバレッジは資金の最大何倍までと制限を設けています。

また、トレードルールとして、負けた後はポジションを小さくし、勝った後はポジションを大きくするトレードを心掛けています。

一方、B君は、資金管理は全くの無視。

勝つことのみが全てだと考え常にレバレッジ10-25倍のトレード。

しかも、すぐにカッとなりやすいので、負けたらレバレッジを更に高くしてトレードしています。

結果は言うまでもありませんが、A君はコツコツと資金が順調に増えているのに対し、B君は一時的にA君よりも稼いでいましたが、ハイリスクのトレードを繰り返した結果、あっという間に資金の大部分を失ってしまいました。

上図は極端な例かもしれませんが、資金管理をしっかりとマスターしないと、相場の世界で安定して稼ぎ続けることは非常に難しいのです。

 

レバレッジとは?について詳しく知りたい人は、以下の記事で学習しましょう。

関連記事:FXレバレッジとは何?危なくない理由を動画で分かりやすく解説!

 

鈴木拓也鈴木拓也

多くの人は、この資金管理に関するルールを持っておらず、その場の雰囲気でトレードします。結果として、負けたらすぐにレバレッジを倍にしたりして、大負けする原因になるのです。

絶対にしてはいけないマーチンゲール法

マーチンゲール法

初心者がよくやってしまう失敗に、マーチンゲール法による資金管理があります。

マーチンゲール法をすると、かなりの確率で投資資金はゼロになります。

マーチンゲール法とは一言でいうと、負けた次のトレードは勝つだろうと考えて、トレードの取引数量を増やすことです。

これは絶対に頭に入れておくべき鉄則の一つで、FXの勝率は負けた次の取引は上がるなんてことはありません。

常に相場次第です。

心掛けるべき正しい資金管理方法は、買って資金が増えたら取引数量を増やし、負けて資金が減ったらそれに応じて取引数量を減らすことです。

これにより、負けた時の損失を最小限に抑えることが出来、将来発生するチャンスで大きな利益をあげる可能性が残ります。

もし、リスクを取り過ぎて大損して資金を減らしてしまったらそこでゲームオーバーですからね。

資金管理が重要な理由

  • 感情に振り回されやすくなり損失リスクが高まる
  • マーチンゲール法にハマりやすい
  • 安定して資産を増やすことができない
鈴木拓也鈴木拓也

最も危険な考え方が、「マーチンゲール法」という手法。これはギャンブルの世界では有名ですが、相場の世界では絶対にしてはいけないもの!相場の世界には『絶対勝つ』はないので、連敗が続いてしまう可能性もあります。

FX資金管理の3つの方法

ここからは、FX初心者におすすめの3つの資金管理方法を説明していきます。

これらはいずれも実践で役に立つ重要なものなので、今日から取り入れるようにしましょう。

資金管理方法3つ

  • 取引1回の損失を資金の3%以内に抑える
  • 取引停止にする連続負け回数を決める
  • 1カ月の損失額上限を決める

取引1回の損失を資金の3%以内に抑える

資金の3%以内

一つ目の方法は、「取引1回の損失額を資金の3%以内に抑える」ことです。

例えば、10万円の資金でトレードしている人は、3%に当たる3千円を1回の取引の最大損失額にするのです。

損失上限を設けることで、取引数量を決めれば、自動的に『最大の損切り幅』が決まりますよね。

例えば、ドル円を10,000通貨でトレードした場合、1pips(1銭)動くと損益は±100円です。

そして、30pips(30銭)動くと、損益は±3,000円になります。

つまり、10万円の資金で10,000通貨のドル円をトレードした場合、「損切り幅は30pips以内に置かなければいけない」というルールになります。

 

損切り幅を決める際には、利益と損失の比率である「リスクリワード」にも注意を払いましょう。

記事:FXのリスクリワードとは?勝率90%でも破産する理由をズバリ解説!

取引停止にする連続負け回数を決める

連続負け回数

二つ目の資金管理方法は、「何回連続で負けたら、取引を停止するか決める」ことです。

人間は誰でも負けが続くと熱くなり、負けを取り返そうと必要以上にリスクを取ってしまいます。

しかし、FXで「負けを取り返す」姿勢は百害あって一利なしです。

むしろ、負けが続いて熱くなると、我を失ってハイリスクでトレードしてしまうので、さらに傷口を広げてしまう可能性もあります。

よって、「何回連続で負けたら一度トレードを1週間休む」などのルールを設けましょう。

そして、一度頭をすっきりさせてからトレードを再開するのがいいでしょう。

1カ月の損失額上限を決める

1カ月の損失額上限

3つ目の資金管理方法は、「1カ月の損失額上限を決める」ことです。

例えば、資金10万円で取引をしている場合、1カ月で20%マイナスになったら、一度取引を停止して、戦略を練り直すのがいいでしょう。

これは、負けが続いている場合、トレード手法が相場にマッチしていない可能性があるからです。

すると、そのままトレードをし続けても、どんどん資産が減ってしまうリスクがあるので、一度取引を停止し、何が悪かったのか?どこを直せばいいのか?を分析するのです。

このように、取引をストップして、検証を繰り返すことで、資金を守りつつ、また稼げるようになった時に資産を大きく増やすことができます。

FX資金管理方法のまとめ

以上、資金管理についての説明でした。

資金管理はFXで成功する上で、手法と同等かそれ以上に大切なことと言えます。

今回紹介した、3つの資金管理方法はいずれも重要なので、しっかりと自分にあったルールを設けていきましょう。

資金管理方法3つ

  • 1回の損失を資金の3%以内に抑える
  • 取引停止にする連続負け回数を決める
  • 1カ月の損失額上限を決める

 

FX初心者の方は、以下の全8記事を読めば、FXで必要な知識を一通り学習できます。

この次は、FXスキャルピング、デイトレード、スイングトレードなどのFXトレードスタイルについて学習をしていきましょう。



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