こんな疑問を解決!
- 他の投資家の注文やポジション状況を知る方法は?
- OANDAのオープンオーダー・ポジションの見方は?
- オープンオーダー・ポジションを使ったFX手法は?
今回はこんな疑問を解決していきます。
他人の注文(オーダー)やポジションを確認して、FXのトレードを行いたい!
こんな方に最適なのがOANDAの「オープンオーダー・ポジション」です。
オープンオーダー・ポジションを使うと、他の投資家がどの価格に注文を置いているか、どの価格でポジションを作ったかが丸見えになります。
OANDAは海外に拠点を置くFX会社で、世界中の投資家を顧客に抱えていますからね。
オープンオーダー・ポジションを使いこなせば、他人のトレード状況を把握して、反転地点を予想したり、トレンド発生を予想したりできますよ!
オープンオーダー・ポジション
オープンオーダー・ポジションとは、OANDA JAPANというFX会社が提供しているツールです。
どの価格帯にどれくらいの注文が置かれているか(Open Order:オープンオーダー)や、どの価格帯でどれだけのポジションが作られたか(Open Position:オープンポジション)を一目で確認することができます。
オープンオーダー・ポジション
- オープンオーダー(Open Order):どの価格でどのくらいの量の注文が置かれているか示す
- オープンポジション(Open Position):どの価格でどれくらいの量のポジションが作られたか示す
オープンオーダー・ポジションを利用する方法
オープンオーダー・ポジションは、以下の公式サイトにて誰でも無料で使用することができます。
公式サイト:OANDAオーダーブック
ただし、一般向けのオーダーブックは更新頻度が30分に1回と少なく、やや古い情報となります。
一方、OANDA JAPANで口座開設をして、ログインした状態で使用すれば、更新頻度が5分に1回と最新の情報を確認することができます。
また、OANDA JAPANのMT4チャート上に、オーダーブックの情報を表示することが出来るので、オーダー・ポジション状況を確認しながらトレードすることができます。
オープンオーダー・ポジション
- 世界中にいるOANDAの顧客のオーダーやポジション状況がみえる
- 誰でも無料で使用できる
- 口座開設をすれば更新頻度は5分に1回(口座を持っていないと30分に1回)
- MT4上にオーダー・ポジションを表示できる
オープンオーダーの見方
オープンオーダーは「どの価格に」「どれくらいの量の」注文が置かれているかを可視化したものです。
買いと売り、そして現在価格を境に4つの領域で構成されています。
オープンオーダーの見方
- 売りの指値注文
- 買いの逆指値注文
- 売りの逆指値注文
- 買いの指値注文
例えば、④は買いの指値注文で、「この価格になったら新規で買いをしたい」または「この価格になったら売りポジションを利益確定したい」と考えている投資家の注文です。
横棒が長ければ、その分たくさんの注文が置かれていることを意味します。
一方、②は買いの逆指値注文で「この価格になったら売りポジションを損切りしたい」「この価格になったら、価格が更に上昇すると思うから新規で買いを入れない」と考えている投資家の注文です。

各領域に注文の意味を理解し、量を確認することで、投資家心理が読めますね!
指値・逆指値の注文の意味がよく分からない人は、以下の記事で先に学習しましょう。
記事:FX注文方法6種類の特徴とは?成行・指値・逆指値・IFD・OCO
オープンオーダーを使ったFXトレード手法
オープンオーダーを使ったFXトレード手法は以下の4つがあります。
オープンオーダーのトレード手法
- 売り指値が買い逆指値より多い時:逆張りの売り
- 買い逆指値が売り指値より多い時:順張りの買い
- 売り逆指値が買い指値より多い時:順張りの売り
- 買い指値が売り逆指値より多い時:逆張りの買い
指値と逆指値のどちらが多いのかを分析し、相場を予想する手法です。
それでは詳しくみていきましょう。
売り指値が買い逆指値より多い時
一つ目は、売り指値が買い逆指値より多い時です。
これは、価格が上昇したら「新規の売り」または「利益確定の売り」をしたい人が多いことを意味しており、その水準で価格が反転する可能性があります。
つまり、売り指値注文が多い水準で『逆張りの売り』を仕掛ければ優位性のあるトレードができます。
買い逆指値が売り指値より多い時
二つ目は買い逆指値が売り指値より多い時です。
この場合は、価格が上昇したら「売りポジションを損切りしたい」人が多いことを意味しており、その水準で損切りを巻き込んだ買いが発生しさらに価格が勢いよく上昇する可能性があります。
つまり、その場面を狙って『順張りの買い』を仕掛けるのです。
売り逆指値が買い指値より多い時
三つ目は、売り逆指値が買い指値より多い時です。
この場合も二つ目のパータンと逆で、価格が下落したら「買いのポジションを損切りしたい」人が多いことを意味しており、その水準で更に価格が下落する可能性があります。
よって、損切りの売りが多発する場面を狙った『順張りの売り』を仕掛けることが出来ます。
買い指値が売り逆指値より多い時
最後は、買い指値が売り逆指値より多い時です。
これも一つ目のパターンとは逆で、価格が下落したら「新規で買いを入れたい」「売りポジションを利益確定したい」人が多く、価格が下げ止まり反転する可能性を示唆します。
よって、その水準で価格が下げ止まり、反転するようなら『逆張りの買い』を仕掛ければいいのです。
オープンオーダーを相性の良いテクニカル分析
オープンオーダーに加えて、水平線やトレンドラインなどのテクニカル分析を一緒に使うことで、よりトレードの勝率を上げることが出来ます。
例えば、水平線(サポート・レジスタンスライン)とオープンオーダーの水準が重なった時は、より優位性の高いポイントと言えます。
相場が反転する確率も上がりますし、さらにトレンドがでる可能性も高まるでしょう。
記事:【圧倒的に稼ぐ!】水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説
水平線やトレンドラインについて深く学習したい人は、以下の教材「ラインの王道」もご利用ください。
記事:FXテクニカル分析の学習教材「ラインの王道」を口座開設でプレゼント
オープンポジションの見方
今度は、オープンポジションの見方を説明していきます。
オープンポジションは、「どの価格」で「どれくらいのポジションが作られたか」を可視化したツールです。
こちらも、買いと売り、現在価格を境に4つの領域で構成されています。
まずは、それぞれの領域の意味を理解しましょう。
オープンポジションの見方
- 含み益がある売りポジション
- 含み損がある買いポジション
- 含み損がある売りポジション
- 含み益がある買いポジション
例えば、③含み損ありの売りポジションが多い場合、価格が下落すると思って売りを仕掛けたけど、予想に反して上昇してしまい含み損を抱えている投資家が多いことを意味します。
一方、もし④含み益ありの買いポジションが多い場合、上昇すると思って買いを仕掛けた投資家が、予想通りの展開となり含み益を抱えて「いつ利益確定しようかな」と考えている心理状態と予想できます。
オープンポジションを使ったFXトレード手法
では、オープンポジションを使って、FXトレードにどのように活用できるのでしょうか?
オープンオーダーの方がより具体的なトレード戦略がありますが、オープンポジションも以下のような使い方ができます。
オープンポジションの使い方
- トレンドが発生した場合の勢いを予想する
ポジション状況からトレンドを予想
相場のトレンドが一番発生しやすいのは、「新規注文」「損切り注文」の両方が同時に発生する場面です。
例えば、投資家全体が買いポジションを持っており、売りポジションがほとんどないケースを考えましょう(※下図では売りポジションがややありますが、これが少ないほど理想的な状態です)。
ここで、想定外の経済・金融イベントが発生し、相場が下落するとどうなるでしょうか?
まず、売りポジションが無いので、様子見をしていた投資家は売りを仕掛けます。
一方、相場が上昇すると考えて買いを仕掛けていた投資家は、含み損がどんどん膨らみ、いつかは損切りをしないといけません。
誰が考えても相場が下落すると思える時、買いポジションを持っている投資家はどうするか?
賢明な投資家であれば少しでも損失を小さく抑えるために、損切り(売り)をします。
つまり、「新規売り」と「損切りの売り」が同時多発的に発生し、相場が一気に下落していきます。

オープンオーダーを使うためにも、まずはOANDA JAPANで口座開設(無料)しておきましょう!
まとめ
オープンオーダー・ポジションは、OANDA JAPANが提供する相場分析ツールです。
OANDAが世界中に抱える投資家のオーダー状況やポジション状況を一目で把握することができます。
誰でも使用できますが、口座開設をすればより高頻度で正確な情報を取得できます。
OANDAのオープンオーダー・ポジションを使ったFXトレード手法を解説しました。
更に勝率を上げるには、水平線やトレンドラインなどのテクニカル分析を一緒に活用するようにしましょう。
FXのテクニカル分析について学習したい人は、以下の記事もご覧ください。
記事:FXテクニカル分析とは?初心者におすすめ9種類を現役プロが解説


